遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回から連戦を行うため今回デュエル2本立てになっています
また、一部カードの効果がアニメオリジナルの物になっていますので
その辺が嫌いな方はご注意ください


第三十四話 復活のセブンスターズ!?再戦?連続決闘!その1

レッド寮

聖の部屋

 

「う~ん…結局大徳寺先生の居場所校長先生に聞いたけど…

 

なんか行方不明らしいし…自力で探すしかないかな…

 

どこいっちゃったんだろ…大徳寺先生…」

 

『でも自力で探すって言ってもお姉ちゃん…この島でどうやって探すの?

 

心当たりも何もないじゃん』

 

『…探しようがありませんね…』

 

 

『『『『…』』』』

 

「…どうしようかしらねえ…あ、全部チェンジ」

 

『なんか聖が全部チェンジするの怖いんだけど…いっつも慎重にするタイプだろ?

 

デュエルとかも…』

 

『大胆な主…ありじゃの…妾は2枚チェンジじゃ…』

 

「じゃ、スタンドね…」

 

『ツーペアじゃ!くくく…悪いの主!これで主の胸もみ放題じゃ!』

 

「…確かに悪いわね…」

 

パサッと手札を置いて見せる…

 

「ストレートフラッシュよ、おっぱい揉まれるのは貴女ね」

 

『…なあ…聖?イカサマしてないか?』

 

「してないしてない…さっき負けて皆に揉まれたからって難癖はよくないわよ?

 

リオン…?」

 

『…なーんかあやしいんだよなー…あっ!やばい聖!十代がいきなり来て

 

部屋の扉を開けようとしてる!』

 

「ええっ!?やばいじゃない!?貴女達すぐにトランプを置いて…」

 

ゴトッ…

 

「あ…」

 

私の長袖のネグリジェからトランプが入った箱が落ちる…

 

『主の寝巻きから…今使ってるトランプと同じトランプじゃの…』

 

「…」

 

私は頬をぽりぽり掻きながら後ずさりして部屋の入り口に近づこうとする…

 

『…確保…』

 

『『アイアイサー!』』

 

シェキナが言い放ち幽鬼とリオンが私の両腕を掴み

部屋の奥まで引き戻される…

 

『さーてマスター♪』

 

とシェキナは跪き私の足にがっしりと絡みつくように抱きついてきた…

ちょっ…放して…

 

『ハアハア…マスターのおみ足…』

 

シェキナ!まじで放して!ひゃっ…頬ずりしないでってば…

 

『なぁるほどのぅ…話しながらトランプして目線逸らすことで

 

手元にあったもう一式のトランプから完成した手札を手に持って

 

山札の上に置いて引いたんじゃな…典型的なイカサマじゃの…

 

その証拠に今出したカードと同じカードが山札の中にあるのじゃ…』

 

「いや、違うのよそれは…」

 

『何が違うのじゃ?主よ♪』

 

マヤが手をわきわきさせながらにこやかな顔で近づいてくる…

 

「ストップストップ!マジでストップおおおおお、落ち着いてマヤ!」

 

『諦めろ聖!お前俺の時は一緒になって揉みまくったじゃねえか!

 

仕返しだ!どうせ俺との勝負もイカサマだったんだろ!?』

 

「あ、リオンとの勝負はイカサマしてないわ、それにリオンの手札普通に

 

ブタだったじゃないの…」

 

『(´・ω・`)』

 

と、私の胸にマヤのわきわきさせた手が触れるほんの寸前

 

 

この部屋に住んでいる誰のものでもない声が

部屋に響き渡った…

 

{ククク…精霊と楽しく日常か…呑気なものだな…}

 

『『『『「誰!?」だっ!?』』』』

 

{我が名はアムナエル…セブンスターズの最後の1人にして…

 

最強の1人…}

 

『…とうとうお出でなすったか…聖の鍵を奪いに来たのか!?』

 

『ていうか…最後の1人…私達の事見えるみたいだね…』

 

 

「この娘達の存在を知りながらも私に真っ先に勝負を挑んで来るなんて…よっぽど

 

自信があるのね…姿を見せなさい!」

 

{真っ先?ふふふ…それは違うな…私は既に貴様と遊城十代の持つ鍵以外の鍵2つを

 

既に回収し終えている…そして姿を見せることは出来ない…私は

 

錬金術の力で貴様に直接私の声を届けている…}

 

鍵を回収し終えた!?じゃあ…残ってるのは私と十代…

残ってた鍵を持っていたのは…まさか…!?

 

「貴方…万丈目君と明日香さんを…!」

 

{もうすぐここに十代がやってくる…それで鍵を奪えば残るは貴様のみ…

 

だが…私は彼とのデュエルの集中しなければならない…君の相手は

 

他の連中に任せるとしよう…}

 

「…他の連中?何を言ってるの?貴方以外のセブンスターズは全員…

 

貴方も自分で最後って言ってたじゃない!?」

 

{ふふふ…すぐに分かる…デッキを複数持っておくことだ…

 

彼らは一筋縄では行かないからな…ククク…ハーッハハハハハ!}

 

その声を最後に…声が聞こえなくなった…

すぐに分かる?

と、外から声が聞こえてきた

 

「出て来い!中務聖!我等はアムナエル様に命を受け、貴様とデュエルをしに来た!」

 

さっそく来たよ…

扉を開けるとオシリスレッドの前の地面の上に

6人…顔までローブで隠した連中が立っていた…

 

「我等はネオ・セブンスターズ…貴様の持つ…七星門を奪いに来た…

 

我々と…デュエルをしてもらうぞ…」

 

「ネオ…セブンスターズ?」

 

「我等はアムナエル様が錬金術の力で生み出した…元のセブンスターズの

 

移し身…だが…貴様が戦ったどのセブンスターズよりも強いと自負している…

 

全力で来るがいい…我等は手加減などせぬ…そして…

 

貴様に拒否権も無い…見るがいい…」

 

ローブの喋ってる奴が手を上に翳すと

そこに鏡のような円形の映像が出された…

そこには宇宙空間のような場所に捕らえられて気絶している

万丈目君に、明日香さん、吹雪さんが映し出されていた…

 

「!…3人の命に別状は…なさそうね…私が勝てば…開放されるの?」

 

「それは我等の管轄外だ…だが…我等を倒さなければ貴様は彼らの元へすら行けないだろう…」

 

「分かった…」

 

私はそういって部屋からデッキを取って6人の前に立った…

7つのデッキ…これは最初にセブンスターズの話を聞いた日に

作ったけどセブンスターズ達がいきなり来ることが多くて結局

1回も使わなかったデッキ…

そして、デッキをソリッドヴィジョンディスクにセットする…

 

「さぁ…デュエルを始めようか…先ずは私が相手だ!」

 

6人の中の1人が前に出てローブを脱いだ…

…黒い仮面…黒いロングコート…

 

「…ダークネス…」

 

コピーなのは本当みたいね…映し出されてる人質に

吹雪さんは居るし…おのダークネスは仮面の目の部分が赤く光ってる…

 

「ククク…私はそこに映っている甘い男とは違う…真の闇の力を見せてやろう…」

 

「「デュエル!」」

 

「おっと…貴様の精霊には邪魔をされないように除外させてもらおう…」

 

『なっ!?』

 

ダークネスと私、残り5人のローブを囲んで結界のような物が現れる…

それに弾かれて4人の精霊は結界の外へ出されてしまった…

 

「皆!」

 

『…大丈夫ですマスター!このくらい私達精霊には効きません…!』

 

『…でもこの結界…実害は無いみたいだけど…中に入れない…!』

 

幽鬼は刀や鎌で結界を切りつけるが傷一つ付かない…

 

『ならば妾が!』

 

『俺も!』

 

二人が龍の姿になりそれぞれ結界に攻撃を行うが…

結界は砕けない…それどころかあの2人の攻撃なのに傷一つ付いてない…

 

「無駄だ…その結界はデュエルで勝利する以外に出る方法は無い…」

 

「…勝てばいいんでしょ?…皆…心配しないで…勝つから…」

 

「ふ、貴様こそ自信があるようだな…ちなみに行っておくがこのデュエルは闇の

 

デュエルだ…負けたものは容赦なく命を奪われる…ダメージも実体化してな…」

 

「そう…なら…私も遠慮無しに…闇の力を…使う!」

 

私はネックレスに触れてヴァンパイア化する…

 

「先攻は私…私のターン!ドロー!」

 

聖 1ターン目

 

「私は防覇龍ヘリオスフィアを攻撃表示で召喚!」

 

私の場に薄い羽を広げた竜が現れる…

 

防覇龍ヘリオスフィア 攻 0/守1900 攻撃

 

「攻撃力0のモンスターを攻撃表示だと?」

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

聖 LP4000 手札4枚

 

「ふ、まあいいだろう…私のターン!」

 

ダークネス 1ターン目

 

「私は黒竜の雛を召喚!」

 

黒竜の雛 攻 800/守 500 攻撃

 

「私は黒竜の雛を生け贄に真紅眼の黒竜を特殊召喚だ!」

 

真紅眼の黒竜 攻2400/守2000 攻撃

 

「そして手札から黒炎弾を発動、このターンレッドアイズの攻撃を封じる事で

 

相手にレッドアイズの攻撃力分のダメージを与える!食らえ黒炎弾!」

 

レッドアイズの口から黒い炎が私に向けて発射される

 

「チェーンして罠発動!リフレクト・ネイチャー!

 

このターン…相手が発動したライフポイントにダメージを与える効果は、

 

相手ライフにダメージを与える効果になる」

 

私の場に壊れた鏡が現れ茨の蔦が巻き付き

それが黒い炎を受け止め相手に跳ね返しダークネスが

それを受ける…

 

ダークネス LP4000→1600

 

「ぐっ…ダメージを跳ね返した上にこのターン効果が継続するだと…!?

 

(これではもう一枚黒炎弾を発動することが出来ない…!)

 

…ならば!私は真紅眼の黒竜を生け贄に真紅眼の闇竜を特殊召喚!

 

これで攻撃不能のデメリットは回避出来る!」

 

真紅眼の闇竜 攻2400/守2000 攻撃

 

「更に!真紅眼の闇竜の攻撃力は墓地のドラゴン族1体につき300ポイントアップする!

 

墓地には黒竜の雛と真紅眼の黒竜!攻撃力は600ポイントアップし3000だ!」

 

真紅眼の闇竜 攻2400/守2000→攻3000/守2000

 

「さあ行け!レッドアイズダークネス!ダークネス・ギガ・フレイム!」

 

…シーン…ダークネスは攻撃を行わない…

 

「何故攻撃を行わない!?」

 

「防覇龍ヘリオスフィアの効果…相手の手札が4枚以下で私の場のモンスターが

 

このカードのみの場合、相手は攻撃宣言することが出来ない…貴方の手札は2枚…」

 

「…くっ…そんな効果が…私はカードを1枚伏せてターンエンドだ…」

 

ダークネス LP1600 手札1枚

 

「私のターン…ドロー…」

 

聖 2ターン目

 

「相手の場に攻撃力2000以上のモンスターが居るとき、このカードは手札から

 

特殊召喚出来る…おいで…限界竜シュヴァルツシルト」

 

その体で無限のマークを表したようなドラゴンが現れる

 

限界竜シュヴァルツシルト 攻2000/守 0 攻撃

 

「私はレスキューラビットを召喚…」

 

レスキューラビット 攻 300/守 100 攻撃

 

「効果発動フィールドのこのカードを除外して

 

デッキからレベル4以下の同盟の通常モンスター2体を特殊召喚する…ただし

 

この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ破壊される…

 

残さなきゃいいだけだけどね…私はデッキからアレキサンドライドラゴン2体を

 

特殊召喚!」

 

私の場に古代の王の名を冠した鱗を持った竜が2体現れる

 

アレキサンドライドラゴン 攻2000/守 100 攻撃×2

 

「私はヘリオスフィアのもう一つの効果を発動、自分の場に

 

ドラゴン族・レベル8モンスターが存在する場合に

 

このカードのレベルをエンドフェイズ時まで8にする…」

 

『主…さすがじゃの…これであの龍を呼べるのじゃ…』

 

「私はレベル8の限界竜シュヴァルツシルトと防覇龍ヘリオスフィアで

 

オーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!

 

エクシーズ召喚!宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源よりよみがえれ!

 

顕現せよ…そして我を勝利へと導け!No.107!」

 

私の場に赤と青の宝石が付いた黒い四角錐が107という数字と共に現れ

それが展開して行き機械のようなドラゴンが現れる

 

「銀河眼の時空竜!」

 

No.107 銀河眼の時空竜 攻3000/守2500 攻撃 ORU2 

 

「…(まだだ…奴の全力はこのモンスターからは感じられない…)」

 

「私は手札からRUM-バリアンズ・フォースを発動!このカードは、

 

自分のモンスターエクシーズをランクアップさせ…カオスエクシーズを特殊召喚する!」

 

「(…来た…!ここで出てきたモンスターにこの罠を使えば…)」

 

「私は銀河眼の時空竜でオーバーレイ!1体のモンスターで

 

オーバーレイネットワークを再構築!」

 

銀河眼の時空竜が点に開いた赤紫色の雲に吸い込まれ

そこで銀河の爆発が起きる…

そして、バリアンの紋章が付いた扉の鎖が砕け…そこから金色の龍が

飛来する…

 

「混沌より生まれし、バリアンの力…ナンバーズに宿りて、新たな混沌を生み出さん…

 

カオスエクシーズチェンジ!

 

顕現せよ、CNo.107!」

 

私の場に…細長い金色の四角錐が混沌の色をした107の数字と共に現れる…

 

「我が魂に宿りし粒子!今、光を超えた力となりて時を逆巻け!超銀河眼の時空龍!」

 

その四角錐が展開し、三つ首を持ったドラゴンが現れる…

通常のタキオンドラゴンの時に周りを回っていたオーバーレイユニットは

結晶化し、クロスのような形になるとカオスオーバーレイユニットとなり

ネオタキオンの前にズラッと並んだ

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍 攻4500/守3000 攻撃 CORU3

 

「…(来た…!)今だ!永続罠発動!闇の呪縛!お前の場のモンスター1体を対象に

 

発動する!」

 

地面から黒い鎖が出てネオタキオンに絡みつき、縛り上げる…

 

「そのモンスターは攻撃力が700ダウンし、攻撃も、表示形式の変更も出来ない!

 

これで貴様のドラゴンは封じた!」

 

『ギュァァァァ…』

 

ネオタキオンは鎖が邪魔そうに鳴き声を上げる

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍 攻4500/守3000→攻3800/守3000

 

「成程ね、タキオンドラゴンからネオタキオンに進化するのを待ってたわけ…

 

タキオンが進化すること…よくわかったわね…」

 

「最初に呼ばれた貴様のドラゴンからは、貴様の全力を感じなかっただけの事…

 

さあ!これで貴様の攻撃はそのエンドフェイズに破壊される2体のモンスターだけ…

 

さっさとターンエンドするがいい!(そして…次の私のターン…手札の

 

ドラゴン・ハートを使い…一気にドラゴン3体を墓地へ送って

 

ダークネスドラゴンの攻撃力をアップして…ククク…)」

 

「…浅い…」

 

「何だと!?」

 

「やっぱり貴方、本物の吹雪さんに比べて浅いわ…吹雪さんはね…

 

おちゃらけてる様に見えてとっても妹さん想いで深い考えを持ってる人なの…

 

確かに今の戦術…読みは良かったわ…でも…私のモンスター効果までは読み切って

 

なかったわね…このカードの効果を直接体験するのは貴方が始めてよ…

 

光栄に思いなさい…」

 

「…私があのような…おちゃらけた男に劣るというのか!」

 

「ええ…魅力も、何もかもね…私はネオタキオンの効果を発動!このターン、

 

攻撃してない自分のモンスター2体を生け贄に捧げることで…

 

このターンこのカードは3回の攻撃が出来るようになる!」

 

「何!?だが…貴様のモンスターは闇の呪縛によって封じられている…

 

攻撃は出来ない筈だ!」

 

「ネオタキオンの効果発動!カオスオーバーレイユニットを1つ使って、

 

このカード以外のカードの効果をターンの終わりまで全て無効にし、

 

このターンの開始の時の状態に戻す!タイム・タイラント!」

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍 CORU3→2

 

ネオタキオンの体に埋め込まれている宝石が光る…

そこから混沌の色が混じった七色の光が溢れ出し、

ネオタキオンが咆哮を上げると同時に

結界内の私以外の全ての色を明暗反転させる

 

「な、なんだこれは…!」

 

光に触れた物は全てこのターン中に起こった出来事を巻き戻して

元の状態に戻って行く…

ネオタキオンを縛っていた闇の呪縛も地面の中に吸い込まれ消え

カードもセット状態に戻る…

 

「これにより、フィールド上の全てのモンスター効果は使用不能となる…

 

ただし、超銀河眼の時空龍のみ、この効果の影響を受けない!」

 

私が発動した魔法カード、バリアンズ・フォースも墓地から手札に戻ってくる…

効果を発動し除外したレスキュー・ラビットも巻き戻って手札に戻ってきた…

やっぱ凄まじいわね…元の力を持ったオーバーハンドレッドカオスナンバーズは…

効果を発動していないカードは元には戻らないんだけどね…

 

真紅眼の闇竜 攻3000/守2000→攻2400/守2000

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍 攻3800/守3000→攻4500/守3000

 

「ば、馬鹿な!まるで時間が巻き戻ったかのように全てのカードが!?

 

だが…再セットではなく元に戻すのなら意味が無い筈!再び罠発動!」

 

「無駄よ!」

 

「!?」

 

「タイムタイラントを発動したターン、私が許可しない

 

フィールド上のカードは、発動出来ない!」

 

「何だと!?それでは…」

 

「このモンスターこそ…絶対なる時の支配者…そして…ネオタキオン自身は

 

巻き戻しの対象に入ってないから3回の攻撃は出来るままよ…さあ覚悟しなさい!

 

バトルフェイズ!先ずは1回目の攻撃でダークネスドラゴンを攻撃!

 

アルティメット・タキオン・スパイラル!」

 

ネオタキオンが3つの首から金色のエネルギー波が放たれ

ダークネスドラゴンを貫き爆発させる…

 

「ぐがあああああああ!!!」

 

ふむ…ダメージはやっぱり実体化してるのね…

 

ダークネス LP 1600→-500

 

ダークネスはネオタキオンの攻撃の余波を受けて跡形も無く消滅した…

コピーとは言え…吹雪さんの姿をした物を跡形も無く消滅させるのは

少し心に引っかかるわね…

 

「さあ、次は?」

 

「うふふふふ…所詮ダークネスでは力不足だったようね…」

 

残った5人の中からまた1人、前に出てくる…

 

「次は私よ…!」

 

…!

ローブを脱いだその姿は…この私のヴァンパイアの姿を与えてくれた

ヴァンパイア…カミューラだった…ただ…

白目の部分が黒い…

 

「カミューラ…さん…」

 

「貴女に名前を呼ばれる筋合いは無いわ…私はあんな腑抜けたヴァンパイアとは違う…

 

真の冷酷なヴァンパイア…一族復活も何も関係ない…

 

貴女達人間を根絶やしにする…それこそが私の望み…!

 

私を生み出したアムナエル様の為にも貴女をここで葬る!」

 

「…違う…」

 

「はぁ?」

 

「貴女も所詮コピー…しかも再現しきれてない…

 

カミューラさんは、何の理由も無く狩られて1人ぼっちになった可愛そうな

 

ヴァンパイアだったのよ!一族復活のために幻魔なんてくだらない存在に加担こそしたけど

 

それにはちゃんと明確な目的があった…ただのヴァンパイアの衝動に身を任せた

 

貴女がカミューラさんを語るな!」

 

「ふふ…ヴァンパイアの貴女が衝動に逆らうことを口にするなんて…

 

所詮貴女は紛い物…真のヴァンパイアには程遠い…」

 

私は真祖のヴァンパイアに会ってるし、時期女王候補とか呼ばれてるけどね…

 

「貴女みたいな紛い物とこれ以上話をするつもりは無いわ…

 

叩き潰してあげる…」

 

私はデッキを差し替えオートシャッフルでデッキを混ぜる

 

『マスター…静かですが明確な敵意を向けてらっしゃいますね…』

 

「やれるものならやってみるがいいわぁ!」

 

偽者のカミューラは口を大きく裂けさせ声を裏返してそういう…

 

「その姿でそんな顔しないでよ…」

 

「「デュエル!」」

 

「先攻は私…ドロー!」

 

カミューラ 1ターン目

 

「私は永続魔法ミイラの呼び声を発動!このカードは自分の場にモンスターが居ない場合

 

手札のアンデッド族モンスター1体を特殊召喚できる!私はヴァンパイア・ロードを

 

特殊召喚!」

 

ヴァンパイア・ロード 攻2000/守1500 攻撃

 

「更にヴァンパイア・ロードを除外してヴァンパイアジェネシスを特殊召喚!」

 

ヴァンパイアジェネシス 攻3000/守2100 攻撃

 

「そして私は通常召喚権でヴァンパイア・バッツを攻撃表示で召喚!」

 

ヴァンパイア・バッツ 攻 800/守 0 攻撃

 

「このモンスターが居る限り私の場のアンデッドモンスターは攻撃力が

 

200ポイントアップするわ!これでヴァンパイアジェネシスの攻撃力は

 

3200よ!」

 

ヴァンパイアジェネシス 攻3000/守2100→攻3200/守2100

 

ヴァンパイア・バッツ 攻 800/守 0→攻1000/守 0

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド…ふふふ…貴女にこのモンスターが突破出来て?」

 

カミューラ LP4000 手札1枚

 

「私のターン…ドロー!」

 

聖 1ターン目

 

「私は手札からアイス・ハンドを攻撃表示で通常召喚!」

 

私の場に氷で包まれた巨大な手が現れその根元辺りに付いている

普通の大きさの手が私の肩に捕まり繋がる

 

アイス・ハンド 攻1400/守1600 攻撃

 

「更に、手札のプロミネンス・ハンドは自分の場に

 

マジック・ハンド、ファイヤー・ハンド、アイス・ハンドのいずれかが

 

存在する場合、特殊召喚出来る…」

 

アイス・ハンドと逆側に機械で出来たような腕が現れ

アイス・ハンドと同じように私の肩に繋がる…

 

「私は、レベル4のアイス・ハンドとプロミネンス・ハンドで

 

オーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…

 

エクシーズ召喚!」

 

2本の腕が上空の穴に吸い込まれてそこから炎の柱が降りてくる…

 

「この世の全てを握り潰せ!No.106! 」

 

106という数字と共に岩石状の柱がゆっくりと降りてくる

 

「巨岩掌(きょがんしょう)ジャイアント・ハンド!」

 

岩石の柱が展開し指先と手のひら、計6個の目玉が付いた

巨大な岩の腕が私の場に出現する

 

巨岩掌ジャイアント・ハンド 攻2000/守2000 攻撃 ORU2

 

「攻撃力たったの2000?それじゃあ…」

 

「悪いけどジェネシスは狙わないわよ…バトルフェイズ!私はジャイアント・ハンドで

 

ヴァンパイア・バッツを攻撃!握りつぶせ!ジャイアント・ハンド!」

 

ジャイアント・ハンドはヴァンパイア・バッツを握りつぶす

…しかし…ジャイアント・ハンドが開いた手の中から

何事も無かったかのようにヴァンパイア・バッツは出てくる…

 

「ふふ…ヴァンパイア・バッツはデッキから同名モンスターを墓地に送って破壊の

 

身代わりに出来る…」

 

「…でもダメージは受けてもらうわ…」

 

「くっ…1000のダメージくらい…」

 

カミューラ LP4000→3000

 

LP4000ルールだと1000のダメージも馬鹿にならないんだけどね…

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンド…」

 

「貴女のエンドフェイズ永続罠、神の恵みを発動!」

 

…滑稽ね…ライフ回復の為とは言え

悪魔の一種のヴァンパイアが神の恵みにすがりつくなんて…

 

聖 LP4000 手札2枚

 

「私のターン…ドロー…ライフが500回復するわ…後悔させてあげる…

 

そんな低攻撃力のモンスターを、私の前に晒しておく事がどんなに愚かなことか…」

 

カミューラ LP3000→3500

 

カミューラ 2ターン目

 

「先ずはその邪魔なモンスターを破壊してあげる…強欲な壷を発動デッキから

 

カードを2枚ドローするわ!ライフを回復!」

 

カミューラ LP3500→4000

 

…うっとおしいわね…ライフ回復…相手にどんどんされると…

 

「そして私は幻魔の扉を発動!

 

私の魂は作られた物…よって幻魔に捧げる必要は無いわ!」

 

ノーコストでそのカードを発動するってわけね…本当にただのインチキじゃない…

 

「先ずは貴女の場のモンスターを全て破壊よ!」

 

カミューラの後ろに禍々しい扉が現れ

それに合わせてカミューラの顔も口が裂けた顔に変わり

声も裏返る…

 

「…永続罠ナンバーズ・ウォール発動!この効果により、互いの場のナンバーズは

 

カード効果及び、ナンバーズ以外との戦闘で破壊出来なくなる…

 

まあ、ジャイアント・ハンド自体、ナンバーズ以外との戦闘での破壊耐性を

 

持つから後半の破壊出来ない効果は関係無いけど…」

 

「ぐっ…これでは幻魔の扉の効果でモンスターが破壊出来ない…それに…

 

(手札のヘルバニアでも破壊が出来ない…)」

 

「どうしたの?あんまり顔色がよろしくないわね…ああ…ヴァンパイアだから当たり前か…

 

ねえ?偽者さん?」

 

「…おのれ!馬鹿にして…私はヴァンパイア・ジェネシスの効果を発動!手札の

 

アンデッドモンスターを墓地に送ってそのレベル以下のアンデッドモンスターを蘇生出来る!

 

私は手札のヴァンパイア・レディを墓地に送って、さっきデッキから墓地に送った

 

ヴァンパイア・バッツを蘇生するわ!これでジェネシスの攻撃力を3400まで上げれる!」

 

「モンスター効果を使わなければ良かったのに…」

 

「なんですって!?」

 

「私は巨岩掌ジャイアント・ハンドの効果を発動、相手フィールドのモンスターの

 

効果が発動した時、オーバーレイユニットを1つ使って発動」

 

ジャイアント・ハンドの周りを回っていた光の玉が

ジャイアント・ハンドの手のひらの目玉に吸い込まれて消える…

 

巨岩掌ジャイアント・ハンド ORU2→1

 

「相手モンスターの効果を無効にする!ヴァンパイア・ジェネシスの効果は無効!

 

喰らいなさい!モンスター秘孔死爆無惚(ひこうしばくむほう)!」

 

ジャイアント・ハンドの人差し指の目玉がドリルのような物に変化し

効果を発動しようとしたヴァンパイア・ジェネシスの胸に突き刺さる…

 

「そんな…ヴァンパイア・ジェネシスの効果が封じ込められた…!」

 

「更に、ジャイアント・ハンドが居る限り、この効果で効果を無効にされた

 

モンスターは、モンスター効果を発動出来なくなる…」

 

「でも…ヴァンパイア・ジェネシスの方が攻撃力は上…そんなモンスター

 

すぐに破壊してやろうじゃない…」

 

「そう思うんだった攻撃してみることね…でも、その時が貴女のモンスターの最後よ…」

 

「何ですって…?どういうことよ…」

 

「その時が来たら分かるわ…」

 

「…そんな脅し…私に通用すると思ったの!?私は一応…ヴァンパイア・バッツを守備表示にする…」

 

ヴァンパイア・バッツ 攻1000/守 0 攻撃→守備

 

…思いっきりビビッてるじゃない…反撃に備えて守備表示にしてるし…

 

「バトルよ!ヴァンパイア・ジェネシスで

 

ジャイアント・ハンドを攻撃よ!ヘルビシャス・ブラッド!」

 

「…脅しでも何でもないんだけど…」

 

ヴァンパイア・ジェネシスが攻撃の為に身構えたその時だった…

 

 

ドクンッ…

 

 

ヴァンパイア・ジェネシスは動きを止めた…

 

「…どうしたの?早く攻撃しなさいヴァンパイア・ジェネシス!」

 

「…貴女のモンスターは既に…終わっている…」

 

ヴァンパイア・ジェネシスの先ほどジャイアント・ハンドが指を突き刺した

胸の部分がボコンッと音を立ててへこみ、そこから光が溢れ出して

ヴァンパイア・ジェネシスはそのまま自爆するように破裂した…

 

「なっ…どうして!?自爆した!?」

 

「…自爆?とんでもない…さっきジャイアント・ハンドの秘孔死爆無惚を受けた瞬間

 

貴女のモンスターの運命は決まっていた…秘孔死爆無惚を受けたモンスターが

 

バトルを開始した瞬間…そのモンスターは無条件に破壊される…」

 

「そんな…」

 

「それだけじゃないわよ…貴女はヴァンパイア・ジェネシスの攻撃力分のダメージを受ける…

 

ジャイアント・ハンドの恐ろしさ思い知りなさい!五死眼光(ごしがんこう)!」

 

ジャイアント・ハンドの5本の指から光が放たれ、カミューラの居る場所に爆発を起こす…

 

「きゃあああああああ!!!!」

 

カミューラ LP4000→800

 

「さあ、ジャイアント・ハンドに勝てるモンスターが居なくなったわけだけど…

 

バトルはどうするの?」

 

「ハアッ…ハアッ…バトルは終了よ…私はターンエンド…」

 

カミューラ LP800 手札1枚

 

「もう虫の息…?ヴァンパイアが聞いて呆れるわね…貴女の方こそ紛い物のヴァンパイアよ…

 

私のターン…ドロー…」

 

聖 2ターン目

 

「私はブリキンギョを召喚…」

 

ブリキンギョ 攻 800/守2000 攻撃

 

「このカードの召喚に成功した時、手札のレベル4モンスター1体を特殊召喚出来る…

 

私は手札のファイアー・ハンドを特殊召喚!」

 

ブリキンギョの口が開きそこから炎に包まれた腕が現れる…

 

ファイアー・ハンド 攻1600/守1000 攻撃

 

「私は手札からRUM-バリアンズ・フォースを発動…対象にするのは

 

ランク4のジャイアント・ハンド…

 

ジャイアント・ハンドでオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!」

 

ジャイアント・ハンドが光となって上空の穴に吸い込まれる…

 

「現れよ、CNo.106!」

 

バリアンの扉が砕け

私の場に106の禍々しい文字と凄まじい熱気と共に球形の溶岩が現れ

それが溶岩の波となって場に広がりそこから巨大な腕が現れる

 

「混沌なる世界を掴む力よ、その拳は大地を砕き、その指先は天空を貫く…

 

溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド!」

 

CNo.106溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド 攻2600/守2000 攻撃 CORU2

 

「ジャイアント・ハンド・レッドの効果発動、カオスオーバーレイユニットを1つ使い

 

フィールドのこのカード以外の表側表示のカード効果を全て無効にする…

 

紅漠無惚(こうばくむほう)!」

 

CNo.106溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド CORU2→1

 

ジャイアント・ハンド・レッドから放たれた熱気が場の全てのカード効果を無効にする…

 

「まだよ…守備の邪魔なヴァンパイア・バッツが残ってるからね…私は

 

ファイアー・ハンドとブリキンギョで…オーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚…

 

現れろ!No.58 炎圧鬼(えんあっき)バーナー・バイサー!」

 

現れたのはそのままの姿の球形の炎の鬼…

 

No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー 攻1000/守1000 ORU2

 

「バーナー・バイサーの効果発動、このカードのオーバーレイユニットを全て取り除いて

 

自分の場のエクシーズモンスターに装備出来る…私はこの効果で

 

バーナー・バイサーをジャイアント・ハンド・レッドに装備よ…」

 

ジャイアント・ハンド・レッドがバーナー・バイサーを掴む…

掴んだだけ合体…

 

「この効果でバーナー・バイサーを装備したモンスターは相手プレイヤーに

 

ダイレクトアタック出来る…!」

 

「それじゃあ…ヴァンパイア・バッツをすり抜けて…!?」

 

「バトルよ!ジャイアント・ハンド・レッドでダイレクトアタック!

 

万死紅掌(ばんしこうしょう)!」

 

「いやああああああああ!!!!」

 

カミューラ LP800→-2200

 

ジャイアント・ハンド・レッドは回転しながら突っ込んでいき

コピーのカミューラを燃やし尽くして消滅させる…

…その姿を燃やすのは心が痛い…

アムナエル…許さないわよ…私に次々と私と和解した

セブンスターズの姿をした物を消させるなんて…

カミューラを倒した後の余韻に浸る間もなく…

私の前に3人目が立った…

 

 

 

 

 

 

 




後書き
怒涛のネオ・セブンスターズとの連戦が始まりました
読んでいただいた方にはお察しの通り
聖ちゃんが持っているオーバーハンドレッド及びそのカオスナンバーズ
ナッシュ及びドン・サウザンド、バリアン由来のカードは大体原作の効果になって
おります、これは後からちょっとやりたい事があるので
原作効果にしております、ご了承下さい

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