遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回少し長い上に主人公とイチャコラする精霊が一人増えます


第六話 旧学生寮 お化け?知ら管

「…旧学生寮の探索?」

 

お昼ご飯の食堂のおうどんを食べながらそう聞き返す

ちなみに目の前でその話を始めた明日香さんのおごりだ

 

「ええ、その旧学生寮では人が消えるって噂があるの…それである人を探しているんだけど

 

どうしても1人で行くのは危ない気がしてね…?十代や翔君、前田君も誘ったんだけど

 

聖ちゃんにも来てもらえないかなーって思って…」

 

「それは、まあ…食事作る時間に被らなければですけど…」

 

「それについては大丈夫、夜、日が沈んで辺りが暗くなってからの予定だから

 

何分立ち入り禁止に指定されてる場所だから夜にこっそり忍び込むつもりなの…」

 

立ち入り禁止でも、私的にはお友達の明日香さんの好感度アップのほうが優先かな…

 

『マスター…大丈夫なんですか?そんな安請け合いして…』

 

大丈夫大丈夫、多分

 

「じゃあ、寮のご飯が終わって洗い物も終わって、

 

明日のお味噌汁の仕込みが終わったら、ご一緒させてもらいます」

 

「!…ありがとう!」

 

嬉しそうだなぁ…私連れてっても頼りにならないと思うけど…

 

「あっ!聖様!こんなところにいらしたのですね!」

 

「げっ…」

 

ももえが食堂に入って来た、あの後、断りを入れながら拒否し続けたのだが

この娘は諦めると言うことをせず、ストーカー行為を続けている…

というか…拒否すればするほど、どんどんエスカレートして言ってる気がする…

 

「あら…ももえ、いつの間にそんなに聖ちゃんと仲良くなったの?」

 

「仲良くなんてなってない、ストーカーされてる、明日香さんタスケテ、この人コワイ

 

同性愛者だ、コワイ、マジコワイ、ホントタスケテ」

 

「あんっ!聖様ったら照れちゃって…可愛いんですからぁ!もう!」

 

正に恍惚と言った表情でももえが、私と明日香さんが座っているテーブルまで寄ってくる

私は残ったおうどんを一気に食べるといつでも逃げれるように椅子を軽く引く

 

「ももえ…貴女一体どうしたのよ…?」

 

「明日香様!止めないでくださいまし!私は目覚めたのですわ!真実の愛に…」

 

「そ、そう」

 

「この人、明日香さんの取り巻きでしょ?ストーカー行為やめさせてよ…」

 

「私はもう明日香様の取り巻きではありませんわ…!聖様の取り巻きですことよ!」

 

「ほら、話の論点ズレてるから。この人とまともに話出来ないんですよ、

 

本当にどうにかしてください…」

 

「…ももえ…流石に好きでもストーカーはどうかと思うわよ…しかも相手は女の子よ?」

 

「ストーカーではありません!ただ愛に必死で、粘着質で、不器用なだけですわ!」

 

「…世間一般体でそれをストーカーって言うのよ…?本当、やめなさい、

 

黄昏の姫にそんなことしてると、どんな目にあわされるか…」

 

うん…明日香さん、私の事そういう目で見てたんだ…ちょっとショック…

 

「望むところですわ!というか今!なぶってくださいまし!さあ!聖様」

 

床に跪き、お尻をこちらに向けてくる…ここ食堂なんですけど…

皆、ガン見してんですけど…特に男子…なんでそんなに期待した目で私を見る?

ここは適当にあしらっておこう…

 

「分かったわ…なぶってあげる…放置プレイよ…これから昼休みと放課後、今後

 

大体1ヶ月くらいの間、

 

貴女に対しての一切の干渉をしてあげないわ…貴女は空気よ…この空気女…」

 

「はぁぁん!なんですの!その放置プレイという言葉は!とても興奮しますわ…」

 

「…貴女は空気なの、あんたみたいな空気女にかける言葉ないでしょ?」

 

「はい!私は空気です聖様に話しかけても無視されるただの空気です!」

 

「よーし、空気は放課後も話しかけてこなーい、

 

もしも1ヶ月、それを貫けたらご褒美あげるわよー」

 

「ご、ご褒美!…わたくし…今から完全に空気になりますわ…何も言いませんし

 

何も語りませんし、聖様の目にも映りませんわ…」

 

よし、これでしばらくは大丈夫だろう、明日香さんとの話に戻ろう

ん?ご褒美が何かって?魔法カード悪夢の拷問部屋をあげるんだよ?

ももえのデッキロックバーンみたいだし

 

『お姉ちゃん、だれに話しかけてんの?』

 

幽鬼がどっから持ってきたのか棒付きぐるぐるキャンディーを舐めながら

突っ込んでくる、さあ?誰にだろうね

話が脱線しすぎた…元の路線に戻さないと…というか、脱線したの

ももえのせいじゃないの…!

 

「話を戻すけど明日香さん…明日香さん?」

 

「ハッ!ごめんなさい聖ちゃんの丸め込み方があんまり上手くてボーっとしてたわ」

 

「丸め込みって言い方酷くないですか…?集合場所なんですけど…」

 

「あ、そうね言い忘れてたわ場所は旧学生寮前ね」

 

「分かりました、とりあえずデッキ持っていけばいいですか?」

 

「ええ、じゃあまた夜にね…」

 

「はい、また夜に」

 

そういって席を立つ、ももえはなんか床で身悶えしてたから、無視して食堂を後にした

 

 

 

 

 

 

~夜~

 

オシリスレッド学生寮

 

明日のお味噌汁のあさりは塩水につけて冷蔵庫に入れておいたから、

明日には砂を吐き終えてる…明日の朝、貝同士こすり合わせて洗えばOKっと

…あとスナップえんどうは筋を取って、洗っておいた

あさりが塩味出すから少な目にお味噌用意して、こんぶも用意して

作り方の手順をメモした紙を、調理場の台の上に置いて…

よし!明日のお味噌汁の仕込み終わりっと

後は、大徳寺先生がメモを見ながら作ってくれるだろう

自分の部屋に戻りエプロンと三角巾を外す

 

「さて…何のデッキ持っていこうかしら…」

 

『シャドール持っていきましょうよ、マスター』

 

…最近、あの2人以外とのデュエルでのデッキ、シャドールばっかりだったじゃない…

たまには別のデッキ使わせてよ…

 

『マスターのイケずぅ…』

 

ネフィがしょぼーんとしょぼくれる、デュエルを必ずするってわけじゃないのよ…?

 

『わ………よ…!』

 

…ん?何か聞こえた気がする、ネフィ何か言った?

 

『いえ?何も言ってませんが?』

 

じゃあ幽鬼?

 

「?…何も言ってないよ?」

 

だったら…今の声何だったのかしら…ここには私と精霊の2人しかいないはずだし…

 

『わ……をよ…!』

 

また聞こえた、何なのかしら、この声

ふと机の上を見ると入学の時に使った聖刻デッキが目に入った…

あの後、軽くいじって通常モンスターの数減らしたけど…

いじった時も精霊は居なかったはず…でも何故だろう、

このデッキがとても気になる…よし、決めた

今日はこのデッキをもっていこう

 

『えー、聖刻デッキですか~?特殊召喚封じたらそれまでのデッキじゃないですか~…』

 

ネフィがむすっとほっぺを膨らませながら言う、

 

「貴女ね…自分の特殊召喚メタがどんなデッキにあると思ったら駄目よ?

 

あれは、貴女達だから出来る特別な戦法なのよ?」

 

『やだ~!マスターったら特別だなんて、私のマスターへの愛はいつでも特別ですよ~♪』

 

機嫌を直したネフィは、やんやんと頬に手をあてくねくねと動いてる

とりあえず、無視、今回は私用だしパッドデュエルディスクでいいかな

 

「幽鬼も今回はデッキに入らないけど…いいかしら?」

 

『いいよ~?いつもシャドールに入ってるし~』

 

聞き分けがいい娘だな~…ネフィとどっちが大人か分かったもんじゃないわね…

幽鬼にはいいこいいこをしてあげる

 

『えへへ~♪』

 

『あ~んマスター!私にもいいこいいこ~!』

 

…時間だから出るわよ

 

『やっぱり冷たいマスターもす・て・き♪』

 

 

 

 

 

旧学生寮前

 

 

あ、明日香さんもう来てる、ん?お花添えてる…誰にだろう…?

探してるって言う人かな…無駄な詮索はやめておこう…

なんかすごい形相で寮睨みつけてるし…

 

「ごめんなさい、待ちました?」

 

「あ、聖ちゃん、いいえ、私も今来たところよ」

 

明日香さんの顔がいつもの顔に戻る

 

「十代達は?」

 

「あれ?私より先に出た筈ですけど…?」

 

「…」「…」

 

 

~一方森の中~

 

「アニキ~!絶対僕たち迷ってるっスよこれー!」

 

「大丈夫だって!旧学生寮はこっちのはずだって!」

 

「だってさっきも見たッスよ~?あの傷つけておいた木」

 

「大丈夫だってば!きっとすぐ旧学生寮に着くって!」

 

「その根拠の無い自信はなんなんスか~!?」

 

 

 

 

旧学生寮前

 

「…来ないわね…」「…来ませんね…」

 

「2人で探索…始めちゃう…?」

 

「…そうしましょうか…中に入るんですか?」

 

「まだ中には入らないわ…安全だと分かるまでは、入らないで寮の周りを探索することに

 

してるの…」

 

「分かりました、じゃあ、明日香さんは時計回りで、私が半時計周りで探索で

 

いいですか?半分半分探索して落ち合いましょう」

 

「ええ、それでいいわ、じゃあまた後で」

 

「はい」

 

入口で明日香さんと互いに逆を向いて別れ歩き出す

 

『お姉ちゃ~ん…なんか出そうだよ~…おばけとか~…う~…怖いなあ』

 

「幽鬼、貴女精霊でしょ?なんでお化けがこわいのよ…名前に幽霊の幽入ってるじゃないの」

 

『それとこれでは話が違うの!怖いものは怖いの!』

 

『あ、マスター、私も怖いです、だから抱いてください』

 

「…」

 

「い、いやあああああああああ!」

 

『きゃああああああああああああ!?』

 

 

 

「!…今の明日香さんの悲鳴?…幽鬼、行くわよ!今の明日香さんの悲鳴だから!

 

お化けの声とかじゃないから!」

 

幽鬼は地面に伏して頭を抱えていたが、お化けじゃないと聞いて立ち上がった

のだが…私の制服の裾をつかんでべそをかいてる

 

入口辺りまで走って戻ると、大男が明日香さんを背負って旧学生寮の中に入っていくのが

見えた、

 

「待って!明日香さんをどこに連れて行く気!?」

 

あ、まずった!大きい声出したから気づかれた!走って奥まで逃げてく!

逃がすもんか!

私は必死に走って追いかける、入口から入り大部屋を抜けてさらにその奥、

坑道のようになっている通路を抜ける、しばらく行くと

開けた場所に出た

 

「何かしらここ…洞窟?明日香さんはどこかしら…」

 

『マスター…明日香さんあそこに居ます…棺桶に入れられてますね…』

 

「む…誰だ貴様は…?遊城十代ではないのか?」

 

大男が白い煙を出しながら現れる、

 

「誰?貴方…学園の人じゃないわよね?明日香さんをどうするつもり?」

 

「この女には遊城十代をおびき寄せる餌になってもらう…貴様も邪魔をするというならば

 

私の闇のゲームで闇に葬ってくれるぞ…?」

 

と男は金色に輝く三角形のペンダントを取り出した…

あれって…千年パズル…?なんであんなやつが持ってるの?

 

『マスター…あれ偽物ですよ…あの男の心を読みました

 

どうやらクロノス先生に雇われて遊城十代を貶めるために呼ばれたようです…

 

闇のゲームって言ってますが…体が消えているように見せかけるだけのトリックのようで…』

 

…しょぼっ…闇のゲームって言ってるだけのハッタリか…クロノス先生もなんでこんな

詐欺師みたいな人雇ったんだろう…

この辺、アニメ見逃したから知らなかったけど、これ多分明日香さんを十代が助ける

展開だったんだろうなぁ…じゃあ私が帰っても明日香さんは助かるか…

まてよ…?ここで明日香さん助ければ、明日香さんともっと仲良くなれるかも…

やる気でてきたかも…

 

「闇のゲームね…貴方にそんな力があるようには見えないけど?」

 

「何!?このタイタン様の力を疑うと言うのか!?」

 

「その煙、ただの発煙筒でしょ…足元に筒、転がってる…それに…闇のゲームって

 

言ってもデュエルでしょ?だったら十代君が来るのを待つまでもないわ、

 

だって、私が貴方とデュエルすればいいだけの話じゃない…

 

私が勝ったら明日香さんを解放してもらうわよ?」

 

「貴様の様な小娘が?この私とデュエルだと?笑わせるな!」

 

「冗談は苦手な方なの、構えなさい」

 

パッドデュエルディスクを腕に装着してデッキをセットすると

この時代にはない質量をもつソリッドビジョンによってディスク部分が構築される

そして、セットされたデッキはオートシャッフルされる

 

「ほう、面白いデュエルディスクを持っているな、いいだろう、闇のゲーム、

 

たっぷりと味あわせてやろう…」

 

あの大男はなんか強制ギプスみたいなの腕にはめてるけど重くないのかしら…

でもディスクはクロノス先生なんかが使うデュエルコートみたいね…

 

「「デュエル!」」

 

「先手を取らせて貰うぞ、ドロー…私は手札からインフェルノクインデーモンを

 

守備表示で召喚!」

 

青い髪をして、ローブを着た悪魔が現れる

 

インフェルノクインデーモン 攻 900/守1500 守備

 

…初手で何のデッキか一気にバレたわね…【デーモン】か…たしかライフコストと

フィールド魔法でライフコスト踏み倒してサイコロ振ってなんやかんやする効果だっけ…

 

「更に私は、万魔殿(パンディモニウム)-悪魔の巣窟-を発動!」

 

フィールドが暗い雰囲気の、悪魔の祭壇のようなものに変わる

 

「万魔殿-悪魔の巣窟-がある限り、私はデーモンモンスターのライフコストを

 

払わなくてよくなり、更に、戦闘以外でデーモンモンスターが破壊された時

 

そのレベル以下のデーモンモンスターを手札に加えることが出来るようになる」

 

手札に握ってたか…フィールド魔法…

 

「更に私は、魔法カード二重召喚を発動!このターンもう一度通常召喚が出来る

 

ジェノサイドキングデーモンを攻撃表示で召喚!」

 

今度は王冠を被った悪魔が現れる

 

ジェノサイドキングデーモン 攻2000/守1500

 

 

「私はこれで、ターンエンド、どうだ小娘ジェノサイドキングデーモンに

 

恐れおののいたのならサレンダーを認めてやってもよいぞ?闇に飲まれないうちにな」

 

タイタン LP4000 手札2枚

 

「そちらこそ、冗談がお上手なご様子で、私のターン!ドロー」

 

さて、この手札ならどう動くかなぁ…

 

『わら…をよ…!』

 

また、この声…?ねえネフィ、幽鬼、やっぱり何も言ってない?

 

『少なくとも私は言ってませんよ?それに、幽鬼はさっきからずーっと、顔伏せてガタガタ

 

震えてますが…』

 

幽鬼は連れてこない方がよかったかなぁ…

 

「相手の場にのみモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない時

 

手札の聖刻龍-トフェニドラゴンは特殊召喚が出来る」

 

聖刻龍-トフェニドラゴン 攻2100/守1400 攻撃

 

「更に、トフェニドラゴンを生贄に捧げて聖刻龍-シユウドラゴンを特殊召喚」

 

聖刻龍-シユウドラゴン 攻2200/守1000 攻撃

 

「生贄にされたトフェニドラゴンの効果発動、このカードが生贄にされた時、

 

自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、

 

攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する、私はデッキから

 

ラブラドライドラゴンを特殊召喚」

 

私の場に、美しい輝く鱗を持ったドラゴンがあらわれる

 

ラブラドライドラゴン 攻 0/守2400→攻 0/守  0 守備

 

さて…この状況ならエクシーズかしら…転生してから初のエクシーズ召喚になるわね…

 

『わらわをよべ!』

 

…今度はハッキリと聞こえた、わらわを呼べ?…一体どういうことかしら…

と私のデュエルディスクのエクストラデッキを収納している部分が光り始めた

デュエルディスクの画面をタッチしエクストラデッキを確認するとそこには

入れていたエクシーズモンスター、ジェムナイトパールが無くなり、

シンクロモンスターになっていた…そうか、アナタだったのね…

私にずっと声をかけてたのは…

分かったわ…アナタを呼び出す!

 

「私は…レベル6…シユウドラゴンに、同じくレベル6チューナーモンスター

 

ラブラドライドラゴンを…マイナスチューニング!

 

レベル6からレベル6モンスターのレベルをマイナスすることで、レベル0の

 

究極神を呼び出す…!」

 

私の場のシユウドラゴンが正の力で白い輝きを放ち、逆にラブラドライドラゴンは、

負の力で黒く輝きを放つ、

2つの輝きは互いに近づき完全に重なったところで白と黒の輝きの奔流が

場を埋め尽くす…

 

「何!?どういうことだ?レベルをマイナス!?一体何が現れるというのだ!」

 

「…混沌の次元より沸き出でし力の源!原点にして全ての頂点!

 

この現世(うつしよ)でその無限の渇望を暫し潤すがよい! 神降せよ!

 

アルティマヤ・ツィオルキン!」

 

『ギュアォォォォォォォン!!!!!』

 

私の場に収まりきらない程の巨大な、赤き龍が現れ、こちら側の悪魔の巣窟の

天上と壁が壊れ星空が見えるようになる、ソリッドビジョンだけどね…

 

アルティマヤ・ツィオルキン 攻 0/守 0 守備

 

「フン…もったいぶって召喚した割に…攻撃力守備力共に0だと?

 

そのでかい図体も見かけ倒しのようだな…」

 

『ほう…あの男…妾(わらわ)に向かってなかなか威勢のいい

 

言葉を吐くではないか…のう?我が主(あるじ)よ?』

 

ぼよんっ

 

私の頭の上になんか柔らかい二つの物が乗っかる

…何?これ?…後ろを向こうと動く

 

『あんっ…主よ…あまり動かないでくれ…胸が擦れる…』

 

『テメェェェェ!マヤァァァ!久しぶりに現れたと思ったら、何無駄な贅肉マスターの

 

頭に乗っけてやがる!離れろ!今すぐに!』

 

なんかネフィが激昂してる…というか…アルティマヤ・ツィオルキン召喚して

出てきたってことは…この私の後ろから聞こえる声は、

アルティマヤ・ツィオルキンの精霊ってことよね…?

 

『なんじゃ、ネフィ、久しぶりに主に会ったんじゃこれくらいスキンシップのうちじゃろ?

 

のう?主♪』

 

ねえ…姿が見えないから一旦離れて、姿見せてくれないかしら…

 

『おっと、これは失敬した、改めて、アルティマヤ・ツィオルキンじゃ

 

気軽にマヤと呼んで下され、我が主よ』

 

真っ赤でつややかな腰まで伸びた長髪、着崩して胸元を大きく開けた真っ赤な着物、

そして瞳孔が縦に開いた黄色い眼、そして何より目が行くのが明日香さんをも上回るほどの

…巨乳…そんな美人が私の前には居た、

元のカードイラストの面影が無さ過ぎて思わずこう思ってしまう

…どちらさん?

 

『さっきも言ったじゃろ?アルティマヤ・ツィオルキン、マヤじゃ』

 

…メスだったの?

 

『正確にはそうとも言えるしそうとも言えんな、妾ほど高位な龍になると

 

人の姿になれるのじゃが…妾は主が、まだ前の人生を生きていたころに

 

人の姿を得たのでな…主が転生をする前の、主の好みの姿になっておるのじゃよ…

 

だから今の妾は女じゃ』

 

つまり…転生前の私の願望で女になったと…なるほど…

…いくら転生前の私の望みだからって…その…胸大きすぎない…?

5D'sの十六夜アキより大きいんじゃない…?

 

『そりゃの、主が望んだことじゃからの、』

 

…マヤの胸を見て、自分の胸を見る、自分の胸をぺたぺたと触る…真っ平らで

凹凸も何もあったもんじゃないつるぺた体型…

すごく…負けた気分になる…気分が沈む…

 

『マスター!大きさじゃないですよ!こいつのは駄肉ですから!ただのデブですから!』

 

『久しぶりなのにデブとはご挨拶じゃのネフィ、そなたは人形じゃから、

 

体の凹凸少な目で羨ましいのかの?…それにしても主は転生なされて随分縮んで

 

しまわれたようじゃの…可愛らしくてこれはこれでありじゃがの♪』

 

馬鹿にされたのが悔しいのかネフィはギリギリ歯を鳴らしている

マヤは着物の袖から扇子を取り出し口元に当ててご機嫌そうにホホホと笑う

転生で縮んで小さい身体になっちゃったのは本当に気にしてるから…触れないで…

 

「貴様、先ほどから何をボーっとしている!さっさと貴様のターンを進めんか!」

 

タイタンに怒鳴られて、デュエル中だったことを思い出す

 

「…攻撃力0と言っても貴方が目の前にしている存在は神よ…今からその力…存分に

 

見せてあげる…」

 

『それでは、主よ、妾達の力!とくとご覧あれ!』

 

「私はカードを1枚セット、この瞬間アルティマヤ・ツィオルキンの効果が発動、

 

1ターンに1度、自分フィールドにカードがセットされた時!エクストラデッキから

 

パワーツールと名のついたシンクロモンスター、又はレベル7か8のシンクロモンスターを

 

特殊召喚出来る!私は魔王龍 ベエルゼを特殊召喚!

 

魔神を束ねし蠅の王よ!ムシズの走る世界に陰りを!」

 

『さあ、出番じゃぞ!妾の娘よ!』

 

マヤはそういうと扇子を持っている手とは逆の手を前に突き出す

その手から赤い光が放たれ、それと同時に私の頭上にいる龍の方の

アルティマヤ・ツィオルキンの口に赤い光が輝く

そして、赤き輝きが駆け抜け一瞬フィールドが見えなくなった後

場には、邪悪な姿をした双頭の龍が居た

 

魔王龍 ベエルゼ 攻3000/守3000 攻撃

 

「カードをセットしただけで攻撃力3000のモンスターを召喚だと!?」

 

と、タイタンが驚いているとベエルゼの下にぽてっと音を立てて幽鬼や私よりもちっちゃい

ゴスロリ服を着て、くまのぬいぐるみを抱きしめた黒髪のツインテールの女の子が落ちた。

落っこちた後、周りをきょろきょろして

とてとてとマヤの後ろに歩いて隠れてしまった…何あれ…?

 

『妾の分身じゃ♪まあ娘じゃの♪』

 

流石…究極神…自分の分身まで精霊がいるのか…

 

『娘達はデュエル中しか精霊化できんがの…ほれベエルゼ…妾達の主にご挨拶じゃ』

 

『…ベエルゼです…よろしく…ベルってよんでね?あるじ』

 

…ええ…よろしく…もしかして…マヤの能力で出せるドラゴン達って全員…

 

『妾の分身で娘、じゃの』

 

もしかしてクリアウィングも?

 

『ああ、あれは主達の世界で言う養子みたいなもんじゃの』

 

へえー…ん、タイタンがすっかり怯えてるわね…ベエルゼの姿が怖かったのかしら…

 

「バトルフェイズ、私は、魔王龍 ベエルゼでジェノサイドキングデーモンに攻撃、

 

魔王の赦肉祭(ベエルズ・カーニバル)!」

 

ジェノサイドキングデーモンはベエルゼの二つの頭に噛み千切られあっさりと破壊されてしまう

 

『あるじ…これあんまりおいしくない…』

 

…まあ…デーモンだし美味しくはないわよね…

 

「ぐっ」

 

タイタン LP4000→3000

 

「私はこれで、ターンエンド」

 

聖 LP4000 手札3枚

 

「私のターン!ドロー!私はインフェルノクインデーモンを生贄に捧げ

 

迅雷の魔王-スカル・デーモンを召喚!更にスカル・デーモンに

 

装備魔法デーモンの斧を装備!」

 

迅雷の魔王-スカル・デーモン 攻2500/守1200→攻3500/守1200 攻撃

 

「いくら攻撃力が高いモンスターを呼び出せるとは言え、その巨大な龍は攻撃力も

 

守備力も0まったくの無防備だ!バトルだ!迅雷の魔王-スカル・デーモン!

 

その巨大な龍に攻撃!」

 

シーン…スカル・デーモンは微動だにしない…

 

「何故だ!?何故攻撃しない!?」

 

「巨大な龍じゃなくて、アルティマヤ・ツィオルキンって名前があるのよ…

 

アルティマヤ・ツィオルキンの効果…自分以外のシンクロモンスター…

 

ああこの白いカードのモンスターの事ね…それらが場に存在する限り

 

攻撃対象にも効果の対象に選ぶ事も出来ない…

 

だから必然的に貴方が攻撃対象に選べるのは、ベエルゼだけね」

 

マヤの後ろで、ふんすっ、と誇らしげに鼻息を立てるベル、

隠れたままだけどね…

 

「ふんっ!ならば、そのベエルゼから破壊すればいいだけの話!

 

行け!スカル・デーモン!怒髪天昇撃!」

 

スカル・デーモンが斧を構えベエルゼに切りかかる…斧がベエルゼに当たる

その瞬間、私がダメージを受けるとでも思ったのか例の偽千年パズルを取り出した、

今だ!

 

「罠発動!くず鉄のかかし!相手モンスター1体の攻撃を無効にする、」

 

ベエルゼの前に鉄パイプやガラクタで出来たヘルメットを被った案山子が現れる

その案山子に振り下ろされた斧がぶつかり火花を散らして攻撃が無効になる

それに合わせて偽千年パズルが光を放つが

 

『我が主にそのような幻覚を見せる光を見せるわけなかろう』

 

と龍の方のアルティマヤ・ツィオルキンが赤い光を放ち、

偽千年パズルの光を打ち消してしまった

 

「更にくず鉄のかかしは発動後、墓地に送らず再びセット状態に戻る」

 

「使い回しの効くトラップか…チッ」

 

偽千年パズルをしまうタイタン

 

「何か、忘れてないかしら?私の場にカードがセットされたということは?」

 

「またモンスターを呼び出すつもりか!?」

 

「ご名答、アルティマヤ・ツィオルキンの効果により、ドラゴン族シンクロモンスター

 

を特殊召喚する!私はクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを特殊召喚!

 

その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!」

 

再び、アルティマヤ・ツィオルキンとマヤの手が赤く輝く

光が収まるとそこには、美しく透き通っていて、輝く羽を持つドラゴンが

現れていた、そしてまた小さい女の子がドラゴンのしたにぽてっ、と落ちた

今度は白い髪の毛を長めのツインテールにしている、が長すぎて地面に髪が付いている

服はマフラーをしていて腕にドラゴンと同じ小さ目だが輝く羽が付いている

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻2500/守2000 攻撃

 

『がるるー…あるじ!ボクをよびだしたってことはあいつがてきだな!

 

はやくたたかわせろ!』

 

…ベルと違って活発な子だなぁ…

 

『主よあの娘は末っ子の養子での、戦うことが大好きな娘じゃ

 

愛称はウィング、クリアウィングじゃからの』

 

「…タイタン…ターンは…?」

 

「…ターンエンド」

 

タイタン LP3000 手札1枚

 

「もう分かってると思うけど、その闇のゲームがイカサマだっていうのは

 

私とっくに気づいてるからね?さっきの偽千年パズルから出た光

 

幻覚光線か何かでしょ、でもアルティマヤ・ツィオルキンが居るから効かないよ?」

 

「ぐっ…私の仕掛けが効かないならば…貴様とデュエルを続けるなど無意味なこと!」

 

とタイタンは爆竹のような物を破裂させ煙を出した、あ

逃げる気か…追いかける義理もないしいいかな…

ん?周りの石で出来た蛇の彫刻の口が光って光線が出てきた

足元に描かれたのは…ウィジャド眼!?

なんでこの紋様がここに…?

 

『いけないマスター!早くここから…』『お姉ちゃん!』

 

ネフィと幽鬼が私のそばに来る

ウィジャド眼から黒い煙が吹き出しタイタンの煙を掻き消して

私と、逃げようとしていたタイタンを飲み込む

 

 

 

 

 

…何かしらこのフィールド…暗くて場が良く見えないわね…

場が闇で覆われ周りが見えない、私のモンスター達とカードはしっかりと見えるけど…

 

「タイタン、貴方また何かしたの?」

 

「私は知らない!なんなのだこれは!?私は何もしていない!」

 

タイタンは叫ぶ、すると頭上から何かぶよぶよしたゼリーのような黒い塊が

ぼとぼとと落ちてきた、それらの闇はタイタンの体に張り付き

 

「く…来るな!ぐぁぁぁ!、た、助け…うごごごご」

 

タイタンは、口にまで黒い塊に入りこまれ、途中で言葉が途切れてしまった

 

「ちょっとタイタン?大丈夫!?」

 

タイタンの心配をしている場合ではなかった…私の周りにも黒い塊が

迫っている…私もタイタンと同じ様に襲われるのか…

 

『マスター!』『お姉ちゃん!』『主よ!』

 

3人の精霊が私の周りに立ち、それぞれ光を放つと黒い塊は逃げて行った

3人共実体化している…

 

「ありがとう…3人とも…でもどうして実体化を?」

 

『どうやらこの空間、マスター達のいる世界より、私達精霊の世界に近いようです

 

だから私達の姿は、実体化を…』

 

いつも半透明で私の目にしか映らないから結構新鮮ね…

って、そんな事言ってる場合じゃなかったタイタンは!?

タイタンの方を見ると、タイタンはこちらに向き直り目を赤く光らせた

 

「…小娘…さあ、デュエルを続けようか…本当の闇のゲームを…」

 

「まだ闇のゲームとか言ってるの?それに、貴方逃げるんじゃなかったの?」

 

「闇のゲームが発動した以上、勝敗が決するまでここから逃れることはできない」

 

…まだ言ってる…どうせハッタリイカサマの口からデマカセでしょ?

 

『いや…主よ…この空間は危険じゃ…本当に闇のゲームが発動しておる…』

 

またまた~、マヤまでそんなこと言い出すの?冗談は…

マヤの真剣な顔を見て考えが変わる…

本当に闇のゲームが発動してるのね…?

 

『ええ、マスターここから脱出するにはこのデュエルに勝利するしかないかと…』

 

「そう…じゃあ勝つわ、私のターン!ドロー!」

 

『あるじ!なにをごちゃごちゃやってるの!はやくたたかわせてよ!』

 

ウィングがそわそわしながら話しかけてくる

 

「ええ…大丈夫すぐに戦わせてあげるわ…私はカードを1枚セット

 

アルティマヤ・ツィオルキンの効果発動!

 

清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ、蒼き月の雫を得てここに開花せよ!

 

月華竜 ブラック・ローズ!」

 

身体を薔薇の花弁に包んだドラゴンが現れ、下に小さい女の子が落ちる

手には花を持っており私の方を向くとにへらーっと顔を緩め

私の方に寄ってきた…

 

『あるじさん!ブラック・ローズのローズです!よろしく!』

 

そう言ってぺこりとお辞儀をしてきた

礼儀正しい子ね、よろしくね、ローズちゃん

 

『ローズは妾の娘達の中でも、一番礼儀正しい子での。優等生と言うやつじゃ』

 

月華竜 ブラック・ローズ 攻2400/守1800 攻撃

 

「私は手札から、速攻魔法エネミーコントローラーを発動、1つ目の効果を選択

 

相手の場の表側表示モンスターを選択し表示形式を変更する

 

スカル・デーモンを選択、守備表示に」

 

「フハハハ!スカル・デーモンに対象を取る効果を使うとは愚か者め!

 

スカル・デーモンの効果発動!相手のコントロールするカードの効果の対象になり、

 

その処理を行う時!ルーレットを回し、1・3・6が出た場合、その効果を無効にし破壊する!」

 

タイタンの場に1から6が描かれた球体が現れ、そこを炎が次々と宿り回転する

確立は2分の1ね…

ルーレットは止まり3が出た

 

「ルーレットの出目は3!よってエネミーコントローラーの効果を無効にして

 

破壊だ!くくくどうだ!」

 

嬉しそうだなぁ…ルーレットが当たったのがそんなに嬉しいんだろうか…

ま…すぐに返してやるけどね…なんか嬉しそうなのに…ごめんね?

 

「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動!

 

1ターンに1度、このカード以外のフィールドの

 

レベル5以上のモンスターの効果が発動した時に発動!その発動を無効にし破壊する!

 

ダイクロイックミラー!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの羽が輝きルーレットもろともスカル・デーモンを破壊する

 

『なんだよ!あのあくま!つよそうだったのにこのていどかよ!もういい!

 

あるじ!さっさとおわらせるぞ!』

 

ウィングが不満そうに怒鳴る、ええ…そうね…もう終わりにしましょう…

 

「更に!この効果で破壊したカードがモンスターカードだった場合!

 

そのモンスターの元々の攻撃力分、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

 

の攻撃力はアップする!」

 

破壊されたスカル・デーモンの体から出た光をクリアウィングの羽が吸収する

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻2500/守2000→攻5000/守2000

 

「何だとっ!?攻撃力5000!?」

 

あ、そう言いつつしっかりパンディモニウムの効果でデーモンモンスター手札に

加えてる…マメね…

 

「トドメよ…クリアウィング・シンクロ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!

 

旋風のヘルダイブスラッシャー!」

 

クリアウィングが高く飛び上がり、全身に激しい風を纏いタイタンに突進する

 

「やめろ!来るな!来るなああああああああ!」

 

そう断末魔をあげてタイタンは吹き飛ばされ倒れた

 

タイタン LP3000→-2000

 

さて…勝ったわけだけど…どうやってここから出ればいいのかしら…

 

『お姉ちゃん、こっちだよ』

 

幽鬼…その光が漏れてる裂け目が出口なのね

 

『うん!』『主よ!急げ!闇が襲って来るぞ!』

 

急いで裂け目に飛び込み闇から飛び出す、その時タイタンの悲鳴が聞こえた気がするけど…

 

「あっ!聖!どうしたんだこんなところで!」

 

「アネゴ今までここにいたんスか?」

 

「外に、明日香さんのエトワール・サイバーのカードが落ちてて、

 

その明日香さんのカードを辿ってここまで来たんだな…」

 

「十代君達…やっと付いたのね…道に迷いでもしてた?」

 

「いや…ハハハ…その通りなんだけどよ…」

 

「……まあいいわ…男性が来てくれたのは助かった…明日香さん気絶してるの…

 

運んであげて、私じゃ持ち上げられそうにないの…」

 

「明日香!聖!一体何があったんだ!?」

 

「話は外に出てから、行きましょ?」

 

「おう…そういえば聖…前々から気になってたんだけどお前も…精霊が…」

 

「それも外に出てから話すわ…十代君も見えるんでしょ?精霊、それで察して?」

 

「…おう!」

 

 

 

 

 

 

 

誰も居なくなってから…

 

 

「んふ~ん♪今頃、遊城十代ィ~がコテコテになっているハァ~ズ、ヌフフフン

 

…誰も居ない…さてはあのヤロウ失敗したノ~ネ…ん?領収書クロノス・デ・メディチ様

 

金は払ってないけど貰っとくカ、アラビアータ」

 

 

 

 

 

 

 

 

旧学生寮 外

 

「ん…あ…」

 

「お!気が付いたのか!」

 

良かった…明日香さんが目を覚ました…

 

「十代達…やっと来たのね…」

 

「悪かったな、遅れて、でも安心しろよ明日香を襲った奴は聖が追っ払ってくれたみたいだぜ」

 

「聖ちゃんが?」

 

「…普通にデュエルだったから勝ったら明日香さんを襲った大男は居なくなったわ…」

 

「あ、そうだこれ、とこれ」

 

十代が明日香に落ちていたカードと…何あれ?写真立て?

 

「兄さん!…まちがいない…これは兄さんのサイン…兄さんはいつも洒落で天上院の天を

 

数字で書いてた…」

 

明日香さんの顔が安心したような表情になる、探してる人ってお兄さんだったのね…

 

「明日香さんたちを探している間に見つけたんスけど…それしか見つからなかったっス…」

 

「ごめんな、それくらいしか手がかり見つからなくて」

 

「貴方達…ありがとう…」

 

[コケコッコ~!]

 

ニワトリの鳴き声が響き向こうの空が白くなる

 

「やばっ!おい!皆が起き出す前に戻ろうぜ!」

 

あ~あ…結局徹夜か…ここまで起きてると流石に眠くもならないし…自分で用意した

仕込みだけど朝食作っちゃうか…

 

「明日香さん」

「それじゃあ」

「またな!」

「明日香さん途中ではぐれてごめんね!」

 

そう一言ずつかけて私たちはレッド寮に戻った




後書き
3人目の精霊のアルティマヤ・ツィオルキンことマヤちゃんが解禁されました
子持ちの妾っ娘です
さて確か次は倫理委員会に連行されて制裁タッグデュエルの話でしたね…
今回いつもより長めだったので、次回はいつも通りの長さになると思います
ここまで読んでいただきありがとうございました

おまけ

今回出たマヤちゃんの娘たちのプロフィール

魔王龍 ベエルゼ 愛称 ベル
黒髪の短めのツインテールのゴスロリ少女
引っ込み思案ですぐにマヤの後ろに隠れようとする
攻撃した相手の味の感想を言う

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 愛称 ウィング
白い長いツインテールの少女、髪が長すぎるため小さい身体で
若干引きずっている、服装はマフラーをして腕に
羽の装飾が付いている、活発な子で戦闘狂、ボクっ娘
自身の効果に耐えれないモンスターを嫌う

月華竜 ブラック・ローズ 愛称 ローズ
花を手に持った紅色の髪の女の子
笑顔が可愛い、礼儀正しく人懐っこい服装は紅色のワンピース
今回は召喚されただけで特に活躍の場が無かった

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