遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回とあるぶっ壊れカードを聖ちゃんが使用しています
禁止カードなので禁止カードアレルギーの方はご注意ください


第二十八話 旧学生寮再び

「私のターン!ドロー!ペンデュラムスケールの右錬神柱のペンデュラム効果!

 

もう一つのペンデュラムスケールに妖仙獣カードがある時…

 

ペンデュラムスケールが11に上がる!もう一つのペンデュラムスケールの

 

左錬神柱のスケール3と合わせてレベル4から10のモンスターを同時に召喚可能!

 

ペンデュラム召喚!烈風纏いし妖(あやかし)の長よ…荒ぶるその衣を解き放ち、

 

大河を巻き上げ大地を抉れ!いでよ魔妖仙獣 大刃禍是!」

 

魔妖仙獣 大刃禍是 攻3000/守 800 攻撃

 

「大刃禍是が召喚、特殊召喚に成功した時フィールドのカードを2枚まで

 

持ち主の手札に戻すことが出来る!貴方の場の切り込み隊長2体を手札に戻す!」

 

「ぐっ…俺の切り込み隊長ロックが!」

 

「まだ手札には戻さないでね…」

 

「何っ!?」

 

「私の場の妖仙郷の眩暈風の効果!セットされたモンスター及び、表側表示の

 

妖仙獣以外のモンスターが手札に戻る時、手札ではなくデッキに戻す!

 

妖仙ロストトルネード!」

 

「何だと!?俺の切り込み隊長達が!」

 

「眩暈風に誘われたカードはフラフラとデッキに行ってしまう…これこそが

 

妖仙ロストトルネードよ!バトル!魔妖仙獣 大刃禍是でダイレクトアタック!」

 

「うわあああああああ!!!!」

 

イエロー生徒 LP2400→-600

 

「ふうっ…これで今日の分10人は終わったわね…じゃあ今日はこの辺で

 

寮に帰るわね…また明日…」

 

「くっそー!待て!もう一回だ!」

 

「ごめんなさい、私そろそろ寮の晩御飯作りに戻らなきゃならないの

 

また明日にしてね♪明日ならまた挑戦受けるから」

 

「ぐぬぬぬ…」

 

そういって屋上の広場を後にする、出口には生徒達が一杯並んでおり

えー!終わりかよ!とかもうちょっと居ろよ!せめて俺の番までとか口々に

言われた…だーめ…私には私の予定があるんだから…

さーて…トメさんの所に寄って今日の晩御飯のカレーの具材買って

帰らなきゃ…ん?

 

「あれ?どうしたの?明日香さん」

 

「…あ、聖ちゃん…保健室の帰りよ、兄さんの容体が大分良くなってきてね…

 

もうほとんど記憶を取り戻してるわ…でも行方不明になった時のことはどうしても

 

思いだせないみたいなの…」

 

「そうですか…」

 

…毎晩取りついてる闇を少しずつ除去した甲斐があったわね…

でも行方不明になった時の事を思いだせないのはなんでかしら…?

 

…………

 

……

 

その日の夜…

 

『…きて…起きてお姉ちゃん!』

 

ん~?何?幽鬼…こんな夜中に…

 

『外を散歩してたマヤから聞いたんだけど明日香お姉ちゃんが旧学生寮に入って

 

行っちゃたんだって!しかもただならぬ気配を感じたとか言ってたよ!』

 

はぁ!?あの寮危険なのにどうして明日香さん…

とりあえず向かわないと…シェキナ、マヤ、リオン!行くわよ!

 

『『『Zzz』』』

 

 

『シェキナもリオンもぐっすりだね…散歩から帰ってきたマヤもすぐに寝ちゃったし…』

 

…起こすのもアレね…仕方ないか…幽鬼!行くわよ!

 

『わーい!久しぶりにお姉ちゃんと二人っきり~♪』

 

私は外にでてヴァンパイア化し、旧学生寮へと急いだ…

 

 

…………

 

 

……

 

 

『ふぇぇ…お姉ちゃんやっぱりこの寮怖いよぅ…』

 

…幽鬼は私の腕にがっしりとしがみ付いている…

…慣れなさいよ…入るわよ…

多分ここに入る明日香さんの用事は…タイタンとデュエルしたあの場所…

闇のデュエルに関係のある場所…

寮の中へ入り奥へと進んでいく…

 

『う~…やっぱり不気味…』

 

…………

 

……

 

「兄の記憶を…失われた記憶の事を教えてください…」

 

「教えて欲しくば…私とデュエルするがいい…デュエルで勝てば、吹雪の失われた

 

記憶を取り戻せるだろう…」

 

…タイタン…?闇の飲まれたはずなのに…戻ってきたのかしら…

 

「しかし…もし私が勝てば、七星門の鍵と共に貴様を闇の世界に連れて行く…

 

新たな闇のデュエリストにするためになぁ…受け取れぇ…」

 

タイタンは明日香さんにデュエルディスクを蹴って寄越す

 

「はーい、ストップそこまでよ~」

 

「何!?」

 

「聖ちゃん!?どうしてここに!?」

 

「明日香さんが旧学生寮に入って行ったって聞いて胸騒ぎがしたから、

 

案の定じゃない…タイタン、貴方戻ってきてたのね…」

 

「貴様ァ!あの時の小娘…!」

 

「また…トリック…じゃなさそうね…闇に飲まれて本当に闇の力を…」

 

『お姉ちゃん…あのおじさん今回はトリックとかじゃなさそう…でも、何か変…

 

何かに脅されてるみたいな…』

 

脅されてる…?まあいいわ…

 

「明日香さん、悪いんだけどこのデュエル譲ってもらえない?条件とかそのままで

 

私勝ったら吹雪さんの記憶、私負けたら闇の世界でもなんでも行ってあげるわよ」

 

「でも聖ちゃん…兄の記憶は私が…!」

 

「明日香さんの気持ちは分かるけど…闇のデュエルよこれ…

 

大切なお友達の明日香さんを危険な目に合わせたくないの…」

 

明日香さんは唯一の女友達だし…え?ももえ?…友達?

 

「危険な目なんてなんてこと…!それに聖ちゃんだって危ないわ!」

 

「私は大丈夫よ…」

 

だって闇のデュエルで命の危険感じたらヴァンパイアになれば

闇のデュエルの影響ないし…

 

「くくく…ふははははっ!」

 

『ひゃあっ!!!』

 

タイタンが大声で笑いだす、いきなり大声出さないでよ…

幽鬼が怯えて私の後ろに隠れちゃったじゃない…

 

「貴様程の実力者なら闇のデュエリストとして申し分ないだろう…!

 

いいだろう…デュエル相手は貴様だ…七星門の鍵も持っているようだしな…」

 

「お相手さんもやる気満々みたいだし…ごめんね明日香さん…譲って…」

 

「…聖ちゃん…ごめんなさい…おねがい…」

 

「うん!任された!」

 

私は持参したパッドデュエルディスクを構える

 

「話は纏まったようだな!それでは行くぞォ!」

 

「「デュエル!」」

 

「先行は私よ、ドロー!…(幽鬼うさぎ…)」

 

『…ていうかお姉ちゃんその手札…まさかあのカード使う気じゃ…あのカード

 

めちゃめちゃおっかないカードじゃん…』

 

明日香さんのピンチって思って慌ててあのデッキ持ってきちゃった、テヘ♪

 

『テヘ♪って…このデッキお姉ちゃん基本は禁じ手って言ってたデッキじゃん…

 

大丈夫なの?』

 

七星門の鍵要求してきてるあたり見るにセブンスターズだしへーき、へーき!

 

「私はモンスターを1体裏守備でセットしてターンエンド!」

 

聖 LP4000 手札5枚

 

「随分消極的な1ターン目だ!闇のデュエルでそのような事では

 

私に勝つことなど出来んぞ!私のターン!ドロー!

 

私はデーモン・ピカドールを召喚!」

 

デーモン・ピカドール 攻1600/守1300 攻撃

 

「バトル!そのセットモンスターに攻撃だァ!」

 

「迂闊ね…私のセットモンスターは墓守の偵察者…守備力2000よ…」

 

墓守の偵察者 攻1200/守備2000 守備

 

デーモン・ピカドールが馬で偵察者を破壊しようとするが

偵察者はどこから持ってきたのかわからない壁の裏に隠れて

攻撃は壁にぶち当たり、タイタンに反射ダメージが入る…

 

タイタン LP4000→3600

 

「ぐう…」

 

「そして墓守の偵察者のリバース効果、デッキから攻撃力1500以下の

 

墓守のと名のついたモンスターを特殊召喚する…もう1体、墓守の偵察者を

 

守備表示で特殊召喚」

 

墓守の偵察者 攻1200/守備2000 守備

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンドだ…(このカードはデスカウンター…

 

もし以前のようにモンスターを除去されてダイレクトアタックが決まったとしても

 

このカードで…)」

 

タイタン LP3600 手札4枚

 

「私のターンドロー…さて…始めましょうか…」

 

『よりにもよってお姉ちゃんそれ引くし…』

 

幽鬼が少し引く、引かないでよ!

 

「私は速攻魔法魔導書の審判を発動!」

 

私の頭上に普通の数字を若干崩したような魔法数字の0が浮かび上がる

 

「なんだその数字は!?」

 

「このカードは1ターンに1度しか発動出来ない…そしてこのターン、このカウンターで

 

私がこのカードの発動後、何回魔法カードを使ったか数えさせてもらうわ…」

 

「魔法カードの数だとォ?一体何が…」

 

「何が起きるかは、まあ、お楽しみにしておくわね…

 

魔法カード、簡易融合をライフを1000払って発動、先ず1枚目の魔法カード」

 

私の上の数字が1に変わる

 

発動魔法数 1

 

聖 LP4000→3000

 

「エクストラデッキからレベル5以下の融合モンスターを融合召喚扱いで

 

特殊召喚する…レベル4のカオス・ウィザードを融合召喚!」

 

カオス・ウィザード 攻1300/守1100 攻撃

 

「ただし、このモンスターはエンドフェイズ、破壊される…でも…

 

素材にしてしまえば関係ない!私は墓守の偵察者2体とカオス・ウィザード1体の計3体で

 

オーバーレイ!3体の魔法使い族モンスターでオーバーレイネットワークを構築!

 

エクシーズ召喚!現れろ!魔法の探究者…アルケミック・マジシャン!」

 

私の場に魔法薬の入ったフラスコを手に持った、とても長いウェーブのかかった緑髪の

魔法少女が現れる

 

アルケミック・マジシャン 攻1500/守1500

 

「モンスター3体も利用して攻撃力1500だとォ?貴様…真面目にやっているのか?」

 

「大真面目、ていうかデュエルで真面目じゃなかったことなんてないわよ

 

アルケミック・マジシャンは読み解いた魔法の数だけその力を上昇させる…

 

アルケミック・マジシャンのモンスター効果!このカードの攻撃力は墓地の魔法カード

 

1枚につき200ポイントアップする!私の墓地には今魔法カードが2枚、よって400ポイント

 

攻撃力アップ!」

 

アルケミック・マジシャン 攻1500/守1500→攻1900/守1500

 

「たかだかそれくらいのパワーアップがなんだと言うのだ!」

 

「2枚目の魔法カード…永続魔法、魔導書廊エトワールを発動…このカードが場に

 

ある限り…魔導書の魔力は全てこのカードに蓄えられる…」

 

発動魔法数 2

 

「どういうことだ?」

 

「こういうことよ、3枚目の魔法カード、グリモの魔導書を発動、デッキから

 

グリモの魔導書以外の魔道書魔法カードを1枚手札に加える、ただし、グリモの魔導書は

 

1ターンに1度しか発動出来ないけどね…そして…

 

魔導書廊エトワールに魔導書の魔力が魔力カウンターとして貯まる…」

 

発動魔法数 3

 

魔導書廊エトワール カウンター1

 

「グリモの魔導書の効果でデッキからヒュグロの魔導書を手札に…」

 

私はデッキからヒュグロの魔導書を手札に加えてオートシャッフルで

デッキを切りなおす

 

「そしてエトワールに乗っている魔力カウンター1つにつき、自分フィールドの

 

魔法使い族のモンスターの攻撃力は100ポイントアップする…墓地に魔法カードが

 

増えたため、アルケミック・マジシャン自身の効果で攻撃力が200アップ…合計で

 

300のアップよ…」

 

アルケミック・マジシャン 攻1900/守1500→攻2200/守1500

 

「まだまだ行くわよ、自分の場に魔法使い族モンスターが居る時、

 

さっき手札に加えたヒュグロの魔導書を貴方に見せて墓地の魔導の通常魔法

 

グリモの魔導書を選択してセフェルの魔導書を発動…

 

このカードの効果は選択したカードと同じ効果になる…」

 

魔法発動数 4

 

魔導書廊エトワール カウンター2

 

「待て!グリモの魔導書とやらは1ターンに1度しか発動出来ないのではないのか!?」

 

「今発動したのはグリモの魔導書をコピーしたセフェルの魔導書…よって発動制限には

 

引っかからない…デッキから速攻魔法、トーラの魔導書を手札に加える」

 

アルケミック・マジシャン 攻2200/守1500→攻2500/守1500

 

「手札からヒュグロの魔導書を発動!自分フィールドの魔法使い族モンスターの攻撃力を

 

ターン終了まで1000ポイントアップさせる!」

 

魔法発動数 5

 

魔導書廊エトワール カウンター3

 

アルケミック・マジシャン 攻2500/守1500→攻3800/守1500

 

「速攻魔法!トーラの魔導書を発動!フィールドの魔法使い族モンスター1体を選択し

 

2つの効果の内1つを適用、このターンアルケミック・マジシャンは

 

罠カードの効果を受けない!私の読みではそのカードは罠カード!」

 

魔法発動数 6

 

魔導書廊エトワール カウンター4

 

アルケミック・マジシャン 攻3800/守1500→攻4100/守1500

 

「さて、バトルよ!アルケミック・マジシャンでデーモン・ピカドールを攻撃!」

 

アルケミック・マジシャンはフラスコに呪文を唱える…

するとフラスコ内の液体が燃え上がりながらデーモン・ピカドールに降り注ぎ

それが当たったデーモン・ピカドールはドロドロに溶けて無くなってしまった…

アルケミック・マジシャンも自分の薬のききめに驚いている…

 

「ぐぅぅ…」

 

タイタン LP3600→1100

 

「そして、ヒュグロの魔導書の効果を受けたモンスターが相手モンスターを戦闘で

 

破壊した場合、デッキから魔導書魔法カード1枚を手札に加える…デッキから

 

魔導書院ラメイソンを手札に加える…バトル終了…このままターンエンドまで…

 

いくつか効果が適用されるから順番に説明していくわね…先ずはヒュグロの魔導書の

 

効果が切れてアルケミック・マジシャンの攻撃力1000ポイントアップ分が元に戻る…」

 

アルケミック・マジシャン 攻4100/守1500→攻3100/守1500

 

「そして、最初に発動した魔導書の審判の効果を適用、

 

このターン発動した魔法カードの枚数まで

 

デッキのなかから魔導書の審判以外の魔法カードを手札に加える…このターン発動した

 

魔法カードは…」

 

私は発動魔法数カウンターを見る…

 

「6枚…よって6枚の魔導書魔法カード、グリモの魔導書、アルマの魔導書、ネクロの魔導書

 

トーラの魔導書、魔道書庫ソレイン、ゲーテの魔導書を手札に…」

 

「ば、ばばばばば馬鹿な!!!あれだけ魔法カードを発動しておいて同じ枚数の手札を

 

補充するだと!?」

 

大げさに驚くタイタン、そうよ…だってこれそういうカードだもの…

 

『…やっぱぶっ壊れだよね…エンドフェイズに手札8枚とか…』

 

…まだ効果あるしね…このカード考えた人は本当に何考えてたのかしら…

 

「そして、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルの魔法使い族モンスターを

 

デッキから特殊召喚出来る、デッキからレベル3魔導教士システィを特殊召喚…」

 

魔導教士システィ 攻1600/守 800 攻撃

 

「私のエンドフェイズはまだ終了してないわよ!アルケミック・マジシャンの効果発動

 

エンドフェイズに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除き手札を1枚捨てて、

 

デッキの中の魔法カード1枚をセット出来る…手札の魔導書院ラメイソンを墓地に捨てて

 

デッキからゲーテの魔導書をセット…」

 

アルケミック・マジシャン 攻3100/守1500→攻3300/守1500

 

ORU3→2

 

「そして、魔導教士システィの効果発動、魔導書魔法カードを発動したターンの

 

エンドフェイズ時、場のこのカードを除外して発動、デッキからレベル5以上の

 

光か闇の魔法使い族モンスターと魔導書魔法カードを手札に加える…

 

デッキから魔導法士ジュノンと…んー…魔導書手札に加えすぎたからこれでいいか…

 

魔導書庫クレッセンを手札に加える…」

 

「手札が9枚…」

 

明日香さんが驚きの声をあげる

 

「ターンエンド宣言、そして手札が6枚より多いのでルールにより6枚になるように捨てる

 

私の手札は9枚、よって3枚捨てる…魔導書庫クレッセンとネクロの魔導書、

 

アルマの魔導書を捨てる…」

 

「手札が多すぎてそんなにカード捨てる人なんて初めて見たわよ!?」

 

明日香さんがもう流石に痺れを切らしたのかそう言ってくる

 

「まあ…多いものは仕方ないし捨てるしかないよ…あ、でも

 

墓地の魔法カードは増えたから永続効果であるアルケミック・マジシャンの効果で

 

攻撃力は上がるよ」

 

アルケミック・マジシャン 攻3300/守1500→攻3900/守1500

 

聖 LP3000 手札6枚

 

「あ!もう始まってるんだな!」

 

「聖がデュエルしてるのか!?気を付けろそいつは闇のデュエルを…」

 

「闇のデュエ~ル?借金取りではないノ~ネ?」

 

「何の話だ?というか中務の場には攻撃力3900のモンスター!?

 

何をどうしたらああなるんだ!」

 

十代達がやってきた…遅いわよ…

あ、十代と前田君の肩を借りて吹雪さんも居る…

 

「明日香さん…吹雪さんのところへ行ってあげて…大分苦しそう…

 

こっちは大丈夫だから…」

 

「…聖ちゃん…ええ!」

 

明日香さんは吹雪さんの所へと駆け寄って行く

 

「大丈夫とは余裕だな!これから私のターンだと言うのに!

 

私のターン!ドロー!手札から儀式魔法、マタドール降臨の儀式 ダーク・パセオ

 

を発動、手札からレベル6になるようにモンスターを…手札のデーモンの召喚を生け贄に

 

デーモンズ・マタドールを儀式召喚!」

 

デーモンズ・マタドール 攻0/守0

 

「更にフィールド魔法、ダーク・アリーナを発動!」

 

辺りが黒いモヤのような闇で閉ざされて十代達の姿が見えなくなる…

明日香さんも…

 

「フフフフ…これこそが私の得意とする闇の決闘場だ…

 

このフィールドが存在する限り、互いのモンスターの攻撃対象は相手が選択する…

 

また、攻撃可能なモンスターは必ず攻撃しなければならない…」

 

「じゃあ攻撃力0のデーモンズ・マタドールで自爆して終わりじゃないの?」

 

「残念だがデーモンズ・マタドールは戦闘ダメージを無効にする効果と

 

攻撃宣言を行えない効果を持っている…更に私はデーモン・バンデリジェーロを

 

召喚!このカードの召喚に成功した時、相手の場のモンスター1体を破壊出来る!

 

ただし召喚したターンは攻撃出来んがな…」

 

「ただではやられないわ…手札の幽鬼うさぎの効果発動、相手のモンスターが効果を

 

発動した時、手札から墓地へ送ってその効果を発動したモンスターを破壊する…

 

効果は止まらないからアルケミック・マジシャンは破壊されるけどね…」

 

頼んだわ…幽鬼

 

『おっけ~♪』

 

幽鬼はデーモン・バンデリジェーロに札を投げて破壊する

そういえば真っ暗闇だけど怖くないの?

 

『相手がお化けとかじゃないし…デュエル中だしお姉ちゃんと一緒に居れば

 

平気だもん♪』

 

幽鬼が私にひしっと抱き着いてくる、久しぶりの2人きりだから甘えたいのね

良いわよ…

 

「おのれぇ!!ターンエンドだ!」

 

タイタン LP1100 手札0枚

 

「私のターン、ドロー…手札の魔導法士ジュノンの効果を発動…

 

手札の3枚の魔導書魔法カード…グリモの魔導書、魔道書庫ソレイン、

 

トーラの魔導書を貴方に見せて手札から特殊召喚」

 

3枚の魔導書が開きそこから魔法陣が飛び出して

美しい白い肌をした魔法使いが現れる…

 

魔導法士ジュノン 攻2500/守2100

 

「そしてエトワールの効果で攻撃力アップ…」

 

魔導法士ジュノン 攻2500/守2100→攻2900/守2100

 

「だがダーク・アリーナがある限り…」

 

「魔法使族モンスターが自分フィールドにいることで

 

アルケミック・マジシャンの効果で伏せていた速攻魔法、

 

ゲーテの魔導書を発動、墓地の魔導書を除外して除外した

 

枚数によって効果が変わる!3枚の魔導書…ヒュグロの魔導書、

 

グリモの魔導書、魔導書院ラメイソンを除外!3枚除外した時の効果は相手フィールドの

 

カード1枚を選んでゲームから除外する!ダーク・アリーナを除外!」

 

ダーク・アリーナが除外されて闇が晴れる

 

「何ィ!?ダーク・アリーナが…私のデュエルリングが!」

 

「おおっ!闇が晴れていく!」

 

こちらから十代達も見えるようになった

 

「更にジュノンの効果発動!1ターンに1度、手札か墓地の魔導書魔法カード1枚を

 

除外して発動、フィールドのカード1枚を選択して破壊!

 

墓地の魔導書の審判を除外してデーモンズ・マタドールを破壊!」

 

墓地の穴から魔導書が出てきてジュノンがそれを読み

呪文を唱える…するとデーモンズ・マタドールに激しい光が降り注ぎ

破壊される…

 

「これで貴方の場はがら空き!バトルよ!ジュノンでダイレクトアタック」

 

ジュノンはタイタンの背後にショートワープすると

手にした魔導書の角で思いっきりタイタンの頭を殴った…

 

「ぐふっ…」

 

タイタン LP1100→-1800

 

「さて、吹雪さんの記憶の戻し方を…ん?何怯えてるの?」

 

「い、いやだ!もう一度あの闇の世界に戻るのは嫌だぁ!助けてくれぇ!」

 

そういうタイタンに周りからぶよぶよした黒いゼリーのような生物が

タイタンめがけて殺到した…それに埋もれたタイタンは助けを求めて

手を伸ばす…

 

「あー…もうしょうがないわね…」

 

私はタイタンの手に触れて引っ張り出そうとする…

おっきい手…指だけで私の手に収まらないじゃない…

 

「聖ちゃん!?」

 

「アネゴ危ないッス!!!その闇に飲まれちゃうッスよ~!!!」

 

「うぁ…離れろ…!その闇は危険だ…!」

 

吹雪さんが苦しそうに声を出してそういう

!…吹雪さん何か思いだせたのね…じゃ、ささっと済ませちゃいますか…

私はタイタンを引っ張り上げてゼリーの外側に放り出す…

するとタイタンに絡みついていた連中は私に絡みついた…

 

『お姉ちゃん!』

 

大丈夫よ、幽鬼…心配しないで…大丈夫…

私の体は闇に飲まれた…

周りは真っ暗で何も見えない…さてと…これなら多分誰にも見られてないわね…

胸のネックレスの宝石に触りヴァンパイア化する…

 

「退きなさい…本能だけで生きてる低俗な闇でも…この夜の帝王の種族の

 

魔力は分かるでしょ…?退きなさい…」

 

闇たちはブルリと身を震わせ…震わせであってるのかしら…

私の上から去って行った…急いでヴァンパイア化を解いて

立ち上がる…

 

「無事だったか聖!」

 

「大丈夫ッスか!?アネゴ!」

 

「平気…」

 

『お姉ちゃん!良かった!』

 

幽鬼が私に抱き着く…

良かった…皆にはバレてないみたい…ん、タイタンが起き上がってきた…

仮面が外れてる…

 

「わ、私はた、助かったの…か?」

 

「ええ…」

 

「な、ならば、私は帰れるのか!…やっと闇の世界から…」

 

「…帰ると良いわ…ずっと闇の世界で孤独だったんでしょ?」

 

「ああ…すまない…ありがとう…」

 

タイタンはそう言うと去って行った…

 

「さて、吹雪さんの記憶戻ったみたいね…何があったかは吹雪さんと明日香さんに

 

聞いてね…私帰って朝食の準備するから…」

 

「あ、ああ…」

 

そう言って私は皆の横を通りぬけて旧学生寮から出た…

外に出ると東の空が明るくなりかけていた…

…あー…また夜明けか…

もうここの寮来るのやめようかな…出た時に夜明けになってること

多すぎるもの…

 

『…そうだね…お、お姉ちゃん…』

 

ん?どうしたの?幽鬼…

 

『うえええええん心配したよおおお!!あのまま闇に食べられちゃうかと思ったよ~!!』

 

幽鬼が私に抱き着いてわんわん泣き出す…

ごめんね、心配かけて…




後書き
タイタンも闇に飲まれて終わりじゃあんまりにもあんまりなんで
逃がしてあげました、ちなみに聖ちゃんは大徳寺先生の件の話吹雪から
聞く前に帰ったので疑ったりしてません
次回は学園祭ですね以前ごまかしの為に衣装だと言った
ヴァンパイアの姿で皆の前に出るわけですが、聖ちゃん大丈夫でしょうか

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