遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回はギャラリーが居ないうえに相手は禁止カードだの
世界に何枚しかそのカードが無いとか知らない相手なので
その辺りのカードを思いっきり使用します、ご了承ください


第二十七話 伝説のデュエリストには伝説のモンスターを…

『マスタぁぁん♡この前のもう一回やってくださ~い…』

 

シェキナは授業中甘ったるい声で私にそう言う

ダメよ、めったにはやらないわよ、あんなこと…

 

『ダメですよ~マスタぁ…私あれから体がうずいてうずいてうへへへへ

 

夢のような時間でございました~うへへ…』

 

シェキナは私がベッドで相手をしてからずっとこんな調子だ…

もうっ…しゃきっとしてよ…確かに激しかったのは分かるけど…

 

そんな感じで精霊達が普段魂だけなのに魂が抜けたように…矛盾だけど…

ボケーっとしていた…少し…激しくしすぎたかしら…

 

 

 

…………

 

……

 

そんなこんなで

精霊達がしばらく腑抜けていたとある日の夜

なんか外がガヤガヤ騒がしい

 

「おい!離せ!」

 

「うわああああんアニキ~!!!」

 

外から十代達の叫び声がした…

扉を開けて外に飛び出ると十代達が干からびた死体に連れて行かれそうに

なっていた、何あれミイラ!?ちょっと皆!

 

『ふえっ?らぁに?お姉ちゃん♡』

 

『うへ…うへへへマスタぁ』

 

『主ぃ…』

 

『聖、ふふ、うふふふ…』

 

…駄目だ…使い物にならない…

あっ…空から光が降り注いで、十代達が消えた!残ったミイラがこっちに気付いて近づいて来る…

…どうしよ…幽鬼、シェキナ、マヤ、リオンは腑抜けてるし…

ミイラ達が私の部屋に寄ってくる、鍵を…持つもの…とか呻き声から

聞き取れた…セブンスターズか…

そして、ミイラはそのまま私に手を伸ばして掴み掛ろうとする…

 

「…触んないでよ…」

 

私はヴァンパイア化して私に伸ばされた干からびた腕を手に取って

軽く右に回す、するとミイラの腕は抵抗なく一回転して千切れた…

他のミイラ達が呻き声をあげながら一斉に近寄ってくる…

 

「今、私触んないでっていったよね?」

 

翼を広げて1回強く羽ばたいて、強い風を起こすと

ミイラ達は怯んで動きを止める…

さて…私の予想があってれば、このミイラ達はより力の強いものに従うはず…

 

「…ひれ伏せ…」

 

ミイラ達はビクッと既に血の通っていない肉体を震わせて

地面にひれ伏す…

 

「…そこの貴方…皆をどこへ?」

 

と腕を千切ったミイラに聞くと、そのミイラはひれ伏したまま残った手で空を

指差した…何あれ…船?なんで浮かんでるの?

とりあえず行く必要がありそうね…十代達が心配だし…

ちょっと皆…十代達を助けに行くわよ…

 

『『『『ふえっ?』』』』

 

私は呆けている精霊達にデコピンを順番に喰らわせる

 

『はっ!お姉ちゃん!?私一体何を…』

 

やっと正気に戻ったわね…私が原因とは言えどずーっと呆けてるなんて…

 

『だって…お姉ちゃん激しすぎるんだもん…♪』

 

幽鬼は頬に手を当ててやんやんと首を横に振る

シェキナ、マヤ、リオンは同意したようにうんうんと首を縦に振る

あのねぇ…

今はそんな場合じゃないの、十代達が空に浮かんでる船に攫われたから

そこに行くわよ、私は自分で飛んで行くから付いて来なさい

 

『了解したのじゃ…』

 

私は精霊達を引き連れて一気に船まで飛び上がる

船の上に降り立ち、羽を畳み、人間の姿に戻ると

槍を持って仮面をしたミイラ兵士が現れて私を取り囲む

 

「雑魚に用は無いわ、一番上の立場の者を出しなさい…」

 

「ほう…余を所望するか…」

 

そんな声がしてミイラ達が一斉に横に退き、道を開ける

奥には玉座に座り、仮面をした…男の人…だよね…

古代の王様の格好をした人が居た

 

「余はアビドス三世、セブンスターズの1人だ…」

 

ん~?アビドス?どっかで聞いたような…

 

『主、大徳寺殿の授業で教えてた古代の伝説のデュエリストではなかったか?』

 

あー!それそれ!なんだっけ、生涯で1度たりとも負けなかったとか言われた

デュエルの神様って異名を持つ人だっけ…

なんでセブンスターズに?ていうか本人?

 

「ここにそなた達を呼んだのは他でもない、そなた達の持つ残り4つの鍵…

 

それらを全て貰い受けるためだ…」

 

「一気に呼びつけて鍵を持っている人を一網打尽にしようってわけね…

 

セブンスターズも残り半分を切って焦ってきたのかしら…

 

そのデュエル…受けてあげるわ…ただ…あそこで気絶してる皆は

 

地上に戻して頂戴…デュエルなら私1人で相手してあげる…」

 

「1人で余に挑むと申すか…?」

 

「申す」

 

「勇ましい女だな…面白い、良いだろう…おい、奴らを下ろしてやれ…」

 

と、王様はミイラに命じる、すると船が地上まで降りて

気絶したままの十代達をミイラが抱きかかえて運んで行った…

再び船は高く浮かび上がる…

 

「さあ、始めましょう」

 

「余に対して怯まずデュエルを挑んできたのはそなたが初めてだ…そなたは

 

面白い女だな…どうだ?余の妃にならぬか?」

 

「…は?」

 

『『『『…』』』』

 

精霊達が物凄い形相でアビドス三世を睨みつけている…

や、やばい…

 

「お!お断りします!」

 

「そうか…残念だ…」

 

アビドス三世は配下のミイラに持ってこさせたデュエルディスクを構える、

私も腕にデュエルパッドを付けてソリッドヴィジョンのディスク部分を展開させる

今ならギャラリー居ないし…あのデッキ使ってもいいかな…

私はデュエルディスクにセットされたデッキを外して、腰のデッキケースの

デッキと入れ替えてデッキをセットする

 

「「デュエル!」」

 

「余の先攻だ…ドロー!余はファラオのしもべを守備表示で召喚!」

 

ファラオのしもべ 攻 900/守 0 守備

 

…ファラオのしもべ?何かしら…ローレベルサウザンドエナジーか

人海戦術軸?はたまた暴走召喚とかからの弱肉一色?

 

「更に余はカードを1枚伏せてターンエンドだ…」

 

アビドス三世 LP4000 手札4枚

 

「私のターン…ドロー…私は手札からトレードインを発動、手札のレベル8の

 

モンスター1体を墓地に捨てて発動…手札からダークストーム・ドラゴンを墓地に送り

 

…デッキからカードを2枚ドローする…」

 

「わざわざ強力なモンスターを墓地へ送るだと?」

 

…この王様手札交換と墓地にモンスターが居る事の有用性分かってない…

まるっきり初心者じゃないの…

 

「私は魔法カード、ドラゴン・目覚めの旋律を発動、手札1枚をコストに発動

 

私は手札の伝説の白石(ホワイト・オブ・レジェンド)を捨てる

 

そして、デッキから攻撃力3000以上で守備力2500以下のドラゴン族モンスターを

 

2体まで手札に加える…私は青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)と

 

混沌帝龍(カオス・エンペラー・ドラゴン)-終焉の使者-を手札に加える…」

 

「ブルーアイズだと!?それはファラオの一族に代々伝わる伝説の白龍ではないか!?」

 

「…そうだったわね…ファラオの一族なら知らないはずないものね…」

 

でも、それよりも危ないカードが今手札に加わったんだけどね…

この世界では禁止カードのカオス・エンペラーが…このカードはエラッタ版だから

恐ろしすぎるスペックは失われてるんだけど…

 

「コストで墓地に捨てた伝説の白石の効果、デッキからブルーアイズを手札に

 

加える…この効果は強制効果だからタイミングを逃さない…」

 

「タイミング?」

 

アビドス三世は首を傾げる…やっぱおもいっきり初心者じゃないの…

 

「手札から竜の霊廟を発動、デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る

 

そして、墓地へ送ったモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、

 

更にもう一枚デッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送ることが出来る…

 

私はデッキ内のダークストーム・ドラゴンを墓地へ送り、

 

伝説の白石を墓地へ送る…」

 

私はダークストームと白石のカードをアビドス三世に見せて

ディスクのセメタリーゾーンに入れる

 

「待て!ダークストーム・ドラゴンは見た限り効果モンスターだ!

 

何故もう一枚ドラゴン族を墓地へ送れる!?」

 

「ダークストーム・ドラゴンは…墓地にある時通常モンスターとして扱う…

 

よって白石も墓地へ送れる…そして白石の効果でデッキからブルーアイズを

 

手札に加える…手札を5枚捨てて魔法カード守護神の宝札を発動

 

3枚のブルーアイズと神竜アポカリプス、ゾンビキャリアを墓地へ捨てる…

 

このカードの発動時、私はカードを2枚ドローする、そしてこのカードがある限り

 

私は通常のドローフェイズカードを2枚ドロー出来る…」

 

「何故そのような消費の大きいカードを…」

 

「私は青き眼の乙女を攻撃表示で召喚」

 

私の場に白い髪、白い肌、青い目をした美しい女性が現れる

 

青き眼の乙女 攻 0/守 0 攻撃

 

「攻撃力0のモンスターを攻撃表示だと!?余を愚弄するか!?」

 

「愚弄なんてしてないわよ…私はカードを1枚伏せてターンを…」

 

「ならばそちらのターンエンド前に永続罠、第一の棺を発動!このカードは

 

相手のエンドフェイズ毎に第二の棺、第三の棺を手札かデッキから

 

出すことが出来る!第二の棺をデッキから場に出す!

 

三つの棺が揃う時…そなたは絶望を知るだろう…」

 

「…ターンエンド」

 

聖 LP4000 手札1枚

 

「余のターン!ドロー!そのような雑魚をフィールドに攻撃表示で

 

出して置くとは…やはり余への愚弄としか思えんな!」

 

「どう思おうと貴方の勝手だけど私のモンスターを馬鹿にするのは許さないわよ…?」

 

「フ…余は、ファラオのしもべを攻撃表示に変更し、王家の守護者を通常召喚!」

 

ファラオのしもべ 攻 900/守 0 守備→攻撃

 

王家の守護者 攻 900/守 0 攻撃

 

「更に魔法カード死者への手向けを発動!手札1枚を捨てて場のモンスター1体選択して

 

破壊する!手札の王家の守護者を捨てて青き眼の乙女を選択して破壊!

 

これでそなたの場はがら空きだ!」

 

死者への手向けのカードのソリッドヴィジョンから複数の包帯が出て

青き眼の乙女の体に絡みつき、腕や腰、首を絞める…

締め上げられた乙女は目から涙を流す…

 

「かよわい乙女に酷い事するじゃない…でも…」

 

乙女の涙はそのまま下に流れてポタッと音を立てて船の甲板に落ちる…

その涙が落ちた場所に穴が開き、そこから美しい青い眼を持つ

白いドラゴンが現れる

 

『ギュアァァァァァァ!!!』

 

青眼の白龍 攻3000/守2500 攻撃

 

「なっ…何故ブルーアイズが!先程守護神の宝札の発動時墓地へ送られたのでは

 

なかったのか!?」

 

「青き眼の乙女の効果…フィールドの表側表示のこのカードが効果の対象になった時

 

手札、デッキ、墓地から青眼の白龍1体を特殊召喚出来る…」

 

「何だと!?」

 

「ただの女の子だと思って油断してたでしょ…この乙女はね、その身に

 

白龍を宿してるの…そんな乙女を危ない目に合わせればどうなるか…」

 

包帯に縛られていた乙女は力尽き、破壊される

それに怒りを覚えたのか、ブルーアイズはアビドス三世に向かって

激しく吠え威嚇をした…

 

「よ、余はカードを1枚伏せる…」

 

「速攻魔法発動…銀龍の咆哮、墓地のドラゴン族通常モンスター1体を選択して

 

特殊召喚する…銀龍の咆哮は1ターンに1度しか発動出来ないけどね…」

 

「ドラゴン族通常モンスター…?まさか!?」

 

「出でよ!2体目の青眼の白龍!」

 

『ギュアァァァァ!!!』

 

1体目のブルーアイズが吠えると墓地の穴が開き、そこから

もう1体のブルーアイズが現れる

 

「青き眼の白龍が…2体…!余はカードを1枚伏せてターンエンドだ…」

 

アビドス三世 LP4000 手札1枚

 

「私のターン…ドロー…守護神の宝札の効果で2枚ドロー…

 

このターンの終わりに3つ目の棺が出るんだっけ?」

 

「ああ…その時こそ、そなたの絶望の時だ…」

 

「じゃあ、その前に片付けないとね♪」

 

「何だと?やれるものなら…」

 

「私は青き眼の乙女を攻撃表示で召喚」

 

青き眼の乙女 攻 0/守 0 攻撃

 

「またその娘か…」

 

「魔法カード、モノマネンドを発動、相手フィールドにモンスターが存在するとき

 

自分フィールドのレベル2以下のモンスター選択して発動…青き眼の乙女はレベル1…

 

よって青き眼の乙女を対象にして発動…効果の対象になったため青き眼の乙女の効果が

 

発動…出でよ、3体目のブルーアイズ…」

 

青眼の白龍 攻3000/守2500 攻撃

 

「ブルーアイズが…3体…だと…?」

 

「モノマネンドの効果を処理、青き眼の乙女と同名のモンスターをデッキから

 

守備表示で特殊召喚…ただしこの効果で召喚した青き眼の乙女は場を離れた時

 

除外される…」

 

青き眼の乙女 攻 0/守 0 守備

 

「レベル8の青眼の白龍に守備の方のレベル1チューナーモンスター

 

青き眼の乙女をチューニング…」

 

青き眼の乙女が両手を胸元に当ててそこにブルーアイズが甘えるかのように

翼を重ねて1つとなる…

 

「青き眼の乙女よ…聖なる白龍と力を集わせ、輝きと共に生まれ変われ!

 

出でよ蒼眼の銀龍!」

 

ブルーアイズの姿が銀色に輝く美しい龍へと生まれ変わる…

 

蒼眼の銀龍 攻2500/守3000 攻撃

 

「攻撃力が下げてまで…?そのモンスターは一体…」

 

「蒼眼の銀龍を特殊召喚された時、自分フィールドのドラゴン族モンスター

 

は次のターンの終了時まで、カード効果の対象にならず、カード効果では

 

破壊されない…」

 

「何だと!?(それでは余が伏せた弱体化の仮面が意味をなさない…!)」

 

「私は墓地の闇属性、神竜アポカリプスと光属性、伝説の白石を除外、

 

光よ闇よ…今こそ禁じられた力を呼び起こせ…混沌帝龍-終焉の使者-を特殊召喚!」

 

現れたモンスターは圧倒的な威圧感を放つ…

正直幻魔なんて目にならない程の威圧感…それもそのはず…

だってこのモンスター…大量のデュエリストを引退まで追い込んだ

とんでもない化け物だもの…エラッタされて大人しくなってるとは言え…

私の転生前の世界で皆のトラウマだったし…

 

混沌帝龍-終焉の使者- 攻3000/守2500 攻撃

 

「さて効果発動と言いたいところだけどカオスエンペラーの効果は発動する

 

ターン他のカード効果を発動出来ない…だからバトルフェイズよ…

 

蒼眼の銀龍でファラオのしもべを攻撃!滅びのシルバーバースト!」

 

銀龍の吐いたブレスでファラオのしもべは破壊される

 

「ぐっ…」

 

アビドス三世 LP4000→2400

 

「続いてブルーアイズで王家の守護者に攻撃!滅びのバーストストリーム!」

 

「くああああ!!!」

 

アビドス三世 LP2400→300

 

「これで終わりよ!ブルーアイズとカオスエンペラーでダイレクトアタック!

 

滅びのバーストストリーム!終焉のカオスエンドバースト!」

 

「ぬぐあああああああ!!!!!」

 

アビドス三世 LP300→-2700→-5700

 

アビドス三世は攻撃の余波で船の外まで吹き飛ばされる

危ない…!私は咄嗟にヴァンパイア化して空中に吹き飛ばされた

アビドス三世の後ろに回ってそのまま抱き留める…

 

「…!そなた…何故敵である余を助けた…それにその翼に牙…

 

まさかカミューラと同じ…」

 

「特に理由とか無しになんとなく…ヴァンパイアについては深く触れないで…」

 

「フ…本当に面白い女だな…」

 

私はアビドス三世を抱えたまま船に戻る

すると周りのミイラ兵士達が私にひれ伏して来た…

はい?

 

「やはり…こやつらもそなたを認めたようだ…そなた…やはり余の妃となって

 

共に冥界へ行かぬか!?余とデュエルを真っ向から倒してくれたのはそなたが

 

始めてなのだ!余はそなたともっと一緒に居たい…だから…」

 

アビドス三世は仮面を外して素顔を見せた…あら、意外とイケメン…

 

『…聖…まさか…』

 

『許しませんよマスタァァ!私の目が黒いうちは彼氏とか許しませんからね!

 

まして冥界とか一緒に死ねって言ってるようなもんじゃないですか!

 

許しません!許しませんからね!』

 

落ち着いてシェキナ…世間一般的に見たらイケメンだって思っただけだから…

興味ないから…彼氏とか要らないから…

 

「ごめんなさい…私、まだ現世でやることありますんで…」

 

「…どうしてもか?」

 

「どうしてもです」

 

「ならばそなたの死後はどうだ!?100年くらい待てば人なら冥界に来るだろう!?」

 

「見ての通り私は半分ヴァンパイアみたいな者なんで100年で確実に死ぬ保証が

 

無いです…それに死後は先約がありますので…死後に一緒にデュエルをしたいのであれば…

 

貴方が最初に攫ってきた遊城十代が適役だと思いますが…」

 

「デュエルだけでは無い!確かにその十代とか言う輩にも興味があるが…

 

余はそなたに惚れたのだ!」

 

…告白されたよ…あー…何で私こう…特異な人に好かれるんだろ…

 

『だから許さねーって言ってんでしょうが!?話聞いてましたか!?

 

3千年前の残留思念風情が!』

 

『許さないのは妾も同意じゃ、3千年程度の歳月暇だったからなんだと言うんじゃ、

 

妾なんか5千年以上、主に会うまで暇だったのじゃ!歳月なら負けんもん!』

 

2人が実体化してぎゅーっと私を抱きしめる

幽鬼もリオンも続いて私に抱き着く…

 

「…精霊達もこう言ってて…どうしても、私素直に冥界には行けなさそうなんですよ…

 

だから…ごめんなさい…」

 

「…そうか…だが!その十代という奴はデュエルは強いのか!?」

 

「ええ、それは保障…するわ…」

 

『…お姉ちゃんなんで今一瞬悩んだの?』

 

「うん!大丈夫!大丈夫だから!」

 

「では奴の死後、余の元にそやつを連れてこさせるようにしよう…」

 

ああ…十代の死後が勝手に決まっちゃった…ごめん…合掌…

 

「それではな…そなたとのデュエル…楽しかったぞ!

 

もしもまた機会があるならまたデュエルをしようぞ!」

 

「え、ええ…」

 

そのあと、アビドス三世は私を船から地上に降ろして

天へと召されていった…と、思ったら戻ってきた…何…?

 

「そういえばそなたの名前を聞き忘れていた…そなた…名は?」

 

「中務聖です…」

 

「中務…聖か…そなたへ恋をしたこととそなたとのデュエルの一時…余は決して

 

忘れぬぞ!それではな!」

 

「は、はい…」

そういってアビドス三世は再び、天に召されていった…

…騒がしい夜だった…寝よ…

 

 

 

…………

 

 

……

 

 

次の日、起きてきた十代達が昨日ミイラに攫われたはずなんだが

と、言われたが、夢でしょ…と誤魔化した

死後の運命勝手に決めてごめん十代!

と、私は心の中で土下座するのだった、あくまで心の中で

 




後書き
この世界ではめったにブルーアイズを使うことが出来ませんので
やっと使えた感が大きいです、作者は性癖にドラゴンが含まれますので
遊戯王の中でも一番有名なドラゴンを使いたい衝動との板挟みで結構
つらかったです(殴
次回は明日香さんとセブンスターズになったタイタン(闇)とのデュエルですね
聖はそこに乱入したりするんでしょうか…

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