《オリジナルキャラ:リランについて》
・リランの名前について
リランはIT用語の再起動や再実行を意味するRerunが元ネタであると作中で説明しているが、もっとも影響を受けた元ネタは上橋菜穂子さん執筆のファンタジー小説「獣の奏者」に登場する王獣リラン。彼女もまた雌であり、敵を麻痺させるような声で鳴く事が出来る上に、狂暴。そして翼の生えた狼のような姿をしている。
・リランの攻撃方法について
リランの攻撃方法などはモンスターハンターシリーズに登場するクシャルダオラ骨格の古龍種を参考にしており、火炎ブレスを吐いたり、灼熱光線を照射したりするのはその内の一匹である「炎王龍テオ・テスカトル」と「熾凍龍ディスフィロア」が元ネタ。彼女の骨格はこれらと同じである。
・リランの姿について
上述したように、リランのモデルは狼+天使+古龍種+ホロウフラグメントの裏ボス《ヴァナルギア・ジ・エンプレス》。このうちヴァナルギアは、連続攻撃と出血状態異常に陥れてくる非常に強力な敵。ホロウフラグメントプレイ時に何度のめされた事か。
・リランの人格について
リランの人格と一人称のモデルはドラッグオンドラグーンに登場する主人公の相棒のドラゴン、「アンヘル」とニーアレプリカントに登場する「白の書」。二人とも同じく俳優のピーターさんが演じており、一人称が「我」で厳格な喋り方をする。
・リランの本名「マーテル」について
マーテルは地母神マグナマーテルが元ネタ。彼女はMHHPというMHCPの始祖という存在であるため、地母神と天空神をモデルにした。
・リランことMHHP=メンタルヘルスヒーリングプログラムについて
原作に登場したMHCP=メンタルヘルスカウンセリングプログラムの上位モデルであり、その元になったもの。その性能は周囲のプレイヤー達に自動的にハッキングを行い、精神を治療するというもの。精神を治療されたものは強い恐怖心や怒りなどの強すぎる負の感情を抱かなくなる。
更にリランが項に噛み付く事によってマイナートランキライザーに似た効果をプレイヤーに付与し、対象のプレイヤーの不安やうつ状態を治療する。シリカやシノンがリランに噛み付かれた真面な精神状態になったり、キリトと組んで戦った者達が恐怖を抱く事なく戦えたのもそのおかげ。
・リラン人間時の姿について
リランの人間時の姿の元ネタは、ライトノベル『狼と香辛料』に登場するヒロイン、賢狼ホロ。ホロも彼女と同じように目が赤色である。
・なぜ彼女はチートなのか
劇中で説明があったように、彼女がチート級に強いのは、世界を一刻も早く終わらせて、プレイヤー達を現実世界に帰すため。彼女にとっての私TUEEEEEは、アインクラッドという世界を終わらせるのには最適だった。
・人竜一体
元ネタの用語はアニメ『キルラキル』に登場した人衣一体・
・シノンとリラン
実は『獣の奏者外伝―刹那―』にて、シノンという王獣が登場している。
《オリジナルキャラ:カイムについて》
・カイムという存在
言わずもがな、東方双夢譚に登場した第二主人公、博麗懐夢が元ネタ。SAO世界にもし懐夢という存在があったのだとすればというコンセプトから作り出されており、SAO世界での彼はユウキを救った特異点のような存在であり、キリトの良き友人であった。
《オリジナルキャラ:ユピテルについて》
・ユピテルという名前について
ユピテルという名前はマーテルと対になるローマ神話の最高神、天空神ユピテル。ユピテルはギリシャ神話におけるゼウスのような存在だが、あくまで名前だけであり、それみたいに強いわけでもない。
・どうしてアスナがユピテルの母親になったのか
実のところ作者がキリシノ派であると同時にキリアス派でもある事、アスナが好きなキャラである事、そしてこのキリト・イン・ビーストテイマーをキリト×リラン、キリト×シノンだけの物語にはしたくなかったという思いから、彼女にはもう一人のMHHPであるユピテルの母親となってもらった。
・ユピテルの見た目の由来
対になるマーテルが金髪と赤い目であるため、その真逆である銀色と青い目にした。服装は子供っぽさを出すためにパーカーなどを使用。
《オリジナルキャラ:イリスについて》
・イリスの名前の由来
イリスの名前の由来は虹の女神イーリス。神話の中の登場人物だが、このイーリスのみがその家系の中で最もまともな姿をしている。
・イリスの本名の由来
イリスの本名は芹澤愛莉。その苗字の元ネタは初代ゴジラに登場し、ゴジラを屠った兵器であるオキシジェンデストロイヤーを開発した博士、芹沢大助とゴジラ2014に登場した芹沢猪四朗。
名前の由来は菖蒲の海外名、
・イリスの口癖
「さてさてさーて」→漫画『七つの大罪』の主人公、メリオダスの口癖。
「普通にフィールドを歩いてたらなんか見た事のないモンスター達がうろついてるのを見つけたから、そこに剣で「いやーっ」って攻撃してみたら、「ぐわーっ」とか「あばーっ」とか「あいえええええ」とか言ってアイテムになっちゃったんだ。それが目的の品であるS級食材である事には驚いたし、嬉しかったけれどね」
「いやーっ」「ぐわーっ」「あばーっ」「あいえええええ」→元ネタはニンジャスレイヤーのカラテシャウトと悲鳴。
「AIEEE!!Oh My Buddha The Iris――!!」
ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンの英語版第1話で、ニンジャスレイヤーと遭遇した民間人が上げた悲鳴が元ネタ。ちなみにそれはこれ↓
「AIEEE!!Oh My Buddha The NINJA――!!」→(直訳:「うわああ!! なんてこったニンジャだぁぁぁ!!)
「いーやっ!!」
ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンのニンジャスレイヤーのカラテシャウト。
イヤーッと言う時もあればイーヤッと発音する時もある。
《ハンニバルとは》
・名前の由来はカルタゴの英雄にしてローマ人の恐怖の頂点、ハンニバル・バルカ。
ローマやイタリアでは「彼の者は残虐極まりない恐るべき人物であった」と語られる一方、その戦術は現代の軍隊に参考にされるなど、非常に優秀な戦略家としても有名である。
ちなみにローマだと、小さい子には「悪い子はハンニバルが連れ去ってしまうよ」と聞かせて戒めたりするらしいし、「戸口にハンニバルがいた」などということわざもあるという。
《《壊り逃げ男》とは》
・名前と役割の由来はアニメ攻殻機動隊SACに登場した《笑い男》。
その悪事の元ネタはサマーウォーズに登場したハッキングAI《ラブマシーン》と劇場版デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲームに登場した《ディアボロモン》。もしもディアボロモンとラブマシーンが人間であり、それ並みの悪事を働いたならばというコンセプトのもと、登場させた。
《《疑似体験の寄生虫》とは》
・物語後半に登場した《疑似体験の寄生虫》の名前の元ネタは、MGSV:TPPに登場した寄生虫《声帯虫》。
・疑似体験そのものの元ネタ
押井守監督の映画《イノセンス》に登場したゴーストハック。相手に、自分が何をしているのか、本当はどうなっているのか全く分からなくさせる恐怖の攻撃方法。この作品中での被害者はモブ達とクライン、そしてシノン。
《ボス元ネタ》
・001:黒の剣士と白き竜に登場した「赤黒い鱗を身に纏った、矢尻のような頭をしたワイバーン」
その元ネタは「ガメラ 大怪獣空中決戦」に登場した超遺伝子怪獣ギャオス。攻撃力は高いが防御面で脆く、完全な遺伝子を持つ、古代人が作った生体兵器。また、単体で繁殖が出来る上に人間を主食としている厄介な怪獣。
・006:動き出す六腕巨像と007:竜の力に登場した「六腕巨像ヘカトンケイル」
名前の由来は北欧神話に登場する巨人ヘカトンケイルだが、外観やビームを吐く能力の元ネタはゲーム「ワンダと巨像」に登場する巨像。あれらも時折ビームを飛ばしたりするうえに、巨大。
・021:副団長との衝突に登場した青白い鱗の竜
元ネタは「獣の奏者」に登場する闘蛇。群れを作って襲い掛かるが、天敵である王獣に敵わない。そのネタに準じて、リランにやられている。
・025:少女を連れてに登場したウェアウルフ
元ネタはホロウ・フラグメントに登場した大剣骸骨ボス。ブラストを放たれると死人が出かねない。
・080:凶暴なる黒晶に登場した結晶恐竜
元ネタはモンスターハンター3以降に登場する恐暴竜イビルジョーと、小さき勇者たちガメラに登場した海魔獣ジーダス。ジーダスは舌を武器に戦ううえに、人間を平然と踊り食いする非常に凶悪な怪獣。イビルジョーは最近シリーズ皆勤賞を取りつつある凶悪なモンスター。
・091:《敵》以降に登場した《ハオス・マーテル》
姿の元ネタはゴッドイーター2レイジバーストのラストボス、世界を閉ざす者/終焉の残滓とホロウフラグメントのホロウエリアのエリアボス達、名前の元ネタはバイオハザード6クリス編ラストボス、最強のBOWハオス。いずれも混沌を意味する者達。
・139:紅玉宮攻略戦に登場した皇帝龍ゼウス
元ネタは獣の奏者エリンに登場した雄の王獣エクと、ウルトラマンに登場したアークベリアルと、モンスターハンタークロスのラストボス、骸龍オストガロア。
アークベリアルとオストガロアはごっつくて強力なビームブレスを吐き出す。
《台詞元ネタ》
・《始まりの街・アルハン》《終わりの街・ヨジェ》
原作にはなかった始まりの街と終わりの街の名前の由来は獣の奏者の王の名前。
アルハンは大公、ヨジェは真王。力関係はアルハン<ヨジェ。
・056 狂乱 ―殺戮者との戦い―
『許しなら地獄で鬼に乞え――灼熱の光線が地を、人を、大気を燃やす。』
この地の文の「許しなら~」は漫画「断罪のユディト」で主人公ユウリが悪人を断罪する際に言うセリフ。専ら惨殺。
「へへ、へへへ、今まで散々人を殺してきた俺だけどよぉ……。
怖い、怖いぜやっぱり死ぬのはぁ、あ、あ、あああああああああああああああああッ」
この元ネタは「ガメラ3」の倉田の断末魔。散々終末論を語って最後は瓦礫の下敷きになって死亡する。ちなみにPoHが言った理由は疑似体験をさせられていたから。
・「ハッキングAIが全てを混乱させて最終的に人工衛星を地上に叩き落とす内容のアニメ映画」
上述したアニメ映画「サマーウォーズ」のこと。
・050:紫色の剣光 ―来訪者との戦い―
「それで、私がシノン。はい、あったかいものどうぞ」「はぁ、あったかいものどうも」
「戦姫絶唱シンフォギア~GX」まで登場している定番台詞。元はと言えば、ワイルドアームズが元ネタ。
・083:集いて
「あぁ。漫画やアニメでおなじみのビーフストロガノフさ」
「戦姫絶唱シンフォギアGX」に登場した「ビーフストロガノフの歌」の事。ちなみにアニメ劇中で作られているのは明らかにビーフストロガノフではないものらしい。
・093:全てを破壊する白黒 ―《敵》との戦い―
《……
斎藤緑雨という人の詩集にある詩。「鏡を見て魔にならないものがいるのだろうか。鏡は魔を照らすものではなく、人が魔を鏡に作り出すのである。だからこそ、鏡をまじまじと見つめてはいけない」辺りの意味らしい。
・イリスやキリトが良く口にするやたら長い台詞
元ネタは押井節。押井守さんが監督をやった映画は、必ず一人の登場人物が延々と喋り続けるシーンがあったりする事から。
・キリトが言う「平気、へっちゃらだ」
元ネタは「ワイルドアームズ2」のリルカの台詞と「戦姫絶唱シンフォギア」の主人公立花響の口癖。
・イリスによるユピテルの呼び方「ユピ坊」
元ネタはテイルズオブゼスティリアのパーティメンバー、ミクリオのあだ名。
・イリスとキリトの言う「さぱらん」
元ネタはテイルズオブゼスティリアのパーティメンバー、ロゼの台詞。
恐らく意味は「さっぱりわからん」
・147:OverTheSowrdlandのヒースクリフの回転斬り、キリトの回避。
元ネタはモンスターハンタークロスの狩技ラウンドフォースと、双剣ブシドー回避。ちなみに作者は完全なるブシドー中毒者。
《タイトル元ネタ》
・070:Startear
ソードアート・オンラインⅡ前期エンディングテーマ。シノンメインの今作だけに。
・133:魔王ノ城 ―暗躍―
魔王ノ城はゲーム「ニーアレプリカント」の楽曲の題名の一つ。魔王ノ城―記憶―と魔王ノ城―咆吼―がある。
・145:きっと伝えて
アニメ「獣の奏者エリン」の後期エンディングテーマ。歌っているのは意外にも松たか子さん。
・125:Human After All
アニメ版ゴッドイーターの挿入歌の題名。所詮は人間、アラガミ等の怪物には勝てないの意味。
・122:The Smile of you
猫叉masterさんの楽曲の一つ。音ゲーで打ち込めるが、作者は音ゲーが大の苦手。
・093:全てを破壊する白黒 ―《敵》との戦い―
「ニーアレプリカント」の楽曲の題名の一つ、「全テヲ破壊スル黒キ巨人」が元ネタ。
・144:Vi_Et_Animo
全身全霊の意味だが、元ネタは「ゴッドイーターリザレクション」のラスボス、アリウスノーヴァ戦BGM。
・ボスとの戦闘シーンがある『―○○との戦い―』
「ワンダと巨像」の巨像との戦闘BGMが元ネタ。実際にサウンドトラックの曲名などを見てみると、戦闘BGMには必ず『―巨像との戦い―』がある。
《くだらないネタ》
・オリキャラのイメージキャラクターボイス
リラン ― 池畑慎之介さん
マーテル ― 水樹奈々さん
ユピテル ― 久野美咲さん
カイム ― 伊瀬茉莉也さん
イリス ― 小清水亜美さん
――あとがき――
驚いた。とにかく驚いたと言うのが今作を書いていて一番の感想でしたよ。
前作の三年近くに及ぶ東方projectの連載中に、というか終盤に差し掛かった辺りで、私はPsVita用のゲームである、ソードアート・オンラインホロウフラグメント(以後SAOHF)を購入してプレイしたわけですが、その時にこの小説の構想が生まれたと言っても過言ではありません。
いえ、正確には巨大生物同士の戦いを、そこに巻き込まれるような形で主人公達が戦いを繰り広げていくような小説を元から書きたいと思ってましたね。これは前作の東方双夢譚でも言えるような事だったのですけれど、それの人気を見たところで、世界観というか原作があってないと言う事を思い知ったわけです。
そこにこのSAOHFが見事に影響を及ぼしてくれましてね。次の小説はSAOでいこうと思いました。そしてそこでも見つけたのが、本作のタイトルにもある<ビーストテイマー>。この話を知ってから、<ビーストテイマー>とその相棒が様々な戦いを繰り広げていく物語にしようと決定して、主人公にはオリ主ではなくキリト君を抜擢して、元ネタにもあったように狼型のドラゴンの相棒リランを作り出し、彼らを巡り会わせたわけです。
そして決まった名前が、《キリト・イン・ビーストテイマー》ことKIBT。
本当のところ、タイトルは今の流行に肖って、《キリトがビーストテイマーになったようです》でもよかったような気がしてはいるんですけれど、しかしそれだと確かにインパクトがあるけれど、あまりにギャグっぽすぎて、明らかに内容とタイトルが合致していない。ので、結局のところKIBTで収まったわけです。ひょっとしたら逆効果だったかもしれませんが。
<ビーストテイマー>という言葉を聞いて、というか感想の方でも頂いているのですけれど、やはりシリカとキリトが結ばれるのではと思った方も多いと思われます。私もきっと他人がKIBTを書いていたならば、シリカとかなと思いましたが、まさかのファントムバレット編ヒロインのシノン。
なぜ彼女をヒロインに抜擢したかと言いますと、純粋に彼女がヒロインの中で最も好きで、重い過去を背負っている女の子だったからです。まぁ正直なところ私の好きな組み合わせであるキリアス、即ち原作通りのカップリングでもよかったのですけれど、それだと原作通り過ぎてあまりに面白くない。あくまで二次創作なのだから、相手くらい変えたっていいじゃないかという事で、主人公キリトと接点のあるシノンを選びました。
この構想の元スタートして時に思っていた事は、どうか前作よりも多少人気になってほしいという願いでした。そんな事を考えながら連載し続けて、驚いてしまったのが、初回からものすごい数の感想がもらえた事、凄まじい勢いでお気に入り登録をしてもらえた事です。
前作東方双夢譚の評価・感想・お気に入りは全て三年近くかけてあれだったのに、KIBTは僅か半年でその全てを超えてしまい、アインクラッド編最終話には前作の二倍以上の結果になってしまったと言うところです。かかった時間は、僅か一年近く。これが最大の驚きでしたよ。
そして前作よりも沢山の応援の声を聞けて、感想も聞けて、本当に充実していたのをはっきりと覚えています。アインクラッド編終了時には、800件以上お気に入りしてもらうという目標も達成できたのには、本当に涙が出そうでした。
前作の幻想郷も書いていて楽しかったし、SAOのネット世界も書いていて実に楽しいものである事を、本当に実感できた最高の一年近くでした。私はとっても楽しかったですよ。
それに、私はアスナやシリカではなく、シノンを選んだからこそ、最も存在感の大きな存在というものを生み出せたようだと思います。それは勿論、オリキャラであるイリス/芹澤愛莉。最初はこの人はイの字すら存在していないものだったというのに、話を進める毎にどこからともなく彼女の構想が生まれてきて、最終的にはメインキャラに匹敵する存在となり、感想の方でもイリスという存在がメインヒロインのシノンの良いアクセントになっていると言って頂けました。
しかし、私は今でもなぜ彼女が生まれたのか、わかっていないのです。なんで生み出そうと思ったのかしら……ちょっとホラーですわ。そして彼女の存在は、さらに大きなものとなって行くと思いますよ、これからSAO世界を書き続けていった際には。
そして、皆さんから支持する声が多かったリランも、大きな存在です。ころころとタグが変っている本作ではありますけれど、唯一変わらなかったタグは、オリヒロイン。彼女は最初、ただの喋れる<使い魔>でしかなかったのですが、日が経つ毎に様々な設定が生まれてきて、最終的にはオリヒロインとなってくれました。オリヒロインらしき存在がない中、彼女がそれであると気付いてくれた人も当たり前のようにいたはず。はず。
そ、し、て。この作品のテーマなんですけれど……実は途中で消えました。
最初はしっかりとしたテーマがあったりしたんですけれど、書き進めていくうちに最早そんなものは最初だけで、あとは全部読んでくれる人に任せてしまおうという結果になってしまい、テーマは消えました。ここまで読んでくださったみなさん、何か感じられましたか?
キリト×シノン、キリトが最強の龍を相棒にビーストテイマーになる、アインクラッドが75層で終わらない、須郷がもっとすごいのになっている、正体不明の存在が裏で暗躍しまくっている、怪奇事件の連続、MHCPを超えるプログラムの存在。感想でも頂いているのですけれど、自分でもカオスだと思います。
なんでこんなにカオスになったのか、同じくわかっておりません……だけど、それでも書いていて楽しかったのは確かですし、ちゃんと面白いという感想をいただく事が出来たのも確かです(もしかして無意識下でカオスを狙ってたのか?)。
まぁ色んな事があったKIBT。アインクラッド編合計154話は今回を以って完結いたしました。ここまでついてきてくださった皆様、ありがとうございます。もはや頭を上げる事が出来ません。
感想でも頂いてますけれど、恐らく続編を望んでいる方も多いでしょう。続編の方ですが、新しい小説としてはじめてしまうと、ここまでついてきてくださった皆様にまた登録し直してもらったり、新作で前作の要素が出る度に、これをいちいち読み直さなければならなくなったりして面倒をかける可能性が極端に高いので、このまま続けていきたいと思います。そのために、アインクラッド編をキリト・イン・ビーストテイマー ―アインクラッド― として章分けしたようなものです。
続編は新章としてスタートしたいと思います。したいと思いますが、ここでちょっと、小説そのものの更新を三カ月程度止めたいと思います。理由はきっとツイッターなどで見る事が出来ると思いますし、ね? それさえ軌道に乗ってしまえば、小説の更新に戻る事も出来るので。
それにその際に始める小説は、KIBTではなく、ちょっとSAOから離れた新作というものを始めたいのです。いえ、ひょっとしたらこれと同時連載になるかもしれません。完全な更新打ち止めはしないつもりなので、その辺はよろしくお願いします(ただしかなり後になると思うので、小説そのものを完結状態にしておきます。終わってないけど)。
そして次回作の原作などは、もはやお分かりのはずなので、あまり深くは言わないでおきましょう。
話を戻してKIBTの次回予告のようなもの。
《壊り逃げ男》を乗り越えたキリト達の向かう舞台はALOへ。そして《壊り逃げ男》を生み出した存在、《ハンニバル》との長い戦いに彼らは呑み込まれていくでしょう。キリトとシノンは《ハンニバル》の正体に迫り、《ハンニバル》の計画はネット世界も現実世界も巻き込んでいく――そんな内容になっていくでしょう。原作をなぞりつつも、オリジナリティある物語にしていきたい、そんなところです。
何がともあれ、KIBTはこれで一旦完結しました。ここまでついてきてくださった皆様方には本当に感謝しております。本当に、本当にありがとうございました。
三か月後には必ず新作と同時に本作の新章を書いていきたいと思いますので、どうかその時また、よろしくお願いします。ひょっとしたら我慢できなくなってもっと早く戻ってくるかもしれませんが!