今回は新キャラ登場。
可愛さ成分追加で行きます。
☆月○日
今日も今日とてYパチュリーを揉みながら、癒されていた。
ここ数日、ゆっくり妖怪の仲間を探してみたが、珍しいというだけあって、まったく見つからない。
Yパチュリー相手にいろいろと語り掛けというか、愚痴を言いながら晩酌をするような形になってしまった。
正直、同族が居ないというのはさみしいものだと思う。
Yパチュリーも、ある程度懐いてくれているとはいえ、同族のいない他種族のコミュニティは心細いだろう。
そう聞くと、小首をかしげるような仕草をされたが、さみしくはないのだろうか?
Yパチュリー以外のゆっくり妖怪は是非とも見てみたい。
首をかしげるようなしぐさのYパチュリーに今日も癒されました。
☆月□日
ええっと、何をどう言えばいいのか?
結論から言うと、同居人が増えました。
しかも、昨日の愚痴をYパチュリーが聞き届けた形になるのだろうか?
仕事から帰ってきて、居間に入るとゆっくり妖怪がもう一匹いる状態に、思考が止まった。
ゆっくりレミリア、となるのだろう。
うー、うー言ってた。
Yレミリア。
レミリアさんの特徴を備えてて、蝙蝠のような羽でパタパタと飛び回る。
普段、「ゆっくりして行ってね!」というセリフが初めて会った時に「ゆっくりして行くね!」と言われて、住み着く気なのだと理解した。
一日、相手をしてみて感じたのが、Yパチュリーよりも幼い。
行動もそうだが、表情が常にニコニコしてて「うーうー」と鳴いている。
Yパチュリーが子供だとしたら、Yレミリアは幼児っぽい印象を受ける。
レミリアさん本人に会ったことが無いけど、Yレミリアに似ている部分は外見ぐらいしか見えない。
勝手な妄想だが、レミリアさんが表に出さない幼さを凝縮したような、そんなイメージだ。
いや、猫が子猫連れてきたって感じで非常に癒されるものだ。
レミリアさんの特徴上、吸血するのか試した。
指先の傷を舐めるだけで満足だったようだ。
あとは普通にYパチュリーと同じで少量の食事で満腹になる。
オリジナルの人物と同様に二人とも仲が良く、一緒に遊んでいる。
これは阿求様と慧音さんに報告した方がいいだろう。
☆月×日
朝起きたらゆっくり達が追いかけっこをしていた。
無害とはいえ、里の中に妖怪を連れてはいけないので、二匹に留守番を頼んで、阿求様と慧音さんに報告しに行く。
まぁ、報告と言っても、仕事から帰ったらゆっくり妖怪が増えていましたっていう反応しづらい報告になるのだけど。
二人とも後日見に行くと言ってくれた。
YパチュリーがYレミリアを呼んだなら、Yレミリアが呼ぶのは誰になるのだろうか?
イメージとしては紅魔館勢から来るだろうが、誰が来るか非常に興味がある。
ゆっくり妖怪は少食だし、無害だしで、非常に飼いやすい。
Yパチュリーが俺は信用できると踏んで呼んだのか、俺の愚痴に反応して呼んだのか?
どちらにしても、結構いろいろ探し回っているのにもかかわらず、見つけられないのは個体数が少ない以外に、外敵から身を隠していると仮定できる。
ゆえに、一度信用した人間に対しては無防備になると夢想したのだが、これは阿求様が幻想郷縁起に書かれる内容なので、観察者の意見程度に報告することにする。
ゆっくり妖怪が一匹増えたせいか、賑やかになったものだ。
Yパチュリーが膝にすり寄ってくるのに対して、Yレミリアはフヨフヨ飛びながら肩や頭に乗って得意げにうーうー鳴く。
いかん、Yパチュリーだけでも癒されてたのに、Yレミリアも可愛いぜ。
☆月∀日
今日は阿求様が新しいゆっくり妖怪を見に来られた。
Yレミリアも新しい客が珍しいのか、今回もフヨフヨと飛んで来て、阿求様の周りを回った後に俺の頭の上に乗ってくる。
Yパチュリーは慣れたもの……なのだろうか? 普通に阿求様をもてなしていた。俺より早く阿求様にお茶を出していたのは驚いたが。
あれだ、今に思えば新しい住人であるYレミリアにお姉さんぶりたかったのだろうか?
オリジナルが友人同士であるのも理由だろうが、この二人は仲が良い。
Yパチュリーも少々幼げだったが、Yレミリアはそれに輪をかけて幼い。
自然と、Yパチュリーがフォローというか一緒にいるようにしているイメージだ。
阿求様も、ゆっくり妖怪のコミュニティが見られると喜んでいた。
☆月Д日
昨日の今日で慧音さんが来た。
そして今日もYパチュリーが俺よりも先にお茶を出していた。
慧音さんが驚いた顔をしていた。阿求様も目を丸くしていたが、すぐにお礼を言っていた。
慧音さんは受け取った形で固まっていた。
まさか、もてなされると思っていなかったのだろう。
阿求様と慧音さん、どちらも頭の良い方々だが慧音さんの方が突発的なことが苦手とみえる。
勘違いがタマにあるのもこの辺りが起因しているのかもしれない。
Yレミリアは、昨日と同じように慧音さんの周りをフヨフヨ、うーうーと飛び回って再び俺の頭に着地する。
ここ数日で慣れたが、Yレミリアは俺の頭の上がお気に入りのようだ。
慧音さんも微笑ましそうに、Yパチュリーの用意したお茶を飲んでいた。
☆月ш日
ふと、ゆっくり妖怪とオリジナルが出会ったらどうなるのか?
という疑問が生まれた。
前々から考えていたのだが、今回は内職しながら本格的に考えてしまった。
出会って影響がある現象かそうでないか?
影響がない場合、自分に似た生き物が、むきゅー☆とか、うーうー☆とか鳴いているのを見てしまってはいい気分はしないだろう。
影響がある場合、双方の消滅かそもそもどう足掻いても出会えないか、だろう。
そういう意味では、俺の所に紅魔館のゆっくり妖怪が集まるのは運がいいのかなんなのか?
最近でこそ原作キャラたちと交流が少しずつできているが、もしゆっくり妖怪とオリジナルが出会えない運命なのであれば、俺はもう紅魔館勢と会うことができないということだ。
あくまで予想だ。
オリジナルの影響を受けているとはいえ、ゆっくり妖怪はオリジナルと異なる個性がある。
あとは、一つ一つ検証していくしかないだろう。
☆月И日
里の外れに住むということは外部からの襲撃者を迎撃する、もしくは慧音さんや博麗の巫女が来るまで時間を稼ぐ、というのが役目になる。
前回、商人を護衛した時に襲ってきた妖怪が人里に手を出そうとしてきた。
腕を折ってやったのに懲りずにやってくるのだから頭が悪いのかもしれない。
今回は念入りに、両腕を折ってやった。
Yパチュリーの強化したこの杖は戦闘をかなり楽にしてくれた。
波紋で強化した力、打撃力を上げる魔術が付与された杖、そして俺自身確実に弱っているであろう所を見つけては一撃を叩き込む。
前は、波紋での身体強化と俺自身の技術。この二つで妖怪を撃退したのだが、さらにこれに魔術の付与された武器が加われば、戦闘能力は格段に上がる。
ゲームで例えるなら、初期装備で順調にレベルアップしていき、ある日ランクの高い武器に装備替えした時の心境だ。
ある種の無敵感を味わえる。
まぁ、同じ敵だったこともあるし、慧音さんと比べれば肉弾戦だけでも楽に負ける。
上ランクの実力者はまだまだ遠いと改めて思わされた日だった。
いかがだったでしょうか?
ゆっくり妖怪は可愛く書きたいと思います。
うー☆うー☆ っていうの正直可愛いと思うんだ。