遊戯王GX 転生者が精霊達と過ごす学園生活   作:星無

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※今回、万丈目に対して聖ちゃんが今までにないレベルで切れてます
カードを大事にしないとダメだと聖ちゃんは思ってるからです
ご了承ください



第十話 カードは大切にしましょう

うーん…

どうしようかな…

私の右手には、豚肉のパック、左手には、高級ステーキ用牛肉

…今日のレッド寮の晩御飯の献立は、豚の生姜焼きだけど…

私の左手の高級ステーキ用牛肉は、普段なら

レッド寮の予算の関係で買うことは出来ないお肉だ、しかし、今日限定の

特売で、右手に持った豚肉と同じ値段になっている

 

だが…豚肉を買えば、牛肉を買う予算が無くなり

牛肉を買えば、今日の献立がなりたたなくなる…

う~~~~~~~ん…

よし…

 

「決めた!トメさん!両方買うよ!」

 

「ええ!?聖ちゃん…予算、大丈夫なのかい?」

 

「…片方の分のお金は私のお小遣いから自腹で出す!」

 

「…それじゃあ聖ちゃんがカードパック買うお金が無くなっちゃうじゃない…」

 

「いいの…私カードのパックは買わないから」

 

実際、私は前世から持ち込んだカードがあるため

この時代のカードパックを買う必要はない

 

「偉いねぇ…聖ちゃん…自分のお小遣いを使ってまで

 

寮の食事を考えるなんて…トメさん、感動しちゃったよ…

 

よーし!奮発しちゃうよ!これおまけにデュエルアカデミア畜産から

 

今朝送られてきた、特製ウィンナーおまけしちゃうよ!」

 

「ありがとぉ!トメさん大好き!」

 

私はトメさんに抱き着く

 

「あらあら、トメさんも聖ちゃんが大好きよ」

 

「じゃあこれお金」

 

「はい、毎度あり、はいお釣り」

 

「うん、えーっと…ひーふーみーよー…トメさんまた10円おつり多いよ」

 

「いいのよ…」

 

「よくないってば…お店のお金だよ…」

 

お金を返して、レッド寮まで帰る

 

 

 

レッド寮

聖の部屋

 

「ただいまーお留守番ご苦労様ー…」

 

『よいか?始めるぞい?』

 

『せーの!』

 

『『『『タケノコタケノコニョッキッキ!』』』』

 

『1ニョキ!』『2ニョキ!』『『3ニョキ、あ』』

 

『はーい幽鬼とミストラルアウト~』

 

『あー、被っちゃったね』

 

『…チッ』

 

何でこの娘達タケノコニョッキやってるのかしら…しばらく見守ろう…

 

『じゃあミストラルは3回アウトしたから罰ゲームじゃな♪』

 

『罰ゲーム♪罰ゲーム♪』

 

『罰ゲーム?何やらせる気だ…』

 

『決まってるじゃない、1枚脱ぎなさい』

 

…雲行きが怪しくなってきたわね…

 

『はぁ!?なんで脱がなきゃなんねーんだ!つーか俺はこれ1枚しか着てねえんだぞ!?

 

脱がすってことは…オイ…お前らなんで手わきわきしながら近寄ってきてるんだ…

 

なんでにやついてるんだ…』

 

…止めに入るべきか、傍観すべきか…

 

『ひゃっ…どこ触って…あんっ…やめっ…引っ張るなぁ…!』

 

『あら…結構すべすべの肌してるじゃないの…マスターと同じくらいね…』

 

…あーそろそろ止めに入ったほうがいいかしら…

 

「オホンッ!」

 

『あ!マスターお帰りなさいませ!今ですねミストラルの歓迎会やってたんですよー』

 

『新人を脱がす歓迎会がどこにあるんだよ…』

 

ミストラルは涙目で脱がされかけたスク水を直しながら3人を睨みつけている

 

『畜生…ナンバーズの力を取り込めればお前らなんて…ぐすっ…』

 

『ミストちゃんまた泣くの~?大丈夫ですよ~幽鬼お姉ちゃんがついてますからね~』

 

幽鬼がお姉ちゃんやってる…カメラカメラ…あっ…映らないんだったわ…

 

『うるっせえ!餓鬼扱いすんな!うぐっ…えっぐ…』

 

改めて思うけど…これ…本当にドンサウザンドの一部で

遊馬とアストラルを数回苦しめたナンバーズなの?

なんか全然見えないわ…

 

『主よ、少しよろしいか』

 

「ん?どうしたの?マヤ」

 

『ミスト以外のナンバーズのことなんじゃが…』

 

「何かわかったの…?」

 

『うむ…どうにも、ナンバーズでここまで実体化出来るナンバーズはミストラルだけの

 

ようなのじゃ…じゃが…主のナンバーズファイルの中のナンバーズ達は

 

とある統率者が統率して、主に従うよう指示してるそうなんじゃ』

 

「ふむふむ、そのナンバーズって誰?」

 

『ナンバーズ39だそうじゃ』

 

「あー、成程ホープね」

 

『うむ、それで龍の好でダークマターに聞いたのじゃが、

 

ホープ曰くブラックミストは主のナンバーズファイルに入った後も他のナンバーズを

 

たぶらかして反乱を起こす危険思想が見えたそうなんでの、

 

力を奪って力なき小娘に変えて、主の元に送り付けたそうじゃ』

 

「…押し付けじゃない…」

 

『…教育してくれとのことじゃ…いっそ…妾達の様に、主に仕える者にしてくれて

 

構わんそうじゃ』

 

「…ナンバーズからも嫌われて…居場所が無かったのね…なんだか可愛そう…」

 

『…やめろ…そんな憐れんだ眼で俺を見るな…うっ…ひっぐ…

 

うええええええん!!』

 

あ…やばい…本格的に泣きだした…

…幽鬼、ネフィ、マヤ…今日からミストラルは末っ子よ、

優しくしてあげなさい…私ちょっと夕食の準備あるから

 

『はーい!』『主がそういうなら…』

 

私はミストラルを3人に任せて調理場へ向かった

 

 

 

………

 

……

 

 

レッド寮

食堂

 

「はぁ!?イエロー寮でご飯食べてきた!?」

 

十代と丸藤君が私の前で正座をしている

 

「三沢に奢られて断れなくてさ…でもすっげえ美味かったぜ!イエロー寮の飯!」

 

「しっ…アニキ!火に油注がないで…!」

 

…せっかく自腹で豚肉買ってまで生姜焼き作ったのに…この2人は…

 

「もうっ!知らない!皆ー!この生姜焼き2人分余ったから早い者勝ち!」

 

「うおおおお俺のもんだ!」「いいや!俺が貰うね!」

「ちょっと待て聖!俺達食わないとは言ってないだろ!」

「あー!僕たちの生姜焼きが!」

「コラー食事中は静かにするのにゃー…」

 

まったく…ドタバタしている食堂を後にして部屋に戻る

 

「あら、ミストラル寝ちゃったのね」

 

ミストラルは、ネフィの膝枕で指を咥えながらすやすやと眠っている

 

『ええ、泣き疲れたのでしょうね…まるで小さな子供みたいです…』

 

そうね…こうして寝ている分には可愛いんだけど…

 

『主よ、先程、十代殿が口にしていた三沢と言う名前の人物じゃが…』

 

「あれ?マヤさっき食堂に居なかったわよね?」

 

『龍の耳は地獄耳なのじゃ…この寮の中でされた噂話なら全て筒抜けじゃ』

 

「へー…便利ね…」

 

『話を戻すのじゃが…どうやらその三沢とやら万条目とやらと

 

明日、デュエルをするそうじゃ、なんでも寮の入れ替えをかけたデュエルだそうでな

 

クロノス殿の差し金だそうじゃ…』

 

…またか…あの先生…

万丈目君か…そういえば…私の事、黄昏の姫とかあだ名、付けた借り

返してなかったわね…

よし決めた…明日その三沢君て人より前に万丈目君とデュエルしよう…

そうと決まればデッキ選びね…

今回は…

 

『主よ、どうじゃ?また妾と…』

 

『ちょっとマヤ!アンタこの前マスターと一緒に戦ったじゃない!』

 

『幽鬼は今回はちょっと気乗りしないからパース』

 

「今回は…決めてあるの…ミストラルを連れて行くわ…」

 

『『『ええええええ!?』』』

 

『マスター!本気ですか!?こんな反乱思想持った小娘!』

 

『妾も少し、反対じゃの…』

 

『お姉ちゃん大丈夫?ミストちゃん連れてって、かなり泣き虫だよ?』

 

「泣き虫、だからこそよ、私の精霊になるにしても、一度くらいデュエル経験しておかないと

 

精霊として成長出来ないわ…」

 

『マスター…そこまで深いお考えで…流石は私達のマスター…』

 

それに…試したいデッキもあったしね…

 

『うむ…主が決めたことならば…妾等は従うのみじゃな…』

 

『…む~…お姉ちゃん!ミストちゃんのことよろしくね!』

 

ええ、3人は明日は好きな事してていいわよ、精霊界に戻って羽でも伸ばしてきたら?

 

『丁度ここに精霊界の日帰り温泉のチケットが3枚』

 

…ネフィ…そんなものどこから…

 

『おっ!温泉か、ええのう…最近肩こりが前より酷くなってきての…』

 

『わーい!温泉!温泉!』

 

…マヤ…貴女肩こりが前より酷くなったって…もしかしてまだ大きくなってるの?

…胸…

 

『結構気にしてるのじゃ…触れんでくれ…』

 

…自分の胸をぺたぺた触ると、とてつもない敗北感が私を襲った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

さて…三沢君が万丈目君のところに来たわね、

なんでも万丈目君が三沢君のデッキを海に投げ捨てたとか…

どこの虫野郎よ貴方…

カードを大切にしない奴に手加減はできないわね…

…カイザーも明日香さんも丸藤君も見に来てるわね…

十代は三沢のカードが捨てられたことに汚いぞと腹を立ててる

 

「ごめん三沢君、このデュエル、私に譲ってくれない…?

 

誰のカードであれ、カードを大切にしなかった人を許せない…

 

本人が一番頭に来てると思う…だけど…譲ってくれない?」

 

「君は…?」

 

「私はラーイエローの中務聖…」

 

「君があの有名な黄昏の姫か!?…分かった、このデュエル、譲ろう…

 

君のデュエルに興味がある、方程式にしてみたい…」

 

「そういうわけで万丈目君よろしくね…覚えてるわよね?黄昏の姫…

 

貴方が付けたあだ名よ…?」

 

「フンッ、例えラーイエローでも手加減はできんぞ黄昏の姫…

 

三沢にぶつける筈だった俺のこの怒りの業火のデッキで焼き尽くしてやる!」

 

「三沢君のカード捨てたの…貴方よね…」

 

「ふんっ…言いがかりはよせ…さっきも言ったが俺は自分のカードを捨てただけだ…」

 

「…自分のカードでも捨てたのよね…?」

 

「だったらどうした?」

 

「…ぐうの音も出ないくらいに捻り潰してあげるわ…このカード泥棒…」

 

「カード泥棒だと!?俺を泥棒呼ばわりするとは、許さんぞ…貴様、俺に誓え!

 

このデュエルで負けた方が退学だ!」

 

「誓ってやろうじゃないの…貴方のプライド…粉々にして吐き捨ててあげる…」

 

「待つノーネ!たとえ双方が同意しても、私が同意してないノーネ!

 

大体このデュエルは私が企画した寮入れ替えデュエルで…」

 

「クロノス先生♪」

 

「な、何ナノーネ…」

 

「ギアタウン」

 

とクロノス先生の耳元で囁くと、ギクゥ!という

声と共にクロノス先生が停止した、…もうひと押し…

 

「クロノス先生…このカードほんの気持ちです…とっておいてください…」

 

とクロノス先生にカードを渡す…

クロノス先生はカードを見た途端目の色が変わり

 

「この試合!認めるノーネ!」

 

と試合を認めてくれた、ちなみに渡したカードは古代の機械巨竜

(アンティーク・ギアガジェルドラゴン)だ…

…うん、前もやったけど完全に賄賂だね♪

 

『お前…俺が以前取りついたおっさんくらい悪だな…』

 

何言うのミストラル、これもデュエルをするためよ

 

「さあ来い!黄昏の姫!俺の力を見せてやる!」

 

「「デュエル!」」

 

「俺の先攻!ドロー!俺は手札から、地獄戦士を攻撃表示で召喚!」

 

地獄戦士 攻1200/守1400 攻撃

 

「そしてカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

万丈目 LP4000 手札4枚

 

「私のターン、ドロー、私は手札からフィールド魔法、ゴーストリック・ハウス

 

を発動」

 

フィールドがボロボロになった夜の洋館に変わる、青●でも出てきそうな雰囲気ね…

 

『なんだ?その●鬼ってのは…』

 

知らなくていいわ…絶対、貴女泣きじゃくるし…

 

『…?』

 

「ゴーストリック・ハウスがある限り互いのモンスターは、

 

裏側守備モンスターに攻撃できず、相手フィールドのモンスターが裏側守備の

 

モンスターのみの場合相手にダイレクトアタックが出来る、

 

そして、ゴーストリックモンスター以外のモンスターの戦闘ダメージと

 

全ての効果ダメージは、半分となる

 

私はモンスターを裏守備でセット、カードを3枚伏せてターンエンド」

 

聖 LP4000 手札1枚

 

「ふん…随分消極的な1ターン目だ…俺のターン!ドロー

 

貴様のフィールドの効果使わせてもらおう、俺は地獄戦士をもう1体召喚!」

 

地獄戦士 攻1200/守1400 攻撃

 

『レベル4のモンスターが2体…来るぞ!聖!』

 

いや来ないよ?ミストラル

 

「攻撃力の低い地獄戦士を2体目…何か策が…?」

 

「当たり前だカイザー!貴方の後を継ぐのは俺なのだから!

 

最初に召喚した地獄戦士に、装備魔法、団結の力を装備!

 

攻撃力1600ポイントアップだ!」

 

地獄戦士 攻1200/守1400→攻2800/守1400

 

「…成程…モンスターのパンプアップが狙いだったのね…」

 

…明日香さん…パンプアップと言っても装備魔法だからね…?

 

「そしてゴーストリック・ハウスの効果で裏守備しか居ない貴様にダイレクトアタックだ!

 

まずは団結の力を装備していない地獄戦士でダイレクトアタック!」

 

「手札のゴーストリック・ランタンの効果発動、相手モンスターのダイレクトアタック

 

宣言時、その攻撃を無効にし、裏側守備で特殊召喚する」

 

私の場に一瞬だけディフォルメされたカボチャのお化けが現れ

地獄戦士にケケケケケと笑って目の前まで行き、驚かすと

すぐ裏表示になる

 

「ぐっ…防いだか…だが貴様の場に裏側表示のモンスターしか居ないのに変わりはない!

 

団結の力を装備した地獄戦士でダイレクトアタック!」

 

「罠発動ゴーストリック・パニック

 

私の場の、裏側表示モンスターを任意の枚数選択して発動、そのモンスターを

 

全て表側守備表示にする」

 

ゴーストリック・ランタン 攻 800/守 0 守備

 

ゴーストリックの人形(ひとがた) 攻 300/守1200 守備

 

私の場のモンスターが表になり

攻撃しようとしていた地獄戦士と待機していた地獄戦士をバアッ!

と驚かす、驚かされた地獄戦士達はビビって裏側表示になってしまう

 

「そして、この効果で表になったモンスターの数だけ、相手のモンスターを

 

裏側表示にできる、そして対象を失った団結の力は破壊される」

 

「俺のモンスター達が裏側守備に…」

 

「そしてリバースしたゴーストリックの人形の効果

 

このターンのエンドフェイズ、フィールドのモンスターを全て裏側守備に変更し

 

裏になったモンスターの数以下のレベルを持つゴーストリックモンスターを

 

デッキから裏側表示で特殊召喚する」

 

「俺のターンエンドと共にモンスターを増やすだと…ぐっ…俺はターンエンド…」

 

「エンドフェイズ、人形の効果が適用、私のモンスター達は裏になり

 

その数以下のレベル、

 

つまりレベル2以下ののゴーストリックモンスターを裏側守備でデッキから特殊召喚

 

私は、ゴーストリックの猫娘を裏側守備で特殊召喚」

 

口元や耳、手が猫の少女が一瞬現れすぐ裏になる

 

万丈目 LP4000 手札3枚

 

「私のターン、ドロー!私は伏せていた2枚の永続罠を発動!

 

ゴーストリック・ナイト、そしてゴーストリック・ロールシフト」

 

「2枚の永続罠…一体どんな効果が…」

 

「ゴーストリック・ナイトは場にゴーストリックモンスターが存在する限り

 

相手の場のモンスターは反転召喚が出来なくなる」

 

「何!?では俺はこの地獄戦士達を表に出来なくなるのか!?」

 

「私の場に、ゴーストリックモンスターが居ればだけどね…

 

私はゴーストリックの猫娘を反転召喚」

 

ゴーストリックの猫娘 攻 400/守 900 攻撃

 

『にゃーお!』

 

「うひィ…猫ナノーネ…マンマミーヤ」

 

「あ…可愛い…」

 

丸藤君分かってるわね…ゴーストリックは皆可愛いお化けよ…

 

「ふん…そんな雑魚モンスターで何が出来る!」

 

「私はゴーストリック・ランタンを反転召喚」

 

ゴーストリック・ランタン 攻 800/守 0 攻撃

 

「さて、これでロックが完成したわ、万丈目君の場には今、

 

裏側表示モンスターしか居ない…猫娘とランタンでダイレクトアタック!」

 

猫娘は万丈目に飛びかかると顔を引っ掻く

そのあとランタンが手から火の玉を出し万丈目に命中させる

 

万丈目 LP4000→3600→2800

 

「うぐっ…だがそんな雑魚モンスター共…痛くも痒くも無い!」

 

「私はモンスターをセットして、ターンエンド」

 

聖 LP4000 手札0枚

 

「俺のターン!ドロー!反転召喚出来ないモンスターなど必要ない!

 

俺は裏側表示の地獄戦士2体を生贄に捧げ、絶対服従魔人を生贄召喚!

 

どうだ!こいつは俺のデッキの中で一番攻撃力の高いモンスターだ!

 

その雑魚共では耐え切れないぞ!」

 

絶対服従魔人 攻3500/守3000 攻撃

 

「…猫娘の効果、このカード以外のゴーストリックモンスターが存在する限り

 

レベル4以上のモンスターが召喚、特殊召喚に成功した時そのモンスターを裏側表示に

 

変更する」

 

『シャー!』

 

猫娘の威嚇で巨大な体をもつ絶対服従魔人はガラにも無く震えあがり

裏側表示に引きこもってしまった、

シュールね…

 

「な…俺の最強モンスターが!」

 

3500が最強…ね…まあこの時代なら順当かしら

 

「だが…次のターンで反転召喚すれば…」

 

「忘れたの?私の場にはゴーストリック・ナイトがある、このカードがあり

 

ゴーストリックモンスターが存在する場合、貴方は反転召喚できないのよ…」

 

「…俺はターンエンド…」

 

万丈目 LP2800 手札3枚

 

「私のターン…ドロー、私は魔法カード、マジック・プランターを発動

 

永続罠ゴーストリック・ナイトを墓地に送り2枚ドロー

 

もうロックは必要ないからね…」

 

「自分でロックを外すとは迂闊だな!貴様のデッキには雑魚モンスターだけのはず!」

 

『さっきから雑魚雑魚って気分がよくねえな…』

 

ええそうね…ミストラル…貴女が出てあいつ直接叩く?

この手札なら行けるわよ?

 

『ああ…思い上がった人間には制裁を加えるべきだな…俺を出せ!聖!』

 

オッケ~行くわよ!

 

「私はゴーストリックの人形とさっきのターンセットしたゴーストリックの魔女を

 

反転召喚!そして、レベル2の、猫娘、人形、魔女でオーバーレイ!

 

3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

「エクシーズ!?迷宮兄弟と戦ったときに使っていた黒いモンスターか!」

 

『姫様がんばってにゃ』『姫様期待してますわ』『…頑張って…』

 

猫娘、魔女、人形がそれぞれミストラルに応援の言葉を言って光の玉になる

 

『現れろ!我が分身!』

 

「No.96!漆黒の闇からの使者、ブラック・ミスト!」

 

黒い液体状の塊が現れ、そこから手足が生えてイラスト通りの姿になる

 

No.96 ブラック・ミスト 攻 100/守1000 攻撃

 

「勿体ぶって出した割に、攻撃力たったの100だと?ふっ…その程度…」

 

「誰がこれで終わりって言ったのかしら?手札からRUM-バリアンズ・フォース

 

発動!このカードは自分のモンスターエクシーズ1体を選択しそのモンスターを、

 

ランクの1つ高いカオスエクシーズにランクアップさせる!

 

ブラック・ミスト1体でオーバーレイ!」

 

私の隣のミストラルのスク水が、漆黒のドレスに変わり

頭にはバリアンの紋章を象ったティアラが乗る

 

『「現れろ、CNo.96!混沌なる嵐を巻き起こし、

 

今ここに舞い降りよ!ブラック・ストーム!」』

 

私の背後でバリアンの紋章が付いた扉の鎖が壊れ、扉が開く

そしてその中から漆黒の獣が現れる

そしてブラック・ミストの時に周りを飛んでいた光の玉は

十字状の結晶に変化し、ブラック・ストームの前に並ぶ

 

CNo.96 ブラック・ストーム 攻1000/守1000 攻撃

 

「攻撃力1000?モンスター3体に手札1枚まで消費してその程度とはな…」

 

…本当にこの学園のオベリスクブルーの男子生徒は攻撃力ばっかで判断するわね…

脳筋なのかしら…

 

「私は手札からフィールド魔法をセット!ゴーストリック・ハウスから

 

フィールドを書き換える!」

 

フィールドが古びた洋館の中から元のデュエルリングに戻る

 

「バトルフェイズに入るわ、私はゴーストリック・ロールシフトの効果発動、

 

私の場のゴーストリックモンスター、ランタンを裏側守備にして

 

相手の裏側守備のモンスターを表側表示にする、絶対服従魔人を表側攻撃表示に変更」

 

絶対服従魔人 攻3500/守3000 攻撃

 

「俺のモンスターを態々攻撃表示にするだと?貴様の雑魚共では

 

こいつの攻撃力には…」

 

「ブラック・ストームで絶対服従魔人に攻撃!」

 

「フンっ…返り討ちにしろ!絶対服従魔人!」

 

「ブラック・ストームの効果発動!No.96 ブラック・ミストを

 

素材に持っている場合、このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に1度、

 

オーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスターの攻撃力を0にして

 

その攻撃力分、攻撃力をアップする!カオス・ゲイン!」

 

ブラック・ストームの羽の付け根から触手が伸び

絶対服従魔人に突き刺さる、そこからエネルギー全てを吸い尽くされ

絶対服従魔人の色が薄くなる

 

絶対服従魔人 攻3500/守3000→攻 0/守3000

 

CNo.96 ブラック・ストーム 攻1000/守1000→攻4500/守1000

 

「攻撃力4500だと!?」

 

「そのまま攻撃…」

 

『「カオス・ミラージュ・ウィップ!」』

 

絶対服従魔人は触手を叩きつけられ破壊され

その余波が万丈目にふりかかる

 

「ぐあああああああああああああああ!!!!!」

 

万丈目 LP2800→-1700

 

万丈目が倒れる、普段ならそこで終わりにしてさっさと去るところだが

今回は許さない、万丈目の襟首を掴み無理矢理起こす

 

「…謝りなさいよ…三沢君に…」

 

「何故だ!貴様には負けたが三沢に謝る義理など…」

 

「三沢君…その海に捨ててあったカード…数式書いてあるでしょ…」

 

「どうしてそれを!?そんなこと俺しか知らないはずだぞ!?」

 

…ミストラルが三沢君のカードの声を聞いてそれを教えてくれたなんて

言えるわけないから適当に言っておこう…

 

「三沢君勉強熱心で数式思いついたらすぐどこかに書く癖あるでしょ…

 

カードにも書いてる所見たことあるって聞いたことあるから…」

 

「そうだったのか…」

 

「話を戻すけど、海に自分のカード捨てたんだよね?じゃあなんで数式書いてあるの?

 

まさか万丈目君が書いたとか言わないよね?

 

謝りなさいよ、三沢君に、今この場で」

 

「いいんだ…中務…カードは乾かして、ファイルに入れれば思い出の品にはなる

 

そんなことより、君のデュエルに興味がわいた、十代以外にもこんな強敵が居たなんてな

 

俺の7番目のデッキの方程式に君を組み込む必要がありそうだ…」

 

「三沢君…分かったわ…」

 

万丈目の襟首を離す

そして、冷たい目線を送り

 

「これ、伝説のデュエリスト武藤遊戯がデュエリストキングダムで

 

とあるデュエリストにエクゾディアのカード海に投げ捨てられた後

 

そのデュエリストとデュエルをした時に言ったセリフなんだけどね…」

 

万丈目が顔を上げこちらを見る

 

「お前、弱いだろ」

 

万丈目君はがっくりと肩を落として床に手を付いて落ち込んだ

 

「アネゴ…ちょっとやりすぎだったんじゃないッスか…?」

 

「聖…ちょっと言い過ぎだと思うぞ…」

 

「…うん…でもカード大事にしない人見るとついカッとなっちゃって…」

 

「分からなくはないけどな…」

 

 

 

 

その夜

レッド寮

聖の部屋

 

『ただいま~』

 

『いやあいい湯じゃったの~』

 

『マスターただいま戻りました、ミストラルはどんな様子でしたか?』

 

「ええ大活躍だったわよ、ね♪ミストラル」

 

「…おう…」

 

顔を真っ赤にしてミストラルは照れている

 

『ミストちゃんえらいえらい』

 

『えらいのぉ褒めてつかわす』

 

幽鬼とマヤがミストラルの頭を撫でミストラルの顔が更に真っ赤になる

 

『マスターのお役に立ててどう思った?ミストラル』

 

『…嬉しかった…』

 

ミストラルと大分馴染めたから今回のデュエルにミストラルを

連れて行って正解だったわね…

さて…私もミストラルを撫でてあげようかしら…

 




後書き
ミストラルちゃんと仲良くなれました
アンケートと言うわけではないのですがここまで読んでくださった方に
少しお伺いしたいことがあります
作者は最近、キャラクターなんとか機というものに手を出し始めまして
試しに、聖ちゃん、マヤ、ミストラルの3人のビジュアルを作ってみたのですが
見たいとおっしゃって下さる方が居れば
次回のおまけあたりに挿絵と言う形で突っ込みたいと思っております
キャラのイメージ壊れるから余計な事しなくていいと言う方が居れば
挿絵には入れず、どこにも公開せず、作者のカードと合わせての自分
慰め用になります
どちらの意見も出た場合、ピクシブに投稿してそのURLを貼ろうと
思っています、このような事を書く場所ではないとは思っていますが
皆様のご意見を聞かせていただければなと思っています

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