NARUTOうずまき兄妹伝~天の書~   作:ハマT

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No.-2シノVS飛段

 

第七班結成から一年。この日七班のメンバーはそれぞれいろんな過ごし方をしていた。ハナビは日向家の用事で里を離れており、キュウカク、荒太はロック・リーの監視の下、体術修行をしていた。一方のナルトは・・・

「医療班!!!早く来てくれってばよ!!!」

「騒ぐな!!バカ!!」

出産が近くなったヒナタが入院しそれを見舞いに来ていたナルトの前でヒナタが産気づき大混乱していた。すぐに分娩室に行きナルトは廊下で待つことに。ヒナタが分娩室に入り約三時間後大きな産声が上がる。しかしすぐには入れてくれず再び一時間後、もう一度産声が上がりサクラが出てくる。

「ナルトもう大丈夫よ、入って」

サクラに言われるまま部屋に入るとヒナタとともに二人の赤ん坊がいた。ヒナタは出産の疲労か、スースーと寝息を立てて寝ている。

「男の子と女の子で男の子の方がお兄さんよ」

サクラに生まれた二人の赤ん坊の説明を受けるナルト。しかしそんな説明を無視しナルトは赤ん坊のもとに近寄る。

「ボルト・・・ヒマワリ・・・」

ナルトとヒナタが生まれたそう付けようと相談していた名前、第四次忍界大戦で命を落としたネジ、その思いを込めて付けたボルト、太陽のようにいつまでも笑って欲しいから付けたヒマワリ。二人のもとに着くと涙を流していた。ナルトにとって始めて出来た家族。そのぬくもりに触れようとした瞬間だった。

「報告です!!何者かが里を襲撃!!うずまきナルトに出撃命令が出ています!!」

突然暗部が部屋に入りそう告げる。まだ寝ているヒナタの手を握った後ナルトは、病室を後にした。

 

「お前はすぐに倒すなぜならお前の術は厄介だ」

大きなフードに身をまとった人物ーーシノと三鎌を持った男ーー飛段がにらみ合っていた。

「俺の術もすでに知られてるか目を覚ましたら戦争だの暁は壊滅してるだの訳わからねぇ・・まぁでもお前を殺せばジャシン様に褒められるからな!!」

そう叫ぶと飛段はシノに向かって鎌を投げつける。飛段の術、呪術・死司憑血は

1.陣図(円形の中に三角形)を自分の血で足元に描き、その中に留まること

2.対象者の血液を摂取すること

を発動条件とした術だ。発動さえすれば相手に自分が受けたダメージを与えることができる。また飛段自身は不死身であるため首をはねられても死なない。そのため発動さえすればほぼ確実に相手を殺すことができる。

飛段の鎌をかわすシノ。しかし飛段は鎌についたワイヤーを引き戻ってきた鎌にあたってしまう。鎌の先端についたシノの血を舐めるとすぐに近くにある陣図の中に入り棒のようなもので自らの心臓を突き刺す。

「これで終わったな」

「ああなぜならお前の術は発動していないからだ!!」

飛段の目の前には平然と立っているシノの姿があった。

「お前はいつその陣図を書いた?」

そう言われ飛段は考える。確かにこの戦いが始まって・・いや木ノ葉を襲撃してから一度も陣図を書いていない。なら、この陣図は?足元の人図を見るとその陣図が虫に変化していた。

「虫変化の術・・そしてこれが蟲喰いの術だ」

足元の虫が数匹、飛段の体の中に入る。その瞬間飛段の体から巨大な虫が現れ飛段の体を食い尽くしてしまった。適切なチャクラ配分でないと肉を貪って急成長する特性を持つ蟲・寄大蟲を飛段に寄生させたのだ。

「まさか飛段が負けるとなんて思ってなかったよ」

飛段が消えた後突然一人の男が現れた。

「君は厄介そうだしここで消えてもらうよ!!」

目の前にいた男は突然消え今度はシノの後ろに現れた。そしてその男を突然現れたナルトがあ殴り飛ばす。

「1年ぶりだなジャシン!!」


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