遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※最初でカイザーのキャラ崩壊がありますご注意ください


第三十一話 VSカイザー!決着!

「さあ!腹ごしらえも済ませたことだし…怒涛のコスプレデュエル午後の部を始めるぞ!」

 

「「「おお~!」」」

 

「司会は午前に引き続きこの丸藤翔と」

 

「解説はこのXYZ-ドラゴンだ!」

 

「「だからそれはいいから早く始めろって!」」

 

観客席からそんな声が響く

 

「…では…午前に引き続き、このヴァンプ・オブ・ヴァンパイアの猛進を止める

 

デュエルモンスターは居ないのか!」

 

…万丈目君…猛進とか言わないで…ていうかコスプレデュエルなのに

私ばっかりデュエルしてる気がするんだけど…私への挑戦みたいになってる節あるけど

いいのかしら…

 

「…俺が挑もう…」

 

…ん?この声は…

 

「おーっとここで挑戦者が現れたぞ!挑戦者は……」

 

「…」

 

「「「…」」」

 

『『『『…』』』』

 

その場に居た誰もが皆、絶句していた…

 

「お…お兄さん…?」

 

そこに居たのはカイザーだった…普通にカイザーが立っているだけなら誰も

絶句したりはしなかっただろう…

 

……カイザーがコスプレをしていた…

サイバー・エンド・ドラゴンの…肩の部分から2本の首が…

頭には真ん中の1本の首の着ぐるみのような状態で…

ちょっと…ごめん…笑い堪えるのに必死で…ぷっ…くく…

まともに…直視出来ない…無理…くくく…

 

「…何かのコスプレをしていないとここでデュエルをすることが出来ないと

 

吹雪から聞いてな…してきたんだが…」

 

「…くくっ…じ、十代君が脱ぎだしてそのままデュエルしたでしょ?

 

だからべ別にもうコスプレしなくて…ぷぷっ…ご、ごめん…もう…あははははははっ!なぁにその恰好!」

 

『だ、だめだよお姉ちゃん…うふ…あははははは!』

 

『これは…中々キますね…くすっ』

 

幽鬼は大笑いしシェキナは笑いを堪えていた

 

『~~~~ッ!』

 

マヤは笑いすぎて地面に倒れて声にならない声を上げてのた打ち回っている

 

『…』

 

リオン後ろを向いて黙っているがかなり我慢しているようだ…肩が震えている

 

「…コスプレしなくてもデュエルは出来たのか…?吹雪…どういうことだ…」

 

「うふふ…ふ、吹雪さん酷い…カイザーの事騙したんですね…」

 

「…テヘ♪」

 

「もうっ!兄さん!」

 

と吹雪さんは頭をこつんと叩いて逃げて行った…

明日香さんはそれを追いかけて行く…

 

「…」

 

どうしようこの空気…カイザーは無言でコスプレ衣装脱ぎだしたし…

 

「と、とりあえず…カイザーが私とデュエルしたいってのはわかったけど…」

 

「お、お兄さんが挑戦なんて…」

 

「…今度こそきっちり決着を付けようと思ってな…」

 

「…だーかーらー…決着も何も2回とも私の負けじゃない…」

 

『…マスター…何言ってるんですか…実質的には勝ちだって言ってるじゃないですか…

 

1回目のサレンダ―はともかく2回目は幻魔の邪魔だったんですから…』

 

…でもねえ…サレンダ―してるし…負けは負けだと思うんだけど…

 

「…まあ、いいわ…今回は勝たせてもらうわよ…」

 

ざわざわざわざわ

 

「すげえ…カイザーと黄昏の姫の対戦かよ…」

「学園ナンバー1の3年生と1年生の超新星の対戦…見逃せないな…」

 

…皆の前でカイザーとデュエルするのは始めてね…

改めて…宣言しよう…今回は…勝つ…

私はカイザーに指を指して…言い放つ

 

「カイザー…学園No1は、今ここでいただくわ!」

 

「…あ…アネゴいきなりの勝利宣言だー!」

 

「「「うおおおおおおお!!!!」」」

 

「…俺は自分で学園No1を名乗った覚えは無い…だが…俺はお前の全力とぶつかって

 

俺のリスペクトデュエルの誇りにかけて…お前に勝つ!」

 

…私はデッキを外して別のデッキにセットし直す…皆…ごめん…

カイザーには私だけで勝つ!

 

『…それはいいんだけどさ…聖…そのデッキ…』

 

『…マスター…』

 

『…お姉ちゃん酷い…』

 

『主…容赦しないんじゃな…今回…学園祭でテンション高くなっとるんじゃろうな…』

 

「「デュエル!」」

 

「私の先攻…ドロー!」

 

聖 1ターン目

 

「私は手札から一時休戦を発動!このカードは互いにデッキから

 

カードを1枚ドローして相手のターン終了時まで

 

私達の受ける全てのダメージは0となる!」

 

「先行で発動すれば、バトルフェイズが無いからな…実質的には自分だけがダメージ

 

から守られるわけか…だが…俺にドローをさせるとは…

 

塩を送っているつもりか!?」

 

「そんなわけないでしょ、キーカードをそろえる為よ…私は無の煉獄を発動

 

手札が3枚以上の時カードを1枚ドローしてこのターンのエンドフェイズに

 

手札を全て捨てる…」

 

「手札を全て!?」

 

「アネゴ!?いくらなんでもそれは…!?」

 

「私は手札から召喚僧サモンプリーストを召喚…このカードは召喚成功時、

 

強制的に守備表示になる…」

 

私の場に髭の長い魔導師の服を着たおじいさんが現れてすぐに

どっこいせと場に胡坐をかいて腰をかける

 

召喚僧サモンプリースト 攻 800/守1600 攻撃→守備

 

「サモンプリーストの効果発動…手札の魔法カード増援を墓地へ送ってデッキから

 

レベル4のモンスターを特殊召喚する…私はダーク・グレファーを攻撃表示で特殊召喚…」

 

今度は真っ黒な肌をした筋骨隆々の男性が現れる

 

ダーク・グレファー 攻1700/守1600 攻撃

 

「ダーク・グレファーは1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で

 

デッキから闇属性モンスターを墓地へ送る…

 

私は手札のインフェルニティ・リべンジャーを墓地へ送り…デッキから

 

ヘルウェイ・パトロールを墓地へ送る…そして私はカードを1枚伏せる…」

 

私の手札がみるみる減っていく…残る手札は2枚…どっちにしてもこのターンの終わりに

無の煉獄で墓地へ送られるけどね…

 

「レベル4の召喚僧サモンプリーストとダーク・グレファーでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!

 

禁呪の炎よ…過去と未来を今操らん!出でよ!ラヴァルバル・チェイン!」

 

私の場に炎に包まれた海竜が現れる…

これでも海竜族…全然見えないけどね…

 

ラヴァルバル・チェイン 攻1800/守1000 攻撃

 

「ラヴァルバル・チェインの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い…

 

デッキのモンスター1体を選択…」

 

デッキからカードを1枚カイザーに見せる…見せたカードは

インフェルニティ・デーモン…

 

「このカードをデッキの1番上に置く…次のターンのドローはこのカードに固定される…

 

他のカードでデッキの一番上が変わったりしない限りね…」

 

デッキをセットしオートシャッフルによってデッキがシャッフルされる…

そしてその上にインフェルニティ・デーモンを置く

 

「そしてターンエンド…エンドフェイズ…無の煉獄の効果で全ての手札…残った2枚を

 

墓地へ捨てる…」

 

捨てたカードはインフェルニティ・ビートルとインフェルニティ・ネクロマンサー…

これで私の手札は0枚…準備は出来た…

 

聖 LP4000 手札0枚

 

「アネゴ…全ての手札が…」

 

「…手札を全て失って何を考えているのかは分からないが…俺は容赦はしないぞ!

 

俺のターン…!」

 

カイザー亮 1ターン目

 

「お前が渡してくれたドローとダメージ無効…存分に利用させてもらう…!

 

俺はパワー・ボンドを発動!」

 

やっぱり握ってたわね…大体初手に握ってるのよね…カイザー…

パワー・ボンド…それに…

 

「手札の3体のサイバー・ドラゴンを融合!出でよ!サイバー・エンド・ドラゴン!」

 

現れる3つ首の機械竜…サイバー・ドラゴン3体もあたりまえの如く握ってた…

 

サイバー・エンド・ドラゴン 攻4000/守2800 攻撃

 

「パワー・ボンドの効果で、サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力はその元々の攻撃力分

 

攻撃力がアップする!よって攻撃力は4000アップする!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン 攻4000/守2800→攻8000/守2800

 

「いきなり…攻撃力8000かよ…流石カイザー…容赦ねえ…」

 

『…観客の皆さん…勘違いしてますね…本当に容赦ないのはマスターですよ…いきなり

 

ハンドレスな上にデッキトップがデーモンで固定されてるんですから…』

 

『本当だよ…お姉ちゃん…この後、何するか見え見えじゃん…』

 

エヘ♪

 

『エヘ♪じゃねえよ…』

 

「バトルだ!サイバー・エンド・ドラゴンでラヴァルバル・チェインに攻撃!

 

エターナル・エヴォリューション・バースト!」

 

サイバー・エンドの3つの首から放たれた光線を浴びて

ラヴァルバル・チェインは跡形もなく破壊される…

 

「でも、一時休戦の効果でダメージは0…」

 

「俺はカードを2枚伏せてターンエンド…この瞬間、本来ならパワー・ボンドの効果で

 

俺は4000のダメージを受けるが…お前の一時休戦の効果でダメージは0…

 

よって俺のサイバー・エンド・ドラゴンは攻撃力8000のまま俺の場に残る!

 

さあ…このサイバー・エンドを突破できるか!中務!?

 

(…俺の伏せたカードはドレインシールドと決闘融合-バトル・フュージョン…

 

サイバー・エンドの攻撃力を上回った場合はバトル・フュージョンで…

 

サイバー・エンドを突破された場合はドレインシールドで対応出来る…

 

さあ!どう来る…!?)」

 

カイザー亮 LP4000 手札1枚

 

「突破してあげましょう…私のターン…」

 

聖 2ターン目

 

「ドロー…当然ドローカードはさっきラヴァルバル・チェインで仕込んだ

 

インフェルニティ・デーモン…さあ…見せてあげるわ…ハンドレスコンボの恐ろしさ…」

 

「ハンドレス…コンボ…?」

 

「手札が0枚の場合にこのインフェルニティ・デーモンをドローした時、

 

このカードを相手に見せて手札から特殊召喚する!

 

出でよ!インフェルニティ・デーモン!」

 

私の場に目を複数持つ悪魔が現れる

 

インフェルニティ・デーモン 攻1800/守1200 攻撃

 

「このカードが特殊召喚に成功した時、デッキからインフェルニティカード1枚を

 

手札に加えることが出来る…この効果は自分の手札が0枚の場合に発動と処理を

 

行える…私はデッキから永続魔法、インフェルニティガンを手札に加える…」

 

デッキからインフェルニティガンを見せてデッキを戻す…

 

「そしてそのまま発動…これで再び、私の手札は0枚…よってインフェルニティガンの

 

効果を発動!」

 

「…手札が0枚の時に発動する条件のカードばかり…随分と条件の厳しいカードを使うんだな…」

 

「…条件が厳しい分、とてつもない爆発力を発揮するわよ…インフェルニティガンを墓地に

 

送ることで、墓地のインフェルニティモンスターを2体まで特殊召喚出来る!」

 

「何!?モンスターの複数体蘇生だと!?」

 

「墓地の、インフェルニティ・ビートルと、インフェルニティ・ネクロマンサーを蘇生!」

 

墓地の穴が開き、そこからカブトムシとボロ布を纏った呪術師のような骸骨が現れる

 

インフェルニティ・ビートル 攻1200/守 0 攻撃

 

インフェルニティ・ネクロマンサー 攻 0/守2000 守備

 

「インフェルニティ・ビートルの効果を発動、自分の手札が0枚の場合、

 

このカードを生け贄にすることでデッキの中のインフェルニティ・ビートルを

 

2体まで特殊召喚する」

 

私の場のカブトムシが分裂する

 

インフェルニティ・ビートル 攻1200/守 0 攻撃 ×2

 

「インフェルニティ・ネクロマンサーの効果、手札が0枚の時、墓地から

 

ネクロマンサー以外のインフェルニティモンスター1体を特殊召喚出来る!

 

蘇れ!インフェルニティ・リべンジャー!」

 

ネクロマンサーが呪文を唱えると墓地から小さな体のガンマンが現れる

 

インフェルニティ・リベンジャー 攻 0/守 0 守備

 

「これはすごい!アネゴ!おっと…ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさん!

 

手札0枚の状態で場にモンスターを5体も揃えたー!これはすごいですね!

 

XYZ-ドラゴンさん」

 

「うむ…流石だな…中務…」

 

「うおおお!すげえ!」「流石は黄昏の姫だ!」「でも待てよ…」

「うん…攻撃力が低いモンスターばかり…」

「あれでどうやって攻撃力8000のサイバー・エンドを…」

 

「私の場のインフェルニティ・リべンジャー及びインフェルニティ・ビートルは

 

チューナーモンスター…」

 

「例の白いモンスターカードか…」

 

「そうよ、先ずはレベル4のインフェルニティ・デーモンと

 

レベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーに、レベル2の

 

インフェルニティ・ビートルをチューニング!」

 

4+3+2=9

 

「破壊神より放たれし聖なる槍よ…今こそ、魔の都を貫け!

 

シンクロ召喚!現れろ…レベル9!氷結界の龍 トリシューラ!」

 

とてつもない冷気と共に白い3つ首の龍が現れる…

 

氷結界の龍 トリシューラ 攻2700/守2000 攻撃

 

「トリシューラの…絶対零度の冷たさを知るがいいわ…トリシューラの効果

 

シンクロ召喚成功時、相手の場、手札、墓地のカードをそれぞれ1枚ずつ凍りつかせ…

 

除外する…貴方のその残った1枚の手札…サイバー・エンド…

 

墓地のサイバー・ドラゴンを除外してもらうわ…」

 

トリシューラがキュオォォォォと吠えるとその体に纏っていた冷気が爆発するかのように

広がり、場のサイバー・エンド…カイザーの握っていた手札…墓地のサイバー・ドラゴンが

瞬時に凍りつき、粉々に砕け散る…

 

「…サイバー…エンド…」

 

「伏せていた、シンクロキャンセルを発動シンクロモンスターをエクストラデッキに

 

戻し、その素材となったモンスター1組が墓地へ揃っている場合、そのモンスター1組を

 

自分フィールドに特殊召喚出来る、蘇りなさい…私のモンスター達…」

 

インフェルニティ・ビートル 攻1200/守 0 攻撃

 

インフェルニティ・ネクロマンサー 攻 0/守2000 守備

 

インフェルニティ・デーモン 攻1800/守1200 攻撃

 

「そして特殊召喚されたインフェルニティ・デーモンの効果でデッキから…

 

インフェルニティ・ミラージュを手札に加える…」

 

「またシンクロ召喚を行うつもりか…」

 

「そのとうり、私はレベル4インフェルニティ・デーモンと

 

レベル3インフェルニティ・ネクロマンサー

 

にレベル1インフェルニティ・リべンジャーをチューニング…

 

地獄と天国の狭間…煉獄よりその姿を現せ、煉獄龍 オーガ・ドラグーン!」

 

4+3+1=8

 

全身が鋭いパーツで出来たドラゴンが現れる…

 

煉獄龍 オーガ・ドラグーン 攻3000/守3000 攻撃

 

…ん?

オーガ・ドラグーンの下にぽてっ、と小さい女の子が落ちる…

ボロボロのコートを着て、白いショートヘアーの女の子…

あ…決闘竜…インフェルニティの満足デッキの切り札だから忘れてた…

 

『むにゃ…』

 

眠そうな目をこすりながら女の子は立ち上がる…

あれ?以外に普通?

 

『…オーガ…見ないと思ったらそのデッキに居ったのじゃな…』

 

…マヤ…貴女が娘忘れちゃダメでしょ…

 

『…エヘ♪なのじゃ♪』

 

…イラッ…なんか腹立つ…真似されたのが腹立つ…

 

『…』

 

オーガと呼ばれた女の子は辺りをキョロキョロ見回し、こっちに気付くと

むふーと嬉しそうに鼻息を立てると…

 

『まんぞく!』

 

…普通って言った前言撤回…この娘、満足側だわ…

 

『まんぞく!ま~んぞ~く!』

 

オーガは私の足にしがみついてヨツヨツと登ってきた…

 

『すまんの主…その娘はそれしか喋れんのじゃ…』

 

…そう、でも意思疎通は出来るんでしょ?よろしくねオーガ

 

『まんぞく!』

 

オーガは嬉しそうに笑った

 

「私はインフェルニティ・ミラージュを召喚、再びハンドレス…」

 

インフェルニティ・ミラージュ 攻 0/守 0 攻撃

 

「インフェルニティ・ミラージュの手札が0枚の時に発動出来る効果を発動

 

このカードを墓地へ送り、墓地のインフェルニティモンスター2体を特殊召喚する

 

再び蘇れ、インフェルニティ・デーモン、ネクロマンサー!」

 

インフェルニティ・ネクロマンサー 攻 0/守2000 守備

 

インフェルニティ・デーモン 攻1800/守1200 攻撃

 

「インフェルニティ・デーモンの効果でデッキから、インフェルニティ・バリアを

 

手札に加える…」

 

「手札が増えているわけでもないのに…ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさん、

 

凄い展開力だ~!」

 

「レベル4のデーモンにレベル2のビートルをチューニング!」

 

4+2=6

 

「天を焼くシリウス…孤狼の蒼き瞳よ、地に縛られた牙無き犬共を噛み砕け!

 

シンクロ召喚!天狼王 ブルー・セイリオス」

 

天狼王 ブルー・セイリオス 攻2400/守1500 攻撃

 

「カードを1枚伏せて再びハンドレス…バトルよ…ブルー・セイリオスでダイレクトアタック…」

 

「罠発動だ!ドレインシールド!これでこのターンは耐えることが出来る!」

 

「…無駄よ…煉獄龍 オーガ・ドラグーンの効果発動、手札が0枚の場合1ターンに1度

 

魔法、罠カードの発動を無効にして破壊出来る…ドレインシールドは破壊…」

 

カイザーの場に表になったドレインシールドはオーガの尻尾に貫かれて粉々に砕け散る…

少女の姿のオーガは自慢気にふんすっと鼻を鳴らす

 

「そのままダイレクトアタック…」

 

ブルー・セイリオスは3つの狼の首でカイザーに噛み付く

 

「ぐうっ…!」

 

カイザー亮 LP4000→LP1600

 

「トドメよ!オーガ・ドラグーンでダイレクトアタック!

 

煉獄の混沌却火(インフェルニティ・カオス・バースト)!」

 

オーガの口から黒い炎が放たれカイザーの居る場所を包み込む…

 

「ぐああああああああ!!!!!」

 

カイザー亮 LP1600→LP-1400

 

「ヴァ…ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさんの勝利…です…お、おにいさんが…負けた?」

 

「た、黄昏の姫の奴…本当に勝っちまった…」「って…事は?」

「…あいつが学園ナンバー1って事だな…」

 

「「「うおおおおおおお!!!」」」

 

「あ、学園ナンバー1辞退します」

 

私は沸き立つ観客に向かってそう言う

 

「「「はあああああああ!!!!????」」」

 

うん…予想どうりの反応ね…

 

「だって~…皆の前でデュエルするのはこれが始めてだけど、私2回程カイザーに負けてるしー…」

 

「中務…!」

 

カイザーがそのことについて咎めようとしたので

口に指をあててシーっと合図を送っておいた…

カイザーは罰が悪い顔をしていたが…これでいいんだ…

だって学園ナンバー1もらって置いてなんだけど…面倒だし!

多分今より挑戦者増えて面倒なことになること間違いないし…

 

「なんだ…黄昏の姫も2回負けてんのか…」「じゃあ、あの強さのあいつに2回も勝つカイザーって」

「やっぱつええんだなぁ…」

 

何より、カイザーの面目も守られるしね…

 

『お姉ちゃんがそれでいいならいいんじゃない?』

 

『…マスターが過小評価なのは若干気に入りませんが…』

 

『ま、目立ちたがらない主らしいっちゃ主らしいとは思うのじゃ♪』

 

『でも本当にいいのか?学園ナンバー1のチャンス逃しちゃってよ、聖?』

 

いいのいいの、だってこのデュエルだって完全に本気ってわけじゃなかったし…

 

『『『『本気じゃない?』』』』

 

…本気だったら、貴女達と一緒にデュエルするわよ

 

『…お姉ちゃんのそういうとこだ~いすき♪』

 

『マスター♪』『主♪』『聖♪』

 

重い重い!一気に抱きつかないで!

 

「あ!居た居た!おーいそこのヴァンパイアさん!」

 

ん?ラーイエローの生徒?どうしたのかしら…息を切らして…

 

「ちょっと一緒に来てくれ!」

 

手を引っ張られて連れて行かれる…

 

「えっ!?ちょちょちょ」

 

「あれ!?アネゴ!?どこいっちゃうんスか~!?」

 

「わかんな~い!」

 

私はそのまま手を引かれて連れて行かれる…

 

………

 

……

 

私はマイクやらギター、楽器がおいてある舞台に立たされていた…

…なんか今日歌う予定だった生徒が…風邪で歌えなくなったそうで…

ももえが何か聖様ならきっと素晴らしい歌を歌ってくれますわ!と豪語したらしい…

いや…なんで?私…目の前で歌ったことないよね?ていうか何してくれてんの?

こんな大勢の前で歌えとか…いくらテンションあがってても…無理…やばい…吐いちゃう…

 

『…お姉ちゃん…大丈夫?』

 

無理…死んじゃう…




後書き
大変お待たせしました
PC新しく据え置きの物買いましたので投稿再開していこうと思います
さて、聖ちゃんは皆の前で歌えといわれてどうするんでしょうね

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