牌の鳴る音。卓に降る照明の光。ずしりと重い空気。一向に色褪せてくれない夏の日の記憶は今も私を苦しめる。あの日、私は一つの罪を犯した。
平坂奈々は周囲に馴染めず、窮屈な毎日を過ごしている高校二年生だ。この先もずっと続いていくと思われた奈々の日常は、クラス替えで偶然後ろの席になった少女、藤咲美織のお願いによって変わり始めるのだった。
平坂奈々は周囲に馴染めず、窮屈な毎日を過ごしている高校二年生だ。この先もずっと続いていくと思われた奈々の日常は、クラス替えで偶然後ろの席になった少女、藤咲美織のお願いによって変わり始めるのだった。
プロローグ | |
第一章 思いがけない頼み事 | |
第二章 これまでのいきさつ | |
第三章 開局 | |
第四章 来訪者 | |
第五章 記憶 | |
第六章 わたしの望み | |
第七章 揺さぶり | |
第八章 まっすぐな言葉 | |
第九章 始まり | |
エピローグ |