キリト・イン・ビーストテイマー   作:クジュラ・レイ

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前半ショッキング描写注意。


08:魔王ノ城 ―奪還―

「さて……と、そろそろいい感じじゃないかなァ」

 

 一般世間からは《壊り逃げ男》と呼ばれているが正体を掴まれていない金髪の男、アルベリヒは呟いた。その目の前には、現実世界では絶対に再現不可能な光景が繰り広げられている。

 

「だけど、君って精神にプロテクトみたいなものでもあるのかい。絶頂は並みの女の子達並みにやってるけれど、進行速度ってのが非常に遅い。やっぱり本番は時間がかかるのかねェ。後で短時間化を考えておかないと」

 

 《壊り逃げ男》の目の前にはあるのは、魔方陣とその中に閉じ込められた少女。少女の着ていた物は全て剥がされており、一糸纏わぬ姿をしているその身体を、無数の黒い腕が這いずり回っている。

 

 その黒い手は人間の女性を好み、その身体を這いずり回り、無数の快感を与えて意識を溶けさせる習性を持っていた。そしてその快感は、男女ともに逆らう事の出来ない、生物が本来持つに由来するものだった。

 

「ん゛……あ゛ぁ……んぅ゛……」

 

 少女――詩乃はそれを何度も拒もうとしたが、生物が生来持っている快感と快楽に逆らう事が出来ず、愛する人と交わる時以外に出す事が無かった声を何度も漏らして、水たまりが出来るくらいの汗を流し、このような男には絶対に見せたくなかった、蕩れた表情をしてしまっていた。

 

 そして、詩乃が愛する人以外の侵入を決して許さなかったところにも、黒い腕は容赦なく入り込んでいた。そこだけに飽き足らず、黒い腕は詩乃の身体中を這いずり回って、快感を常時与え続けていた。

 

 たとえ詩乃が気を失ったとしても、それをやめる事はない。寧ろ更なる快感を与えて、意識を強引に取り戻させるだろう。

 

「まぁいっかぁ。僕は君をアスナに脳内変換して、この光景をじっくり楽しめるわけだし。親友のための土台になれるんだから、君は嬉しいだろう?」

 

 欲に塗れた陰謀だらけの《壊り逃げ男》がコンソールを操作すると、黒い腕に命令が行き渡った。主の命を聞きうけた黒い腕はその手で、生物の雌が快感を感じてしまう部分を、一気に刺激した。次の瞬間、詩乃の身体は勢いよく仰け反り、その口から声が吐き出される。

 

「はぅぅぅ゛ッ! ……あ、あぁ゛……ぅ、ふぅ゛……」

 

「おぉ。これで何回目の絶頂かなァ、君。いやはや、君がこんなに沢山見せてくれるなんて思ってもみなかったよ。こんな事なら最初から動画に取っておけばよかったなぁ。そうすればそういうのが好きな連中に高く売れそうだったのに……まぁいいや」

 

 直後、《壊り逃げ男》は再びキーボードを操作し始めた。かたかた、ことことという音が機械の密集する部屋の中に響いた次の瞬間に、詩乃の目の前に一本の黒い腕が、ぬるりと床の魔法陣から生えてきた。しかもそれらは他の腕と違って手の部分が若干大きく、血のような赤い光が模様となって走っていた。

 

「さぁ、十分に快楽を楽しんで、意識もその顔と同じようにとろとろだろう? それじゃあ、本番行かせてもらうよ。君を、トラウマから解放しよう……!」

 

 《壊り逃げ男》が命令を下すと、血走った黒い腕は電撃のように猛スピードで動き回り、詩乃の額に突っ込んだ。ごぶっという異様な音が鳴ったと同時に詩乃は人形のように動きを失い、完全に黒い腕に弄ばれるだけになった。もはや、声を漏らす事も、なくなった。

 

 

 その身体の奥底……黒い腕すらも入って来れない場所に、詩乃はいた。

 

 自分でもどうやったのかはわからないが、肉体という名の殻の最奥部に暖かくて狭い空間を作り出し、意識を黒い腕から守っている。だが、その殻の中にいる詩乃は服を持って来る事は出来ず、外の世界と同じように裸だった。

 

 暖かい場所にいるはずなのに、服を着ていないせいか、寒くて仕方がなかった。ぎゅうと手足を縮めて丸くなっても、全然暖かくならない。

 

 まるで、今までいた暖かい世界から、もう決して戻る事のない寒い世界へと戻ってしまったように感じられた。

 

「……」

 

 違う。そもそも自分は最初から暖かい世界になどいなかったのだ。

 

 ずっと寒い世界に居て、そこで暖かい世界にいる幻視を、夢を見ていていただけだったのだ。そしてその夢にどっぷり沈み込んで、やがてそこから出て来れなくなってしまった。

 

 あまりに現実が辛くなりすぎてしまったから、とうとう東京の寮の一室にふさぎ込んで、完全に外部との交流を遮断した密閉空間にいて……そこで暖かい世界での一生分の夢を見ていたのだ。

 

 そして今、自分の身体は衰弱死を迎えようとしているのだろう――夢の終わりと共に。

 

 時折がつん、がつんという音が聞こえてくるが、それはあの黒い腕が壁を叩く音。黒い腕――自分の命を終わらせようとしている、死そのもの。

 

 あの腕がこの世界を包んでいる壁を壊したその時、自分の命は燃え尽きるようになっているのだろう。

 

「……」

 

 なんという豊かな夢だったのだろう。リランが、アスナが、ユイが、イリスが、そしてキリトが、空の雲のように、浮かんでは消えていく。きっと現実に苦しめられすぎた自分の心が、少しでも自分自身を癒そうとして、こんな夢を見せてくれたのだろう。

 

 その夢の中の住人達に、詩乃は小さく呟いた。

 

 

 

 

 アスナ。友達になってくれてありがとうね。

 純粋に嬉しかったし、買い物も楽しかったよ。あんたが、一番の友達だった。

 

 

 リラン。いつも私の支えになってくれてありがとうね。

 迷惑ばっかりかけたと思うけれど、あんたの事は好きだった。

 

 

 ユイ。こんな私をママって呼んでくれてありがとうね。

 だけどごめんなさい。私はユイのママに相応しい人じゃなかったみたい。

 どこかで生きてるなら、もっとちゃんとした人に出会って、その人をママって呼んであげて。

 

 

 イリス先生。こんなに手のかかる私を真剣に診てくれて、ありがとうございました。

 あなたのおかげで色んな事がわかったし、少しは調子が良くなりました。

 治療費、払えないかもですけれど、本当にありがとうございました。

 

 

 そしてキリト。私が生きてきた中で、一番嬉しかった事はあなたと出会えた事。そして、一番幸せだったのは、あなたと一緒に暮らしてこれた事。

 だけど、それももうおしまい。色んな事を私に伝えてくれて、与えてくれて、本当にありがとう。

 

 あなたは私の夢の中の住人でしかないって思いたくない。きっとあなたは今もどこかで生きているんだと思う。もしそうだったなら、そこのあなたに出会いたかった。

 出来れば、ここで私の夢が終わるんなら、最後まであなたの傍に居たかった。あなたの胸の中で、命と夢を終わらせたかった。

 ごめんなさい。でも、本当にありがとう。さようなら、キリト。

 

 

 

 ううん、和人。

 

 私が最も、愛してる人。

 

 ごめんなさい。

 

 ありがとう。

 

 さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

           □□□

 

 

 

 

 

「うーむ……やっぱり時間がかかるなぁ」

 

 実験の実行者であるアルベリヒは、目の前にあるコンソールを見つつ、顎に手を当てていた。現在、少女に施している記憶の改変・操作はコンソールに映し出されている画面でその進行度がわかるようになっているのだが、そのゲージはとても遅く動いていた。

 

 計算が得意な方だったアルベリヒは、そのゲージが動く速度を見ただけでかかる時間を咄嗟に割り出す事が出来たが、その時間はアルベリヒを待たせるには十分なものであり、低スペックPCを操作している時のような感覚を与えてきた。

 

「記憶の一部を削除したりするだけじゃなくて、完全に操作可能にするには処理時間が膨大にかかる、という事か。この辺りの事も相談に乗ってくれるといいんだが。ま、僕一人の実力だけでも、どうにでも出来そうな気がするけれどね」

 

 そう言って振り返った次の瞬間、いきなり背後の方で轟音が聞こえてきて、アルベリヒは驚きながら振り返り直した。完全に閉めきっていたはずの紅玉宮と外を通じるはずの扉が本来あるべきところから外れて床に倒れており、その床には炎が広がっていた。

 

 そして陽炎を起こしている炎の奥には、巨大な影が佇んでいる。

 

「な、なんだ!?」

 

 アルベリヒが一言声を発した次の瞬間に、巨大な影は一歩踏み出して、その姿を見せつけてきた。全身を白金色の甲殻と毛に包み込み、背中からは四枚の翼を生やし、尻尾の先と額に生える角が大剣のような形になっていて、狼の輪郭と床に届くくらいに長い金色の鬣が特徴的な、紅い眼の狼龍。

 

 そしてその項には、黒い髪の毛と白と赤のコート状の戦闘服と鎧を身に纏った二本の剣を持つ少年と、長い髪の毛が特徴的な幼い少女が乗っており、それらを一目目にしただけで、アルベリヒは名前を口から発する事が出来た。

 

「き、君はキリト君!?」

 

 アルベリヒが叫んだ次の瞬間に、少年と幼い少女をを乗せた狼竜は突然走り出し、紅玉宮の床を踏み荒らしながらアルベリヒを蹴散らして、更にコンソールを踏み壊し、一気に実験台にされている少女へと近付いた。そして少女の目の前まで行ったところで、少年と幼い少女は狼竜の飛び降りた。

 

「シノンッ!!!」

 

「ママ!!!」

 

 少年――キリトは目の前にいる、黒い奇妙な腕に身体を弄られている少女――シノンを呼んだ。しかし、シノンは全くと答えを返さず、黒い腕に弄られる人形のようにぷらんとしていた。

 

 全て剥ぎ取られてしまったのだろう、裸身を外部に曝け出して、女性が快感などを感じざるを得ない場所を黒い腕に弄られ続けて、恥辱に晒され続け……自分達がここに来るまでに、アルベリヒの仕組んだ黒い腕に散々犯され続けた愛する人。

 

 その様子が容易に頭の中でイメージできてしまい、キリトは気が狂いそうになるくらいの怒りを、心の中に燃え盛らせた。

 

「シノン……これは……!!!」

 

「ひどい……こんなの、あんまりです!!」

 

 恥辱され続けた母の姿に幼き少女――ユイも歯を食い縛ったが、その横でシノンの友人、キリトの相棒であり、その家族の一人であるリランがぎりぎりと歯を鳴らす。

 

《おのれ……調子に乗りおって!!!》

 

 次の瞬間、この場にいる家族の思いを代弁したかのように、キリトは咆哮しながら愛する人と自分を遮る紅い半透明の壁に剣を叩き付けた。

 

 キリトの怒りの刃――それを受けた赤い壁は悲鳴を上げて反発するように雷光を走らせ、剣へ、そしてキリトへ流し込んだ。

 

「ぐうううううッ!!!」

 

 全身を焼かれるような痛みが身体中を駆け回り、辺りが真っ赤な光に照らされ、剣が手から外れそうになる。だが、この痛みこそが、目の前にいる愛する人――シノンの受けた痛みなのだ。

 

 シノンはこんな電撃が走る壁の中に囚われて、黒い腕にその身体を好き放題されていた。その時のシノンの苦痛こそが、この電撃である事を理解したキリトは、歯が擦り減るくらいに食い縛る。

 

「こんんの……シノンを離せ――ッ!!!」

 

 キリトはもう一度咆哮して、二本の剣を壁に叩き付けた。次の瞬間に、壁はガラスの割れる音に近しい音を立てて崩れ果て、無残な欠片へと姿を変える。

 

 愛する人を拘束するモノを一つ排除したキリトは、もう一度剣を振るって、今度は魔方陣から生えている不気味な腕を根元から斬り払った。

 

 身体を持たない腕達は根元を斬られた途端、断面から血のような赤い光を出しながら、何も言わずに少女の身体から外れて落ち、灰になって消えていった。

 

 そしてキリトは最後の一本である、シノンの頭に手を突っ込んでいる腕を、根元から斬り付けて切断し、その切断された腕を掴んで思い切りシノンの頭から引き抜いた。

 

 ずるりという異様な音と共に、シノンの頭に引っかかろうとしていた黒い腕はそこから外に出され、キリトはその黒い腕を激しい怒りの下握り潰した後に、投げ捨てた。

 

 全ての拘束から解き放たれたシノンの身体はゆっくりとキリトの元へと倒れ、すかさずキリトはそれを抱き止めたが、すぐさま違和感を感じた。いつもならば手を当てたところでその温もりを感じ取る事が出来ると言うのに、今のシノンの身体は、氷か何かと錯覚してしまうくらいに冷たかった。

 

「シノン……シノン!!!」

 

 抱き上げて顔を向けてみるが、額にダメージエフェクトにも似た赤い光が浮かんでおり、その目は全ての光を受け付けない、黒い穴のようになってしまっていた。口は半開きになっていて、ひゅうひゅうという喉の音が聞こえてくるだけで、声は何もしない有様だ。

 

「シノン、シノン!!!」

 

 何度呼びかけてその身体を揺すっても、シノンはまるで人形になってしまったかのように手足をぷらんとさせているだけで、全くと言っていいほど反応を示さない。

 変わり果てた母の姿を見て、ユイが叫ぶ。

 

「ママ……ママぁ!!」

 

 普段ならばすぐさま反応する娘の声にすらも、シノンは一切反応を示さない。精神喪失状態になっているかのような妻の姿を歯を食い縛りながら見つめたキリトは、相棒の狼竜――リランに叫んだ。

 

「リラン、シノンは、シノンはどうしたんだ!?」

 

《恐らくだが、あいつが精神介入をしていたのだろう。今、シノンは心を失いかけているのかもしれぬ》

 

 キリトの中に悪寒が走る。今、この腕達を相手にした時は激しい怒りの衝動のまま斬りつけて、シノンの頭に突っ込んでいるものに関しては強引に引き抜いたが、まさかそのせいでシノンの意識が消失されてしまったのではないか――。

 

「まさか、あの黒い腕を引き抜いたせいか!? もっとちゃんとした手順で、やらなきゃいけなかった、のか」

 

 戸惑う事をひとまず呑み込んで、ユイがキリトに言う。

 

「あれはママの意識を麻痺させて、記憶の中に入り込もうとしていたようです。だけど、ママは意識を強く持っていたみたいで、途中で操作を中断された今でも、ママの奥底で、ママの意識がある事を感じます」

 

 その気になればその人の中にどのような気持ちがあるとか、意識がはっきりしているとか、精神疾患を患っていないかどうかすらも理解できる、人の心を癒すために作り出されたAIであるユイの言葉には、強さがあった。そしてその言葉に安堵したキリトは、改めてユイに問い直す。

 

「どうすれば、どうすればシノンは元に戻る!? 元に戻せるんだろう!?」

 

 ユイではなく、リランが答える。

 

《今の腕はシノンの頭に突っ込んで、シノンの記憶に介入しようとしていた。それと同じ方法を使って、()()()()()()()()()()()突っ込めば、或いはシノンの意識を取り戻させる事が出来るかもしれぬ。定かではないが……》

 

「あぁ、それなら出来るかもしれません。パパとママはナーヴギアとメディキュボイドという、脳を接続する機器を使ってますから、信号をどうにかすれば……」

 

 アルベリヒが実験と称して、記憶や感情を操作する技術の開発を行っていて、シノンがその実験台にされていた事はここに来た時点でわかっていた。そして先程シノンの頭の中に入り込んでいた腕と同じような事をすれば、シノンの意識を取り戻させる事は出来るだろう。ユイとリランの言葉は説得力に満ち満ちていた。

 

「なんでもいい! シノンの意識を戻せるなら……なんだってやってやる!」

 

 リランはキリトの黒色の瞳を、自らの紅い瞳でじっと見つめていた。そしてそれから数秒も経たないうちに、リランはキリトへと《声》を送った。

 

《ならば……シノンと額を合わせろ。お前とシノンが額を合わせた状態で、我がお前の項に噛み付いて、我の駆虫薬と一緒にお前の意識を送り込もう。今のシノンは、《疑似体験の寄生虫》の時とほとんど同じ状態だ》

 

「お前一人じゃ無理なのか」

 

 リランが歯を軽く食い縛る。

 

《いつもならば我一人で何とか出来たが、シノンの意識を直接ここに持って来るには、シノンの心に深く入り込む事に成功しているお前が必要なのだ》

 

「なんでそんな事が思いついて……」

 

 その時、キリトはリランの瞳を見つめた事により、気付いた。リランは、全てが終わった時に話そうとしているのだ。今この瞬間に行う事さえも。だからこそ、今はそのような事を気にしないで、実行するかどうかを求めているのだ。

 

 そして何故額なのか。恐らくだが、脳に一番近い部分であり――自分とシノンが軽いスキンシップの時によく使う部分だからだろう。

 

「……そうだな。お前はいつだって嘘を言う事はなかった。お前を信じるよ。その代わり、絶対にうまく行かせろよ」

 

《それが聞きたかった》

 

 そう言うと、隣で二人のやりとりを見ていたユイが咄嗟に言った。

 

「パパ、一応説明しておきますけれど、今からパパとママの意識を接続します。そこでママの意識を掴んでここまで導いてきてください。ですが、わたしもリランさんも初めてやりますし、即席で思い付いたような作戦ですから、上手く行くかどうかはわかりません。下手すれば、パパの意識がママと一緒に喪失する可能性もあります」

 

「上手く行くさ。ユイとリランが考えてくれたんなら、絶対に上手く行く。いや、上手く行かせてやる」

 

 キリトはシノンの後ろ頭を持つと、その額を近付けて、自分の額と合わせた。リランの求める姿勢になった事を自覚したところで、キリトは再度リランへ声を送る。

 

《そうだ……そのまましっかりと抑えておれ。いくぞ!》

 

 狼竜は深く息を吸うと、そのまま首を下げて、今までほとんど噛み付く事のなかった主の項へと、牙を食い込ませた。

 

「……!!」

 

 次の瞬間、キリトは全身を鋭い衝撃が走ったような錯覚を覚えたが、すぐさま意識がどこかへ吸い込まれていくような感覚に襲われた。指先の感覚が消えて腕の感覚が消え、足先が、足の感覚が消えて、魂が仮初の身体から離脱して、どこか見知らぬ場所へと導かれていく。

 

 それから五秒も待たずに、キリトの意識は――桐ケ谷和人の意識は、アインクラッドを脱した。




次回、キリトはシノンの記憶に触れる。

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