HUNTER×HUNTERの世界で動物とじゃれあいたいです   作:唯野歩風呂

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お待たせしました。

2月3日改・・・動物の言葉【】から『』に変更。




 

 

 

 生まれたばかりの羽根つき猫は、よく見ると真っ白ではなく、足の先としっぽの先が黒かった。

 母親は真っ白なので、この黒は父親譲りなのだろう。

 

 

 その子猫(羽根つき)は今、母親にベロンベロン舐められて毛づくろいさせられている。

 

 

 ……が、正直いって、大きさが桁違いすぎるので、舌の上で転がされているような状態だ。

 

 下手したらそのままゴックンされそう……。

 

 

 そのことは子猫も何となく察しているのか、舌の上で転がされながら恐怖で泣き叫んでいる。そこまでの様子を訳すと、

 

 

 『ままーっ!』 ← 子猫が母親に近寄り

 

 『くすぐったいよー』 ← ペロリと舐められ、

 

 『くすぐった……ちょっ』 ← 口の中へ

 

 『いやーっ!』 ← 転がされ

 

 『ひゃああああっ!』 ← 空中に飛ばされながら舐められ

 

 『ひいいいいいいっ!』 ← 一瞬口を閉じられ

 

 『ぎゃあああああああっ!』 ← 以降くりかえし

 

 

 私はその様子に、心を痛めながら見ていることしかできなかった。(ごめん、子猫!私には君を救えない!)

 

 

 

 結果

 

 

 

 『なんだよ、ねぇちゃん。やんのかこら!』

 

 

 ぐれました。

 

 

 ケッ、と小さな身体で私を睨みつけ、しっぽをイライラと地面にぶつけていました。

 

 それを見た私は、

 

 「かわいいーーーーっ!」

 『うおっ!』

 

 思わず抱きしめました。

 

 だってよ、小さな身体で精一杯の虚勢を張って睨んでくるんだよ?しかも舌足らずな言葉で!

 

 ちょっとどころじゃなくキュンとしちゃいましたよ!

 

 なんか、一昔前にあった、猫が特攻服を着てる写真があったけど、そんな感じで滅茶苦茶可愛い!!

 

 

 子猫は私の腕からもがいて逃れようとするが、そう簡単には逃がさない!

 

 『はなせーっ!くそあま!!』

 

 あ、流石にちょっとイラッとした。

 

 だけど、言われた私より、もっと反応した人――いや、母親がいて……。

 

 『そんな言葉づかいをするものじゃありません!』

 

 といって、まだ飛べない子猫をポーンと空中に放り投げ、口の中でキャッチし、また空中に吐き出すという、かなり恐ろしい教育的指導を受けていました。

 

 

 いや、初期教育は大事だけど、これはむしろ、トラウマを生むんじゃ……。

 

 

 案の定、地上に下ろされた後の子猫は、可哀想に、ブルブル震えていました。

 

 しかも小声で『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』と繰り返していました。

 

 

 「こ、これはやりすぎなんじゃ……ん?」

 

 身に覚えのある浮遊感が突然私を襲いました。

 

 気づけば雲がとても近いです。

 

 

 嫌な予感がして振り返ると、

 

 

 『喧嘩両成敗』

 

 

 とても大きなお口をお開けになって待っていました。

 

 鋭い牙が太陽の光を受けてきらめいています。

 

 

 そして、私の身体は下降を始める。

 

 

 

 

 あぁ、私死ぬのかな……。

 

 

 

 本日二度目の悟りです。

 

 

 

 

 

 

 

 




きりがいいのでここで切りました。そしたら猫可愛いしか言ってない……。
ちょっと短かったでしょうか。


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