遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回から第二章に入ります
微鬱展開が続いておりますのでご注意ください


第二章 七つの星と鍵と得た力…
第一八話 代表決定戦 白黒の地獄…


私が精霊が見えなくなって数日経ち

私は普段の学園生活に戻った…

鮎川先生に食事当番と学業が重なり過労になっていたから

しっかり休みなさいと怒られて…

 

私は普段どうりに朝食を作っていた

精霊が居ないことを未だ実感出来ないまま…白黒の世界を生き続ける…

 

そんな生活を1週間程過ごしただろうか…

自分の部屋に帰ってきた私の目に入ったのは

新しい制服…白黒で色が分からないので手に取るとその部分だけが色づき

青色だということが分かった…

一緒に在ったのは、手紙…鮫島校長先生からだ…

開けて内容を読む…

 

私は、カイザーの推薦により、クロノス先生の許可が出たために…

オベリスクブルーへ昇格だそうだ…今までどうりオシリスレッドに住んでもいい

ただし、クロノス先生の進言で一週間の日曜日だけはブルー寮に顔を見せる事…

又、1年生でありながらのオシリスからラー、ラーからオベリスクの

スピード昇格から…ノース校との交流試合の代表候補としても

選ばれた…他の候補生は、十代と三沢君だ…

オシリスレッド、ラーイエロー、オベリスクブルーの三つ巴バトルロイヤルで

勝った者が交流試合の代表になる…

寮の誇りを持って戦うこと…

 

「…オベリスクへの昇格…皆が知ったら喜んでくれるかな…」

 

私1人になり、ガランとしてしまった私の部屋で、そう呟く…

私に…もう…戦う理由はあるのかな…?

 

 

オベリスクブルーになったせいか、以前から居た私に

デュエルを申し込みたいって人は増えた…

けれども…私は精霊達が存在しない状態でのデュエルはしたくは

なかった…

だからと言って無下に断るわけにもいかず…デュエルはするのだが…

 

「バトル…オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでダイレクトアタック…

 

螺旋のストライクバースト…」

 

「ぐううううう!!!」

 

オベリスク生徒 LP2300→-200

 

私はエンタメイトデッキを使っているにも関わらず淡々と

作業をするかのようにデュエルをしてしまうようになっていた…

白紙になってしまったカード達は…どれがどのカードだかわからなくなってしまう

ため使うことが出来ない…その為、精霊が宿っていなかったために

白紙にならなかったカードを使用してデュエルをしているのだが…

 

精霊が居ないデュエルは…楽しくない…

いつもは私の隣に誰かが居た…

幽鬼…マヤ…ネフィ…ミストラル…どこへ行ってしまったの…?

私を…1人にしないで…

デュエルに勝利し、私に負けた生徒達が私を恐れるように逃げていく…

彼らが去った後、私は1人で泣いた…

 

 

 

そして…気持ちの整理もつかないままに代表決定のデュエルの日はやってきた…

 

「シニョーラシニョール!お待たせしたノーネ!これより学園代表決定デュエルを

 

始めるノーネ!」

 

観客からは歓声が上がる

 

「オベリスクブルーから、中務聖!」

 

「…」

 

私は黙ってデュエルリングに上がる…

 

「ラーイエローからは三沢大地!」

 

三沢君は腕組みをして立っている

 

「そして~…オシリスレッドからは遊城十代っと~…」

 

クロノス先生はテンションが下がった声で十代の名前を呼ぶ

 

「アニキ~!頑張れ~!アネゴも頑張れ~!」

 

観客からは丸藤君の応援が聞こえた…

 

「では、始めるノーネ!バトルロイヤルルールなノーデ最初のターンは

 

攻撃出来ないノーネ!」

 

そういってクロノス先生はデュエルリングから降りていく

 

「行くぜ!三沢!聖!」「来い!十代!中務!」「…」

 

「「デュエル!」」「…デュエル」

 

「俺の先攻、俺はカーボネドンを守備表示で召喚!ターンエンド!」

 

カーボネドン 攻 800/守 600 守備

 

三沢 LP4000 手札5枚

 

「俺のターン!俺はE・HEROバーストレディを攻撃表示で召喚!

 

カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

十代 LP4000 手札4枚

 

「…私のターンドロー…私は手札から魔法カード…EMキャストチェンジを

 

発動、手札のEMモンスターを任意の数だけ相手に見せデッキに戻す…

 

私が見せるのは、EMハンマーマンモ、EMリザードロー、EMトランポリンクス、

 

EMカレイドスコーピオン、EMパートナーガの5枚」

 

5枚のカードを三沢君と十代にそれぞれ見せて

デッキに戻しオートシャッフルでデッキが混ぜられる

 

「そしてこの効果で戻した枚数に1枚プラスして、カードをドローする

 

よって6枚のカードをドロー…

 

私の場にモンスターが居ないことにより…

 

私はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師で

 

ペンデュラムスケールをセッティング…

 

これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能…」

 

私の後ろに光の柱が立ち巨大なペンデュラムが

左右に揺れ出し、観客達がざわめきだす

 

「実習生との戦いで見せたペンデュラム召喚ってやつか!?」

「またあのエンタメデュエルってのが見れるのか!」

 

残念ながら…今の私にエンタメデュエルは出来ない…

 

「揺れろ…魂のペンデュラム…天空に描け…光のアーク…

 

ペンデュラム召喚…現れろオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン…」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500/守2000 攻撃

 

「…カードを1枚伏せてターンエンド…」

 

聖 LP4000 手札2枚

 

「聖!せっかくの面白いデュエルなんだ!もっと楽しもうぜ!」

 

今の私には十代の声も…届くことは無い…

 

「…」

 

「俺のターン!ドロー!俺はオキシゲドンを召喚!」

 

風を纏った翼竜が現れる

 

オキシゲドン 攻1800/守 800 攻撃

 

「オキキシゲドンで、先ずは十代!お前だ!バーストレディを攻撃!オキシ・ストリーム!」

 

「そうは行くか!罠発動!ヒーローバリア!

 

自分フィールド上にE・HEROと名のついたモンスターが

 

表側表示で存在する場合、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」

 

バーストレディの前に光で出来た渦のようなバリアが

現れ攻撃が無効化される

 

「流石だな…俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

三沢 LP4000 手札4枚

 

「俺のターン!ドロー!俺は魔法カード融合を発動!場のバーストレディと

 

手札のフェザーマンを融合!現れろ!マイフェイバリット!

 

E・HEROフレイム・ウィングマン!」

 

十代の場に片手が竜の半身赤、半身緑のヒーローが現れる

私の目には白黒にしか映らないが…

 

E・HEROフレイム・ウィングマン 攻2100/守1200 攻撃

 

「更に俺は、E・HEROスパークマンを召喚!」

 

E・HEROスパークマン 攻1600/守1400 攻撃

 

「更にスパークマンにスパークガンを装備する!このカードは、相手の

 

表側表示のモンスターを3回まで守備表示に変更できる!

 

オキシゲドンとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを守備表示に変更!」

 

スパークマンの持つ銃から電撃が打ち出され、それが命中した

三沢君の場のオキシゲドンと私の場のオッドアイズは

地面でしゃがみ身を守る体制になる

 

オキシゲドン 攻1800/守 800 攻撃→守備

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500/守2000 攻撃→守備

 

「オキシゲドンが…!」

 

「守備表示なら俺のモンスター達で倒せる!まずはスパークマンで

 

オキシゲドンを攻撃!スパークフラッシュ!」

 

スパークマンの手から出た電撃でオキシゲドンが破壊される

 

「次は聖だ!フレイム・ウィングマンでオッドアイズを攻撃!

 

フレイム・シュート!」

 

フレイム・ウィングマンの竜の口側の手から出た炎がオッドアイズに迫る

 

「フレイム・ウィングマンには破壊したモンスターの元々の攻撃力分の

 

ダメージを与える効果がある!」

 

「…罠発動、分断の壁…相手の攻撃宣言時に発動…相手フィールドの

 

表側攻撃表示のモンスターは相手の場のモンスターの数×800ポイントダウン

 

する…バトルロイヤルルールなので三沢君の場のモンスターも数える…

 

よって貴方達のモンスターの合計は3体…

 

フレイム・ウィングマンとスパークマンの攻撃力は…2400ポイント…ダウンする」

 

フレイム・ウィングマンとスパークマンは

それぞれ互いに出来た壁に阻まれ攻撃力がダウンする

 

「ヒーロー達は絆を失い…貴方のヒーローを弱らせる…」

 

…そう…私も精霊達との絆を失った…

 

E・HEROスパークマン 攻1600/守1400→攻 0/守1400 攻撃

 

E・HEROフレイム・ウィングマン 攻2100/守1200→攻 0/守1200 攻撃

 

「ああっ!俺のヒーロー達が!」

 

「そして…場のモンスターの数が変化したわけではないので…

 

攻撃は続行される…フレイム・ウィングマンの攻撃は止まらない…」

 

そのままオッドアイズにフレイム・ウィングマンの攻撃は命中するが

その炎は跳ね返され、逆に十代のライフを削る

 

「ぐうっ!」

 

十代 LP4000→2000

 

「…俺はこれでターンエンドだ!やるな聖!」

 

十代 LP2000 手札1枚

 

「…私のターン、ドロー…私はEMシルバー・クロウを召喚…」

 

私の場に蝶ネクタイをした狼が現れる…

 

EMシルバー・クロウ 攻1800/守 700 攻撃

 

「そして手札から融合を発動…」

 

「聖も融合か!?」

 

「…(来たか…!十代の融合をスルーした甲斐があったな…!)」

 

「私は場の、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとEMシルバー・クロウで

 

融合、誇り高き銀狼よ…神秘の龍と一つとなりて新たな力を生み出さん

 

融合召喚…」

 

左右の手を横に広げ手のひらを上に向ける

そして私はその両手をグッと前で握りこむ

 

「出でよ…野獣の眼光りし獰猛なる龍…ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」

 

現れたのは、オッドアイズに獣の姿を合わせたようなドラゴン

 

ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻3000/守2000 攻撃

 

「…素材になったペンデュラムモンスター達はエクストラデッキに

 

表の状態で加える…」

 

「攻撃力3000…だが!これを待っていた!罠発動!ヘル・ポリマー!」

 

「三沢…!そのカードは万丈目も使っていた…」

 

「そう!融合モンスターのコントロールを奪い取るカードだ!

 

十代が融合をした時に使っても良かったが…中務に使うことで

 

中務の場はがら空きになる!カーボネドンを生け贄に!ビーストアイズの

 

コントロールを貰う!」

 

ビーストアイズに思念のようなものが絡みつき

三沢君の場に移動する

…貴方まで私からモンスターを引き離すのね…

 

「…」

 

私は自分の後ろにある光の柱を首だけ振り返り見る

 

「…今一度、揺れろ…魂のペンデュラム、天空に描け光のアーク

 

ペンデュラム召喚…出でよ…我が僕のモンスター達よ…

 

エクストラデッキからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

 

EMシルバー・クロウ、手札からEMアメンボート」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500/守2000 攻撃

 

EMシルバー・クロウ 攻1800/守 700 攻撃

 

EMアメンボート攻 500/守1600 攻撃

 

「私はEMシルバー・クロウとEMアメンボートの2体で

 

オーバーレイネットワークを構築…」

 

私の場に銀河の中心のような穴が開きそこに2体のモンスターが

光の玉になって吸い込まれていく

 

「漆黒の闇より…愚鈍なる力に抗う反逆の牙…今、降臨せよ…

 

ランク4ダーク・リべリオン・エクシーズ・ドラゴン」

 

『ギュアアアアア!!』

 

ダーク・リべリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻2500/守2000 攻撃 ORU2

 

現れたドラゴンは漆黒の体と相手に向かって鋭く伸びた牙で

相手を威嚇する

 

「ダーク・リべリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動…

 

オーバーレイユニットを2つ使い、相手フィールドのモンスター1体を選択

 

私は…ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを選択…」

 

ダーク・リべリオン・エクシーズ・ドラゴン ORU2→0

 

「選択したモンスターの攻撃力を半分にして、その数値分

 

攻撃力をアップする…トリーズン・ディスチャージ」

 

ダーク・リべリオンの羽が展開しそこから出た紫色の電撃が

ビーストアイズを縛り上げ攻撃力を下げる

そしてその電撃を自分へと吸収してダーク・リべリオンの

眼、局所、体に付いている宝玉が輝く

 

ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻3000/守2000→攻1500/守2000

 

ダーク・リべリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻2500/守2000→攻4000/守2000

 

「バトル…ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに攻撃…」

 

「何!?自分のモンスターでも容赦なく攻撃すると言うのか!」

 

「反逆のライト二ング・ディスオベイ…」

 

ダーク・リべリオンはビーストアイズの喉元めがけて

飛んでいきそのまま牙を突き立てる…

 

三沢 LP4000→1500

 

「ぐうっ…!だが俺のライフはまだ残る!」

 

「私は…オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで十代の

 

フレイム・ウィングマンに攻撃…螺旋のストライクバースト…」

 

オッドアイズは輝く渦を巻くブレスを吐き

それをまともに受けたフレイム・ウィングマンは破壊される

 

「更に、このモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合

 

戦闘ダメージは倍になる…リアクションフォース…」

 

オッドアイズの宝玉が輝きブレスの勢いが倍化する

 

「うわあああああああああああ!」

 

十代 LP2000→-3000

 

「私はこれで…ターンエンド…」

 

聖 LP4000 手札0枚

 

「くっ…俺のターン!ドロー…まさか自分のモンスターをあそこまで

 

躊躇いなく破壊するとは…(中務聖とはこんなに非情な女だったか…?)

 

俺は手札からハイドロゲドンを召喚、更に二重召喚を発動!

 

もう1体ハイドロゲドンを召喚!」

 

三沢君の場に濁流で出来た体を持つ恐竜が現れる

 

ハイドロゲドン 攻1600/守1000 攻撃×2

 

「更に手札から装備魔法発動!リビング・フォッシル!

 

墓地の恐竜族を特殊召喚し、このカードを装備する!生きた化石となって

 

蘇れ!オキシゲドン!ただし、攻撃力は1000下がり効果も封じられる」

 

オキシゲドン 攻1800/守 800→攻 800/守 800 攻撃

 

「これでモンスターが揃った!ボンディング-H2O!

 

ハイドロゲドン2体とオキシゲドン1体を生け贄に

 

デッキから出でよ!ウォーター・ドラゴン!

 

だが…守備表示だ…」

 

ウォーター・ドラゴン 攻2800/守2600 守備

 

…もう…諦めればいいのに…

どうしてそうまでして抗うの…?どうしてそこまでして食い下がるの?

私に蹂躙されて楽しいデュエルなの?

 

 

わからない…

私の精霊が居てくれたら…教えてくれただろうか…

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ(伏せたカードはブラフの

 

魔法カード…攻撃を抑制するものだと思って攻撃をしないでくれると

 

いいが…)」

 

三沢 LP1500 手札0枚

 

「…私のターン…EMスパイク・イーグルを召喚」

 

EMスパイク・イーグル 攻900/守900 攻撃

 

「スパイク・イーグルは自分のモンスター1体を対象に

 

そのモンスターに貫通効果を与える…オッドアイズを選択…

 

ダーク・リべリオン・エクシーズ・ドラゴンで、ウォーター・ドラゴンを

 

攻撃…反逆のライト二ング・ディスオベイ…」

 

ウォーター・ドラゴンはダーク・リべリオンの電撃を帯びた

牙を受けて消滅する

 

「ウォーター・ドラゴンの効果発動!破壊された時に

 

ハイドロゲドン2体とオキシゲドン1体を特殊召喚する!」

 

オキシゲドン 攻1800/守 800 守備

 

ハイドロゲドン 攻1600/守1000 守備×2

 

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでオキシゲドンを攻撃…

 

螺旋のストライク・バースト…そして…2倍の貫通ダメージ…」

 

三沢 LP1500→-1900

 

「うぐああああああああ!!!」

 

私が三沢君にトドメを刺したとき、会場はシーンと静まり返っていた

皆ポカンとした顔で私を見つめている…

 

デュエルが終了し、モンスター達が消え去る中

ダーク・リべリオンだけが残り、私の事を見つめていた…

 

「…どうしたの?」

 

この子には精霊は居なかったはず…白紙になっていないカードだったのだから…

ダーク・リべリオンはそのまま

 

『ギュオオオオ…』

 

と悲しげな鳴き声をあげると、ほかのモンスター同様消えて行った…

やっぱりただのソリッドヴィジョンの故障だったのかしら…

 

「え…あ、えーと…中務聖の勝ちなノーネ…これで代表は

 

中務聖に決定したノーネ…」

 

「はい…ありがとうございます…寮に帰ってもよろしいでしょうか…」

 

「あ、か、構わないノーネ、交流試合の日程は追々連絡しまスーノ」

 

「では…失礼します…」

 

デュエルリングに背を向けて静まり返った会場を後にする

 

『流石じゃの…主』

 

『やっぱりお姉ちゃんすごい!』

 

『私達のマスターなのですから当然ですね』

 

『聖!勝ったな!』

 

そんな精霊達の声が聞こえた気がしてリングへの廊下を振り返る

しかし、そこには誰も居ない…

幻聴か…そうよね…私にはもう…

 

 

 

 

 

レッド寮

聖の部屋

 

 

部屋に入り、扉を閉め鍵をかける

ベッドに倒れ込み仰向けになり腕を目に乗せる

 

「幽鬼…ネフィ…マヤ…ミストラル…私…勝ったよ…

 

ノース校との交流試合の代表に…なった…よ?」

 

誰も居ない部屋でそう呟く…

帰ってくるのは静寂なのに…

 

私は涙を流す、精霊を失ったあの日から…何度涙を流しただろうか…

 

皆…私、こんなに泣き虫になっちゃったよ…

ミストラルのこと…もう泣き虫って言えないね…

ハハ…

 

 

私はそのまま、眠りについた…

 

 

 




後書きです
精霊を失った聖ちゃんの交流試合決定戦です
聖ちゃんはそれなりのドロー力とタクティクスは持ち合わせているので
どんなに絶望していてもめったに負けません、
デュエルでは…ですが…
次はノース校との交流試合の話を予定しております
読んでいただきありがとうございました

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