HIGH SCHOOL D×D ―――(再)―――   作:ダーク・シリウス

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エピソード6

晴れる霧に一誠の目に飛び込んできたのは豪勢な城。

 

「サーゼクスお兄ちゃんの家よりちょっと小さい」

 

「そりゃ、グレモリー家は公爵家だからね」

 

「公爵家?」

 

「偉い人の称号、順位って言え分かるかにゃ?」

 

「・・・・・偉い人・・・・・」

 

急に難しい面持ちになる一誠。黒歌は知らない。

強者と弱者という概念に激しく反応をする一誠がどんな生活を送って来たのかを。

 

「黒歌お姉ちゃん、偉い人?」

 

「にゃはは、私は偉くないにゃん。寧ろ偉いのは私を拾ってくれた主よ」

 

「その人、優しい人?」

 

「それは秘密」

 

一誠の小さな手を引いて、城の中に入る。たまに執事やメイドと擦れ違うものの

その視線を無視して目的の部屋に辿り着いた。扉を開け放ち、黒歌は笑みを浮かべながら入る。

 

「ただいまー、白音」

 

「姉さま!」

 

小柄な白い髪に猫耳や尻尾を生やす少女が黒歌の帰りに心から歓迎して抱きついた。

 

「いい子にしていたかにゃ?」

 

「はい!」

 

「よしよし、そんな良い子の白音に紹介したい子を連れてきたにゃん」

 

「私にですか?」

 

「そっ」と黒歌は一誠と少女を突き合わせた。互いが初めて顔を合わせた瞬間だった。

 

「白音、この子は兵藤一誠って言って、妖怪の事を知っているから白音のこと

怖がらないから安心して?」

 

「人、ですか?」

 

「違う、僕はドラゴンだよ」

 

「「え?」」

 

一誠の否定に黒歌までもが驚いた表情をした。

 

「イッセー、あなた、ドラゴンなの?」

 

「翼とか尻尾とかまだ出せないけど、

何度かグレートレッドの肉体やオーフィスの力で復活したって良く聞くよ」

 

「・・・・・マジかにゃん。イッセー、どれだけ自分が凄い立場や存在になっているか

分かってる?」

 

「なにそれ?」

 

コテンと小首を傾げる一誠。白音も分からないとばかり黒歌に意味深な視線を送るも、

黒歌は黒歌で少し後の祭り状態。

 

「(逆だった。イッセーをここに連れてくるんじゃなくて

白音をイッセーのところに連れてくるべきだったっ)」

 

今ならまだ間に合うか?と顎に手をやって難しい顔をする黒歌だったが

苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべた。

 

「おい、黒歌。聞きたいことがある」

 

閉めたはずの扉が再び開け放たれた。そして開けた青年が入って来て開口一番に言う。

 

「妙なガキを連れて来たって報告があったぞ。それが・・・・・こいつか?」

 

「・・・・・黙って入れたことには悪いと思っているけれど、

直ぐにこの子の家に帰す。それぐらい許してちょうだい」

 

「そんなことはどうでもいい。さっきから感じる力強い力の正体を知りたくてな」

 

口角を上げ、青年は一誠と視線が合うように膝を曲げて直視する。

 

「ガキにしちゃあ・・・・・そのちいせぇ身体から発する力が隠しきれていないな。

おい、お前は人間じゃないな?」

 

「ん?うん、そうだよ?ドラゴンだけどそれが?」

 

素直に正体を明かしてしまった一誠を見て心の中で舌打ちをした黒歌。この青年の性格を知っていれば正体を明かさなかっただろうにと黒歌は思わずにはいられなかった。

案の定、青年は愉快そうに口の端を吊り上げた。

 

「こいつは面白い、こいつを強くすれば必然的に俺の眷属も強くなるかもしれねぇ」

 

「あんた、何を考えているのよ」

 

「決まってる。こいつも俺の眷属にする」

 

眷属、その言葉に一誠は分からないでいるが黒歌は激しく異議を唱えた。

 

「ふざけないで!この子はアンタの為に連れてきたわけじゃないの!

この子の人生をあんたがどうこうする権利はないにゃん!」

 

「この冥界にいるってことはどこかの頭の悪い悪魔が眷属にする前に逃げられたんだろう?

なら、これは早い者勝ちだ。しかも相手はガキだ。身の変化が分かるはずないだろ」

 

「この子だけは手を出してはいけない!あんた、身を滅ぼす気?」

 

「おいおい、ガキに手を出したら俺がどうなるって?そんな証拠このガキにあるわけ無いだろう」

 

青年が一誠に手を伸ばす。しかし、一誠自身がその手を払った。

 

「話は分からないけど、これだけは分かるよ。お兄さん、嫌な人だね」

 

最初はキョトンと一誠を見詰めていたが青年は一拍して笑い始めた。

 

「嫌な人も何も、俺は悪魔だぜ?悪魔に良い人も悪い人も関係ないんだよガキ」

 

「・・・・・帰る」

 

「おっと、帰さないぜ。お前に帰る家はないんだからな」

 

扉を閉め、一誠の前に立ちはだかる青年。

 

「今日からここがお前の家で、俺はお前のご主人様となる。お前は俺の物だぜガキ」

 

「―――俺の物?」

 

ピクリと眉根を上げた。この悪魔は知らない。一誠にタブーがあることを。

 

「ああそうだ。お前みたいな珍しい奴は皆、俺たち悪魔が出世のため、ステータスの為、

名声や栄光を得るための一部でしかないんだからな。強くなきゃ何も得れないし、

弱いままじゃ強い奴らに全て奪われちまう。だからこそ俺は眷属の向上能力をどんな

手を使ってでも伸ばすんだ。だからガキ、お前も俺の為に働いてもらうぞ」

 

不敵な笑みとそんな理不尽な物言いの青年をただただ一誠は見詰め耳を傾けていた。

 

「・・・・・悪魔って皆そうなの?」

 

「ああ、そうだぜ。ゲームに勝つにはまず眷属を集めないといけない。

その眷属を集めるのにも苦労するぜ。より優秀な人間や異種族、

特に神器(セイクリッド・ギア)の保持者は悪魔が喉から手が出るほど欲して、正式な契約、

不法な契約をして眷属にするんだ。実際、俺の眷属にも神器(セイクリッド・ギア)を持ってる

奴はいる。お前はまだガキだから分からないが、

その隠しきれない力は俺の眷属()に相応しい―――!」

 

「うるさい」

 

「・・・・・なんだと?」

 

「うるさいって言ったんだよ悪魔」

 

長々と語る青年に低い声音と共に怒りの炎を宿す目を細める。

 

「もういい。僕は帰る。そこどいて」

 

「帰らせないって言ってんだろう」

 

「帰るからどいて」

 

「何度も同じことを―――」

 

「邪魔をするなら、お前を倒す」

 

そう言った次の瞬間。青年の周囲の空間が歪み、複数の鎖が出現して両手足を拘束したのだった。

 

「な、鎖!?お前、神器(セイクリッド・ギア)を持っていやがったのか!」

 

「悪い?」

 

「だったら尚更お前を野放しにするつもりはない!」

 

複数の小型の魔方陣が出現した。青年は大きく口を開いて、

 

「全員!逃げるガキを掴まえろ!生きていれば手足の一本なくても構わない!」

 

「―――白音ちゃん、黒歌お姉ちゃん、逃げるよ!」

 

「「え?」」

 

「早く!こんな悪魔のところにいたらいけないんだ!」

 

白音と黒歌の手を掴んで引っ張る。廊下に出て出口に向かって走る。

 

「イッセー!私は良いから白音と一緒に逃げて!」

 

「ダメ!絶対に一緒に逃げるの!黒歌お姉ちゃんを道具みたいな言い方をするあんな

悪魔の傍にいさせたくない!」

 

「あいつの敵に回すぐらいなら私だけでいいの!あんたには白音を幸せにして欲しいのに!」

 

「黒歌姉さま?それってどういうことなんですか?」

 

 

『いたぞっ!』

 

『あの赤い髪の人間を捕まえろ!』

 

 

曲がり角から兵士が現れる。背後からにもガシャガシャと鉄と鉄が擦れ合う音を鳴らす衛兵達も。

 

「―――邪魔だよっ!」

 

白音の手から放して前にいる兵士に手の平を突き出し、

極太のエネルギー砲を放って吹っ飛ばした。

 

「すごっ・・・・・」

 

「・・・・・」

 

たったの一撃で敵を倒すその威力。一誠がドラゴンである証拠を見せ付けられ、

溜息を吐いた黒歌。

 

「ねぇ、イッセー」

 

「なに?」

 

「もしかして、魔王って人も会ったりしている?」

 

「フォーベシイおじさんだったら知ってるよ」

 

「決まりね」

 

黒歌は何か決心した様子。眼前から迫る筋骨隆起の男性と刀を手にして駆けてくる

女性を目にして一誠に問うた。

 

「ここで騒ぎを起こせばそのフォーベシイおじさんが助けにくるはずにゃん」

 

「本当?」

 

「ただし、この城にいる悪魔たちを殺しちゃダメにゃん。分かった?」

 

「うん、分かった」

 

「よーし、良い子良い子。白音、あんたは私の背にしがみ付いて」

 

「は、はい」

 

四人の男女と子供が交差した。空間を歪ませ飛びだす数多の鎖を敵の身体に巻きつき動きを封じ、

拳に薄い黒色のオーラを纏わせ、相手の胸に打ち込む黒歌と一誠。

 

「黒歌・・・・・なぜ・・・・・」

 

「ごめんなさいにゃん♪私、血縁者や眷属の能力向上を無理矢理するマスターを

見限ってこの子に着いて行くにゃん」

 

「そうか・・・・・」

 

「大丈夫、アンタたちにも何とか自由にしてくれるよ。この子がね」

 

擦れ違いざまの会話。最後の仲間の会話をし、黒歌は一誠と廊下を駆ける。

 

「いいの?黒歌お姉ちゃん」

 

「にゃはは、今更ね。私を強引にマスターから抜こうとしている子が気を使うなんて。

いいの。あいつらも私と同じく辛い目に遭って来た仲間だからね。だからイッセー」

 

にんまりと一誠に意味深な笑みを浮かべた。

 

「私を含め、私の仲間も救ってね?」

 

「僕自身の力じゃ何もできないけど、精一杯皆にお願いするよ!」

 

「子供らしい考えだにゃん!」

 

足を止めずに駆け続ける。立ち塞がる敵を薙ぎ倒し、蹴散らし、

ついに外に繋がる巨大な門を手で開けず魔力でぶっ壊して開け放った。

 

「よう、待ってたぜガキ」

 

「・・・・・先回りしていたなんて・・・・・!」

 

大勢の近衛隊、衛兵、兵士、青年の眷属と思しき面々に青年が悠然と佇んでいて

城の門を塞ぐ形でいた。

 

「随分と城の中を暴れくれたな。それに黒歌!」

 

「あら、何かしら?」

 

「お前、俺を裏切るって言うんじゃねぇだろうな。

誰のおかげでその妹と衣食住を提供してやったと思っていやがる」

 

「血縁者まで無理矢理能力向上をするマスターなんて知っていれば私は悪魔なんて

転生しなかったにゃん」

 

「俺が主なんだ!俺の為に勝利し、俺の為に貢献するのは当然のことだろう!」

 

声を荒げて一誠に指を差す。

 

「今すぐそいつを捕まえたら許す。妹を傷付けられたくなければ俺の言う通りにしろ」

 

「「・・・・・」」

 

一誠と黒歌、どちらからでもなく視線を向けあった。

 

「イッセー、私と妹の為に捕まってくれる気、ある?」

 

「嫌だよ。あんな嫌な悪魔の物になりたくない。だからその代わりだけど」

 

子供らしくない不敵な笑みを浮かべた。

 

「この場にいる全員、倒して二人を自由にする」

 

「―――にゃはは」

 

一誠の愚かな言動に失笑する黒歌。だけど、なぜだろうか。

この子供に懸けてみたくなった。出会ってまだ三十分も経っていないこの子供に、

任せて良いと思うのだ。この愚かな姉猫に妹猫共々守ると誓った男の子に。

 

「じゃあさ」

 

「うん?」

 

「私と白音の首にイッセーの猫だという証、

鎖でも首輪でもいいからイッセーの手で付けて欲しいにゃん。

その責任を償いをしてもらわないと」

 

「首輪はちょっと・・・・・でも、家族になってくれればそれでいいよ」

 

「じゃ、決まり。これからよろしく頼んだにゃん私のご主人様♪」

 

話は終わりだと前に向いて臨戦態勢の構えをする二人。

 

「なるほど・・・・・自ら『はぐれ』になるか黒歌」

 

「はぐれじゃないし。気まぐれな猫が居心地がいいご主人様の下で暮らすだけにゃん」

 

「・・・・・分かった。よーく分かった」

 

青年は手の平に魔力球を具現化した。

 

「ガキを捕まえた後、お前をたっぷり調教してやる。覚悟しろ!」

 

「絶対に捕まらない!」

 

一誠も圧縮に圧縮を掛けた赤い魔力球を青年と同時に投げ放った。二つの魔力がぶつかった

その瞬間こそが開戦の合図であるのはこの場にいる全員が認知している。

 

「―――その開戦、待ってもらえるかな?」

 

二つの魔力球が急カーブして遥か上空に飛んで行って―――大爆発が生じた。

 

「誰だ!?」

 

青年だけではなく、全員も横やりを入れた者の姿を探す。

一誠と青年の間に二つの魔方陣が出現して、

細身で銀髪の中年男性、サーゼクスが出現した。

 

「サーゼクスお兄ちゃんに、フォーベシイおじさん?」

 

「魔王さま!?」

 

戦いを邪魔したのは二人にとっても見知った人物。

銀髪の中年男性は「ふむ」と辺りを見渡し、最後に一誠の方へ顔を向けた。

 

「やあ、一誠ちゃん。久し振りだね、元気だったかい?」

 

「うん、元気だけどどうしてここに?」

 

「なに、サーゼクスちゃんからキミがこの城に入ったと言う情報を聞いてね。

色々と準備をしてからようやくこれたんだよ」

 

トコトコと近づく一誠にフォーベシイは抱き締めた。

そんな様子に青年は上擦った声で話しかける。

 

「ま、魔王さま・・・・・そのガキ、いえ、人間とお知り合いですか?」

 

「知り合いも何もこの子は将来私の娘たちと結ばれる予定なのだよ?

いわば、私の義理の息子になる」

 

フォーベシイの言葉に「え?」と一誠が漏らした直後。

 

 

『『『ええええええええええええええええええええええええええええっ!?』』』

 

 

黒歌を含め、フォーベシイとサーゼクス、白音以外の悪魔は全員驚愕の声を上げたのだった。

 

「待って下さい魔王さま!そんな人間と魔王さまの娘と婚約などありえないですよ!」

 

「だったら、人間界を統べる兵藤家か式森家の元当主の子供だったらどうだね?」

 

「ま、まさか・・・・・っ!」

 

顔を青ざめ、震える身体は止まることを知らない。

 

「あの三大勢力戦争に介入したもう一つの勢力、

人族でそれぞれの家で生まれた兵藤家、式森家の現当主の間に生まれ、

またその息子と娘のそれぞれの間に生まれたこの子の名前は兵藤一誠と言うんだ。

見ての通り、私とこの子は顔を何度も会わせているから大の仲良しなんだよ」

 

「・・・・・(ガタガタガタッ)」

 

一誠の素性を知り、青年は先ほどの態度から百八十度変わり、一誠に恐れを成した。

 

「いやー、危なかったよ。この子が暴れるのもそうだけれど、

もしもこの子が悪魔に理不尽で転生されたら悪魔と人間の戦争が勃発していたかもしれない。

その時、キミはどう責任を取っていたかな?」

 

「お、お言葉ですが魔王さま・・・・・!そ、その子供が本当に兵藤の者だとしても

どうしてこの冥界に・・・・・!」

 

「それを君が知る必要ないよ。だけどこの子は弱い自分が嫌で、

今は堕天使の総督アザゼル殿に預かられている状況なんだ」

 

「な、なんですって・・・・・!?」

 

「おっと、口が滑った。ま、そう言う事だからこの子を引き取りに来たよ。

それとキミに対する罰は―――」

 

ビクッ!と全身を跳ね上がらす青年から視線を逸らし一誠に向ける。

 

「一誠ちゃん、何かこの悪魔にして欲しいこと、やって欲しいことはあるかな?

今のキミなら何でもできるよ?」

 

「魔王さま・・・・・!?なぜその子供に・・・・・!」

 

「キミはこの子に対して多大な迷惑を掛けていることは分かっているよ。

だから罰するのは私ではなくこの子にあると判断したまでだ」

 

フォーベシイからの問いかけに一誠は「なんでも?」と返す。

 

「ああ、勿論だとも」

 

「じゃあ・・・・・あいつの眷属って人たちを全員解放。

あと、眷属集め禁止ね。ゲームしたいなら一人ですればいいし」

 

青年は「なっ!?」と酷く驚く。一誠はそんな青年を眼中になく、

黒歌と白音に視線を向け「これでいいよね?」と視線に乗せて訴えた。

だが、フォーベシイは難色を浮かべる

 

「眷属解放はちょっと難しいかな。魔王の権利でも簡単に眷属を解散させることは

できないのだよ」

 

「何でもって言ったのに、嘘つくの?」

 

「悪魔の世界にも事情があるのだよ一誠ちゃん。分かって欲しい」

 

「じゃあ、フォーベシイおじさんの眷属にしてくれない?」

 

その一言でざわめきが生じた。一誠の指摘にフォーベシイは何かを思い出しながら

顎に手をやり考え込む。

 

「私の眷属か・・・・・確かに眷属はいないが・・・・・いや、保護という形ならできるか」

 

「それならいいよ。フォーベシイおじさん守ってあげて」

 

「ふふっ、未来の義息子にそう言われてはなしょうがない!

分かったキミの望みは正式な形で叶えよう!」

 

「ありがとうフォーベシイおじさん!」

 

嬉しいあまりにギュッとフォーベシイに抱きつく一誠。そして降りて黒歌に抱きつく。

 

「黒歌お姉ちゃん、白音。僕たち家族になったよー!」

 

「本当、イッセーは凄いにゃん!」

 

「よろしく、お願いします・・・・・お、お兄さま」

 

一誠は姉妹猫をハッピーエンドにしたのだった。そう、本来の―――とは違う形で。

後日、この騒動は程なくして終息し、

 

「「ごめんなさい!」」

 

猛反省したリアスと朱乃からの謝罪を受け、渋々ながら了承し一誠は修行を再会したのであった。


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