遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回マヤちゃんが少し本気を出します
出てない娘、前回出ても活躍出来なかったローズちゃんが活躍します
又、長いので前後編になっておりますので
ご注意ください


第八話 龍の深淵 蹂躙される門番[前編]

カイザーとのデュエルから少し経ち

クロノス先生から制裁タッグデュエルの対戦相手が決まったという

知らせが入った、なんでも生徒が相手をするには少し荷が重すぎるかも

知れないので覚悟しておくようにとのことだ

…覚悟か…制裁タッグデュエルの相手って確かゲストキャラだったよね…

…駄目だ…記憶が曖昧で誰だったか思い出せない

 

『のう…主よ…?』

 

ん?どうしたの?マヤ

 

『以前…デュエル時にネフィがマスターと一体になってデュエルをしたと

 

聞いたのじゃが…』

 

ええ、したわね。デュエルの時じゃなかったけど貴女も、一体化したじゃない

倫理委員会睨みつける時に、

 

『そうではなくてだな…その…妾と…デュエルの時に一体化してくれぬか?』

 

…いいけど、どうして?そんなもじもじしながら聞かなくても

それくらいなら別に…

 

『その…だな…デュエルの時だと妾、気持ちが高ぶって、

 

主の精神に影響があるやもしれんのじゃが…』

 

いいわよ

 

『あとネフィから聞いたのじゃが…一体化した時になんとも言えん快感が走ると

 

聞いたのじゃが…それは本当かの?』

 

…ネフィ、ちょっと来なさい…なんで大急ぎで精霊界の門開いて

逃げようとしてるの?

幽鬼、確保

 

『アイアイサー』

 

精霊界の門に幽鬼が放った札と呪詛が絡みつき強制的に閉門される

 

『えーと…マスター?私これから…シャドールの皆とお茶会がありまして…』

 

へえ?今日はフリーで予定はありませんからたっぷり愛し合いましょマスター♪

とか言ってたの誰だっけ?

 

『それはそのですね…』

 

…私と一体化したときになんとも言えない快感があったんだって?どういうこと?

 

『…マヤに自慢するんじゃなかった…(ボソッ)』

 

そこに直りなさい、

手にナンバーズファイルを持つ

 

『あ、マスターそれだけはご勘弁を、にこやかな笑顔で来ないでください、

 

迫ってこられるのは嫌いじゃないですけど今はやめてください、

 

ストップ、あ、アーーーーーーーー!』

 

 

…………

 

……

 

 

マヤ安心して、不純な考え持って一体化でもしない限りは、精霊側に

快感走ったりはしないらしいから

ってそこで頭から煙上げてるネフィが教えてくれた

 

『…では今回の制裁デュエルとやらよろしく頼んだぞ、主よ』

 

ええ、あ、ところでマヤは私と一体化したら能力発揮出来たりするの?

ネフィの時は予見する引き札(フォレッセドロー)が使えてたんだけど

 

『一応あるにはあるのぅ、それは一体化してからのお楽しみじゃ』

 

ふーん…少し気になるけどまあいいか…

マヤと一緒だしデッキは聖刻デッキかしらね…

生徒に荷が重いとか言うくらいだし…今回は少し本気で組もうかしら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

制裁デュエル当日

 

…生徒に荷が重い相手って迷宮兄弟のことだったのね…

観客にはキングオブデュエリスト武藤遊戯と戦ったことのある

伝説のデュエリストとかざわざわ騒がれてるけど…

ゲートガーディアンが切り札じゃちょっときつくないかしら…

出しづらいし…終始、鮫島校長先生目輝かせてたけどやっぱあの先生おもしろいわ…

でも、まあ、十代と丸藤君が勝てて良かった…

丸藤君もパワーボンドを使いこなして、攻撃力8000のモンスターを召喚して

勝負を決めたし…あとは、私ね

 

『では参ろうぞ、主よ』

 

「ええ」

 

デュエルリングに向かうと、十代と丸藤君が歩いてきた

 

「聖!俺たちは勝ったぜ!聖も勝てよ!」

 

「アネゴ…頑張ってくださいッス!」

 

「ええ、勝つわ…あ、そうだ丸藤君、最後のパワーボンドかっこよかったわよ」

 

と言って横をすり抜けデュエルリングの階段に足をかける

 

「うわあ!翔が顔真っ赤にして倒れたぁ!どうしたんだ!?」

 

…疲れでも出てたのかしら…

 

『主も結構、罪な女じゃのぅ…』

 

?…どういう意味?

 

『…なんでもないのじゃ…』

 

変なマヤ…

 

「貴様が」「もう一人の」「制裁タッグ」「デュエルの相手か!」

 

うわ…面倒くさ…どっちかが纏めて喋ればいいのに

 

「我等、迷宮兄弟」「あの2人に負けはしたが」

「1人で我等に勝てるなどと」「甘い考えは捨てることだな!」

 

「…そういうのいいんで、デュエル始めましょう…」

 

「先ほどのドロップアウトボーイチームと同じ~デ

 

互いのライフはそれぞれ共通8000ポイントとするノーネ

 

ただーし、シニョリーナ中務に~は最初の手札は1人分で戦ってもらいますーノ

 

ターンは2人のターンが終わったらシニョリーナ中務のターン、

 

シニョリーナ中務のターンがが終わったら2人のターンが連続で

 

続きますーノ、そして最初のターンは誰も攻撃できませんーノ」

 

ライフ8000…懐かしいわね…転生前のOCGルールを思い出すわ…

 

「では!」「いざ!」

 

「「「デュエル!」」」

 

さあ、始めましょうマヤ

私は目を閉じる、

 

『妾の力を今、主に』

 

マヤが私の体に入ってくるのを感じる…

私はゆっくりと目を開ける

 

「先攻は差し上げます…このデュエル事態、私が無理を言って始めたものですし」

 

「なんだ!?黄昏の姫の目の色が変わったぞ!?」「表情もどこか落ち着ききったものに…」

 

「あ、兄者…あの小娘いきなり雰囲気が…」

 

「ひ、怯むな…弟よ、私のターン!

 

私は地雷蜘蛛を攻撃表示で召喚!」

 

地雷蜘蛛 攻2200/守 100 攻撃

 

「私は、ターンエンド」

 

迷宮兄弟・兄(迷)LP8000 手札5枚

 

「私のターン!カイザー・シーホースを攻撃表示で召喚!」

 

カイザー・シーホース 攻1700/守1650 攻撃

 

「更に私は手札から魔法カード、生け贄人形!

 

自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げて発動、兄者」

 

迷宮兄弟の迷の方が頷く

 

「地雷蜘蛛を生贄に捧げ手札からレベル7のモンスターを特殊召喚する!

 

出でよ!風魔神-ヒューガ!」

 

風と共に額に風と書かれた魔神の1体が召喚される

 

風魔神-ヒューガ 攻2400/守2200 攻撃

 

「すまない兄者、だが、兄者には礼をさせてもらおう

 

魔法発動、闇の指名者、このカードは指名したカードが相手の手札にある場合

 

そのカードを手札に加えさせる、もちろんタッグパートナーにも使用可能

 

私は兄者のデッキの雷魔神-サンガを指名」

 

「ククク、ありがたい、当然我がデッキにサンガはある」

 

デッキからサンガを加えてデッキをシャッフルする迷宮兄弟・迷

やっぱりオートシャッフル機能つけて正解だったわね…面倒そうだもん…

一々外してシャッフル…

 

「私はこれで、ターンエンド」

 

迷宮兄弟・弟(宮)LP8000 手札2枚

 

「さて…私のターン、ドロー…私は手札から召集の聖刻印を2枚発動」

 

「あれは黄昏の姫が入学試験で使ってたカードだ」

「ってことはまたあの凄まじい攻撃力を出すのか?」「でも1ターン目は攻撃できないんだぜ?」

 

観客が反応する、大勢の前でこのデッキを使うのは入学試験以来だからね…

 

「この2枚の効果でデッキから聖刻モンスターを手札に加えることが出来る

 

私は聖刻龍-シユウドラゴンと聖刻龍-トフェニドラゴンを手札に」

 

デッキからその2枚を手札に加えてデッキをディスクにセットすると

デッキがオートシャッフルされる

 

「そして、相手の場にのみモンスターが居る時、手札の

 

聖刻龍-トフェニドラゴンを特殊召喚できる」

 

聖刻龍-トフェニドラゴン 攻2100/守1400 攻撃

 

「そして、自分フィールドのモンスター全てを生贄に捧げ、

 

真魔獣 ガ―ゼットを特殊召喚、このモンスターの攻撃力は

 

生け贄にしたモンスター全ての元々の攻撃力の合計となる」

 

真魔獣 ガ―ゼット 攻 0/守 0→攻2100/守1400 攻撃

 

「なんだ?試験管に使った時より大分弱いぞ?」「プレイミスか?」

「あの黄昏の姫がミス?」

 

当然ミスなどでは無い、目的はある

 

「生け贄にされたトフェニドラゴンの効果、手札、デッキ、墓地から

 

ドラゴン族通常モンスターを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚する

 

私は、レベル8、神龍の聖刻印を守備表示で特殊召喚」

 

私の場に、聖刻龍が身に着けている装甲だけを集めたような球体が現れる

 

神龍の聖刻印 攻 0/守 0 守備

 

「攻撃力守備力0のレベル8モンスター?そのようなモンスターで我々のモンスターが…」

 

「私は、レベル8、真魔獣 ガ―ゼットと神龍の聖刻印でオーバーレイ!」

 

2体のモンスターが光の玉になって頭上に空いた銀河のような渦巻き状の穴に吸い込まれ

光の粒子爆発を起こす

そこから赤と青の宝石が付いた黒い四角錐が現れる

 

「宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源より蘇れ!

 

顕現せよ、そして我を勝利へと導け!」

 

私の口上と共に四角錐が変形し、ドラゴンの形に変わっていく

 

「No.(ナンバーズ)107! 銀河眼の時空竜!」

 

No.107 銀河眼の時空竜 攻3000/守2500

 

「なんだその黒いカードは!?」

 

「弱小なモンスターが攻撃力3000のモンスターに変わっただと!?」

 

「なんだあのモンスター…?」「黄昏の姫のことだ、また何か不思議なカードなんだろう」

「あの、ドラゴン…伝説のブルーアイズホワイトドラゴンと同じ攻撃力だぞ…」

 

迷宮兄弟が驚くのを皮切りに観客もざわつく

 

「この黒いカードは…エクシーズモンスター…場の同じレベルのモンスターを

 

素材にしてエクストラデッキから特殊召喚できるモンスター

 

そして、素材になったモンスターは墓地には行かずオーバーレイユニットとなる

 

最後に…このモンスターはレベルを持たない…だが、レベル0と言うわけではなく

 

レベルという概念が存在しないだけ…モンスターの強さを示すレベルの代わりに

 

このモンスターはランクと言う概念を持つ…」

 

淡々と説明を続ける、マヤが居てくれるおかげか…不思議と落ち着いて喋れる

 

「だが!どんなモンスターだろうと1ターン目は攻撃できぬはず!」

 

「次のターンで我等が!」

 

「そうね…確かに攻撃は出来ないから他のやり方で揺さぶりをかけさせてもらうわ

 

私は、No.107 銀河眼の時空竜でオーバーレイネットワークを再構築!

 

銀河に漲る力…その全身全霊が尽きるとき 王者の魂が世界を呪う!

 

現れろ!No.95!! ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン」

 

「グオォォォォォォォォオオ!!」

 

タキオンドラゴンが四角錐の姿に戻り、黒い瘴気がタキオンドラゴンを包む

その瘴気がドラゴンの形を作り出し現れる、

 

No.95ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン 攻4000/守 0 攻撃

 

「なんだこのドラゴンは!」

 

「我々が昔、王国のプレイヤーキラーだった頃にデュエリストキング武藤遊戯達が

 

出したドラゴンよりも…異様な気を感じる…」

 

「No.95ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンの効果発動!

 

このカードがエクシーズ召喚に成功した時、自分のデッキからドラゴン族モンスター

 

3種類を1体ずつ墓地へ送る、私はデッキから、エクリプス・ワイバーン、

 

焔征竜-ブラスター、ラブラドライドラゴンを墓地へ送る

 

そして…相手はデッキからモンスター3体を選び除外する…

 

迷宮兄弟のデッキを浸食せよ!」

 

ダークマタードラゴンから出た瘴気が迷宮兄弟のデッキに振りかかり

デッキが一瞬だけ黒く染まる

 

「くっ」「我々のデッキが…」

 

2人はデッキからそれぞれモンスターを3枚選んでゲームから取り除いた

 

「墓地へ送られた、エクリプス・ワイバーンの効果が発動する

 

このカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性または闇属性の

 

ドラゴン族、レベル7以上のモンスター1体をゲームから除外する

 

デッキからレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを除外」

 

迷宮兄弟がレッドアイズと言う言葉を聞いて一瞬、眉が動く

城ノ内さんが使ってたから覚えてたんだろう…

 

「そして、私はまだ通常召喚を行っていない…手札から

 

聖刻龍-アセトドラゴンを召喚、このモンスターは生贄無しで召喚出来る、

 

ただし、その攻撃力は1000になる」

 

聖刻龍-アセトドラゴン 攻1900/守1200→攻1000/守1200 攻撃

 

「更に私は、アセトドラゴンを生贄にすることで、聖刻龍-シユウドラゴンを特殊召喚」

 

聖刻龍-シユウドラゴン 攻2200/守1000 攻撃

 

「生け贄にされたアセトドラゴンはさっきのトフェニドラゴンと同じ効果を持っている

 

この効果で私は、墓地のラブラドライドラゴンを守備表示で特殊召喚」

 

ラブラドライドラゴン 攻 0/守2400 守備

 

「このモンスターはチューナーモンスター」

 

「チューナー?」「モンスター?」「「何だそれは!?」」

 

「チューナーモンスターはシンクロ召喚に必要なモンスター、このモンスターと

 

他のモンスターのレベル合計が一致したモンスターをエクストラデッキから呼び出せる

 

召喚方法、それがシンクロ召喚よ、シンクロ召喚には白いカードを使うわ」

 

迷宮兄弟はわかったようなわからんような顔をしている

 

「だけど、私は…レベル合計ではなく…レベルをマイナスして召喚する

 

神を持っている!」

 

「何を馬鹿な…」

 

「神のカードなど我々が持つ三魔神や伝説の三幻神以外存在するわけなかろう…」

 

「なら、今から見せてあげるわ…」

 

さあ!出番よ!マヤ!

 

『待っておったぞ!主よ!』

 

「私は、レベル6聖刻龍-シユウドラゴンにレベル6チューナーモンスター

 

ラブラドライドラゴンを…マイナスチューニング!

 

混沌の次元より沸き出でし力の源!原点にして全ての頂点!この現世で

 

その無限の渇望を暫し潤すがよい! 神降せよ!

 

アルティマヤ・ツィオルキン!」

 

私の場の空中に観客席にすら届きそうな手足を持つ巨大な赤き龍が現れる

 

アルティマヤ・ツィオルキン 攻 0/守 0 守備

 

「なんと巨大な…」

 

「だが弟よ…あのモンスターの攻撃力守備力は0だ…

 

小娘!攻撃力0の神など存在するわけなかろう!」

 

私の体から赤いオーラが出る、多分これは私以外には、見えていないだろう…

マヤが自信を罵られたことを怒っているのが良く分かる…

私は…私は………妾は…?…妾は…

 

『「ふん…攻撃力だけで判断をするとは…青いのぉ…」』

 

私の口調はいつもと違い、マヤと同じものになっていた…

だが、私自身は違和感も疑問も感じていない…

これが…マヤの感情が高まった影響のようね…

 

『「神に攻撃力は存在せんのじゃよ…そしてレベルもな…だが…その効果は

 

お主らを圧倒するには…勿体なすぎるぐらいじゃ…覚悟するがよい!

 

妾は、カードを1枚セットする

 

この瞬間、アルティマヤ・ツィオルキンの効果が発動!」』

 

私の右手と龍のマヤの口が同時に赤い輝きを放つ

 

『「自分フィールドにカードがセットされた時!妾の可愛い娘を呼び出す…

 

現れろ!月華竜 ブラック・ローズ」』

 

月華竜 ブラック・ローズ 攻2400/守1800 攻撃

 

私の場に薔薇の姿をしたドラゴンが現れる

そして、その下に小さい少女が現れる

勿論この少女は私にしか見えない

 

『あるじさん!またよびだしてくれたのですね!こうえいです!』

 

やっぱり礼儀ただしいわねこの子…可愛いわ…

 

『あれ?あるじさん…?まま…?』

 

私とマヤは今、一体化してるからね、確かに今は貴方のママよ…

 

『やっぱり!ままだ!ままー!』

 

ローズは私に抱き着いてくる

こういう所はやっぱり歳相応ね…いくら優等生と言っても…

 

『「妾はブラックローズ…ローズの効果を発動!特殊召喚に成功した時!

 

相手フィールドのレベル5以上の特殊召喚されたモンスターを手札に戻す!

 

戻るが良い!風魔神-ヒューガ!退華の叙事歌(ローズ・バラード)!」』

 

ヒューガはローズの巻き上げた薔薇の花吹雪で手札に戻ってしまう

 

「くっ…せっかく召喚したヒューガが!」

 

『「さあ…妾はこれで…ターンエンドじゃ…強力なドラゴン達の前に

 

精々足掻いてみせるが良いわ…」』

 

聖(?) LP8000 手札1枚




聖ちゃんが長い1ターンをしたので後編に続きます

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