遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※セブンスターズ編の真っ最中ですが学園祭編スタートです
数話の間学園祭をやっていきます


第二十九話 学園祭スタート!VSBMG!ヴァンパイア聖

さて…学園祭が近いわけですが…

レッド寮コスプレデュエル大会のコスプレ…

丸藤君にヴァンパイアの姿を誤魔化すためにコスプレだって

言っちゃったのでヴァンパイア系統のコスプレしかできません…

皆は何のコスプレすればいいと思う?

 

『ヴァンパイア・レディなんてどうじゃ?』

 

…マヤは私の心折りたいの…?

 

『?何故じゃ?似合うと思うのじゃが…』

 

『マヤ…アンタ乳に栄養行き過ぎて脳みそ足りてないんじゃないの?

 

『何じゃとシェキナ…もう一回いってみい…』

 

『何度でも言って…』

 

ハイそこ…ガチ戦闘態勢にならない…部屋の中で暴れないように…

シェキナは何か無い?案

 

『…そうですねぇ…ヴァンパイア・ロードなんて如何です?

 

凛々しくってきっと素敵だと思います!凛々しいマスター…うへ、うへへへ』

 

涎拭きなさい…ていうか男じゃない…ロード…

 

『男装した女の子だからそそるんじゃないですか!』

 

貴女がそそってもあんまり意味が…

 

『なあ…聖…』

 

ん?どうしたの?何か案があるの?リオン

 

『いや、案じゃなくてだな…実は例のヴァンパイアの帝国から手紙と荷物が

 

届いてるんだ…ゴーストリック一同とヴァンプとカミューラよりって

 

書いてある…』

 

ヴァンパイアの皆から?何かしら…

リオンは空間に穴を開けてそこから段ボール箱と手紙の入った封筒を

取り出した

 

『封筒開けて手紙読み上げるぞ…えーっと…

 

親愛なる次期女王候補へ、私、ヴァンプとゴーストリック一同とカミューラより

 

贈り物を送ります、中身は私の服を次期女王候補の体のサイズに仕立て直した物

 

になっています、きっと似合うと思うので是非着てみてください…だってさ』

 

段ボールを開けてみると中にはヴァンプの服が入っていた…

コスプレにちょうどいいじゃない…

 

『あ、後ろになんか書いてある…PS…私のカードも一緒に送っておいたので

 

好きにしてねはぁと…だってさ…』

 

…ハートについては突っ込まないでおくわ…だってシェキナがすごい睨んでるんだもん…

段ボールを探ると…確かに入っていた、ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア…

当日のコスプレデュエルはこれもデッキに入れようかしら…

 

『えー?大丈夫なのお姉ちゃん…今度の学園祭用に組んだデッキにそのカード

 

組み込んで…ヴァンパイアサポート無いとつらいんじゃない?』

 

うーん…流石に貴方達全員が入ってるデッキと競合させるのは厳しいかしらね…

専用にデッキ組もうかしら…ヴァンパイアデッキ…

十代が当日デュエルしようって言ってきたから皆を出せるデッキ組んだんだけど…

サブにもう一個…組もうかしら…

と、ヴァンプのカードを眺めていたらヴァンプのカードのイラストがウインクをした…

うん…組むわ…

 

十代とデュエルする以外でもデュエルするかもしれないし…

 

…………

 

 

……

 

 

そしてデュエルアカデミア学園祭当日…

 

「へえ~コスプレデュエル?そんなのこのレッド寮にあったのか~」

 

「隼人君に教えてもらったんス、オシリスレッド伝統のコスプレデュエル!」

 

「…え?十代君知らなかったの…?じゃあなんで学園祭の時デュエルしようなんて…」

 

「いや、普通にデュエルがしたかったからだぜ?」

 

…せっかく用意したのに…いや着るけど…

 

「アネゴ…もしかしてそれ前言ってたコスプレの服ッスか!?気合入ってるッスね~!

 

僕的には明日香さんかアネゴにブラマジガールやってもらおうと思ってたんだけど

 

アネゴがそんなに気合入ってるなら仕方ないッス!明日香さんに…」

 

「ええっ!?私?私オベリスクブルーなんだけど…」

 

「レッド寮を助けると思ってお願いします!」

 

丸藤君が土下座をする、必死だ…

 

「いいじゃないか明日香、明日香のコスプレなら兄さんも見たいぞ」

 

吹雪さん…元気になって学園祭に参加できるのね良かった…

 

 

デンッ

 

デンッ

 

デンッ

 

 

…トメさん?

トメさんがブラマジガールの服を着ていた…

 

「ええええええ!?なんでトメさんがブラマジガールなの~!?」

 

「失礼だね!ブラマジガールは私の十八番だよ!結構…似合うだろう?」

 

と、目の横でピースを作る…

 

ビリッ

 

脇の部分に裂け目が入った…これは酷い…

男性陣は全員石のように固まっていた…

 

「あれぇ?おかしいねぇ…去年まではこの服ぴったりだったのに…縮んだ?」

 

皆黙ったまま首を横に振る…

 

「せ、せっかくだから皆もコスプレしてみるッスか?」

 

と、いうわけで皆それぞれ着替えることになった…

私は一旦部屋に戻ってヴァンパイア化して服を着て、小道具のリングを

腕に付けたりして唇に黒い口紅を塗った

…上に羽織るものあるからいいけど胸元大きく開いてへそだしになってる…

ちょっと恥ずかしいな…皆…ど、どうかな?

 

『…(ぐっ)』

 

シェキナは下を向いて左手で鼻を押さえてこっちに右手で親指を立てていた…

左手の指の間からはポタ…ポタ…と鼻血が漏れていた…

いややめてよ!吸血衝動が…トマトジューストマトジュース…

 

『主よ…』

 

どうしたの?マヤ…

うわっぷ!

マヤに抱きしめられて顔に胸を押し当てられた

苦しい苦しい!

 

『っはぁ~!かわいい!かわいいのじゃ!主かわいいのじゃ~!』

 

マヤは私を抱きしめたまま頭をなでなでする

苦しいってば!窒息しちゃうよ!

私はマヤに抱きしめられたままマヤを叩くが、手がやわらかいものに

ぼよよんっと弾かれる

 

『あんっ!主ったら大胆なんじゃから~♡』

 

…この感じ…まさかマヤ…

 

『飲んでるよ、祭りだからって朝から…』

 

酔っ払ってるわけね…

 

『それにしても…お姉ちゃん…綺麗…』

 

そ、そう?ヴァンパイア状態だと鏡に映らないから

どんな感じだかわかんないんだけど…

 

『聖、聖見てごらん』

 

とリオンが手鏡を取り出して私に見せる…私

ヴァンパイアは鏡に映らないわよ…どうしたの?リオン…

え?…映ってる?なんで?

 

『その服着てるとヴァンパイアでも鏡や写真に写れる魔力がかかってるから

 

映るんだって…段ボールの中に説明書入ってた』

 

へえー…すごいわね、ヴァンパイアの服

うん、バッチリね、鏡見て服とか曲がってないか確認出来て良かったわ

さて、日焼け止め塗ってと…行きましょうか…

ああ、そうだ皆、今日は実体化していろんなところ見て回ってきていいわよ

今日ならコスプレと思われるでしょ

私は精霊達にお小遣いを渡す

 

『えっ!?いいのお姉ちゃん!わたあめ買っていい!?』

 

いいわよ

 

『俺もりんご飴食べたい!』

 

ええ、1人5千円あるから大丈夫でしょ、大事に使いなさい

…シェキナは…どうしようか…流石に誤魔化せそうにないけど…

 

『ご心配ありがとうございますマスターですがご安心ください…』

 

とシェキナは体から光を放つ…まぶしっ…

ヴァンパイアに急な光はやめてよ…光が収まるとそこに

立っていたのは…

 

白い髪をショートにして目を閉じすごく一般的な服を着た美人だった…

え?誰?

 

『いやですねーマスター♥シェキナですよー』

 

に、人間体になれるようになったの?い、いつから?

 

『マスターと熱い夜を過ごしたあの日から♥』

 

…へ、へえ…とりあえずその格好なら怪しまれないわね…保護者お願い出来る?

 

『承知しました』

 

それとリオンはその格好は何かと不味いから、服を着るように…

マヤは…

 

『酒は…酒はあるのか?主~』

 

ぼよよん

 

…頭冷やすように…

 

…………

 

……

 

 

「わあ…」

 

明日香さんがハーピィ・レディSB(サイバーボンテージ)の格好をしていた

 

「女性用これしかなかったんだけど似合うかしら…」

 

「ええすごく…明日香さんかわいい!」

 

「ありがとう、聖ちゃんもすごくかわいいわよ」

 

「うわあ…アネゴも明日香さんもすごく似合ってるッス…

 

これでオシリスレッドの出し物にも華が…」

 

「いいんだなぁ!2人ともありなんだなぁ!バッチグーなんだなぁ!」

 

「隼人、日本語おかしいぞ」

 

「本当はジュンコやももえを呼んでハーピィ・レディ三姉妹!てやろうと

 

したんだけど…逃げられちゃった…あっ!でも聖ちゃんが居るって知ったら

 

ももえは来るかしら」

 

…餌にしないでくださいよ…

 

「十代君は何かコスプレしないの?」

 

「うーん…そうだなあ…」

 

と色々吟味を始めた…

 

で…なんだかよく分かんないコスプレになった…

 

「いやさ…いい感じのやつを次々付けてたら何に扮してるかわかんなくなってきてさ」

 

「それはコスプレっていわないんじゃぁ…」

 

「コスプレじゃないよね…」

 

食堂を出ると向こうからガションガション音を立てて…

メカが歩いてきた…

 

『よっ!万丈目サンダー!』『日本一!』

 

精霊のおジャマブラックとおジャマグリーンが万丈目君を囃し立てる

 

「世界一と言え!」

 

『男前~♥』

 

おジャマイエローが体をくねくねさせる

 

「当たり前だ!」

 

おー…XYZ-ドラゴン・キャノンだ…気合入ってる~…

 

「それは素人の仕事じゃないんだなぁ」

 

「ふん…俺はやるときはやる男だ」

 

「似合ってるわよ万丈目君」

 

「そ、そうかい?天上院君…(しまったな…カメラを持ってくれば良かった…)」

 

万丈目君は顔を赤らめる…

 

「あれ?万丈目くん顔赤いよ?何を想像してるんすか?」

 

「黙れ!」

 

丸藤君が茶化して万丈目君はそれに怒る

 

「さあ、諸君!オシリスレッド怒涛のコスプレデュエルを始めようではないか!」

 

「「「おー!」」」

 

「まずは…ここに居る中務聖と遊城十代に挑む命知らずなデュエルモンスターは居ないか!」

 

「あれ?万丈目君はやらないの?」

 

「こんな格好でデュエルができるか!」

 

あ…やっぱり出来ないよね、その恰好だと

 

「…ところでなんで私と十代君が挑まれる側なの?」

 

「さあ…?」

 

明日香さんと並んで立っていると、横からカシャッと音がした

見ると吹雪さんがカメラで写真を撮っていた

 

「兄さん…?」

 

「いやぁ、ちょっと見ない間に明日香がこんなに美人さんになってるなんて

 

兄さんは嬉しいぞ」

 

「兄さん!その写真…!」

 

「明日香と聖ちゃんのコスプレツーショット!両陣営のファンクラブに配ろうと

 

思ってね!」

 

「この!」「おっと♪」

 

明日香さんがカメラを取り上げようとするが、吹雪さんはそれをサッと躱す

 

「待ちなさい兄さん!写真返してよ!」

 

「嫌だね♪」

 

…吹雪さんを追いかけて明日香さんはどこかに行ってしまった…

どうするのこれ…デュエルする人私と十代しか居なくなっちゃったじゃない…

 

「おい早く始めろよ!」「誰かやらねーのか!?」

 

観客がイライラし始める…仕方ないから十代とデュエルを…

 

「あの!」

 

ん?…声がする方を向くとそこには…

 

「あー!ブラック・マジシャン・ガール!」

 

「トメさんじゃない!」

 

丸藤君が喜びの声を上げる

 

「すげえ!本物そっくりだ!」

 

「デュエル、いいですか?」

 

「当たり前だ!コスプレデュエル実行委員長、この万丈目準が許可する!」

 

あ、そうだったんだ…実行委員長だったんだ…

 

「で、どちらをお望みかな?ここに居る吸血鬼娘とよく分からないモンスター」

 

「えーっと…」

 

私はブラック・マジシャン・ガールの方をじっと見つめる…

ブラマジガールはにこにこしたまま首を傾げて私の方を見つめ返す

…この娘…もしかして…精霊…しかも実体化できるくらいの力を持った…

 

「うーん…じゃあこっちの吸血鬼の人とデュエル♪」

 

「わかりました、始めましょう」

 

私とブラマジガールは丸藤君が白線を引いて作ったデュエルフィールドに立つ

 

「あのブラック・マジシャン・ガールは誰かな?レッドに女子はいないし」

 

「うおおおおお!黄昏の姫とブラマジガールか!こりゃすげえ対戦カードだ!」

 

会場はどんどん盛り上がっていく

 

「レッドの出し物、盛り上がってるノーネ」

 

「しまった…コスプレに手間取って遅れたか…」

 

観客席を見ると後ろのほうにクロノス先生と三沢君が見えた…

三沢君はアマゾネスペット虎のコスプレをしていた…

タニヤへの未練タラタラじゃないの…

 

「ブラック・マジシャン・ガール!キュートなノーネ!

 

プリティなノーネ!グラッチェなノーネ!相手は…ヒイッ!

 

ヴァンパイアなノーネ!怖いノーネ…」

 

「うう~僕の作ったステージにブラック・マジシャン・ガールが…

 

この企画最高ッス!」

 

「丸藤翔!!さっさとリング前の実況席に来い!解説者を待たせるな!」

 

「ゴメーン」

 

「只今より本日のメインイベント!のコスプレデュエルを行います~!」

 

「ほとんどメインしかないがな…」

 

「「「うおおおおおお!!」」」

 

会場が大盛り上がりになる

 

「解説は、伝説のXYZ-ドラゴンさん」

 

「やあ」

 

万丈目君が手を上げてにこやかに挨拶をする

 

「実況はこの私、丸藤翔が送りします!」

 

「それはいいから早くやれ!」

 

「「むっ…」」

 

観客席から上がった声に2人がムッとする…

だけどすぐに表情を戻すと

 

「おーっと!いよいよデュエルモンスターの登場だ~!」

 

「何を言っている、最初から居るだろ…」

 

「赤コーナー!…アネゴ…それ何てモンスターなんスか?」

 

「…ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア…」

 

「失礼…赤コーナー!黄昏の姫にして我らがアネゴ!ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア!」

 

…ピース…

 

「うおおおおおお!!!」

「きゃあああああ!聖様ああああ!」「アネゴ~!」

「踏んでくれー!」

 

観客席にももえ率いる私のファンクラブだというの面々が大声で叫んでいた…

あれ?今丸藤君観客席に居なかった?

あと踏んでくれに関しては無視…聞かなかったことにしよう…

 

「続いて青コーナー!これは凄いぞ!我らがアイドル!

 

ブラック・マジシャン・ガールの登場だ!」

 

「だから…最初からいるだろう…」

 

「いや…これは…ノリというか…」

 

「応援よろしく♪」

 

ブラマジガールが観客に投げキッスをする

 

「「「「うおおおおおおおお!!!!」」」」

 

あれ?今、観客席に丸藤君が居たような…気のせい?

 

「…おい貴様…さっき向こうに居なかったか?」

 

「そうッスか?気のせい気のせい、さあ!両者デュエルディスクを展開だ!」

 

ブラマジガールはアカデミアのディスクを

私は悪魔の翼のように変形したソリッドヴィジョンディスクをそれぞれ展開する

 

「「デュエル!」」

 

「先行は私、いっきまーす!」

 

「「「「うおおおおお!」」」」

 

ブラマジガールが何かをするたびに歓声が上がる、流石の人気ね

 

ブラック・マジシャン・ガール 1ターン目

 

「ドロー!モンスターを裏守備でセット!」

 

「「「いいぞー!ブラック・マジシャン・ガール!」」」

 

「ハーイ♪ターンエンドです♪」

 

ブラック・マジシャン・ガール LP4000 手札5枚

 

「私のターン、ドロー!」

 

「「「聖様~!ファイト~!」」」

 

…観客の二つの勢力で大分騒がしいわね…

 

聖 1ターン目

 

「私はおろかな埋葬を発動、デッキからモンスター1体を墓地へ送る…

 

デッキからヴァンパイア・ソーサラーを墓地へ送る…

 

そして、今墓地へ送ったヴァンパイアソーサラーをゲームから除外して効果発動!

 

このターン、1度だけ闇属性のヴァンパイアモンスターを召喚するときに必要な

 

生け贄を無しに出来る…私はヴァンパイア・ロードを生け贄無しで召喚する!」

 

私の場に高貴な顔立ちのヴァンパイアが現れる

 

ヴァンパイアロード 攻2000/守1500 攻撃

 

「おーっと!ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさん!生け贄無しで

 

いきなり上級モンスターを召喚だー!」

 

「あれは…カミューラも使っていたモンスター…!」

 

「成程…アネゴの今のイメージに合わせてヴァンパイアデッキというわけですね

 

解説の万丈…いやXYZ-ドラゴンさん」

 

「ああ、そうだろうな」

 

「私はフィールド魔法ヴァンパイア帝国(エンパイア)を発動!」

 

フィールドが紅い月が空に浮かぶ夜の街に変わる…

私の後ろの坂道の向こうには大きな城が…

 

「更に私は手札から魔法カード威圧する魔眼を発動!自分フィールドの攻撃力

 

2000以下のアンデッドモンスター1体を選択してダイレクトアタックを

 

可能にする!」

 

「ヴァンパイア・ロードの攻撃力は丁度2000…守備モンスターをすり抜けられて

 

しまうな…」

 

「バトル!ヴァンパイア・ロードでダイレクトアタック!暗黒の使徒!

 

ヴァンパイア帝国の効果で、私のアンデッドモンスターの攻撃力は

 

ダメージ計算時のみ、500ポイントアップする!」

 

ヴァンパイア・ロード 攻2000/守1500→攻2500/守1500

 

ヴァンパイア・ロードがマントを翻し、そこからコウモリが大量に

ブラマジガールに襲いかかる

 

「きゃああああ!」

 

ブラック・マジシャン・ガール LP4000→LP1500

 

ヴァンパイア・ロード 攻2500/守1500→攻2000/守1500

 

「ああああ!ブラマジガール…アネゴ酷いッス…」

 

「「「流石聖様~!私(俺)達もぶってくださーい!」」」

 

「…(無視無視…)ヴァンパイア・ロードの効果、戦闘ダメージを与えた時、

 

魔法、罠、モンスターのいずれかの種類のカードを宣言する、

 

相手はそのカードをデッキから墓地へ送らなければならない…

 

私はモンスターカードを選択…」

 

「私は…見習い魔術師を墓地へ!」

 

「1ターンに1度相手のカードがデッキから墓地へ送られた時、ヴァンパイア帝国

 

の更なる効果を発動!自分の手札、又はデッキからヴァンパイアの闇属性

 

モンスターを墓地へ送ってフィールドのカード1枚を選択して破壊する!

 

デッキのヴァンパイア・ソーサラーを墓地に送ってその裏守備モンスターを破壊する!」

 

「容赦ない猛攻…流石は黄昏の姫だな…」

 

万丈目君がうんうんと頷く

 

「ああっ!私のファイアーソーサラーが…」

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド…」

 

聖 LP4000 手札1枚

 

「私のターン、ドロー…うーん…あの伏せカードが怪しいかな…

 

でも臆さず行くよ!」

 

ブラック・マジシャン・ガール 2ターン目

 

私は死者蘇生を発動!墓地のファイアーソーサラーを復活!そして

 

ファイアーソーサラーを生け贄にブラック・マジシャン・ガールを召喚!」

 

ブラック・マジシャン・ガール 攻2000/守1700 攻撃

 

「出たー!我らがアイドル、ブラック・マジシャン・ガールだー!」

 

「「「うおおおおおお!!!」」」

 

「これはナイスですね!XYZ-ドラゴンさん」

 

「ああ…だが、中務の場には同じ攻撃力のヴァンパイア・ロードが居る…うかつに

 

手出しは出来ない…」

 

「そこで…私は魔術の呪文書をブラック・マジシャン・ガールに装備…これで

 

攻撃力700ポイントアップよ!」

 

ブラック・マジシャン・ガール 攻2000/守1700→攻2700/守1700

 

「これでヴァンパイア・ロードの攻撃力を上回った!可愛い顔してやるぞ!

 

ブラック・マジシャン・ガール!」

 

「そして私は二重召喚を発動して…マジシャンズ・ヴァルキリアを召喚!」

 

マジシャンズ・ヴァルキリア 攻1600/守1800 攻撃

 

「グットです…あのカードがある限りアネゴ…いやヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさんは

 

他の魔法使い族を攻撃対象に選択出来ない!」

 

「解説は俺だ!俺の役を取るな!」

 

「ごめん」

 

「さあバトルよ!行け~!ブラック・マジシャン・ガール!せーの!」

 

「「「1!」」」「「「2!」」」「「「3!」」」

 

「「「黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!」」」

 

「ダメージ計算時、ヴァンパイア帝国の効果でヴァンパイア・ロードの攻撃力は

 

500ポイントアップする…」

 

ヴァンパイア・ロード 攻2000/守1500→攻2500/守1500

 

ヴァンパイア・ロードはブラマジガールの杖から出た魔法で

焼き尽くされ破壊される

 

「よってダメージは200ポイント…」

 

聖 LP4000→3800

 

「ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさん、ダメージを最小限に抑えました!」

 

「続いてマジシャンズ・ヴァルキリアでダイレクトアタック!」

 

「そっちは通さない!罠発動!永続罠リビングデッドの呼び声!

 

墓地のヴァンパイア・ロードを攻撃表示で特殊召喚!」

 

ヴァンパイア・ロード 攻2000/守1500 攻撃

 

「うーん…これじゃ攻撃出来ないや…私はバトルを終了してターンエンド!」

 

ブラック・マジシャン・ガール LP1500 手札1枚

 

「私のターン!ドロー!」

 

聖 2ターン目

 

「私は墓地のヴァンパイア・ソーサラーを除外して闇属性ヴァンパイアモンスターを

 

生け贄無しで召喚する!来て!ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア!」

 

私の場に私と同じ服を着た白髪の美しいヴァンパイアが現れる

 

ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア 攻2000/守2000

 

「ブラマジガールと同じくヴァンプ・オブ・ヴァンパイアさんも自身を召喚しましたー!」

 

「ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアの効果!このカードが召喚に成功した時

 

このカードより攻撃力が高い相手フィールドのモンスター1体を装備カード扱いで

 

このカードに装備する!ブラック・マジシャン・ガールはいただきよ!」

 

「あっ!そんなぁ!」

 

ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアはブラマジガールの首筋に噛みついて

気絶させるとお姫様抱っこをして抱え上げる

 

「「「おお~!…(エロい!!!)」」」

 

男性陣から歓声が上がる…何考えてんのかしら…

 

「そして装備したモンスターの元々の攻撃力分、攻撃力をアップする!」

 

ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア 攻2000/守2000→攻4000/守2000

 

「くっ…でも魔術の呪文書が墓地へ送られた時ライフを1000回復する!」

 

ブラック・マジシャン・ガール LP1500→2500

 

「私は、ヴァンパイア・ロードでマジシャンズ・ヴァルキリアを攻撃!

 

暗黒の使徒再び!ヴァンパイア帝国の効果でダメージ計算時、攻撃力500アップ!」

 

ヴァンパイア・ロード 攻2000/守1500→攻2500/守1500

 

「きゃあっ!」

 

ブラック・マジシャン・ガール LP2500→1600

 

ヴァンパイア・ロード 攻2500/守1500→攻2000/守1500

 

「そして戦闘ダメージが与えられたからヴァンパイア・ロードの効果で

 

デッキの魔法カードを墓地へ送ってもらうわ」

 

「…私はデッキの次元融合を墓地へ…」

 

「ブラック・マジシャン・ガールの場にはモンスターが居ません…

 

そしてアネゴの場にはヴァンプ・オブ・ヴァンパイア…

 

ブラック・マジシャン・ガールが負けちゃう…」

 

「勝負あったな…」

 

「「「「ああ~…」」」」

 

「ハイハイ…みんながっかりしないで♪最後まで楽しもう♪

 

私は、今日、みんなに応援してもらえてとっても幸せだったよ♪」

 

「ブラック・マジシャン・ガール…(君は…ひょっとして本当に…)」

 

「さあ来るならどーんと来い!」

 

「…私も、貴女とデュエル出来て楽しかったわよ…ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアで

 

ダイレクトアタック!ヴァンパイアキッス!」

 

ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア 攻4000/守2000→攻4500/守2000

 

ヴァンプ・オブ・ヴァンパイアはモンスターの方のブラマジガールを抱きかかえたまま

投げキッスをする

それに合わせて私も投げキッスをする…なんちゃって…

 

「「はうぁ~~~」」

 

観客席からバタンバタンと人が倒れる音がした…なんで!?

 

「きゃああああああ!!!」

 

ブラック・マジシャン・ガール LP1400→-2900

 

「う~ん!負けちゃった!…でも、最高に楽しかったよ!」

 

「「「「最高!楽しかったよ!よくやったよー!」」」」

 

「本当に幸せなデュエルでしたね…万丈目さん…じゃなくて

 

XYZ-ドラゴン・キャノンさん…」

 

「まぁな」

 

………

 

……

 

オシリスレッド寮

レッド寮横万丈目の荷物裏

 

うーん!楽しいデュエルだった~!最近セブンスターズとのデュエルで

暗い闇のデュエルばっかりだったからいい気分転換になったー!

 

「お姉ちゃんただいまー!」

 

「ほらほら聖ー!りんご飴りんご飴!」

 

あ、ちょうど皆も帰ってきた、

幽鬼はわたあめを、リオンはりんご飴をそれぞれ持ってこっちに走ってくる

 

「主、ただいまなのじゃ」

 

マヤ、酔いは覚めたの?

 

「ああ、タコ焼きに紅生姜とマスタードとカラシとわさび塗って食べたら覚めたのじゃ」

 

…相変わらず酷いもん食べるわね…聞いてるだけで舌しびれるんだけど…

シェキナ、皆はおとなしかった?

 

「ええ…でも一つご報告が…」

 

何?

 

「私達が屋台で物を買おうとした時に奢ってあげるよという輩が現れてですね…

 

その…私達お小遣い1円も消費してないんですよ…」

 

ええっ!?その人に悪いよ!その人は…!?

 

「…こちらに…」

 

「やあ聖ちゃん♪」

 

ズコーッ!私は思いっきりズッコける

 

「…吹雪さん…何してるんですか…」

 

「いやぁ、可愛らしいコスプレの女の子が4人も居るから声かけたくなってね

 

話を聞くと聖ちゃんの姉妹だっていうじゃないか、だから奢っちゃったよ♪」

 

…いや、いきなり声をかけるとか不審者ですよね…

ていうか身元のごまかし私の姉妹にしたの…貴女達…

 

「流石、明日香のお友達だけあって美人揃いの姉妹だね♪」

 

「…奢っていただきありがとうございました…」

 

「いやいい♪いい♪美人さん達とお話出来て嬉しかったしね♪」

 

「…兄さん…やっと見つけたと思ったら…」

 

明日香さんがハーピィ・レディの格好に似合う狩人の顔で

吹雪さんの後ろに立っていた…

 

「あ、明日香!?」

 

「…聖ちゃん、ごめんね…兄が余計なことして…」

 

と明日香さんは吹雪さんの襟首を捕まえて引きずって行った…

…合掌…

 

「あ!アネゴー!こんなところに居た~!」

 

丸藤君が走ってくる

 

「そろそろ2試合目が始まるッスよー!今度はアニキとデュエルするんスよね?」

 

「ええ…今いくわ…」

 

「待ってるッス!頑張ってくださいね!」

 

丸藤君はデュエルフィールドの方へ走っていく

さて…皆…

 

『うん!』

 

『ああ!』

 

わたあめとりんご飴を食べ終えた幽鬼とリオンが精霊に戻る

 

『行くのじゃな、主』

 

『参りましょう、マスター…』

 

マヤとシェキナも精霊に戻る…そして私は

デュエルディスクのデッキを交換して、十代の待つデュエルフィールドへ向かった

 




後書き
最近仕事の残業との決闘で大変時間がとりづらくなっていて
投稿が滞っており申し訳ありません
次回は十代とデュエルをします、聖ちゃんは精霊全員が入った
全力のデッキを使用します

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