100万Gの男が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮を執り、借金の返済をします。   作:Z/Xプレイヤー26

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100万Gの男、艦娘に悩む。(分岐)

大和に引っ張られ、クロウは工廠に来た。

 

「さぁクロウ提督!!着きましたよ!!」

 

「話し聞いてた!?俺まだ着替えてねぇんだけど!?」

 

クロウに言われ、大和がクロウの服装を見ると、確かにパジャマのままだった。

 

「……まあ、気にしないで下さい!それにしても、そんなベタなパジャマがあるんですね!!完全にアニメとかで見るパジャマじゃないですか」

 

クロウが着ていたのは、青と白の縞模様のパジャマだった。

 

「これは貴重ですねぇ!!1枚写真頂戴します!!」

 

青葉がどこからともなく現れ、クロウのパジャマ姿を写真に収めた。

 

「うおっ!?一体どこから現れやがった!?それに俺のパジャマ姿なんか写真に撮るな!!気持ちわりぃ!!」

 

「ふっふ~ん!!結構需要があるかも知れませんよ~?」

 

どや顔をする青葉に対して、クロウは訝しげな視線を送るが、青葉は全く気にしない様子だった。

 

「まあ、良いか…それで大和…光子力研究所が見付かったのは本当なのか?そんなに時間も経って無いんだが…」

 

「見つかりましたよ?ちょっと…嬉しいとは言えない状態らしいですけどね…」

 

大和の回答に、クロウは嫌な予感がしたが、何も聞かなかった。実際その可能性も考慮していたからである。しかし更にクロウに対して、問題が発生した。

 

「それでですね?クロウ提督はどの艦娘をつれて行くんですか?光子力研究所はここから電車で三時間かかる山の中にあると言う情報なんですが…流石に一人では行きませんよね?現在の秘書艦である私もつれていってくれるんですよね?そうですよね?」

 

矢継ぎ早に話す大和に対して、少し恐怖感を覚えたクロウ。更に青葉がクロウに追い討ちをかけた。

 

「そんなスクープの匂いがする場所に…青葉をつれて行かない訳が無いですよねぇ…?」

 

「ま、待てよお前ら…特に大和…お前は鎮守府の最高戦力だぜ!?何かあった時に居ないと困る!!それに青葉もだ!光子力研究所は取材禁止だ!!違う世界とはいえ、俺が世話になった場所の機密を漏らす訳にはいかねぇよ!!」

 

青葉はクロウの言葉に反応した…機密に…

 

「絶対に行きます…!!青葉は絶対に行きますよ!!」

 

青葉の眼には火が灯っていた…

 

「それに…クロウ提督に着いていきたい艦娘は沢山居ますよぉ?大和さんだって、光子力研究所を探す手伝いもしてくれましたし!!つれていってあげる義務があると思います!!」

 

「そ、そうですよ!!つれていって下さい!頑張りましたから!!」

 

大和、懇願。クロウ、折れる。

 

「チッ…分かったよ…ただし青葉…撮影は禁止だ!!良いな?盗撮でもしようもんなら…な?……それと青葉?何で取材の時は『司令官』と呼んでんだ?」

 

「わ、分かりましたよ…仕方ありませんねぇ…あと、『司令官』と呼ぶ理由は、仕事のスイッチみたいな物ですよ?気になさらず~…で?他には誰をつれて行くんですか?」

 

(大和、青葉は確定しちまったとして…まだつれて行くハメになるのかよ…断ってもついて来そうだな…腹を括るか…)

 

「じゃあ、2グループに分けましたので決めて下さい!今日と明日が非番で、尚且つ着いていきたいと言った艦娘のAグループは、加賀さん、熊野さん、鈴谷さん。そして、Bグループは、那珂ちゃん、時雨さん、利根さんですね!!明石さんと夕張さんは後から合流しますので!!」

 

「明石と夕張…仕方ねぇか、あいつらも探すの手伝ってくれたんだろ?」

 

クロウの溜め息混じりの予想に、大和は嬉しそうに答えた。

 

「はい!!お二人のご協力があったからです!!」

 

「……だろうな、んじゃあ…俺からも一人連れて行きたい奴が居る…」

 

「珍しいですねぇ…?どなたですか?青葉気になっちゃいます!!」

 

「………菊月だよ…非番だろ?」

 

クロウの言葉に対して、青葉と大和が冷たい視線を送る。

 

「な、何だよ…その犯罪者を見るような目は…」

 

「スクープ!!クロウ『司令官』はロリコンだった!?」

 

「仕事のスイッチ入れんな!!菊月が最近溜め息多いから気になるんだよ!!」

 

クロウの弁解に青葉は詰まらなさそうにする。

 

「えぇ…詰まんないですよ…」

 

「や、やっぱりクロウ提督は大人な女性が好みですよね!?……それにしても、溜め息ですか…確かに良く見ますね…何かあったんでしょうか?」

 

「さあな…この機会に聞けるなら聞くし、本人が嫌がれば、それまでだな…少なくとも、気分転換になれば良いんだがな…」

 

「青葉の情報にも溜め息の原因はありませんからねぇ…さて、そろそろどちらのグループをつれて行くか決めましたか?」

 

青葉の問にクロウは答えた…

 

「そうだな…俺は…」

 

 




はい、スパロボっぽく分岐を入れました!!(白目)

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