モグラだってドラゴン名乗っていいじゃない!   作:すこっぷ

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連続更新ストップしちゃっただよ……申し訳ない


29話

う〜ん、イッセーは追ってこなかったか。

リアス先輩か朱乃さんに止められたかな。

やっぱああいう人には、テンパらせてからじゃなきゃ搦め手が通じにくいな。

 

撤退場所で待機していた《兵士》の仁村さんと合流し、通信機で会長さんに結果報告と、次の指示を仰ぐ。

 

「会長さん、由良さんと巡さんが僧侶二人を撃破、既に地下駐車場に向かった。イッセーの誘い出しには失敗した」

 

『充分な戦果です。怪我がないのなら、そのまま地下駐車場へ向かって下さい。数では押していますが、いつ被害が出るかわかりません』

 

「了解、すぐに向かいます」

 

『気を付けて下さい、ゼノヴィアさんがかなり荒れてるそうですから』

 

「……行きたくなくなってきたなぁ」

 

会長さんの言葉を最後に、通信が切れる。

猛烈にやる気が削がれていく。

 

「でも先輩ってやっぱり凄いですね、まさか一人であんなに出来るなんて。完全に先輩のペースでした」

 

声を絞りながら会話する。

もちろん移動しながらだ。

 

「まぁ殆どハッタリなんだけどね」

 

「へ?」

 

「ガソリンなんてあの車の中に入ってる分だけだし、精々ショボい爆発にしかならないよ。柱に仕掛けた爆弾なんて思いっきし嘘だし、そんな時間あった訳ないじゃんね?」

 

「……もし攻撃されてたらどうしてたんですか?」

 

「攻撃のモーション見てから自力で車から脱出。後はあの人らの目の前でふざけまくって、俺に注目を集めてたかな。その隙に二人が後ろからこう」

 

ズバーッと。

ってなんでそんな残念そうな目で見てくるかね。

 

「あの人たちは俺が戦う所を見てたからね、俺がやりそうな事は想像してくる。目の前で自爆したことだってあるんだ、そりゃ疑ってくるさ」

 

だからこそ、騙される。

こいつならやりかねない。

そういう疑いを持たせたら、後は口八丁手八丁でどうとでもしてみせる。

 

「カズキ!」

 

お、匙が地下駐車場から上がってきた。

じゃあ今地下にいるのは、副会長さんと由良さん、巡さんの三人か。

よし、予定通りだ。

 

「じゃあ仁村さんは匙と一緒に指定の場所へ、多分そこにイッセーと小猫ちゃん、もしくは朱乃さんがやって来るはずだ。イッセーと一緒に来たのが朱乃さんだったら手を出すな、範囲攻撃で纏めてやられる可能性が出てくる」

 

「うん、了解」

 

「匙、どちらにしろイッセーを、『赤龍帝』を仕留めるのはお前だ。気合い入れろよ?」

 

「おう、任せとけ!」

 

匙と拳をかち合わせてから二人と別れ、地下駐車場へと向かった。

 

おーやってるやってる。

なんだ、ゼノヴィアがボロボロになってるじゃないか。

作戦通りに副会長さんが神器のカウンター喰らわせたのか。

あの人のは初見殺しだよね、かなりエグいタイプの。

 

木場が庇って……ん?

木場の陰に隠れながらゼノヴィアが何かやって……あ、ヤバい。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

早く部長たちと合流しないとまずいのに、この人数相手では如何ともし難い。

オマケにゼノヴィアがカズキくんに腹を立てて、イッセーくんから借りてきたアスカロンを振り回している。

 

「くそ、カズキめっ! 絶対にアスカロンの錆にしてやるっ!!」

 

今も先程から相手をしている匙くんと、途中からやって来た《戦車》の由良さん、《騎士》の巡さん相手にデュランダルのオーラを纏わせた斬撃を放っている。

先程アナウンスから聞こえてきた《僧侶》二名のリタイア。

それを聞いてからは少し冷静になり、相手をする様にはなってくれたが、三対一でかなり手間取っている。

僕も《女王》である真羅先輩の相手をするのでなかなかに忙しい。

 

「これ以上手間取っていては部長たちが危ない、一気に行かせてもらう!」

 

痺れを切らしたゼノヴィアが、聖なるオーラを高めて斬撃を放つ。

今までの物よりも密度の高いその攻撃は、由良さん目掛けて飛んでいく。

しかし由良さんは、避けようとせずに両手を前に掲げた。

 

「反転(リバース)ッ!」

 

由良さんの掛け声と共に、ゼノヴィアの剣に込められた聖なるオーラが、一転して魔の属性へと書き換えられた。

 

由良さんはその攻撃を受け止めると、お返しとばかりに蹴りを放つ。

自身の攻撃を防がれ驚いていたゼノヴィアは、この攻撃を剣の柄でギリギリ凌いだがそのまま車ごと吹き飛ばされてしまった。

 

由良さんのアレが神器によるものかは分からないが、僕の属性の混ざり合った聖魔剣なら問題ない。

僕らの弱点はカウンターだ。

彼女は確実に落とさなければ!

 

「ゼノヴィア! 由良さんは僕がやる、それまで凌いでくれっ!」

 

「ぐっ……了解だっ!」

 

ゼノヴィアは素早く立ち上がり、真羅先輩に肉薄する。

僕も由良さんに斬りかかるが、巡さんと連携されて攻めあぐねてしまう。

その間にもゼノヴィアの猛攻は続き、真羅先輩は壁際まで追い込まれ、好機と見たゼノヴィアはトドメの一撃を放った。

 

「……掛かりましたね?」

 

ゼノヴィアの攻撃が当たる瞬間、真羅先輩の目の前に装飾が施された大きな何かが現れた。

あれは……盾、いや鏡か!?

ゼノヴィアの斬撃は止まらず、勢いそのままに鏡を砕く。

 

「ぐぁぁぁっ!?」

 

その瞬間、鏡から衝撃が発生してゼノヴィアを襲い、身体中から鮮血を吹き出してその場に倒れてしまった。

 

「神器、【追憶の鏡】(ミラー・アリス)。この鏡が破壊された時、その衝撃を倍にして返す。ゼノヴィアさんをこちらに差し向けてくれて助かりました」

 

事前に聞いていた能力と違う、彼女もカウンター使いだったのか!?

僕は由良さん達を押し退け、ゼノヴィアを担ぎ上げて距離を取る。

向こうもジリジリと距離を詰めてくる、あまり時間がない。

 

まだ退場していないが、この傷ではリタイア寸前だ。

どうやらあの神器は衝撃のみを反射する様だ。

聖なるオーラまで倍返しされていたら、下手をすれば彼女は死んでいたかもしれない。

 

「木場、悪いが私にはもう攻撃する体力が残ってない。最後にデュランダルのオーラをキミに全て託す、それでなんとかしてくれ」

 

息も絶え絶えになりながら、彼女は僕にデュランダルのオーラを流し込んでくれた。

ゼノヴィアの想い、無駄にはしない!

 

「デュランダル・バースッ!」

 

以前は様々な魔剣を地面一帯に出現させる技だったが、今地面に咲き誇っているのはデュランダルのオーラとゼノヴィアの意志を纏った聖魔剣だ。

その攻撃を躱せず、由良さんと巡さんは聖魔剣に貫かれて退場した。

 

『ソーナ・シトリー様の《騎士》一名、《戦車》一名、リタイア』

 

アナウンスで真羅先輩と匙くんの放送が流れない。

どうやら2人には逃げられた様だ。

 

「技を発動した時に誰かが先輩を抱えて行った。恐らくカズキだろう、匙は私が蹴り飛ばされた時にはもう居なかったぞ」

 

ゼノヴィアが光に包まれながら教えてくれる。

匙くんはいつの間にか離脱していたのか。

何処へ向かったんだろうか?

 

「後は頼むぞ木場、せめてカズキだけでも倒してくれ。じゃないと私の気がすまん」

 

「あぁ、きっちり仕留めてみせるよ」

 

僕の返事を聞くと、笑みを浮かべたまま光が弾けて消えていった。

 

『リアス・グレモリー様の《騎士》一名、リタイア』

 

ゼノヴィアの願いはもちろん叶えるが、今は部長と合流するのが先だ。

カズキくんに場をかなり掻き乱されている。

なんとか流れを変えなければ……!

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

「匙先輩、ゴメンなさい……」

 

『ソーナ・シトリー様の《兵士》一名、リタイア』

 

くそ、仁村がやられたか……。

格上の塔城さん相手によく戦ってくれた、謝る必要なんてない。

奇襲には成功して、予定通り兵藤の神器にラインを繋げた。

後は兵藤をぶちのめすだけだ!

 

塔城さんは俺たちに一騎打ちをさせてくれるようだ、ありがたい。

カズキに教わったのは、あくまで防御や攻撃を受け流す技術。

だが、それが攻撃に使えない訳じゃない。

 

兵藤が右拳を振り上げたなら、カズキに教わった様に受け流してから顔を殴る。

左で来たのなら、その腕に繋がってるラインを引っ張るだけで軌道がズレて隙だらけになる。

そこに向こうの勢いも威力に加えて、肘を腹に叩き込む!

兵藤は腹を押さえながら数歩後ろに下がった。

 

「カズキは言っていた。相手を攻撃するんじゃなく、相手の行動を阻害すればいいと。それさえ出来れば、自ずと自分の攻撃は当たり続けると!」

 

教わったのは防御や足捌きだけなのに、以前とは違い攻撃が面白い様に当たっていく。

成る程、これがカズキの言っていた事なんだ!

 

「くそ、まるでカズキみたいな動きだ……そうとう鍛えられたみたいだな」

 

「まぁな、特製のグローブまで貰ったぜ? でもな、何を頑張ろうがお前を、『赤龍帝』であるお前を倒さなきゃ何にもならないんだ!」

 

「匙……?」

 

「この戦いは冥界全土に放送されてる。俺たちをバカにした連中に、会長の凄さを、俺たちの夢への覚悟を伝えなきゃならない!」

 

俺の言葉を、兵藤は真剣に聞いていた。

俺から目を逸らさずに、じっと聞いてくれている。

 

「俺たちの夢は本気だ。差別のない学校を冥界につくる。俺は、そこで先生になる。誰にも邪魔はさせない」

 

「……凄いな、お前は。でも俺にだって夢は、目標はある。部長の為にも負けられない」

 

兵藤の神器の宝玉が点滅している。

準備完了ってことか……

 

「今日! ここでっ! 《兵士》である俺が、同じ《兵士》である『赤龍帝』の兵藤一誠に勝つ事に意味があるんだッ! お前に勝って、堂々と宣言してやる! 俺は……先生になるんだッ!!」

 

「お前の本気は伝わった。でも、その上でお前を倒させて貰うぞッ!行くぜドライグッ! 俺の気持ちに応えろ! 輝けッ!ブーステッド・ギアァァァァッ!!」

 

『Welsh Dragon Balance breaker!!!!!』

 

宝玉から響いてきた音声と共に、兵藤の身体が赤い龍の全身鎧に包まれる。

会長には禁手化前に勝負を決める様に言われたけど、すみません。

俺はこの姿の兵藤に、『赤龍帝』としての兵藤一誠に勝ちたいんだっ!

 

「行くぞ兵藤! 会長の為、そして俺の夢を叶える為に、お前を倒すっ!!」

 

「やって見やがれ! お前の覚悟……正面から受け止めて、その上で俺たちが勝つっ!!」

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

「これも回収……っと。あのジジィ、マジで見境ないな」

 

副会長さんを救出して別れた後、あの老害が用意したであろう『悪魔用』の罠を回収し続け、既に袋がパンパンだ。

モグラさんが魔力を嗅ぎ分けて、隠されている罠も見つけてくれる。

 

「魔力に反応するようにしたら、本命の俺が引っかかりにくいとかわからんのかね? これだからコネで生きてきた奴は……お、もう一個」

 

これは信管を抜いた後、サーゼクスさんに提出だ。

まぁこんなもん別になくてもいいのだが、証拠は多いに越した事はない。

 

先程の《兵士》のリタイアは恐らく仁村さんの方だろう。

と言うことは、既に匙はイッセーと戦闘を開始しているという事だ。

見に行きたいが、まだ安全確認が終わっていないエリアがある。

こちらが最優先だ、会長さんにも伝えてある。

 

自分でも誤解しているようだが、匙は決して弱くない。

魔力はそうでもないが、喧嘩慣れしているようで機転も利くし、度胸もある。

同期が赤龍帝のイッセーだという事で、多少の劣等感が成長を妨げているのだろう。

 

今日の戦いを乗り切れば、匙は一段階確実に成長する。

まぁ、俺も余り人様に偉そうな事は言えないのだが。

頑張れ匙。

今のお前なら、イッセー相手でも勝てるんだ。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

強い。

禁手化した俺の攻撃を、ボロボロになりながらもギリギリ受け流して反撃してくる。

体術は向こうが少しばかり上だが、今の俺は攻撃力と防御力が跳ね上がっている。

俺の攻撃を相殺しきれず、匙は既にフラフラだ。

 

それでもあいつは立ち上がってくる。

足をガクガクと震わせながらも、目が意志を保ち続ける。

最初に繋がれたラインも切り離せない。

 

「負けられ、ない……勝つんだ……俺は……っ!」

 

気合いと共に、カズキに教わったであろう構えを取る。

腕は震え、カズキに貰ったと言うグローブも既に中に仕込んであった鉄板が剥き出しになっている。

 

「俺たちの夢を、笑わせたままで……終われるかよ……」

 

「俺は笑わねぇ! 命を賭ける程大切な夢を、笑える訳ねぇだろう!?」

 

「なら、来い……遠慮なんかしたらぶっ飛ばすぞ……っ!!」

 

「するかそんなもん! 俺の全力で、お前を倒して見せるっ!!」

 

構えを解かない匙に、背中のブースターを吹かせて突っ込んでいく。

無駄に苦しませたくない。

本気の一撃で、確実に沈めるっ!

 

「匙ぃぃぃぃ!!」

 

「兵藤ぉぉぉぉ!!」

 

互いの拳が、互いの顔を目掛けて打ち出され–––

 

「……なんてな」

 

「なっ!?」

 

匙は腕を交差させ、俺の一撃を受け流していた。

くそ、今までのは俺から攻撃させる為の演技かよ!?

本当にカズキみたいな事をしやがる!

 

「十字受け。カズキに一番最初に習った技だ。どんな一発でも、必ず防げるってな。でもってこっから反撃だっ!」

 

匙は俺の手を払いのけ、俺の頭部を目掛けて両手を放つ。

動きが速い、体力温存してやがったのか!?

反応が遅れた、これは喰らう!

 

「確かにお前の鎧は硬い。でもな、中身のお前自身はどうだ!?」

 

「何を……がっ!?」

 

頭を挟み込む様に放たれた打撃。

匙の手に付けているグローブ、そこに仕込まれた鉄板が兜にぶつかり、大きな音と衝撃が生まれる。

その音と衝撃で兜が振動し、振動は俺の頭の中まで響き渡り、鼓膜を揺さぶる。

立っていられず膝から崩れ落ちてしまった。

これは……?

 

「人間型の悪魔なら、体の構造は人間と同じ。強い振動と音で脳を揺らせば、そいつは立っていられない。そこにコイツを叩き込んでやる!」

 

匙の手には、ソフトボール大の魔力の塊。

凄い魔力を感じる、それをこのサイズまで圧縮してるのか!?

 

「文字通り俺の命を削って作ったとっておきだ! 俺も限界だがな、兵藤! お前だけは確実に潰してやる!!」

 

「くそ! このままやられてたまるか!!」

 

俺も負けじとドラゴンショットの魔力を込める。

壁は破壊してしまうが、そんな事言っていられない!

間に合えっ!

 

『オラァァァッ!!』

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

先程、イッセー先輩と匙先輩が一騎打ちを始めた。

割って入ろうかと思ったけれど、イッセー先輩にお願いされてしまったのでしょうがない。

結果を見守る事にした。

 

最初は匙先輩が優勢でした。

イッセー先輩は禁手になる為に時間がかかるので、カズキ先輩に教わったであろう動きでイッセー先輩を追い詰めていました。

 

でも、イッセー先輩が禁手化してから戦況が一変。

逆に匙先輩を殆ど一方的に攻撃していきました。

何発かは受け流せても、パワーの差が響いて段々とボロボロになっていく。

 

それでも諦めなかった匙先輩は、機転を利かしてイッセー先輩の動きを封じこめ、魔力の撃ち合いまで持ち込んだ。

 

二人の攻撃で起きた土煙が晴れてきた。

どちらが勝ったのだろうか……?

 

「ハァ……ハァ……ゴフッ」

 

立っていたのは、匙先輩だった。

イッセー先輩は鎧が消え、ぐったりと床に倒れている。

次第に光に包まれていく。

 

「やった……やったぞ、俺は兵藤に勝った……勝ったぞぉぉあぁ!!」

 

両腕を掲げ、天に吠えた。

本来なら、私がすぐに匙先輩にトドメを刺さなければ行けない。

でも、出来なかった。

本当に、心からの叫びをあげるこの人を攻撃出来なかったし、する必要もなかった。

 

「これで、俺たちの夢、を……先生に……なるんだ……」

 

そう言うと匙先輩も倒れ、光に包まれて消えて行きました。

 

『リアス・グレモリー様の《兵士》一名、リタイア』

 

『ソーナ・シトリー様の《兵士》一名、リタイア』

 

アナウンスが流れ、それぞれの退場が確認された。

どちらも必死に戦い、僅かな差で匙先輩が勝利した。

私は、イッセー先輩の手助けをするべきだったんだろうか?

自分では、わからない。

 

とにかく今は進もう。

会長も動き出している、私も後を追わなければ。

敵にはまだ、あの人が残っているのだから。




グレモリー側
《王》、《女王》、《騎士》、《戦車》。

シトリー側
《王》、《女王》、《僧侶》二名、オマケのカズキ。

こうしてみるとあんまり変わらないんだよね。
むしろ駒的にはシトリー側が不利に見える。


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