11月の満開祭り2の昼の部に参加します! なのでそれまでにこの小説を完結までに持って行きたいです。
訓練を開始して数日経つが訓練の質は余り上がらないこれはどうしようか。
「難しいな」
俺はお見舞い中なのにそんな事を呟いてしまった。
「お兄ちゃんどうしたの~」
妹に心配されるなんて俺は駄目な兄だな。
「少し、頼まれごとをされてな」
これは話す内容ではないからぼかそうとしたが妹は知っている風に呟いた。
「勇者のことだよね」
「お前には分かるか」
俺はそこから真剣な顔をして話す。
「俺はまた繰り返すのかと思うと自分のやっていることが正しいのか思う」
俺のせいであの子はいなくなった。
「だから俺に誰かを教える資格はないんだ」
「そんなことないよお兄ちゃん、お兄ちゃんの正義感がかっこよかったから憧れる人が多いんだよ」
「それがあの災厄を招いたんだぞ! 俺があんな姿を見せるから」
あんな思いはしたくないんだ。
俺は園子にごめんと告げてから病室を出て翌日にあいつに呼び出された。
「やぁ、隼人君の悩み聞いたよ」
こいつは笑いながらそう言った。
「お前、人の妹に何聞いてるんだ」
「僕は定時連絡で彼女に会いに行ったら話してくれたよ」
なんだか嫌な感じがする。
「そう言えば隼人君は教育免許持っていたよな」
「お前にそそのかされて取ったな、それがどうした?」
「今回の勇者候補見て見たいと思わないかい?」
「見たくない」
「そう言うと思ったから明日から讃州中学の教員として働いてもらうよ」
「拒否権が最初からないのは知ってるよ」
俺は呆れながらも話を聞く。
「そこで君には勇者部の顧問をしてもらう手はずになっている」
「勇者部?」
「そう、そこに今回の勇者候補がそろっているんだよ」
「そこで俺に何をしろと言うんだよ」
「いや、君には普通に教員をしてもらうだけだよ」
何か裏がありそうで怖いんだが……
「そこに居たら君の心のケア―もできると思うからさ」
そう笑顔で言った瞬間、俺は春信を殴った。
「おい、お前は俺がロリコンだと思ってるだろ!」
「やだなぁ~彼女たちの活動を君には近くから見守ってもらいたいだけだよ」
「お前の考えがわからん」
「今はそれでいい」
春信は一息ついてから述べる。
「君が変わるのを見て見たいんだよ」
俺が変わる無理だろ、俺は壊して生きてきたのだから。
「行ったら分かるよ、彼女たちの輝きを君が忘れていたものが」
そう言って春信は去っていく。
「俺が失くした輝きか」
俺はそう呟きながら道場に向かう今日の鍛錬をつけに行くために自分の罪を増やしに行く。
「師匠、お待ちしていました」
夏凜はそう言って俺を出迎えた。
「師匠はやめてくれよ」
俺は苦笑いをしながらそう言ったが夏凜にはそう見えるのだろう。
「いえ、師匠の御蔭で自分が研ぎ澄ませれるのを感じますから」
今日も鍛錬を行う自分の犯した罪を背負いながら新たな罪を増やす鍛錬を絶望を与えるために。