投稿時間が遅れました。
外伝の影響で、萃香ちゃんが色気?担当になっちゃてます。
外伝の萃香を不快に思われた方や、エロ担当の萃香は嫌だという方は回避推奨です。
本当に回避推奨です。
Φ月:(;゙゚'ω゚'):日
増築の依頼が来てから数週間経った。
私が海原参護という男の噂を聞いてから早半年以上か。
魔理沙に話を通して、明後日参護と会うことになっている。
海原参護の噂話や、活躍が新聞に載るたびに会いに行きたくて仕方が無かった。
その度に、霊夢や紫に止められてしまった。
だけど、止められて我慢するたびに、私の中の血が騒いでくる。
倒されたと言われる中級になりたての妖怪。
あれを私も見たことがある。
疎になることで、妖怪が暴れている姿を見た。
あれは確かに、放置しておけば上級にも至る可能性を持った妖怪だっただろう。
身体能力だけなら十分に中級を名乗れるぐらいに強かったし、秘めていた妖力も徐々に上がっていた。
強くなったら私が戦おうと思っていた妖怪だったが、あの海原参護に倒されてしまった。
その件に関しては、気にしていない。
なにしろ、あの妖怪が致命傷を負ったあの戦いを私は見ていた。
最初は人間に腕の骨を折られたという話を聞いて様子を見たが、前に見た時よりもその妖怪は強くなり、その目に憎しみを宿していた。
よほど手ひどいしっぺ返しを食らったようだ。
その時私はそうとしか思っていなかった。
その妖怪が復讐に出向き、見事に返り討ちに遭う姿を見るまでは。
あの超高速移動、銀の鏃を複数妖怪に叩き込んだ技。
あれを見た時から、あの男と戦うのを夢にまで見るようになってしまった。
だけど、霊夢に止められている。
だから、お酒で我慢するのさ。
霊夢もお酒で我慢しているのを知っているからか、お酒で注意することは無くなったな。
それも、明後日で終わる。
参護って奴が、私の満足いく相手なのかどうか。どっちに転んでも私は楽しみを無くすことになるのかな?
満足いったとしても、倒してしまえばもう会えないし、満足いかないなら、またあの渇きを耐える日々か。
できれば、満足いく相手でありますように。
Φ月(´;ω;`)日
久々に幽香の奴が訪ねてきた。
明日は彼との戦いの審判をしてくれるそうだ。
特に殺しそうになったら止めるがそれ以外は好きにしていいと言っていたので、存分に戦えるというものだ。
ここ数日、ずっと拳の素振りをしてばかりだったから早く戦いたくて仕方がない。
幽香に彼の話をよく聞いた。
回復力を高める波紋を使い、最近は紅魔館の門番から気功も習っている。
とても打たれ強くて、どんなに劣勢でも決してあきらめない不屈の精神があるっと。
話だけ聞くならもう疼いてくる。
波紋の使い手も、気功の使い手も、昔に戦った経験がある。
どちらも、今思い出しても最高な戦いだった。
それを両方持つ戦士。
期待せざるを得ないね!
Φ月(ヽ´ω`)日
もう今日は最高!
ああ、鬼子母神に感謝するよ。
今の時代にもういないと思っていた、あんなに正々堂々と鬼と戦おうとする奴を!
今の時代にもういないと思っていた、あんなに劣勢でも目の光を失わず、戦い続ける漢を!
そして何より、最後のあの一撃!
今思い出しても芯から震える。
妖怪同士でしか感じられないような、衝撃が全身を駆ける一撃。
あの最後の一撃は、おそらく波紋と気功を混ぜることであの効力が得られるのだろう。
銀色の闘気。
とてもきれいだった。
波紋でも気功でもあの色は見たことが無い。
もっと戦いたい。もっとあの不屈の目を見ていたい。もっとあの心地いい場所にいたい。
欲しいなぁ。
そうだ、増築で私室が用意されていたし……。
私の部屋を作っても問題ないよね?
だって、私や私の子分たちが作るんだし、製作者特権ってやつだよね!
Φ月('A`)日
参護が寝ている部屋を訪ねると、全身包帯まみれの参護がいた。
ゆっくり妖怪と共に暮らしている様子は中々に面白い。
特にあの紅魔館の吸血鬼の姉妹のゆっくり妖怪は、本人に見せられないような性格をしていた。
無邪気が一番よく似合う。
薬草を全身に塗って参護の体を滑って遊んでいるのは、正直笑っちゃったね。
滑りながら空中で三回転していた姿はある意味器用だと思う。
あと、魔理沙の奴がずっと参護に土下座していた。
気にし過ぎだって、そう思うだろ?
Φ月<丶´Д`>ゲッソリ日
私がやりすぎたとはいえ、治りが遅い。
波紋使いは驚異的な回復力を持つものだが、それで持ってこの治りの速度だと、正直申し訳ない。
永遠亭の兎が色々な設備をこの部屋に用意していく。
あの兎も参護の空気を好む人の一人かな?
参護が常時波紋を身体で作っている後遺症というか、副産物がこの居心地の良さなんだろうな。
聞けば、参護はこの家に二年近く住んでいるらしい。
肥沃な大地、などとよく言うが、この土地はまさに肥沃な大地と言える。
二年以上、彼の強力な波紋をずっとこの大地は受け止め続けていたのだろう。
地面の植物たちが活力を得て、地面の中にいる生き物も活力を貰い大地が非常に元気だ。
この空間も参護の波紋……いや、その名残かな?
気功も混ざって居心地がとてもいい。
気功が使えるようになったのは最近のようだし、それ以前からここに通っている奴らもこの居心地だけでいる訳じゃないだろう。
ここで飲む酒はとても旨い。
もしかしたら、こういうそれぞれで何か居心地のいいものがあったからこうして集まっているのだろう。
魔理沙は私に仕事を頼んだことでこの大怪我をさせてしまったと、責任を感じてずっと看病に来ている。
里の稗田の娘も頻繁に看病に来ている。
私も正座で説教されたしね~。
いやぁ、悪いことしたって自覚があるから、申し訳ない気持ちが先立って、ガラでもなく最後までしっかり聞いてしまった。
涙ながらに説教されたら申し訳ない気持ちでいっぱいになっちゃう。
この時間だけは酒も飲まずに正座……。
私も涙出ちゃったよね。
Φ月(;´Д`)ゲロゲロ日
いやぁ、居心地が良すぎるよここ。
参護と話して、ゆっくり妖怪と遊んで、お酒を飲んで寝る!
最高の時間だ。
夜には増築の作業をしてるけど、日中にこうしてゆっくりできる。
ちょっとした発見なんだけど、薬を塗るために直接参護の胸板に触れたけど、波紋を全身に巡らせているのか触れた時に非常に心地よかった。
ゆっくり妖怪たちが触れたがるのも分かるな。
寝ている間にちょっと触れていたけど、これはクセになるなぁ。
戦ってよし、触れ合ってよしって最高じゃないか。
本当に欲しいなぁ。
いたずら心で舌でも這わせたかったが、さすがにゆっくり妖怪達や魔理沙が来たのでやめた。
いつか存分にやりたいなぁ。
フフフ……。
Φ月(-.-#)日
増築の目処は立ってきたし、数日中に完成だ。
今日はゆっくり妖怪達の部屋を増築するので参護の部屋に全部連れてきたが、ここで初めてゆっくり妖怪の幽香を見つけた。
昔馴染みとはいえ、初めてゆっくり妖怪として出会った。
思いっきり笑ってしまった。
いや、知り合いでしかも気難しい性格の知り合いが、ゆっくり妖怪になっていたら笑っても仕方がないと思う。
参護が寝ている周りをゆっくり妖怪たちがおしくら饅頭みたいに寄り添って眠っている。
これは非常に癒された。
参護は寝ている間にも波紋の呼吸を続けているようで、彼に触れていると波紋の力にあやかれるのだろう。
この参護とゆっくり妖怪たちの姿を肴に、酒を飲もうかね。
いい肴だよ本当にね。
昨日考えていたことを実行しようかとも考えたけど、この光景を壊すのは無粋だね。
いやぁ、いい空間だよね。
眠くなってきたなぁ。
横に失礼して……っと。
そんじゃ、おやすみ~。
いかがでしたか?
本当に回避推奨というだけあると思います。
外伝の勢いに引きずられた感じです。
本当にすいませんでした。