映画が近々後悔なのでどんなバーテックスが出てくるのかを伏せるための処置をとらせてもらいました。
原作を知っている人は今回の処置をとったことをお許しください。
まぁ、原作を知らない人がこの作品を読んでいるとは思いませんが原作を知らない読者の皆様は来週の土曜から公開の鷲尾須美は勇者であるを見に行ってください。
全部で三章になっています。
来週の入場者プレゼントはわっしーミニ色紙だそうです。
予想的に二週目は園子で三週目は銀だろうと予想しているので全部で三回見に行かないといけませんね。
劇場公開日に第一章の円盤も販売するらしいのでお金が飛ぶな……
てなわけで第二話お送りします。
昼休みはやることはなく図書室に行く。
持ってきている本を持って行くそうでなくては本が汚されてしまう。
「残念だ」
図書室の窓際の日差しが差してくるこの場所は僕の特等席だ。
滅んでもいいこの世界でもこの場所は特別だ。
時間を忘れて居られる。
なにが残念なのかはこの世界が平和であることだ。
大赦で機密文書を読んでみたが今と違って死か生きるかの西暦時代の文章だった。
所々、黒い墨で修正されているがそれは誰にも読まれては困ることを書いてあるのだろう。
機密文書を何時も持っている小説がそれなのだ。
大赦のとある人に協力してもらい手に入れた。
勇者の秘密を知りながらも僕はお役目をする。
死に場所を求めるために僕は来るべき日の為に存在する。
昼休みが終わりを迎えるその寸前に世界は静止した。
世界の時が止まっている。
僕の目には幻想的な風景が見える。
これが樹海化前の世界の風景だ。
「役目をまっとうしよ」
携帯端末を取り出しアプリを起動したら赤黒い衣装に変わる。
「不気味な色だ」
一人で先に大橋に向かい武器の確認をしようとしたら声を掛けられた。
「暁人早いね」
僕に遅れて三人がやってきた。
「遅刻だ」
そう言って武器を取り出してみたがでない。
「故障か」
そう思いながら三人との違いを確かめたら自分の武器が分かった。
「籠手」
肉弾戦か。
一番死に近い場所で戦えるのか。
それは嬉しいことだなと思っていると銀が声を掛けてくる。
「あれ、暁人の武器は?」
斧を構えている銀はそう聞いてきた。
「見たらわかるだろ、籠手だよ」
そう言ったら銀は自分の腕を見る。
「それが武器ってありなの」
「知らない、僕はこれで丁度いい」
武器を持つということはそれの特性も考えて戦わないといけない。
籠手だけなら重くなく自分の能力を十分に発揮できる。
その結果、怪我はなくバーテックスを撃退することができた。
バーテックスとの戦いの後はメディカルチェックを受けて帰ろうと思っていたがとある人物に声を掛けられた。
「少し、話でもいいかい」
その男は三好春信、大赦にスカウトされてここに居る人間だ。
「少しなら」
そう言って僕は彼の研究室に向かった。
「コーヒーしかないがいいかい」
そう言ってビーカーに入ったコーヒーを渡された。
「僕をここに呼び出して何を聞きたいんですか?」
「君は今日みたいな戦闘をこれからも行うつもりならやめたほうがいい」
「タゲを集中させて味方が攻撃しやすいように誘導をしているのにですか」
「君は死ぬつもりかい? いや、君はそのつもりでだったね」
「それで僕をどうしたいんですか」
話が止まってしまったから僕はお暇することにした。
「では、僕はこれで」
コーヒーを飲み干してから大赦の施設を後にしようとしたらがバカはいる。
「暁人遅いって」
大赦のロビーで銀はまっていた。
「コーヒーをご馳走になっていた」
「うわぁ、暁人はよくあんなの飲むな」
「しょうゆ味のジェラートを食う奴に言われたくない」
それよりも早く帰りたい。
「早く帰るぞ、疲れた」
疲れてはいない。
ここに居るのは短く済ませたい。
「帰ろうか」
そう言って笑う銀、笑顔でいられる君が見られるのなら僕の命がどうなってもいい。