遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※制裁タッグデュエルはまだしません今回は制裁タッグデュエルをするために
聖ちゃんが倫理委員会に首突っ込む話と
カイザーとデュエルする話です


第七話 学園ナンバー1と非情の玩具

旧学生寮の事件の後

 

朝食を作っていると

朝っぱらから十代と丸藤君が倫理委員会とか言う偉そうな人たちにつれていかれた

あんまりドタバタ廊下走らないでもらいたい、本当に床抜ける

結構ボロいんだから…

音を聞きつけて管理人室から大徳寺先生が出てきた

 

「誰ですか?あの人達…」

 

「あ、中務ちゃん、あれは泣く子も黙るデュエルアカデミアの倫理委員会…

 

睨まれたら退学確実という恐ろしい組織なのですにゃ~…」

 

「えーっ!?じゃあ十代君と丸藤君退学になっちゃうんですか?」

 

「それはまだわからないのにゃー…なんで連れていかれたかわからないのだから…」

 

そうだ…なんで連れていかれたのかまだはっきりしていない…

あの2人が退学の原因になることなんて…

ぁ…したじゃん…昨日…立ち入り禁止寮に忍び込んだじゃん…私も一緒に…

なんであの2人だけ連れて行くのよ…!

納得いかないわ…

 

「大徳寺先生…朝食…あと盛り付けるだけなんで任せてもいいですか?」

 

「それはいいですけど、それまたどうしてだにゃー?」

 

「ちょっと納得いかないことがあるので校舎に行ってきます」

 

「余り無茶はしないようにするのにゃー…」

 

「はい」

 

部屋に戻りエプロンと三角巾を外して制服に着替える

 

『主よどこへ行かれるのじゃ?』

 

「ああ、マヤちょっと校舎に行ってくる、十代君と丸藤君が多分昨日の件で連行された

 

私も一緒に入ったのに何のお咎めも無しじゃ納得いかないから文句つけに行ってくる」

 

『マスター…わざわざ面倒なことに首を突っ込まれなくても…』

 

「ネフィ…眠いのはわかったから留守番お願いね、幽鬼はまだ起きてないから

 

起きたら私は学校行ったって教えておいて」

 

『了解しました、マスター、ふあ…』

 

『では主よ、今回は妾がご一緒するぞ』

 

「ええ、じゃあ行きましょう」

 

アカデミアディスクをかばんに入れて寮を出る

 

………

 

 

校長室前

 

「「えぇぇ!退学ゥ!?」」

 

扉の前に立つとそんな声が聞こえてきた

 

「本日未明、遊城十代及び丸藤翔は

 

閉鎖され、立ち入り禁止になっている特別寮に入り込み

 

内部を荒らした、調べはついている」

 

「何でもするからさ!それだけは許してくれよ~!」

 

「なら制裁タッグデュエルしかないノーネ

 

遊城十代と丸藤翔でタッグを組み、決闘してもらうノーネ

 

勝てば無罪放免、負けたら即退学なノーネ」

 

「ううむ、仕方ありませんな…」

 

私は扉を開けて中に入る

 

「何だ貴様は!今は尋問中だぞ!?」

 

なんか偉そうなおばはんが画面の向こうから話しかけてくる…私こういう高飛車そうな人嫌い…

 

「随分といい加減な調べ方なさるんですね…中に入り込んだのはそこの

 

2人だけじゃないですよ、私も入りました」

 

「聖!なんで来たんだ!俺達だけが連行されたから聖は

 

気付かれなかったと思って少し安心したんだぞ!?」

 

「十代君、ごめん、でも入ったのは事実です、でも1つ

 

報告があります、あの旧学生寮、不審者が居ました

 

闇のゲームだのなんだの言ってる大男です」

 

クロノス先生がギョッとした顔になる…首謀者この人だもんね…

 

「クロノス先生…その制裁タッグデュエル…でしたっけ?

 

私にも受けさせてもらえませんかね?十代君達の後でいいですし

 

私一人で戦います、負けたら私も退学で」

 

「そ、それは…」

 

クロノス先生に向けて笑顔を向ける、貴方が二人を貶めようとしたのは

もう全部知ってるぞ♪という意味を込めた笑顔だ

 

『主よ、随分邪悪な笑みができるんじゃの…』

 

「そんな事が許されるわけないだろう!?上からはその2人だけを退学条件にしろと

 

言われているんだ!」

 

このおばはんはさっきからうっさい、ちょっとマヤいい?

 

『ん?なんじゃ主?』

 

あのね…………できる?

 

『出来るぞ?』

 

じゃあお願い

 

『承知した』

 

と言ってマヤは私の中に入る、一度目を閉じ

目を開けておばはんを睨む

 

「ひっ…なんだその眼は…」

 

おばはんは怯む、そりゃビビりもするだろう、私の体を通して、画面越しとは言え

究極神の眼光で威圧されたのだから、

私の目は黄色く変色し瞳孔が縦に開いている状態だ

 

「上からの命令でもなんでも関係ない…ねえクロノス先生?

 

させてくれるんですか?させてくれないんですか?」

 

「わ、わかったノーネ!貴女も制裁タッグデュエルを行うノーネ

 

だからその眼で睨むのはやめて欲しいノーネ!

 

詳細は追って連絡しまスーノ」

 

「はい分かりました」

 

私は目を閉じ、マヤが体から抜ける

再び目を開けて、画面に映ってる人たちに話しかける

 

「急に乱入して好き勝手言って申し訳ありませんでした、これで失礼します

 

行こ、十代君、丸藤君」

 

2人を連れて校長室の外にでる

ぶっ…はああああああああああああああ…緊張で死ぬかと思った…

 

すると2人が申し訳なさそうにこちらを見ていた

 

「ああ、私が勝手に言い出したことだから2人は気にしなくていいよ

 

制裁タッグデュエルの相手も気になるし、2人は自分達のタッグデュエルに集中して?」

 

「…ああ…!」「アネゴ…ごめんなさいッス…」

 

謝らないでよ…友達を連行されたからちょっと気がたってただけだし…

 

 

 

レッド寮 聖の部屋

 

『はああああああああ!?退学かけてデュエル!?ちょっとマヤ、アンタが

 

マスターに付いててなんでそんなことになってんのよ!何のためにアンタ付いてったの!?』

 

部屋に戻ったらネフィに怒られた、私は今、正座させられてる

マヤも一緒に…

 

『まあまあネフィ、落ち着きなよ、お姉ちゃん達も

 

調子に乗り過ぎたって反省してるみたいだしさぁ』

 

『幽鬼!アンタ事の重大さが分かってないの!?マスターが退学になったら

 

私とマスターのこの愛の巣から出て行かなきゃならないのよ!?分かってる!?』

 

…ネフィはいつものことだが錯乱しておらっしゃる…愛の巣て…

愛の巣て…

 

『…のうネフィよ…少し落ち着いては…』

 

『DA☆MA☆RE☆駄肉!そんなセリフを吐くのはこの乳か!?この乳か!?

 

牛みてえな乳しやがって!アンタがマスター止めなかったのがいけないんでしょ!?』

 

ネフィがマヤの胸に指を突き付けぷにぷに嫌味ったらしくつつく

 

『う、牛じゃないわい!龍じゃもん!』

 

あ、マヤが自分の胸おさえて涙目になってる、ちょっとネフィ…そろそろいい加減に…

 

『五月蠅え!この乳牛が!表出ろ!』

 

プチッ

私の中で何かが切れる音がした、

 

「いい加減にしろって言ってんでしょうが!」

 

ネフィの頭にナンバーズをファイリングしたバインダーでチョップを入れる

頭から煙をあげてネフィが倒れる

 

「あのね…今回の退学かけたデュエルに発展したことについては悪いとは思ってるわよ…?

 

でもね、貴女私が負けると思ってるの?」

 

『いえ…マスター決してそのようなことは…!』

 

「だったらマヤに当たるのやめなさい、マヤにこの状況作る手伝いさせたの私なんだから」

 

『主…』

 

「とりあえず、ネフィ、貴女今日は私のベッドに入り込んでくるの禁止、少し頭冷やしなさい」

 

『ええ~!!!!そんなあ!!』

 

 

 

 

 

 

その後、十代と丸藤君が寮の裏の崖の下で互いのデッキを知るために

デュエルをしたそうだ、

で、なんでも翔君の切り札、パワーボンドを封印した人がいるらしい、

翔君のお兄さん、学園のナンバー1の実力者、丸藤亮こと、カイザー亮らしい

あー、後のゴレンダァの人ね…

…デュエルしておこうかしら…カイザーと…学園ナンバー1らしいし…

 

明日香さんに連絡を取ると、十代とカイザーがデュエルするらしい

そこに行って十代の後にデュエル申し込もう、

 

 

 

~夜~

レッド学生寮 調理場

 

よし、明日の朝食の仕込みは終わったし、準備して灯台に行こうかしら。

部屋に戻るとネフィがすすり泣きしてた…ベッドに入れないのがそんなに悲しいのか…

…ネフィ…昼間のことはもういいわ…私もいきなり貴女に退学について

話したりしたのも悪かったわ…ごめんね…

 

『…マスタァァ…えぐっえぐっ』

 

うん、許すは許すし、私も謝るけど鼻水と涙でぐちゃぐちゃになった顔で私に抱き着くのは

やめてちょうだい…

さて…幽鬼は寝てるし、マヤは精霊界の家族に用事があるとかで帰ってるし、

ネフィ、今夜は一緒に行ってくれる?

…2人きりだけど…

 

『はい!』

 

今日は…ネフィが付いてるし、あのデッキを持っていこうかしら、

融合の精霊であるネフィが居れば融合系統のデッキは安心して使えるし…

 

『はあっん!マスターが私を頼ってくれている…!なんという幸せ…!』

 

…2人きりはやっぱり間違いだったかしら…

 

 

 

 

 

灯台のある波止場

 

あっ!十代とカイザーのデュエルが終わるところだ!カイザーが帰る前にたどり着けて良かった!

 

 

「バトル!サイバー・エンド・ドラゴンでマッドボールマンを攻撃!

 

エターナルエヴォリューションバースト!」

 

十代 2500→-2500

 

十代の負けだったのね…でも十代は笑っている、多分次は負けないということだろう

丸藤君も何か吹っ切れた顔をしている、

…この2人はタッグデュエル心配なさそうね…

さて…

 

「貴方がカイザー、丸藤亮ね?」

 

「ん?君は?」

 

「私の名前は中務聖、ラーイエローの1年です」

 

「中務…?もしかして君が噂の黄昏の姫か」

 

うへぇ…その通り名…学園トップにも伝わってたのか…

 

『私はかっこいいと思いますがマスター…』

 

ネフィ…貴女までそんなこと言い出すの…?

 

「…まあそんな呼ばれ方してますが…」

 

「そんな君が俺になんの用だ?」

 

「…デュエルしてください…」

 

「俺と…?」

 

「待ってくださいアネゴ!十代のアニキでも敵わなかったんスよ?

 

アネゴでも勝てるかどうか…」

 

「…学園ナンバー1の実力とやらを確かめて見たくて、十代君に便乗して…

 

受けてもらえませんか…?」

 

「…いいだろう…黄昏の姫の実力、どれほどの物か確かめさせてもらおう」

 

…カイザーもその呼び方確定なんだ…恥ずかしいなあ…

 

「「デュエル!」」

 

「私の先攻、ドロー!私は手札からファーニマル・ベアを墓地へ送り、

 

デッキの中のトイポット1枚を魔法、罠ゾーンにセットする!」

 

フィールドに一瞬天使の羽が生えたクマのぬいぐるみが現れ

すぐに地面に沈んでいく

 

「私はファーニマル・ベアの効果でセットされたトイポットを発動!」

 

私の場に結構な大きさの駄菓子屋にあるようなガチャガチャが現れる

 

「手札1枚を捨てることでトイポットの効果を発動!手札の融合回収を捨てる、

 

私のデッキからカードを1枚ドローして互いにそのカードを確認し、

 

そのカードがファーニマルモンスターだった場合手札のモンスター1体を特殊召喚できる!

 

ドロー!互いに確認、ドローしたカードはファーニマル・ドッグ!

 

よってファーニマル・ドッグを守備表示で特殊召喚!」

 

私の場に天使の羽を生やした犬のぬいぐるみが現れる、

なんか明日香さんが顔赤くして横向いてるけど…分かるよ…

ファーニマルモンスターは可愛いよね…

ファーニマルはね…

 

ファーニマル・ドッグ 攻1700/守1000 守備

 

「ファーニマル・ドッグの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、デッキから

 

エッジインプ・シザー1体かファーニマルドッグ以外のファーニマルモンスター1体を

 

手札に加える、私はこの効果でファーニマル・ライオを手札に加える!

 

カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

聖 LP4000 手札4枚

 

「俺のターン、ドロー、相手の場にモンスターが居て

 

俺の場にモンスターが居ない時、サイバー・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚する」

 

サイバー・ドラゴン 攻2100/守1600 攻撃

 

「そのトイポットとか言うカードは残しておくと厄介になりそうだ…

 

先に潰させてもらおう、手札から速攻魔法サイクロンを発動、トイポットを破壊する!」

 

あ…伏せカード狙わないんだ…まあ放っておくとガンガン手札交換するカードだからね

私の場のトイポットがサイクロンの竜巻で破壊される

 

「破壊されたトイポットの効果、このカードが墓地に送られた時、デッキから

 

エッジインプ・シザー1体、又は、ファーニマルモンスター1体を手札に加える

 

私はエッジインプシザーを手札に加える」

 

「手札が増えたか…サイバー・ドラゴンでファーニマル・ドッグを攻撃

 

エヴォリューション・バースト!」

 

サイバー・ドラゴンの口から放たれた火球でファーニマル・ドッグは焼き尽くされて

破壊される

 

「罠発動、ファーニマル・クレーン

 

自分フィールドの表側表示のファーニマルモンスターが相手モンスターの攻撃、

 

または相手の効果で破壊され自分の墓地へ送られた時、その墓地に送られたモンスターを

 

対象に発動、破壊されたモンスターを手札に加え、デッキからカードを1枚ドローする!」

 

「アネゴ…さっきから手札が減ってないッス…それどころか増えてるような…」

 

「手札から魔法カード、タイムカプセルを発動、デッキからカードを1枚選択し

 

このカードをタイムカプセルに入れる…」

 

カイザーの場に現れた棺に、デッキから選択されたカードが入れられ蓋が閉まる

 

「そしてその後、2回目の俺のターンにこのカードを復活させる。

 

俺はこれでターンエンドだ」

 

カイザー LP4000 手札3枚

 

「私のターン、ドロー!」

 

私の手札は8枚…これだけあれば色々出来るわね…

 

「私は手札から魔法カード、融合徴兵を発動、

 

エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ

 

そこにカード名が記されている融合素材モンスター1体を、手札に徴兵する

 

私はデストーイ・シザー・ベアーを見せてそこに記されている

 

ファーニマルベアを手札に加える、ただし、このターンこの効果で加えたモンスター

 

及び同名モンスターを召喚、通常召喚出来ず、その効果も発動出来ない」

 

「融合素材を手札に…来るか…!」

 

「更に私は、手札から永続魔法デストーイ・ファクトリーを発動

 

1ターンに1度、自分の墓地の融合、フュージョンのどちらかの名前の付いたカードを

 

ゲームから除外し、手札、場からデストーイ融合モンスターによって決められた

 

融合素材モンスターを墓地へ送り、融合召喚を行える

 

私は墓地の、融合回収をゲームから除外して、手札のエッジインプ・シザーと

 

ファーニマル・ベアを融合!悪魔の爪よ!野獣の牙よ!

 

今一つとなりて新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れ出でよ!

 

全てを切り裂く戦慄のケダモノ、デストーイ・シザー・ベアー!」

 

私の場に先ほどのクマのぬいぐるみが現れる、

そして腕が千切れ、腹部や口も千切れてハサミで繋がる

ズタボロなクマのぬいぐるみにハサミを無理矢理合成したようなモンスターが

現れる、その口からは得体の知れない怪物が赤い目を光らせている

 

デストーイ・シザー・ベアー 攻2200/守1800 攻撃

 

明日香さんが目をそむけた、まあ可愛いクマのぬいぐるみがこうなったら

乙女心にはきついよね…

 

「バトル!デストーイ・シザー・ベアーで、サイバー・ドラゴンに攻撃!」

 

シザー・ベアーはサイバードラゴンに向かっていきそのハサミになった手で

ラリアットを行い、サイバー・ドラゴンは真っ二つになり破壊される

 

「ぐっ…!」

 

カイザー LP4000→3900

 

「更に、デストーイ・シザー・ベアーの効果発動、戦闘破壊したモンスターを

 

攻撃力1000アップの装備カード扱いでこのカードに装備する!」

 

「何っ!?サイバー・ドラゴンが!」

 

墓地から引っ張り出されたサイバー・ドラゴンがシザー・ベアーに、

丸呑みにされた

 

デストーイ・シザー・ベアー 攻2200/守1800→攻3200/守1800

 

「攻撃力3200…」

 

「これで、貴方の切り札、サイバー・エンド・ドラゴンに必要な素材の1つを奪った

 

さてここからどう動くか見せてもらおうかしら、

 

私はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

聖 LP4000 手札3枚

 

「俺のターン…ドロー、手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚」

 

サイバー・ドラゴン 攻2100/守1600 守備

 

「更に、プロト・サイバー・ドラゴンを召喚」

 

プロト・サイバー・ドラゴン 攻1100/守 600 攻撃

 

「プロト・サイバードラゴンはフィールドに居る時、サイバー・ドラゴンとして扱う

 

速攻魔法フォトン・ジェネレーター・ユニットを発動

 

フィールドのサイバー・ドラゴン2体を生贄に、サイバー・レーザー・ドラゴン

 

を特殊召喚!」

 

サイバー・レーザー・ドラゴン 攻2400/守1800 攻撃

 

「サイバー・レーザー・ドラゴンの効果発動、1ターンに1度、

 

このカードの攻撃力以上の攻撃力か守備力を持つモンスター1体を破壊する事ができる!

 

デストーイ・シザー・ベアーを破壊!破壊光線 フォトン・エクスターミネーション!」

 

シザー・ベアーはレーザーを浴びて浴びた部分が炎上し黒焦げになって

燃え尽きる

 

「これでサイバードラゴンは俺の墓地に戻ってくる…

 

バトル!サイバー・レーザー・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「罠発動!デストーイ・カスタム!墓地のエッジインプモンスター、又は

 

ファーニマルモンスター1体を墓地から特殊召喚する!

 

蘇れファーニマル・ベア!」

 

ファーニマル・ベア 攻1200/守 800 守備

 

蘇ったファーニマル・ベアは継ぎ接ぎで少しボロになっている

 

「ならば、ファーニマル・ベアを攻撃!エヴォリューション・レーザーショット」

 

…またファーニマル・ベアが炎上した…

ぬいぐるみモンスターが何度も炎上するのは如何なものか…

明日香さんが本格的に目を背け始めた

…うん…そりゃきついよね…

 

「俺はこれで、ターンエンド」

 

カイザー LP3900 手札1枚 

 

「私のターン、ドロー!…何度も私のモンスターを破壊してくれた

 

お礼をしないとね…」

 

『マスター…マヤと…一体化したそうですね…?…私も…』

 

…いいわよ…ネフィ…来て…

 

『マスター…』

 

私は目を閉じるネフィが私の中に入る、

ネフィが一体化したことで目を閉じても目が見えると言う

不思議な状況になる…

 

「私は、エッジインプ・ソウを攻撃表示で召喚」

 

目を閉じたままデュエルを進行する、

 

「アネゴ…!?目を閉じたままデュエルを!?」

 

「…そうか…今、聖の中に入った精霊の力だな…」

 

「精霊!?アニキ何言ってるんスか?」

 

「あいつも…俺と同じでハネクリボーみたいな相棒が居るのさ…」

 

「エッジインプソウの効果、召喚成功時、手札のファーニマルモンスター1体を

 

墓地へ送り、カードを2枚ドローする!ファーニマル・ドッグを墓地へ送り2枚ドロー!

 

予見する引き札(フォレッセドロー)!私は予見する、

 

私がドローするカードは融合とファーニマル・オウル!」

 

カードをドローする、私の予見は的中しドローしたカードは

融合とファーニマル・オウルだった

 

「そしてエッジインプ・ソウの効果でドローした後手札1枚をデッキの一番上か

 

一番下に戻す、私はファーニマル・オウルをデッキの一番下に戻す

 

そして私は、融合を発動!」

 

「アネゴ…本当に予見したカードをドローした…」

 

「すげえぜ聖!」

 

十代と丸藤君が驚きの声を上げる

 

「驚くのはまだ…早いよ!私が融合するのはフィールドのエッジインプ・ソウと

 

手札のファーニマル・ライオ!

 

悪魔宿りし鉄の歯よ、牙剥く野獣と一つとなりて新たな力と姿を見せよ!

 

融合召喚!現れ出でよ!すべてを切り裂く百獣の王!デストーイ・ホイールソウ・ライオ!」

 

鬣と胴体が丸鋸、顔が真っ二つに裂け、腕や足に包帯を巻き

目が真っ赤に血走ったライオンのぬいぐるみが現れる

 

デストーイ・ホイールソウ・ライオ 攻2400/守2000 攻撃

 

流石にその恐ろしい容姿にカイザーも少し怯む、

明日香さんはもう完全に後ろを向いてしまった、

目を瞑っていてもしっかりと見える…

 

「デストーイ・ホイールソウ・ライオの効果発動!このターンこのカードによる

 

ダイレクトアタックを封じる代わりに、相手モンスター1体を破壊し

 

その攻撃力分のダメージを相手に与える!」

 

「何!?サイバー・レーザー・ドラゴンと同じような効果に加えてバーンダメージだと!?」

 

カイザーが驚く、まあこの時代だとモンスター破壊効果自体が結構コスト重めだったからね

それに比べればこのカードのダイレクトアタック封印だけなんてのは安すぎるくらいだ

ホイールソウ・ライオの体から高速回転した丸鋸が発射され

サイバー・レーザー・ドラゴンが破壊される、そしてその丸鋸はカイザーにも襲い掛かる

 

「くうっ…!」

 

カイザー LP3900→1500

 

「まだよ!手札から魔玩具融合(デストーイ・フュージョン)を発動

 

フィールド、墓地から融合素材を除外し、デストーイモンスターを融合召喚する!」

 

「連続して融合召喚…!そんなことが出来るのは…亮か遊城十代くらいかと思ってたけど…」

 

「私は墓地のファーニマル・ドッグとエッジインプ・シザーを除外

 

悪魔の爪よ!忠実なる犬よ!今一つとなりて新たな力と姿を見せよ!

 

融合召喚!現れ出でよ!デストーイ・シザー・ウルフ!」

 

デストーイ・シザー・ウルフ 攻2000/守1500 攻撃

 

シザー・ベアーと同じようにハサミと糸でめちゃくちゃに繋ぎ合わされた

狼のぬいぐるみが現れる

 

「そして、罠発動、デストーイ・カスタム最初の効果はさっき使ったから

 

説明は省くわね…墓地からファーニマル・ライオを特殊召喚!」

 

ファーニマル・ライオ 攻1600/守1200 攻撃

 

ファーニマル・ライオは蘇るがその体は継ぎ接ぎだらけになっている

 

「そして、この効果で蘇ったモンスターは融合素材になる時、デストーイモンスターとして

 

扱うことが出来る!私は、デストーイ・ファクトリーの効果を発動

 

墓地の融合徴兵を除外し、融合召喚を行う!

 

私は場の、デストーイ・ホイールソウ・ライオ、デストーイ・シザー・ウルフ、

 

デストーイモンスターとして扱っているファーニマル・ライオを融合!

 

悪魔宿りし非情の玩具よ、刃向かう愚民を根こそぎ滅ぼせ!融合召喚!現れ出でよ!

 

全ての玩具の結合魔獣!デストーイ・マッド・キマイラ!」

 

男の子が好むようなロボット、女の子が好むようなぬいぐるみ

蛇の玩具にロケットの玩具

様々な玩具が入った玩具箱の中身を無理矢理合成したようなキマイラが現れる

そのあまりの狂気的な姿に十代や丸藤君もさすがに後ずさる…

 

「……やめましょう…私はサレンダー…」

 

デッキの上に手を置く、すると私の場のマッド・キマイラはスーっと消えていった

 

『マスター…』

 

私から離れたネフィが少し残念そうな顔でこちらを見ていた、

いいのよネフィ、これで、今決着をつけても意味がない

 

「…何故だ…そのマッドキマイラで攻撃すれば君は勝てた…

 

何故サレンダーをした!情けをかけているつもりなのか!?」

 

「情けじゃない…ただ、私と貴方は今決着をつけるべきじゃない…

 

デュエルをやめようと言っても、貴方はやめてくれないと思ったから

 

サレンダーをしたの…貴方は相手をリスペクトするデュエルを

 

信条としているんでしょう…?なら分かるはず…貴方はまだ本気を出していない」

 

「…」

 

「本気を出していない相手にトドメを指すのも少し気が引けたの…

 

だから、サレンダー、また会いましょうカイザー…今度デュエルする時は、

 

学園ナンバー1の名前は貰う…」

 

そういって背を向けて歩き出す…

 

「あっ、アネゴ待ってくださいッス!」

 

十代と丸藤君が付いてきた、少し夜遅くなっちゃったな…

 

 

 

 

 

 

 

レッド寮 聖の部屋

 

 

ぐあああああああああああああああ!!!!やってしまった!!!!

今更すげえ恥ずかしくなってきた…なんだ、あの…啖呵

イカン…なんか死にたくなってきた…

なんか恥ずかしいとかそういうのではなくて…こう…死にたい…

 

『何を言っているんですかマスター…とってもかっこよかったですよ

 

このネフィ…マスターに惚れ直してしまいました』

 

抱き着いてくるネフィ、床に伏して落ち込む私、そんな状況に

マヤが精霊界から帰ってきた

 

『今、帰ったのじゃあ~、んにゅ~?どうしたのだ主~?床になんか突っ伏して~

 

何か嫌な事でもあったのか~?わらわにはなしてみ~』

 

…酒臭っ!マヤあんた家族のとこ行って飲んで来たわね…?

手には龍殺しとラベルの貼ってある酒瓶を持っており、

顔は紅潮し、誰から盗ってきたのか

ネクタイを頭に巻いていた…今のマヤは関わったら面倒くさそうだ、

もう…寝てしまおうか…

 

ん?幽鬼?貴女いつのまに起きて…なんでそんなおっかない顔でしてるの?

 

『せっかく気持ちよく寝てたのに…五月蠅い…』

 

え…幽鬼?ちょっと待ってなんでお札構えてるの…?ちょっと待って

やめっ…あ、

 

『『「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」』』

 

 

 

 

その晩、レッド寮の一室から凄まじい悲鳴が聞こえ

次の日の朝、めずらしく早く起きてこないことを不思議に思った大徳寺先生が

聖の部屋を開けたところ、白目を向いて気絶した聖が見つかり

すぐに鮎川先生の元へ搬送されたそうな。

 




後書き
アルティマヤちゃんは妾っ娘ですが大分
虚勢で性格強く見せてる部分ありますので、砕かれると弱いです、
さて次回は制裁タッグデュエルですね
えっ?前田隼人と前田熊蔵のデュエルはどうしたのかって?
聖ちゃん絡め辛いので諦めました、
非力な作者を許してくれ…(ドルべ並みの謝罪)

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