遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回はいつも以上に超展開&ご都合主義が目立つ話数となっております
ご了承ください


第三十六話 復活のセブンスターズ!?再戦?連続決闘!その3 そして・・・

「次は余だ…」

 

ああ…よーっく覚えてるわよ…私にプロポーズなんて

はっずかしい真似してくれやがった王様ね…

 

「もういいわ…会話を交わす必要もない…どうせ貴方も偽者だし…」

 

「ふ…あのような軟弱な…」

 

「いいって言ってんでしょ…デュエル!」

 

「…デュエル!」

 

「先攻は余だ!ドロー!」

 

アビドス三世 1ターン目

 

「余はマーダーサーカス・ゾンビを攻撃表示で召喚!」

 

マーダーサーカス・ゾンビ 攻1350/守 0 攻撃

 

…相変わらずのローレベル…でも攻撃力のラインが上がってる分マシね…

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

アビドス三世 LP4000 手札4枚

 

「私のターン、ドロー」

 

聖 1ターン目

 

「私は手札からアクアアクトレス・グッピーを召喚」

 

私の場に可愛らしく着飾った熱帯魚が現れる

 

アクアアクトレス・グッピー 攻 600/守 600 攻撃

 

「アクアアクトレス・グッピーの効果発動、1ターンに1度メインフェイズに手札から

 

アクアアクトレスモンスター1体を特殊召喚出来る…私は手札から

 

もう一体のグッピーを特殊召喚…」

 

アクアアクトレス・グッピー 攻 600/守 600 攻撃

 

「そして今特殊召喚した新たなグッピーの効果で手札の

 

アクアアクトレス・テトラを特殊召喚」

 

アクアアクトレス・テトラ 攻 300/守 300 攻撃

 

「そしてテトラの効果も発動…1ターンに1度、デッキから

 

アクアリウムカード1枚を手札に加える…デッキから

 

永続魔法、水舞台装置(アクアリウム・セット)を手札に加える

 

そして私は魔法カード、タンホイザーゲートを発動

 

自分フィールド上の攻撃力1000以下で同じ種族のモンスター2体を選択

 

そのモンスター達のレベルをそれらを合計したレベルにする…

 

私が選択するのは2体のアクアアクトレス・グッピー

 

この2体のレベルは互いのレベル…つまり2と2を合計した4となる…」

 

「それで?そのような弱小モンスター達で余のモンスターにどうやって

 

勝つつもりだ?」

 

「私はレベル4となっているアクアアクトレス・グッピー2体でオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!

 

時を凍えさせるゼロの温度より今現れなさい…No.103!」

 

二体の魚が銀河の渦へ吸い込まれ

絶対零度の二刀の女王が現れる

 

「神葬零嬢ラグナ・ゼロ!」

 

No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロ 攻2400/守1200 攻撃 ORU2

 

「攻撃力2400だと!?それでは余のモンスターが…」

 

「…とかなんとか言って攻撃さそって伏せカード発動…?

 

成程…本物よりはデュエルタクティクス高いみたいね…」

 

「…!」

 

『バレバレですね…』

 

「私は魔法カード、氷結の刃(ゼロ・ブレード)を発動…自分フィールドの

 

モンスターを対象にして発動出来る…相手モンスター1体の攻撃力を1000ポイント

 

下げて私の選択したモンスターを2回攻撃出来るように出来る…

 

マーダーサーカス・ゾンビの攻撃力を1000下げて、アクアトレス・テトラを

 

2回攻撃出来るようにする…」

 

マーダーサーカス・ゾンビ 攻1350/守 0→攻 350/守 0

 

「なっ!余のモンスターが…!だがそんな攻撃力の低いモンスターを

 

2回攻撃にしたところで…」

 

「それだけじゃないわ…ここでラグナ・ゼロの効果発動!

 

相手モンスターの攻撃力が元々の攻撃力より低くなった時

 

オーバーレイユニットを1つ使い、そのモンスターを破壊する!

 

ガイダンス・トゥ・フューネラル!」

 

No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロ ORU2→1

 

ハァッと声を上げてラグナ・ゼロが両手に持った剣を投げつけ

マーダーサーカスゾンビは破壊される

 

「ぐっ…攻撃力を下げただけでなく破壊まで…」

 

「更にこの効果でモンスターを破壊した時カードを1枚ドロー出来る」

 

「手札補充まで行うか…」

 

「…私はさっき手札に加えた永続魔法、水舞台装置を発動、私の場の

 

水属性モンスターは攻守が300アップする…」

 

フィールド魔法でもないのに場が深海の竜宮城の様な場所に変わる

 

No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロ 攻2400/守1200→攻2700/守1500

 

アクアアクトレス・テトラ 攻 300/守 300→攻 600/守 600

 

「更にアクアアクトレスモンスターの攻守はそれに加えて300アップする」

 

アクアアクトレス・テトラ 攻 600/守 600→攻 900/守 900

 

「更に私は永続魔法、水舞台(アクアリウム・ステージ)を発動

 

自分フィールドの水属性モンスターは、水属性モンスター以外との戦闘で

 

破壊されない…これによりラグナ・ゼロを戦闘で破壊するには

 

ナンバーズ且つ水属性モンスターでなければなくなった…

 

そして水舞台にはまだ効果がある、私のアクアトレスモンスターは相手の

 

モンスター効果を受け付けない…」

 

…伏せカードは…多分攻撃反応罠…さっきの反応からして…でも…

 

「バトルフェイズ」

 

テトラは2回攻撃できるから…

 

「先ずはラグナ・ゼロでダイレクトアタックよ!」

 

「ふ…かかったな!罠発動!炸裂装甲(リアクティブアーマー)!

 

そのモンスターは破壊だ!」

 

「…聖なるバリアとかだったら…まだ生き残れたのに…」

 

「何!?」

 

「速攻魔法発動!RUM-クイック・カオス!自分フィールド上の

 

エクシーズモンスター1体をカオスモンスターにランクアップ出来る…

 

私はラグナ・ゼロでオーバーレイ!カオスエクシーズチェンジ!

 

現れなさい、CNo.103!」

 

カオスに染まった103の紋様と共に鎌を持った美しき

氷の女王が現れる

 

「時をも凍らす無限の力が今、よみがえる…神葬零嬢ラグナ・インフィニティ!」

 

CNo.103神葬零嬢ラグナ・インフィニティ 攻2800/守2400 攻撃 CORU2

 

「水舞台装置の効果で攻撃力300ポイントアップ…」

 

CNo.103神葬零嬢ラグナ・インフィニティ 攻2800/守2400→攻3100/守2700

 

「そして、今特殊召喚されたラグナ・インフィニティには…まだ攻撃の権利がある…

 

ラグナ・インフィニティでダイレクトアタック…」

 

ラグナ・インフィニティは鎌に回転をかけて投げつける

 

「ぐはっ…」

 

アビドス三世 LP4000→900

 

「貴方のライフは残り900…私のテトラの攻撃力は…あとは分かるわね…

 

テトラでダイレクトアタック!」

 

「ぐあああああああああ!!!!」

 

アビドス三世 LP900→0

 

テトラが放った尾の一撃で倒れたアビドス三世はそのまま塵のような物になって

消え去った…

 

「さて…残るは貴方1人ね…タイタン…」

 

デッキを差し替えて構えると

タイタンは黙ったままローブを脱いで

こちらに向いてデュエルディスクを構えた…

 

「…」

 

喋りすらしない…劣化コピーどころの騒ぎじゃないわね…こいつだけは…

まあいいわ…倒すことに変わりない…

 

「デュエル!」

 

「…」

 

「先攻は…私でいいわね…?」

 

タイタンは黙って頷く

 

「ドロー!」

 

聖 1ターン目

 

「私は手札から光天使(ホーリー・ライトニング)ウィングスを召喚」

 

光天使ウィングス 攻1200/守1800 攻撃

 

「ウィングスの召喚に成功した時手札の光天使モンスターを特殊召喚出来る

 

手札から光天使セプターを特殊召喚」

 

光天使セプター 攻1800/守 400 攻撃

 

「更にセプターの効果、召喚、特殊召喚に成功した時、

 

デッキから光天使モンスターを手札に加える…、更にこの効果にチェーンして

 

手札のスローネの効果発動、光天使の召喚・特殊召喚に成功した場合

 

このカードを特殊召喚して自分からデッキからカード1枚をドローする」

 

光天使スローネ 攻800/守2000 守備

 

「そして、ドローしたカードが光天使モンスターならそのモンスターを特殊召喚出来る…

 

ドロー…光天使モンスターよ…よって特殊召喚」

 

光天使スケール 攻1500/守 900 攻撃

 

「そしてセプターの効果で光天使を手札に、光天使ブックスを手札に加える、

 

効果処理が終了したと同時にさっき特殊召喚したスケールの効果を処理

 

このカードの特殊召喚成功した場合、手札の光天使モンスター1体を特殊召喚出来る

 

場合の任意効果なのでタイミングは逃さない…出でよ!光天使ブックス!」

 

光天使ブックス 攻1600/守1400 攻撃

 

『え、えげつねえ…5体もモンスター並べたぞ聖…』

 

『…そうじゃの…』

 

「光天使スケール、ウィングス、スローネでオーバーレイ!

 

3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!

 

光の使いよ、今、悠久の時を超え、輝きの衣をまといて、かの地に降臨せよ!

 

No.102 光天使グローリアス・ヘイロー!」

 

No.102 光天使グローリアス・ヘイロー 攻2500/守2000 攻撃 ORU3

 

「更に私はブックスの効果発動、手札の魔法カード1枚を墓地に送り

 

手札の光天使モンスターを特殊召喚出来る、手札のモンスタースロットを墓地に送って

 

手札の光天使ソードを特殊召喚!」

 

光天使ソード 攻1400/守1000 攻撃

 

『うわぁ…暴走してるとはいえお姉ちゃんまだやる気なんだ…初手で並べすぎでしょ…』

 

「更にオーバーレイユニットになったスケールは自身の効果でグローリアス・ヘイローに

 

新たなモンスター効果を与えている、それは1ターンに1度エクシーズ素材を

 

持っているグローリアス・ヘイローが存在する限り、自分か相手が手札からモンスターを

 

特殊召喚する度にカードを1枚ドロー出来る効果、今ソードの特殊召喚に成功したから

 

1枚ドロー…私は、ソード、ブックス、セプターでオーバーレイ!

 

3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!

 

無慈悲な法の番人よ、全ての色を支配し罪人の行動を封殺せよ!

 

No.16!色の支配者ショック・ルーラー!」

 

No.16色の支配者ショック・ルーラー 攻2300/守1600 攻撃 ORU3

 

「私はショック・ルーラーの効果を発動、オーバーレイユニットを1つ使い

 

相手ターン終了時まで宣言した種類のカード発動を封じる…

 

私が宣言するのは魔法カード…貴方も私も次の貴方のターンまで、魔法カードを

 

発動出来ないわ…私はこれでターンエンド…」

 

No.16色の支配者ショック・ルーラー ORU3→2

 

聖 LP4000 手札2枚

 

「…」

 

タイタンは黙ったままカードをドローする…

 

タイタン 1ターン目

 

「…」

 

タイタンはカードを1枚伏せてモンスターをセットした…

 

「…終わり?」

 

「…」

 

タイタン LP4000 手札4枚

 

タイタンは黙ったまま顔を伏せた…

飽きれた…今までのセブンスターズは傲慢になりながらも

本人の再現できていたけど…このコピー出来損ないじゃない…

それこそ感情の無いただの人形…

こんなのを最後に据えて…最後にして最強のセブンスターズのアムナエルとやらも

大したことなさそうね…

 

「それでターンエンドなら私のターンね…ドロー!」

 

聖 2ターン目

 

「私はショック・ルーラーの効果を発動、私が宣言するのは罠カード」

 

No.16色の支配者ショック・ルーラー ORU2→1

 

ショック・ルーラーから針のようなものが放たれタイタンが伏せていたカードに

突き刺さる、罠カードならあれで発動を封じた…速攻魔法とかなら

あの針が抜けて発動出来るけどね…

 

「私はRUM-バリアンズ・フォースを発動…グローリアス・ヘイローをランクアップ…

 

カオスエクシーズチェンジ!来るがいい!CNo.102!」

 

グローリアス・ヘイローの体が濃い青紫色に変わり

持っていた弓の変わりに槍を持つ…

 

「光堕天使(アンホーリー・ライトニング)ノーブル・デーモン!」

 

CNo.102光堕天使ノーブル・デーモン 攻2900/守2400 攻撃 CORU4

 

「私は魔法カードエクシーズ・ギフトを発動、自分フィールドにエクシーズモンスターが

 

2体以上居るとき、自分の場のモンスターのオーバーレイユニットを2つ取り除き

 

デッキからカードを2枚ドローする!ノーブル・デーモンのユニットを2つ取り除き

 

2枚ドロー!」

 

CNo.102光堕天使ノーブル・デーモン CORU4→2

 

「…来た…魔法カードハンマーシュートを発動、フィールド上で最も攻撃力の

 

高いモンスターを破壊する、今、場で最も高い攻撃力を持つのはノーブル・デーモン

 

でもここでノーブル・デーモンのオーバーレイユニットを

 

全て取り除いてノーブルデーモンの効果発動…このカードは破壊されず

 

このカードの攻撃力分のダメージを相手に与える…よって2900のダメージよ!」

 

「…」

 

タイタン LP4000→1100

 

「裏守備モンスターにショック・ルーラーで攻撃…」

 

ショック・ルーラーの体当たりで裏守備モンスターは破壊される…

デーモン・ピカドールか…

 

「続いて、ノーブル・デーモンでダイレクトアタック!」

 

「…!!!」

 

タイタン LP1100→-1800

 

タイタンは吹き飛ばされてそのまま塵になって消えた…

 

…終わった…

 

「はあ…疲れた…」

 

私が羽を仕舞うと結界が解除された…

と、同時に精霊達が私に我先にと駆け寄って抱きついて来て

私は横倒しになった…

 

「…重い…」

 

『嗚呼…信じておりましたマスター…流石です6連戦を一気に勝ち抜いてしまうなんて…』

 

『やっぱお姉ちゃんすごいよ…』

 

…感傷に浸るのもいいけどさ…忘れてない?

7人目のアムナエルがまだ残ってるのよ?

 

『ああ、もちろん忘れてないぜ…なあ、マヤ』

 

『うむ…妾達も黙って主のデュエルを見てただけではないぞ♪』

 

とマヤが腰に手を当てて誇らしげにふふんと鼻息を出しながら

胸を張る…

…今すっごい揺れた…

 

『主ったらどこを見て居るのじゃ~?主のえっち~♪』

 

 

『…そんな冷たい目で睨まんでもいいではないか…分かったのじゃ…

 

実はの、主のデュエル中に我等も島中に気を張って例の7人目と戦っている

 

十代殿の気配を探して居ったのじゃ…場所は旧学生寮…そこの地下にもう一つ

 

入り口があるようじゃ…』

 

…学生寮の地下…皆…行くわよ…

 

『でも…お姉ちゃん大丈夫?今の6連戦で大分疲れてるよね?

 

もし7戦目なんてことになったら…』

 

…大丈夫…闇のデュエル中もほとんどダメージ受けてないし…

幽鬼が私を心配してくてるのは分かるし嬉しいけど…

万丈目君や、明日香さん、吹雪さんを助けなきゃ…

十代が戦ってるのに休んでなんかいれないよ…

 

『…お姉ちゃん…』

 

さ、行きましょ…マヤ…お願い

 

『了解じゃ』

 

マヤは龍の姿になって私達をその体で包んで旧学生寮まで移動させた…

 

 

 

………

 

……

 

旧学生寮 

 

地下錬金術実験場

 

 

「…これは…一体…!?」

 

なんで…大徳寺先生が十代とデュエルをして負けてるの?

 

「聖!無事だったのか…大徳寺先生がお前に今までのセブンスターズ全員を

 

送りつけたって聞いて、心配してたんだ…その様子だと…」

 

「勝ったんスね!アネゴ!」

 

「そんなことより…なんで2人がデュエルしてたの!?大徳寺先生…その姿は…

 

それに大徳寺先生が私にあのネオセブンスターズを送りつけたって…嘘ですよね…?

 

大徳寺先生…」

 

真っ白な髪をした大徳寺先生は申し訳なさそうな顔でこちらを見る…

 

「…中務…すまなかった…私のもう一つの名は…アムナエル…」

 

…嘘だ…大徳寺先生が私達を騙してたって言うの…?

そんなの…嘘だ…

 

「君には何も伝えることは出来なかった…

 

でも…君なら…きっと君なら勝ってここに来てくれると信じていた…

 

十代…今言ったとおり、いずれこの島には更なる災いが起きる…

 

私には、その災いに対抗する力を育てる必要があったのだ…これを受け取れ…」

 

と大徳寺先生は本のような物を十代に渡した…

 

「十代、中務、大いなる災いを防げるのは、君…達だ…」

 

その言葉と共に大徳寺先生の体は砂のように崩れて

消え去ってしまった…

 

「「大徳寺先生!」」

 

…私は唖然としていた…十代も…

嗚呼…そうか…

崩れ去る大徳寺先生を見て…今まで倒した

ネオセブンスターズの心境も…大徳寺先生が私に

何を伝えようとしていたのかも全て理解した…

 

「なんなんだよ…これって…」

 

「まさか大徳寺先生がセブンスターズだったなんて…」

 

「本当だったんだな…」

 

「でもこれで…セブンスターズは全員倒れた…」

 

「じゃあ…この学園も…」

 

「平和が戻ってくるってことなんだな…」

 

…大徳寺先生を犠牲に平和…?

そ ん な わ け あ る か

 

「十代…君…いや…遊城十代!デュエルディスクを構えなさい…」

 

「…聖!?」

 

私はデッキをセットして構える…

 

『お姉ちゃんいきなり何を言い出すの!?』

 

『マスター…今の見てたでしょう!?大徳寺先生はセブンスター…』

 

「五月蝿い!…ごめん…少し黙ってて…」

 

『ひ、聖…?』

 

ごめん…皆…本当にごめん…でも今は…私のやりたいようにやらせて…

 

『…』

 

「遊城十代…デュエルよ…大徳寺先生の仇…一応討たせてもらうわ…」

 

「聖…!何を言い出すんだ…俺だって…大徳寺先生と戦いたかったわけじゃない…」

 

「そうッスよ…!アニキだって皆を人質に取られて…」

 

「…そんなこと…わかってる…私だって…皆を人質に取られてるって知ったから

 

ネオセブンスターズと戦ったんだから…」

 

「それじゃあ…戦う意味は…ないんじゃないか?」

 

「あるわ…大徳寺先生の私にネオセブンスターズと戦わせた最後の狙い…

 

それが分かったからよ…」

 

「最後の…狙い…?」

 

「…それは…私にネオセブンスターズと戦わせその邪念を私に取り込ませ…

 

最後のネオセブンスターズにするため…」

 

『マスター!?』

 

「何だって!?」

 

「この島に降りかかる災いに対抗するための策…遊城十代…錬金術の最終試験を突破した

 

創造の力を持つ貴方と対になる…破壊の力を持つ私を作り上げるため…」

 

『そうか…だから…お姉ちゃん…ネオセブンスターズとの戦いの最中からあんな残酷に…』

 

『私達でも…マスターに入り込む邪念を察知出来なかったなんて…』

 

「でも…その邪念は余りにも大きい…制御するには相当な経験が必要…

 

だから大徳寺先生は私に6連戦もさせた…災いを破壊出来る力を蓄えるため…

 

そしてその力は十代…貴方とデュエルすることで完成する…

 

大徳寺先生の意思は貴方が受け継いだ…でも目的は私が受け継ぐ…

 

十代…もし私とデュエルしなければ…私はこのまま邪念を制御出来ないで

 

鍵を全て奪い取って幻魔を復活させると思う…

 

その時は私の意思はきっと失われる…だから…デュエルよ…」

 

「聖…そんな重たい物を背負わされていたのか…分かった…だけど

 

手加減はしないぜ!デュエルをやるからには全力でお前に勝つ!」

 

「…ええ…私がネオセブンスターズ最後の1人…中務聖…遊城十代…貴方に勝つわ!」

 

…皆…ごめんね…この戦いが終わったら…私を…貴女達の好きにしていいわ…

 

『お姉ちゃん…』

 

『マスター…』『聖…』『主…』

 

「「デュエル!」」

 

「先攻は俺だ!俺のターン!ドロー…!」

 

十代 1ターン目

 

「良し!俺はバブルマンを召喚!」

 

E・HERO バブルマン 攻 800/守1200

 

「このカードの召喚に成功した時、自分の場に他のカードが無い場合、

 

カードを2枚ドロー出来る!2枚ドロー!そして融合を発動!手札のクレイマンと

 

場のバブルマンを融合!来い!E・HEROマッドボールマン!」

 

E・HEROマッドボールマン 攻1900/守3000 守備

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

十代 LP4000 手札4枚

 

「…私のターン…ドロー!」

 

聖 1ターン目

 

「私は魔法カード昇格の天地降札を発動!このカードは手札のモンスター1体を墓地に送って

 

デッキからRUM魔法カードを手札に加えることが出来る…手札のキラー・ラブカを墓地に送って

 

私が加えるのはRUM-七皇の剣…そしてそのまま発動よ…このカードは

 

場に居るオーバーハンドレッドナンバーズか墓地、エクストラデッキから

 

オーバーハンドレッドナンバーズを効果を無効にして呼び出し

 

カオス化させる…現れろ!

 

No.101 S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)!」

 

私の場に満たされぬ魂を乗せた箱舟が現れる…

 

No.101 S・H・Ark Knight 攻2100/守1000 攻撃 ORU0

 

「更にアークナイトをランクアップさせてカオス化させる!カオスエクシーズチェンジ!

 

現れろ、CNo.101!満たされぬ魂の守護者よ、暗黒の騎士となって光を砕け!

 

S・H・Dark Knight(サイレント・オナーズ・ダーク・ナイト)!」

 

箱舟から漆黒の騎士が現れて槍を構える

 

CNo.101 S・H・Dark Knight 攻2800/守1500 攻撃 CORU1

 

「更に、魔法カード強制転移を発動、相手はモンスター1体を選ぶ、私もモンスターを

 

1体選ぶ…互いのプレイヤーはそのモンスターのコントロールを入れ替える…

 

私はダークナイトを選択…貴方の場にはマッドボールマンだけ…

 

マッドボールマンを選択しなさい…」

 

「…俺はマッドボールマンを選択…だけどいいのか?俺のモンスターより

 

お前のモンスターのほうが攻撃力は高いんだぞ?」

 

「ええ、いいわ」

 

マッドボールマンとダークナイトが場所を入れ替えてそれぞれの場に移る

 

「私はマッドボールマンを攻撃表示に変更し、カードを2枚伏せてターンエンドよ…」

 

「!?」

 

E・HEROマッドボールマン 攻1900/守3000 守備→攻撃

 

「どうして攻撃力の低いマッドボールマンを態々攻撃表示に…?

 

(何か誘っているのか!?)」

 

「…聞こえなかった?ターンエンドよ」

 

聖 LP4000 手札1枚

 

「…あ、ああ…俺のターン!ドロー!」

 

十代 2ターン目

 

「俺は強欲な壷を発動!カードを2枚ドローするそして

 

E・HEROワイルドマンを攻撃表示で召喚だ!(あの伏せカード…何か狙っていたとしても

 

ワイルドマンなら罠の効果を受けない…!)」

 

E・HEROワイルドマン 攻1500/守1600 攻撃

 

「伏せカードが気になるけどここは臆せず行くぜ!先ずはお前から貰ったダークナイトで

 

マッドボールマンを攻撃だ!」

 

ダークナイトの槍から光線が放たれマッドボールマンが破壊され

私はその余波を受ける…

 

「…」

 

聖 LP4000→3100

 

「(伏せカードを発動しなかった…?ってことはあれは攻撃反応系の罠じゃないってことか…

 

なら…!)俺は次にワイルドマンで…」

 

「自分が相手のCNo.と名のついたモンスターの攻撃によって戦闘ダメージを受けた時

 

この罠を発動出来る…罠発動!七皇の双璧!」

 

「!特殊な条件で発動する罠…聖はこれを狙って俺に自分のモンスターを渡したのか…!」

 

「この効果で私はエクストラデッキからこの2体を特殊召喚出来る…」

 

エクストラデッキから取り出したカードをデュエルディスクに置き

その2体が姿を現す…

 

「来なさい!CNo.102!光堕天使ノーブル・デーモン!

 

そしてCNo.103!神葬零嬢ラグナ・インフィニティ!」

 

CNo.102光堕天使ノーブル・デーモン 攻2900/守2400 攻撃 CORU0

 

CNo.103神葬零嬢ラグナ・インフィニティ 攻2800/守2400 攻撃 CORU0

 

「一気に攻撃力2800以上のモンスターを一気に2体も…」

 

「ただし、この効果で呼び出したこの2体は効果が無効になる…」

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド…ワイルドマンで攻撃するわけには

 

行かなくなっちまったからな…」

 

十代 LP4000 手札4枚

 

「じゃあダークナイトは返して貰おうかしら…先ずはラグナ・インフィニティで

 

ワイルドマンを攻撃!」

 

「させるか!罠発動!ヒーローバリア!場にエレメンタルヒーローが居るとき

 

相手の攻撃を1度だけ無効に出来る!」

 

「…じゃあこれならどうかしら!ノーブル・デーモンでダークナイトを攻撃!」

 

「…おかしいんだな…」

 

「隼人君?何がおかしいの?」

 

「さっきから中務は十代に攻撃力の高いモンスターを与えたり、ダークナイトより攻撃力の

 

低いワイルドマンをあのモンスターで狙わなかったり…不可解な行動が目立つんだな…

 

何か裏があるかもしれないぞ!十代!気をつけろ!」

 

ダークナイトはノーブル・デーモンが投げた槍に貫かれて破壊される…

 

「ぐっ…!」

 

十代 LP4000→3900

 

「でも受けたダメージは100だけ!お前は自分のモンスターを自分で破壊しただけだぞ!」

 

「ダークナイトはそんなに甘くないわ…ダークナイトが破壊されたときに

 

カオスオーバーレイユニットを持っていた場合…ダークナイトは復活する!

 

…勿論…私の場にね…戻ってきなさい!ダークナイト!リターンフロム・リンボ!」

 

CNo.101 S・H・Dark Knight 攻2800/守1500 攻撃 CORU0

 

「更に私は…ダークナイトの攻撃力分…ライフを回復する…」

 

「何だって!?」

 

聖 LP3100→5900

 

「これがダークナイトの不死身の力よ…」

 

「…でもその効果も一回だけだろ!今の復活でダークナイトのオーバーレイユニットってやつは

 

無くなっちまったし…」

 

「甘いわね…不死身の意味を教えてあげるわ…バトルを終了してダークナイトの効果を

 

発動!1ターンに1度相手のモンスター1体をこのカードのカオスオーバーレイユニットに出来る!

 

ダークソウルローバー!」

 

ワイルドマンはダークナイトの放った光の波に飲み込まれて

結晶化し、ダークナイトのカオスオーバーレイユニットとして

ダークナイトの前に並ぶ

 

「ああっ!俺のワイルドマンが!」

 

「これがダークナイトが不死身たる所以…ダークナイトは相手の場にモンスターが居る限り

 

何度でも蘇れるのよ…私のライフを回復しながらね…」

 

「くっ…」




次回に続きます
後書き
はい、実はネオセブンスターズのラスボスは
アムナエルじゃなくて聖ちゃんでした
あまりに超展開過ぎるとは思いますが
十代とのデュエルを始めました
ちなみに察しの良い方は気づいたかもしれませんが
聖ちゃんが十代に対して使ってるデッキ、アレです

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