短めだけど、参護さんのピンチがありますとも。
それではどうぞ。
Ш月(´゚ω゚`;)ズーン日
最近、人里の外れにある参護の家によく行く。
ゆっくりアリスにも同族と遊んでほしいという考えがあってなのだが、不思議と居心地のいい空間についつい長居してしまう。
しかし、何度来てもこの家は魔窟だな。
これで、明確な決まりごとが無いのは恐ろしい。
指摘してやったら、どうやら作ることにしたらしい。
結構サラッと作ったところを見ると、前々から考えてはいたようだ。
完成した決まり事七か条。
七項目目が女性としてどうかとも思ったが、妖怪なら人間と羞恥の基準にズレがあると言われて納得してしまった。
ということは、参護は女の下着を洗ったことがあるのか。
七か条に盛り込むぐらいだから、ダメージはでかかったんだろうな。
人間同士なら双方しばらく立ち直れないと思う。
少なくとも私なら部屋に引きこもる。
Ш月(゜.゜)日
参護の家に行ったら、仕事に行っているらしく留守だった。
後から阿求の奴も来たので、暇つぶしに将棋を打つことになったが、強すぎだろ阿求の奴。
何度かやって彼女の指し方を覚えてきたが、やっぱり勝てない。
七項目を阿求が初めて見た訳だが、その第一声が「女性なのですから、下着ぐらいは自分で洗われては?」というやつだった。
いやいや、私だって女を捨てている訳じゃないぜ?
年の近い男に自分の下着を洗わせるなんて、そんな痴女じみた真似はしない。
冗談で言っているのだろうが、否定しないと本格的にそういう方面にさせられそうだ。
そこからは、冗談と弁明の応酬だった。
一度守勢に回ってしまったから、これは甘んじて受け入れるしかない。
参護が帰ってきたからそこで終わったが、もう少し続けていればもっと覚えられたんだが、残念だ。
ゆっくり小悪魔は生まれたばかりのようで、ゆっくりアリスがあやしていた。
シャンハイ人形を使いながら自身も加わって一人二役をやってのけている。
もしかしたら、子守経験者なのだろうか?
もしかしたら、アリスの方が経験している可能性もあるな。
今度聞いてみよう。
阿求と一緒に晩御飯をごちそうになったが、これは美味しい。
自分で作るよりも他人に作ってもらった方がおいしく感じるとアリスの奴が言っていたが、なるほどの納得感が出る。
何度も足を運びたい気持ちもよくわかる。
そうなると、私物置き場がゴチャゴチャしてきているのも問題だろう。
この家は一人暮らしにはかなり大きな部類の家だが、今みたいに私物を置いたり寝泊りする人間が毎度のごとくいる家にしては小さい。
阿求にも相談して増築の話を案として話し合った。
やっぱり、これを機会にして頻繁に家に来る人達の私室ぐらいは作っておくべきだ。
別荘みたいな感じでちょっとわくわくするな。
Ш月ヽ(д`ヽ)オロオロ(ノ´д)ノ日
増築と言えば、萃香の奴だ。
霊夢の所か、天子の所にいる事が多い。
霊夢の所に行けば大抵いるから、話だけでも通しておこう。
そう考えて萃香に会いに行った。
霊夢はいなかったが萃香が鳥居の上で眠りこけていた。
酒の匂いがここまでする事を考えると飲みながら寝たのか。
見た目幼女のくせして、下手な妖怪よりも酒に強いんだから始末が悪い。
話を通すと言っても、要は近々里から外れて民家を増築する予定だからその時は頼むぜ。
ということを言うだけなのだ。
萃香は承諾してくれたが、どうも他の目的があるようだ。
おそらく参護の奴の噂を聞いていたんだろう。
自分から行くのは霊夢か紫あたりに止められてたかな?
だとすれば、すまん参護。
もしかしたらひと波乱あるかも……。
Ш月(´・ω・`)日
昨日萃香の奴に参護の家の増築を依頼したことを霊夢に話したら、軽く頭を抱えていた。
どうやら、噂が流れているあたりから止めていたのだが、こちら側から接触してきたから止められないという事らしい。
確かに鬼は強者を好むし、卑怯な手を好まない。
参護の戦い方は鬼が好む戦い方であり、あいつ自身が強いこともあって、鬼の大好物ともいえる奴になっている。
前に幽香との模擬戦を見たことがあったが、あれは模擬戦と言えるのか?
重力を無視して滞空時間がおかしなことになっている一方的な虐殺を見せられた。
マスパが地面を走る様にあいつを引きずる姿は二度と見なくていいと思う。
あいつはそんな状態であきらめずに向かっていった奴だ。
鬼好みなのは言うまでもないはずだ。
それで会いに行こうとしていた所を霊夢が止めていたらしい。
あー、まずったな。
まぁ、人誑しのあいつだし、たぶんおそらく大丈夫だろう。
たぶん。
Ш月(ノ∀\*)日
今日は大量の私物を持ち込んだら、参護とちょっと言い合いになった。
まぁ、参護のツッコミが中々面白かったから、ついついやりすぎた感じはある。
だけど、そのおかげで呼び捨てで呼ばれるようになった。
さん付けなんて、私のキャラじゃないからな。
訂正してくれたなら御の字だ。
ゆっくりアリスも人形制作用の裁縫道具を持ち込んでいたし、住むにもいい環境にしないとな。
私室を作る名簿にも私は記入しているし、阿求の奴も記入している。
名簿の人数+二、三部屋の客室を作ることが理想だろうな。
しかし、萃香の奴が会うのが楽しみなのか、まだかまだかと何度も催促して来る。
まだ図面すらきちんと決まってないのだから待てよ……。
Ш月(・∀・)日
今日は本気で参護に謝りたくなった。
霊夢の所に行ったら、萃香がワクワクした顔をしながら拳の素振りをしていた。
あれを見た瞬間、参護に無性に謝りたくなった。
音を置いていく拳というやつを見ることになるとは……。
しかも、萃香の奴、笑っていた。
いや、嗤っていた。
ごめん、参護。
本当にゴメン……。
Ш月☆-(ノ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ日
昨日の罪悪感から、ついつい参護の家で昼食を作った。
そりゃもう腕によりをかけた。全力の料理だ。
ついでにお菓子も大量に作ってきた。
ゆっくり妖怪達とおいしそうに食べていたし、感謝もされたけど、どう控えめに考えても幽香以上の惨劇が予想される。
許してくれ参護。
この程度じゃ罪滅ぼしにはならないけど、絶対に他の何かで返すぜ。
だから、生き延びてくれ!!
いかがだったでしょうか?
参護ピンチ!
そして次は参護日記。
はたして参護君は生き延びることができるのでしょうか?