勇者部の恋物語   作:りりなの

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来週に控えた満開祭り夏凜編で止まっている話、これはやばい終わらない。


ゆゆゆ二期と須美は勇者であるが始まることに興奮をしています。


三好夏凜 4

 日が進みバーテックスが現れて部活内でいざこざがあったが俺が何もすることなく解決された。

 

 この光景を見て俺は若さは凄いなと実感した。

 

 そして俺の教え子である夏凜がやってきた。

 

「お前ら賑やかにするのは構わないが他の部活に迷惑かけるなよ」

 

 そう言って部室に入ると夏凜が友奈に怒っていた。

 

 それを見て俺は苦笑いをした。

 

 俺の学生の時はこんな日常を送っていなかったから微笑ましく思ってしまった。

 

 そんなことを思っていると夏凜が俺に近づいてきた。

 

「師匠聞いてくださいよ、こいつら勇者の自覚がないんですよ!」

 

「はいはい、お前は周りの奴に声が聞こえると思わないのか?」

 

 そう言いながら部室の椅子に座る。

 

「はぁ、ここんところ教師が面倒になる」

 

「いや、教師がそんな態度はダメでしょ」

 

「犬吠埼姉、俺は教師のふりをしたダメ人間なんだよ」

 

 そう言ってスマホを取り出す。

 

「大赦からの連絡はないな、俺の連絡は終わったからお前らはいつもの通りに頼むよ」

 

 さて、久しぶりに妹様のところに向かうか。

 

「園子、調子はどうだ?」

 

 俺は羊羹をお土産にしてそう言って病室に入った。

 

「お兄ちゃんの更生は進んでる~」

 

「お前はいつ鼻の長い男になったんだよ」

 

 そう言いながら椅子に座り羊羹を袋から出す。

 

「今日はこれでいいか?」

 

 そして羊羹を園子の口元に持ってく。

 

「美味しいか?」

 

「う~ん、メロン味のジェラートが食べたいな」

 

「ここに来る前に溶けるから無理だな」

 

 本当は持ってきたいんだよでもな溶けたジェラートは美味しくないだろうと思っているんだよ。

 

 本当は園子の喜んでいる顔が見たいんだよお兄ちゃんだからね!

 

「それで勇者部の方はどうかな?」

 

「バーテックスが来ないから平和そのものだなそれが続けばいいんだがな」

 

「そろそろ悲劇が来るから難しいと思う」

 

「お前でも何体のバーテックスが来るか分らないのか?」

 

「そこまでは分からないけど春信さんならわかると思うよ」

 

「そうか……あいつに聞くしかないのか」

 

 今度の出撃で満開を使わなければいいのだがと思っていたが現実は甘くなかった。

 

 俺にはバーテックスが来る時の感覚がないから春信からのメールでしか報告を受けることがなかった。

 

 いつ来るのか心配だったが部員が帰宅してから襲来するとは思わなかった。

 

 その日は職員会議中に春信からの連絡を受け急いで屋上に向かった。

 

「お前ら無事なのか!」

 

 そう言って行ってみると夏凜以外の勇者は気絶していた。

 

「師匠! 私たちやりましたよ」

 

 元気よく答える夏凜に俺は吠えるように聞いた。

 

「満開を使った奴はいるか!」

 

 そう言うと夏凜は少しだけ悔しそうな顔をして答えた。

 

「私以外の勇者は満開を行いました」

 

 俺はそう言われて一気に冷静になった、いや冷静にならないといけなかった。

 

「そうか」

 

 この子たちは何を犠牲にしたのだろうと考えながらも大赦に連絡をして病院への搬送と検査を依頼する。

 

 俺はこんなことしかできない。

 

 見守ることしかできない。

 

 なんて酷い大人なのだろうと自信に言い聞かせながら行動した。


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