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「キリト、お願いがあるの」
《GGO》にログインし、チームルームでリランとシノンに合流して早々、シノンからキリトに頼みごとが飛んできた。そう言ってくる事は予想できていたので、キリトは聞き入れる準備を完了していた。ここまで予想できているのは、きっとシノンと一緒に居る時間の長さのおかげであろう。
キリトはシノンを見つめながら、問いを返した。
「なんだ」
「……なんか、言う前からわかってそうね」
「んー、ほんと言うと少し……」
それなら話は早い――という感じにシノンはならなかった。顔を少し下げた状態で、小さな声で伝えてきた。
「私、《スクワッド・ジャム》に出たい。そのためにあなたとリランに協力してもらいたいの」
キリトの想定通りの頼みだった。ソロ専用のバトルロワイヤルの大会である《
「それって次に予定されてる《スクワッド・ジャム》だよな」
「えぇ。そこに出たいって前から思ってたの」
《スクワッド・ジャム》ならば自分やリラン、アスナとユピテル、ユウキとカイムとも一緒に戦えるので、高い戦力を持ったうえでの参加が期待できるし、可能性の話であるもののアルトリウスやクレハ、ツェリスカやイツキに一緒に来てもらえるのもまた期待できる。
そうすればシノンが何かしらの事象に襲われたり、もしくは発作を起こした場合でも支える事ができるので、こちらとしてはとても良いのだが、どうして《BoB》ではないのかが気になった。
それはリランも同じだったようで、キリトよりも先にシノンへ問いかけた。
「《BoB》ではないのか。《BoB》の方がお前が求めるものといった感じのはずだが」
「……そうなのだけど、《BoB》は次に開催されるまでかなりあるし……」
シノンの表情がかなり
この目的と最も合致しているのは《BoB》なのは間違いなさそうなのだが、彼女は《BoB》を
「だから《スクワッド・ジャム》の方を?」
「そうよ。でも《スクワッド・ジャム》はチーム戦で、ソロでは参加させてもらえないじゃない。だからあなた達に付き添ってもらいたいと思って」
「それならば別に構わぬが……」
リランが何かを言いかけるが、それをシノンはさえぎった。
「それとあなた達にはもう一つお願いしたい事があるの。《スクワッド・ジャム》で一緒に戦ってる間は、アタッカーは全部私に任せてもらいたいの。あなた達にはフォローとサポートをしてほしい」
キリトは思わず目を見開いた。アタッカーは全部シノン?つまりは攻撃はシノンが全てやり、自分達は基本的に攻撃をしてはいけないという事か?普通に聞けばひどい条件そのものだったので、驚くほかない。
「シノン、それってどういう事だ。君が《スクワッド・ジャム》の相手チームを全部倒すとか、そういう事か」
「えぇ。あなた達にはそのフォローをしてもらいたいの」
シノンはそう返しただけだった。声色がかなり冷たいように感じられる。声よりもその内容が引っ掛かったようで、リランが噛み付くように問いかけた。
「おいおい、シノン。それはいくらなんでも無茶だぞ。お前一人だけで周りのチームを全滅させるなど、無理にも程があるというものだ」
「無理でも、やらないといけないの。そうでもしないと強くなれない……」
「そんな事があるものか。焦ったところで良い事などない。無理をしたところで実を結ぶ事などありはしないぞ」
リランが強く言うと、シノンもまた強く首を横に振ってきた。
「それじゃあ駄目なのよ。今のままじゃ、いつまでも強くなんてなれない。いつまで経ってもあなた達に、キリトに迷惑をかけるばかりになってるなんて、私はもう嫌なのよ」
やはりそういう理由か。《GGO》に来てから、彼女はずっとその目的のために戦い続けていた。それはほとんどシノンの焦りから来ているものなのだが、今回その焦りはだいぶ強くなってしまったようだ。
キリトはリランを見つめているシノンを同じように見つめた。これまで結構な時間、《GGO》でシノンと協力し合って戦い続けてきたものだが、進行があまり感じられない。シノンは自分の中にあるトラウマを、銃に対する恐怖を消し去り、乗り越えるために、あえてこの《GGO》に入り込んで、銃を手に取って戦っていた。
最初はキリトはそれに反対していたものの、本人の意志と、彼女を診ているイリスからの提案で賛成し、シノンが《GGO》で強くなり、やがてトラウマを乗り越える過程を
何かあれば自分が彼女の剣に、盾になって守ればいいし、自分が傍にいればそれはほとんどいつも可能になる。彼女を守りつつ、彼女を支え、彼女が強くなる過程を見ていく。キリトはそう決めて、いつものようにシノンの傍にいながら、いつも以上に気を張ってシノンを守るようにしていった。
だが、それを続けて結構な時間が経過しているものの、シノンが根本的に強くなったかと言われると
なのでシノンは《GGO》で日に日に強くなっていると確信できるのだが、一方で彼女自身の強さ、彼女が求めているトラウマを乗り越えるための強さに結び付いているとは言い難かった。前から思っていた事ではあるが、《シノン》の強さは増しているが、そこに現実世界の詩乃は付いていっていない。
つまり、アバターのシノンばかりが強くなっていく一方で、シノンの本体である詩乃は置いてけぼりになっているのだ。シノンが強くなれば詩乃もまた強くなる。だからこのまま戦い続ける――それが詩乃の言い分であり、キリトとイリスも期待していた事であった。
しかし、現状その期待通りの事は起きていない。その自覚があるからこそ、シノンもこういって《スクワッド・ジャム》で戦おうと考えているのだろう。今の状況は良くないと言えるし、このままなあなあで続けたところで好転するとも思えない。
イリスは「あまり勧めたくないんだけど、詩乃には一種の
「……確かに、いいかもしれないな。《スクワッド・ジャム》で戦うのは」
「おい、キリト!?」
キリトの返事にリランが思いきり驚く。自分がこう言うとは思っていなかったらしい。実際リランの言っている事も一理あるどころではないのだが、シノンの今後の事を考えると、今シノンが提案している事の方が良いものとなっている。
もし次の《スクワッド・ジャム》によってシノン/詩乃が本当に強くなり、自分が強くなれたと認識できるようになり、銃へのトラウマを克服できるのであれば、やらない手はない。
それだけではない。もしここで《スクワッド・ジャム》への参加を断ったとしても、シノンはきっと止まらず、野良パーティーでも組んで《スクワッド・ジャム》にほぼ単身参加するかもしれない。そうなれば何が起こるかなど容易に想像がつくし、それに昨日イリスから聞いた《
原理不明の方法でVRMMOにダイブしているプレイヤーを殺害する力を持っているとされる《死銃》は《GGO》における強者を狙う傾向にあり、高い実力を持っている、
現に《BoB》優勝者、《スクワッド・ジャム》の優勝者であったプレイヤーが突如として《死銃》に撃たれ、そのまま死を迎えてしまっているという話だ。もし次の《スクワッド・ジャム》でシノンがほぼ単身で優勝を飾ろうものならば、《死銃》は真っ先にシノンの命を狙うだろう。その面から考えても、シノンを単身でいかせるわけにはいかない。
それに、イリスからもらった更なる情報によると、《死銃》自身も《BoB》、《スクワッド・ジャム》に優先的に参加し、自ら戦っているというのだ。なので、次の《スクワッド・ジャム》に参加してくる可能性は高いそうなのだが、それだけに終わらない。
《死銃》は自身が参加した大会の中で出会ったプレイヤー、もしくはその大会で優勝したプレイヤーを、次に殺すターゲットに決めている可能性もあるという。
高難易度クエストをクリアしたプレイヤーは先日殺されたとされる《薄塩たらこ》のみであり、これより前の犠牲者は全て《BoB》、《スクワッド・ジャム》の優勝者だった。
つまり高難易度クエストクリア者は例外みたいなものであり、基本的に《死銃》は自身の参加した大会の参加者、優勝者を一人選んで殺すようにしている。これまで開催されてきた《BoB》、《スクワッド・ジャム》に毎回死者が出ていない事が理由だ。
これがどこまで真実かは
「キリト、そんなやり方がいいわけないだろう!シノンにそのような無茶をさせたところで……!」
反論を続けてくるリランを、キリトは一旦「待ってくれ」と言って止めた。次の《スクワッド・ジャム》に《死銃》が関わってくるのは間違いないので、《死銃》の話は皆にするつもりであったが、優先的に話すべきなのは《スクワッド・ジャム》に向かおうとしている張本人であるシノンと、自身の相棒であるリランであろう。
そう思ったキリトは、イリスから依頼された話、現時点でわかっている《死銃》の存在の事をシノンとリランに伝えた。話が終わりに近付いた頃に、シノンはかなり驚いたような顔をして言葉を返してきた。
「《死銃》……?《GGO》にいるプレイヤーを殺す能力を持ってる……!?」
「あぁ。イリスさんが言うにはそういう事らしい」
「待てキリト。それはどういう事なのだ。VRMMOプレイヤーが死亡するなど、それこそ身体の疾患や衰弱によるものであるはずだぞ。ゲーム内での攻撃によって死ぬなんて話は、それこそナーヴギアでないと不可能だ。アミュスフィアでは到底できないと、もう既にわかり切っている事であろう。《死銃》の攻撃を受けた事によって、対象にされたプレイヤーが死ぬなどあり得ない」
プレイヤーがゲームオーバーとなると電磁パルスを発生させて脳を焼き切り、死亡させる仕組みを持った機械ナーヴギア、それを使ってプレイするデスゲームである《SAO》の産み主である
実際のところは彼女の言い分が正しく、プレイヤーがゲーム内で攻撃を受けた事で死亡するなんていう話は、後継機であるアミュスフィアではなく、ナーヴギアでないと起こりえない話だ。
だが、それを起こりえない話にしてくれない事象が起きてしまったのが現実である。その話をキリトは二人に話した。《死銃》の犯行によって死亡したプレイヤーの事を出すと、シノンはまたしても驚いた。
「《Mスト》に出てた《薄塩たらこ》が《死銃》に殺されてたですって?」
「あぁ。タイミング的に考えて《死銃》が原因でくも膜下出血を起こしていたらしいんだよ。これより前には《BoB》、《スクワッド・ジャム》に出て優勝を飾っていたプレイヤー達が相次いで死んでいる。どの人もくも膜下出血が死因で、やはり《死銃》に撃たれた後にそれになっているらしいんだ」
「そんな馬鹿な……アミュスフィアには殺人能力などない。それは何度も実証されている事ではないか。どうしてそのような事が起こるというのだ。そんな出来事は《SAO》だけで良かったというのに……!」
リランは悲しそうで悔しそうな表情を浮かべて
彼女は《SAO》にてプレイヤー達の精神を直接的に癒すという使命を与えられていたが、それを果たす事ができず、プレイヤー達が精神を病んでいって発狂したりする様、自殺する様、そしてモンスター達に
その願いは《SAO》終了後にはずっと叶っていたが、ついにその願いを打ち砕いてしまう出来事が起きてしまった。悲しむリランを見つつ、キリトは続ける。
「その《死銃》から君を守れって、イリスさんから言われてきたんだ。《死銃》は次の《スクワッド・ジャム》に参加して、そこの優勝者を狙って殺人をしているみたいだ。だから次の《スクワッド・ジャム》での殺人をする前に捕まえて、それ以上の犯行ができないようにする」
次の瞬間、シノンはがっとキリトの肩に両手で掴みかかった。しかし怒っているような表情はしていない。戸惑っているような顔だ。
「待ってよキリト。そんな事をしたら、あなたはどうなるの。《死銃》は本当にプレイヤーを殺す事ができるんでしょう。もしあなたが狙われたら、その時は……!」
確かに《死銃》は今のところ誰でも殺す事ができる力があると思われる。しかしそれならば出会ったプレイヤーを全て殺していてもいいはずだが、果たして彼の者はプレイヤーならば誰でも殺しているわけではない。狙われているのは優勝者のみだ。
つまり《死銃》は優勝者以外は狙わないようにしているという事であり、優勝者だけが危険に晒されているという事だ。もし自身に接触してきた者は誰でも殺すつもりであるというのであれば、大会で彼の者と交戦した者は全員死亡しているはず。
何より、そうなれば大会の参加者が次々と死亡するという怪奇現象によってネット世界は勿論、現実世界もそのニュースでいっぱいになっているはずだし、《GGO》も止まっているはずである。
そうなっていないという事は、《死銃》は誰でも殺すつもりはない、もしくはそんなに多くの人間を殺せないという制約を抱えている可能性がある。キリトは一度考えた事をはっとしつつ改めていた。
「《死銃》は参加者を誰でも殺すわけじゃないみたいなんだ。寧ろそいつは、大会の中で次に殺すターゲットを決めておいて、その人が優勝した場合に殺害を決行するようにしてるように思える」
「本当にそうなの?《死銃》は本当にそういうやり方をしてる奴なの?」
シノンの問いかけには
いずれにしても、それを確かめるためには《死銃》と接触するしかないし、そうなった時は交戦不可避であろう。
「それを確かめるためにも、そいつと戦うつもりでいる。君に手を出させるわけにはいかないからな」
「……ミケルセンが言ってた事って、《死銃》の事なの……?」
キリトはシノンのその一言を聞き逃さなかった。ミケルセンだって?
ミケルセンと言えば、忘れもしない、あの
「ミケルセン?」
「ええ。ちょっと前に街に突然現れて、私に声を掛けてきたの。次の《スクワッド・ジャム》に参加したなら、お前を強くしてやるって言って……」
キリトは目を細めて首を傾げた。あのミケルセンがシノンを強くする?そのために《スクワッド・ジャム》に参加しろ?意味が全く掴めないし、意図もわかりそうにない。
「ミケルセンは次の《スクワッド・ジャム》に出るつもりでいるのか」
「多分そうだと思う。そこに私がいれば、私と戦うつもりでいるんじゃないかな」
シノンが伝えた事にキリトは同意していたが、同時に警戒を抱くしかなかった。ミケルセンと交戦した時の嫌な感じ、彼の者が全身から放っている悪の空気の流れは今でも忘れられない。あいつはただならない悪意を持った存在だ。
それがシノンと交戦しようとしているなど、見過ごせる事ではないし、嫌な予感を感じないでいる事などもできない。あいつはろくな事を考えてはいないだろう。明らかにシノンを罠に嵌めようとしているという邪悪な意志があるのが透けて見えていた。
彼の者と交戦しているリランがシノンに反論するように言う。
「それはきっと罠だぞ。ミケルセンはろくでもない奴だ。お前を罠に
リランはキリトが思った事をほぼそのまま口にしていた。リランもまたそうとしか思えないのだろう。キリトは先程までシノンの《スクワッド・ジャム》への参加を認めていたが、ミケルセンの話が出てきたところから気持ちが変わりつつあった。
「俺もそう思う。あいつとやり合うのは危ない気がするよ」
「……だからよ。だからあなたとリランに一緒に居てもらいたいの。三人でミケルセンに勝ちたい」
キリトは目を見開いた。シノンはミケルセンを倒すつもりでいるらしい。
「俺達でミケルセンを倒す?」
「えぇ。あいつはすごく強かったじゃない。きっと実力は大会優勝者クラスよ。だから倒したい。あいつを倒して、強くなりたいの」
シノンは強い眼差しでそう言った。確かにミケルセンの実力はかなり高い方に入っていただろう。それこそ大会に出れば優勝を飾れるくらいのものかもしれない。その辺りから考えると、シノンが倒したいと思うくらいの存在であると言えるだろう。
もしかしたら、今まで話していた《スクワッド・ジャム》へ参加したいというシノンの気持ちは、《スクワッド・ジャム》に参加してきたミケルセンを倒したいというのが本音だったかもしれない。
「お願いキリト、リラン。私と一緒に《スクワッド・ジャム》に出て、一緒にミケルセンと戦ってほしい」
シノンはもう一度言ってきた。キリトはじっと彼女の瞳を見つめる。何度も見てきた翡翠がかった水色の瞳の中には、強い光が瞬いていた。
彼女はやる気だ。《スクワッド・ジャム》に参加して猛者達を、そしてミケルセンを本当に撃ち倒すつもりでいる。恐らくではあるものの、その中には《死銃》も含まれているかもしれない。
彼女はもう止まる気はないだろう。自分達がここで参加しないという表明をすれば、彼女はやはり野良パーティを組んででも《スクワッド・ジャム》に出て、猛者達を全て討とうとするだろう。そうなれば確実にミケルセンにやられるだろうし、何よりこれまでの事から考えて、
そうならないためにはどうするべきか。やるべき事は一つしかなくなっていた。キリトは深呼吸を挟んでから、シノンに答えた。
「……わかった。君の要求を呑み込もう。一緒に戦おう」
シノンの目が見開かれた。
「本当に、一緒に戦ってくれるの」
「あぁ。《死銃》もそうだけど、ミケルセンの事も前から気になってはいたんだ。あいつはろくでもない奴で、何かを抱えてるような奴だ。だから俺もあいつと戦って、あいつが何なのかを確かめたい。俺も《スクワッド・ジャム》に出るよ、シノン」
キリトからの一種の決意表明を聞いたシノンは、リランに向き直った。
「リランはどう」
リランは溜息交じりに答えた。髪留めによって上げられている右前髪の、その髪留めに手を乗せている。その髪留めの位置は、彼女の育ての母親である
「……《ビーストテイマー》がそう言っている以上、《使い魔》である我も従うしかあるまい。いつも通りだ。我もお前を守る爪と牙と炎に、お前を乗せて飛ぶ翼になろうぞ」
シノンはもう一度目を見開いてから戻し、キリトに向き直った。やや強張っているものの、笑みが顔に浮かんでいた。
「ありがとう、二人とも」
キリトはそれに頷きで答えた。しかし自分達三人だけでミケルセンや、その他のチームに勝てるかと言われると、少々厳しい部分もあるだろう。《スクワッド・ジャム》に出場するチームメンバーの数は最大六人。あと三人ほど仲間達から参加者を募った方が良い。
そのメンバーとして妥当なのは――。
「キリトさん」
それを考えようとしたその時、入口の戸が開く音がすると同時に声がした。少女の声色。丁度声を掛けたいと思っていたその人の声だった。振り返ってみれば、目的の人物がいた。
ピンク色の長髪をサイドポニーにして、髪色とほとんど同じ色相の軽装を纏った少女。クレハだ。その隣には彼女の幼馴染であり、いつの間にか高い実力を持つ猛者の一人となっていたアルトリウスの姿もあった。
「クレハにアーサー、丁度いいところに来たな」
キリトは二人に言葉を掛けたが、そこで異変に気が付いた。クレハは険しい表情を顔に浮かべ、アルトリウスは少し戸惑っているような顔になっていた。
そのクレハは、キリトを
「キリトさん、急ですみません。お願いがあります」
「なんだ」
「次の《スクワッド・ジャム》であたし達と戦ってください」
その宣告にキリトは声を出して驚いた。