超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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遅れましたが何とか書き上げました。
流石に私も一ヶ月掛かるとは思っていませんでした。数々の壁(主に学校とか学校とか学校とか学校とかetc...
に阻まれ中々時間を取れませんでした。あとテスト勉強とかPz.kpfw VlausfBとか。おかげでティーゲルllは3両になりましたとさ。やったね中隊だ!

さてさつ今回はソロモン攻略作戦。駆け足ですが駄作から展開の速さを抜いたら何も残らないのですからご勘弁。では、どぞ。


71.ソロモンって狭いよね。

ーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーー

艦娘の救出作戦については、天龍のGOサインを受けた途端救出作戦が発動するように準備をしておく事で合意している。

内容自体は正面切って堂々と上陸し艦娘分捕ってくるだけだしそう複雑では無い。

かく言う私は既に格納庫(特大)に一七式戦車と五七式重装甲輸送車と一式重武装車輌を生産して隼に搭載済みだ。

一七式戦車も五七式重装甲輸送車も酸素の無い空間での戦闘行動を想定して作られている為、完璧な空間密閉が施されている。だから海水くらいなら浸水することは決して無い。

大陸から少し離れた所で投錨し格納庫のハッチを下ろしてそこから密閉と重量に物言わせてれっつごーダイビングッ!して馬力で強引に上陸する。うむ完璧。そこ、ミッドウェーで却下したとか言わない。あれ結局妖精さんが強引に一七式戦車セルフ揚陸してたし。ノーカンノーカン。まぁアレで一七式戦車でも上陸できることが実証された訳ですしお寿司。

 

あとは天龍らが特定した場所を強襲し艦娘を奪還する。それによって大規模な破壊活動が必要なら躊躇いなくやる。警察が鎮圧に来るなら問答無用で制圧する。せめてもの情けとして150mmHEIAP(複合弾)で消し飛ばしてやんよ。

 

「お姉ちゃん、少し問題よ」

「......む?どうしたんだ」

「...それが...先程大本営から大規模作戦が発令されたわ」

何故にこのタイミングで......?つい最近、私達ナウル鎮守府はMI/AL作戦を実行したばかりで、弾薬・精神共に消耗したばかりだから、所謂冷却期間に入っているのだ。

素人が考えてもわかる理論だが、普通連続して、一ヶ月以内に大規模作戦が発令されることは無い。あってはならない。それが緊急時、本国への最後の砦が堕ちたとかならまだしも、現在微々たる差だが人類側が勝っている状況。そんな時に態々連チャンで大規模作戦を立てること自体がおかしいのだ。少しは休ませろっての。

まぁ、確かにさ?ミッドウェー攻略はなし崩し的に出来た偶然の産物にすぎないけどさ、時期が大本営の想定より遅くなったとしてもさ、結果的には私達は大量の弾薬を消費して疲労しているんだぞ?其れなのに間髪入れずに私達を動員するのはどうだろうか。

 

 

 

 

......いや、逆に考えると、私達を動員せざるおえない事情があるとも言える。

例えば、立案する側の故意的な動員。

例えば、敵側に強力な【イレギュラー】が出現した場合。

私達は驕りでは無いが現時点世界最強の戦力だと自負できる。其れを動員する必要がある程に強い敵が出現したという事はまぁ私達が動員されるのも納得できる。

でも、其れでも違和感がある。何か''痼''を感じる。()が警告する。何か怪しいと。

「......直ぐにか?」

「いえ、動員は明日よ」

「何処に?」

「...えっとぉ...確かそろもん?、だったかしら」

......なんで今更ソロモンなんでしょうかねぇ...ソロモンといえば、ガダルカナル島の目と鼻の先。サボ島やなんかちっさな諸島があるだけの海だが、其れゆえに待ち伏せなどには適した海域である。史実では此処で3回に及ぶ海戦が行われ、大日本帝國海軍も相応の被害を受けながらアメ公の重巡洋艦を一次海戦で四隻撃沈し重巡一隻を大破。駆逐艦三隻を中破に追い込んだ。二次海戦では龍驤が沈没するもあの色々な意味で有名なエンタープライズを物理的にこんがり焼き上げ、三次海戦では駆逐艦を平らげその他駆逐艦と重巡洋艦に損害を与えた。

其れら全てが夜戦によって得られた戦果であることはお察し。

それが戦史。しかしここは現在だ。敵は残念ながらアメ公では無いし深海棲艦だが、敵がいることには変わり無い。

「敵戦力は?そもそも私達か。動員される理由は?」

「全くの不明よ。ジェット機の偵察機が落とされているらしいから〔姫〕はいるんじゃ無いかしら」

「お前も姫って使っているのか...其れよりも、情報があまりにも少なすぎる。これでは作戦すら立てられないではないか」

「それが...既に大本営から指令がきてるのよ...」

......いやーな予感がするなお姉さん。あの有名な大本営が立案した作戦とか...なんかやだなぁー。

「............ふん、従ってやる義理は無い。3日でカタをつける」

「分かったわ。」

リバンデヒが退室するのを見送ってから、私は意識を船体の中央演算処理装置へと沈める。

膨大な量のデータで埋め尽くされた電子の海。ここに納められているデータだけで世界を15回は根本から破壊できるであろう危険物が眠る中、もしも用に残しておいた大本営データベースへのバックドアを探し出し、それを開ける。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「やはり、か......」

いつの間にか止めていた息を吐き、腰掛けていた椅子に力無くもたれる。

調べた結果、今回のソロモン攻略作戦は参謀役将官は猛反対しているらしい。しかし、その反対を押し切って元帥が権力を盾に強引に決定したと言うのだ。

そのお陰で急に発令されることとなった訳で、こちらからすれば大迷惑極まりないのだが...しかも作戦内容も元帥が独断で決めたそうで、あまりにもお粗末。敵側にアメストリア型戦艦がいることが全く想定されていないゴミみたいな作戦指令書だった。

 

ふざけているのだろうか老害共は。

お陰でこっちはてんやわんやだし他の鎮守府も大混乱に陥っているだろう。最近は大規模作戦がないという事になっていたから主力艦隊を別の遠い海域へ遠征させていたりとか。それはそれで悪夢だろうが。

「妖精さん、作戦参加に問わず全艦に最大の補給をしてやれ。また、完璧な状態になるまで整備を続けてくれ」

''あいあいさーな感じです?''

''りょーかい!''

''バンバンつめこめー!''

 

流石に今回は想定外の想定外が重なっている特例中の特例。絶対に順調に進まないと確信出来よう。ならば出来る限りの備えはするべきだろう。戦艦は勿論、航空母艦も入れて警戒すべきだろう。

今回の作戦海域はガダルカナル島に程近いサボ島からソロモン諸島全域。詰まる所『ソロモン』と一般的に認知されているエリア全域を制圧してこいという訳だ。

しかもそのソロモンは此処、ナウル鎮守府と近い。ナウルからソロモンは数百キロの距離にあり前回行ったミッドウェーに比べれば十分の一位の近距離だ。しかし数百kmは数百キロ。

ナウル鎮守府に備え付けの大型電探の索敵範囲は半径550kmである為にソロモンは索敵範囲に入っておらず、深海棲艦の動きをキャッチする事はしなかった。というかするつもりもない。一々構ってやれないし。

「...リバンデヒ、作戦参加艦を招集してくれ。作戦なども合わせて今送る」

『分かったわ、直ぐに集合を掛けるわね』

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここにいる者は察していると思われるが今回大本営より再び大規模作戦が発令された。」

リバンデヒに集めてもらった艦娘が揃うアメストリア型戦艦一番艦アメストリアの会議室。そこで私は今回攻略するソロモン沖の海図を前に発表する。

「今回の大規模作戦は異例の中でも特に際立った作戦だ。しかも私達はその作戦への参加が義務付けられている。かつ、昨日未明に噴式の偵察機が撃墜されている」

その言葉に集まった艦娘達が僅かに騒つく。空母なんかは、既に顔を青ざめている。確かに一番F-222達のスペックの異常さを理解しているからこその畏れだろう。対空にステ振りした艦娘も同じく。レシプロなら見なくても落とせるだろうが噴式戦闘機だと難しい。まずアホみたいな機動性にアホみたいな瞬間火力。気付いたら真後ろから真ん前に飛んでいたなんて事はざらにあるし、45mm対空機関連装砲もF-222の撃墜は10秒かかる。

「しかしそれはあちらの練度の足りない、F-105の話だ。しかし恐らく深海棲艦側にアメストリア型戦艦が動員されている事はほぼ確実だと思われる。そこで今回の作戦には......リバンデヒ」

「はぁ〜い、」

「ノイトハイル」

「ほい」

「この2名をつける。私とカイクルはこの作戦中に裏をかいてくる外敵を撃滅する為に待機する。そして無論だがここに集まっている貴官らも作戦参加艦だ。大丈夫だ。私は貴官らが最高練度の軍隊だと確信している。」

「「「はい!」」」

うむ。皆一様に凛々しい顔をしている。良い顔になったものだ。

今回は私も警戒しているため練度も火力も速力もある程度あるエリートを選出した。

「ソロモン沖作戦派遣艦隊の旗艦はリバンデヒ。そちらの艦隊には大和と矢矧が付いてもらいたい。ノイトハイルには陸奥、蒼龍、飛龍、大鳳、摩耶、鳥海が付いてほしい」

「異論はないわ」

「こっちもだよ〜。ね?」

「勿論です。今回から56cm三連装砲に換装したのでその性能を確かめておきたいですし。」

「私も依存はないわよ?51cm三連装砲の威力、見せてあげる♪」

戦艦組は戦意十分のようだ。特に大和は張り切っている。例えは悪いが新しいおもちゃを与えられた子供のように。あまりよろしくない傾向だが大和とて伊達に戦闘経験を積んでいない。流石に身の扱いくらい知っているだろう。

「ちょ、ちょっと噴式を落としたって怖いけど私は参加するよっ!ね、多聞丸?」

「そうね。私達の艦載機の練度は高いもんね!戦果を期待しても良いですよ!ね、アメストリアさん?」

「...私も参加します。あの恩義は返せても、今までの恩義は忘れてはいませんから」

空母艦娘も気合十分。大鳳は未だにあの恩義?を覚えてくれているようで、少しくすぐったい。別に私は純粋な善意で助けた訳じゃないのでここまで感謝をしてくれるのは、少し嬉しく思う。しかもあくまで私の為に参加を表明するところが食えない。海軍なのに。

「私は大和さんを最期まで守り続けるだけよ。......今度こそ、ね」

「矢矧ちゃん......」

なんか直ぐにキマシタワーが建設されているがそこの桃色は無視し作戦の概要を説明する

「では、今回の概要を説明する。今回は私達が主戦力となりソロモン沖、及びその周辺に屯している深海棲艦を一隻残らず撃滅し海域を解放することだ。その為の期限として私は3日で終わらせることを予定としている。ではどうすれば良いと思う、摩耶?」

「お?おう。アタシは考えるに...夜戦か?」

「その通りだ。夜戦に私達の機動力が合わされば怖いものはない」

実際のところ夜戦は日本海軍の十八番だ。今回もそれを採用させて頂く。私達の速力は80ノットを超える艦のみで構成されているのだ。暗闇からの攻撃では莫大な戦果を上げることが出来るだろうし、敵も補足して撃っても着弾する頃には遥か遠くに移動している。偏差射撃をしても舵を切ってズレればいいし警戒すべきなのはアメストリア型戦艦の座標固定による精密砲撃位だろう。何せ500cm砲弾だ。ただ飛翔するだけで死の衝撃波を撒き散らし周囲を壊滅させる。それは海上においても例外ではなく掠るだけでも艦橋が死ぬ。

「また、他の鎮守府からも応援として長良型二番艦五十鈴と青葉型重巡洋艦二番艦衣笠が派兵されるようだ。其方とも連携を取り作戦を遂行してもらいたい。では、解散!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

深く響く汽笛が幾つも鳴り響き、大小様々な錨が巻き上げられてゆく。

出撃する艦は認識用の照明灯を点灯させ、艦橋に描かれた白文字を浮かび上がらせる。その描かれた艦橋は各種電子機器か画面の光がガラスを照らし、ライトアップされる。

更に、機関からエネルギーが回る。昔なら出航までに10時間とかザラにあるだろうが私達は機関始動から動き出すまでに10秒もいらない。

最初は小さい艦から。矢矧や摩耶、鳥海がそれぞれの係留されていた埠頭から出航してゆく。その細く小さな航跡は戦艦に比べれば小さいものの従来を軽く凌駕する海水を掻き回していることが容易に伺える。鋭く舵をきった三隻が優雅とも言える動きで90度回頭すると素早く港から離脱してゆく。その後は航空母艦。平べったく左右に広がった形の空母はその巨体に見合わない機敏さで埠頭を離れると器用な事に後進のまま港を出た。何やってるんだろうか。

港の形状は凸だから全艦が向かい合った形になっている。中央の開いた空間しか港から出る水路は無くどうしても同時出航が出来ないのが難点だが、まぁ使えるし大して問題ではない。あ、同時出航するのはアメストリア型戦艦だぞ?その場で回頭するのだから直径6kmは中央が開いてないと回頭途中に向かい側の埠頭を軒並み破壊するという笑えない事態に陥るからな。

最後はナウル鎮守府の切り札であるアメストリア型戦艦の二隻。皆さんも体感したことがあるだろう、祭りとかで和太鼓が演奏した時の圧倒的な響き。腹にくる衝撃波を。

あれを何倍にもしたようないっそ威圧感を飛ばしているのではないかと錯覚してしまう大音量で汽笛を鳴らした二隻はリバンデヒが最初に埠頭から離れ5ノットで離脱。15分掛けて出口へと回頭すると、今度は15ノットで直進する。既に出た艦達は二列横陣で布陣しており、何時でも出れる状態に。

全員に敬礼して見送ると、その姿が見えなくなるまで敬礼をやめなかった。

願わくば、無傷で帰ってきますように。

ん、これフラグだな。考えないようにしておこう。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーノイトハイルsideーーーーーーーーーーーー

トゥットルゥ〜♪ノイトハイルだよ。

なんか電波拾ったけどきにしなくていいよね。さてさて、お姉さんの見送りを受けて出撃した訳だけど、ここからソロモンまでは800kmくらい。すぐに着くんだよね。何ならミサイル攻撃だと既に射程に入ってるんだよね。面白くないから絶対にやらないけど。

「全艦第三戦速でソロモンに向かうわよ」

「りょーかーい」

ぐん、と速力が増して船体が掻き分ける海水の量は格段に増える。アメストリアじゃ遅いって笑われる速度だけどまぁいいよね。到着は夜にしないといけないんだし。

「妖精さーん!全砲門に一式徹甲弾を装填してねー」

''あいあいさー!''

''そうてんそうてん!''

''放縦不義な艦娘さんですねー''

ふふふー、僕はそう言う性格だからねー。しょーがないね〜。

''艦娘さん!艦娘さん!上空に偵察機です!''

「んーー。じゃ、対空砲でテキトーに落としといてねー」

''了解!''

''対空砲旋回はじめー!''

''ババババー!''

45mm対空機関連装砲の一つが機械的に旋回して、圧倒的な量の弾薬を展開してゆく。この光景は結構好きだね。重力とは反対方向に赤い火線がまっすぐ伸びていって撃墜するんだよね。

僕達の船体には片舷3500基の45mm対空機関連装砲は圧倒的だからね。視界一面が45mm砲弾で埋め尽くされるのは圧巻だよ。

 

 

 

さてさて、ここはソロモンから25km離れた海域。ここに来るまでに優に100を超える深海棲艦に遭遇したけど視認圏外から一方的に蹂躙して処理させてもらったよ。あ、僕思うんだけどね、最近人間の近代日本文化に興味があるからネットに潜ったりしてるんだけど、ss?っているものがあったんだよね。アメストリアには無い発想だったからついつい読みふけっちゃったんだけどやっぱり人間の想像の限界を感じさせる作品が多かったね。王道って言うのかな。大体の作品が最初の入りとか基本的な世界観、概念、物理法則が一緒で特にそこらへんが考えられてもいない所もあって、偶に書籍化、って書かれてるやつもあったんだけどそれも大体同じ。けれどそれぞれが違う物語を展開させて読んでいて飽きないけれどやっぱり物足りないよね。こう、根本から概念を破壊した挑戦作品が少ないというか。

あと、一昔に流行ったらしい「ちーと」?って言うのは何か読んでて耳が痛いね。確かに凄いんだろうけどそれを超えた超生命体を見てきたからなんか色が褪せたみたいに魅力を感じなかったよ。別に悪いっているわけじゃ無いんだけどね。

軍隊物少ないよね。うん。これは切実に思った。

よくあったのがアメ公の兵器とか今まで使ってた二次大戦時の兵器を駆使して日本とは異なる世界で活躍するっている作品。まぁなんかテンプレ化してたね。あとそれでちーと?って感じ。それはチートじゃなくてただ強いだけだよって言ってあげたい。

展開的な問題なんだろうけど、自分達の強さを強調させるために敵側の視点から描くことがあるよね。でもね、僕達(本当のチート)たちからすれば相手が攻撃されたと認知できない程に瞬間的な火力を持って一瞬で撃滅しないとチートとは呼べないなぁ...

僕達は火力の化身みたいなモノだからね。

 

相手側に花を持たせるのはあんまり良い方法とは言えないよねっていう話だよ。盛り上がるのは確かなんだけどね...まぁ〜これが現実との違いってやつかな。うんそれだけ。ごめんね。話がずれちゃった。

深海棲艦は見るのも嫌だから視認圏外から消し去ったけど、まだまだ反応はある。

けれど意外なことにソロモン諸島内部には深海棲艦があんまりいなくて、むしろその周囲に密集しているように見えるね。

「じゃあ、作戦開始ね」

リバンデヒお姉ちゃんの合図がキッカケで、海が消えた。

うん。これは別に喩えじゃなくて文字どおり消えたんだよね。

具体的に言えば僕達戦艦が使える砲全てを斉射したんだ。お陰で砲声は空間を捻じ曲げるほどの大爆音となって響き渡り、砲煙は雲を作り出す。56cm、51cm、150cm、500cmと大火力のHE...榴弾がとある方向へと一斉に襲いかかってゆく。曳航剤による赤いラインが遠く遠くへと飛んで行き、とある島で一斉に着弾。キノコ雲を形成する。あやや、やりすぎちゃったかな...でも彼処は強固な装甲を持った飛行場だから消し飛ばさなくちゃいけなかったんだよね。一々対空戦闘しながら海戦とか面倒くさいし。

それにしても夜だから砲撃が良く映えるね。一瞬だけ真っ赤に染まってオレンジ色に船体を照らしあげる。押し出された海水が激しく動き回りザパンッというぶつかる音で船体に打ち消される。

それを僕はうっとりとした表情で眺めていたんだけど、小口径弾を除いて主砲の砲撃が止められ、上空を轟音とともに真っ黒に染められた圧倒的な存在感を誇る戦闘機達が一気に飛び抜けてゆく。青色の焔を噴き出しながら飛んで行く巨体の数々は圧巻で気分が高揚する。あ、ミサイル発射した。

他にもB-97もで出るみたいで破壊目標の遥か上空から大量の爆弾を投下していた。うん。これこそ正しき蹂躙。擬きではなくこれが正統派。うん良いねぇ良いねぇ♪

敵が赤々と炎上し黒々とした煙を吐き出す。それは絵画のようで何とも現実味が無い光景だけど僕達からすれば見慣れた光景。爆弾一発が施設一つを丸ごと焼き払いF-222の機銃掃射が地面を抉る。絶えず爆発が起こり残骸が増えてゆく。良いね。順調だ。

 

第二段階の開始。

十八番である夜戦だけど今まで見たいな感じではない。残念だけど派手さは無くて、散発的に砲撃音が響くと、深海棲艦の船体が引き裂かれると言うアサシンに暗殺されてゆくみたいな光景。暗闇の中で最低限の炎が上がり、散発的な爆発と砲声が響き渡る。

航空機のように一撃必殺の精神で一切の騒音を立てずに正確な照準で奇襲して仕留める。うん、これは凄いね。よく電探を使いこなしてる。探照灯を使わなくても、正確な位置が分かるようになってるし、砲精度だってピカイチ。夜戦と相性がいいのは、言うまでもないよね?

 

静かな夜戦が続くなか、僕達アメストリア型戦艦は光学迷彩で姿を隠し、矢矧、摩耶、鳥海が無双している。電探から得られるコンマ単位での正確な情報を元に即仕留めてすぐに離脱する。これがニンジャっていうやつなのかなー?よくわからないけど。

けど僕達も何もしてないわけじゃないよ?他の鎮守府からの応援、五十鈴や衣笠が搭載している誘導魚雷の誘導とか、深海棲艦の援軍の警戒とか色々としてるんだよー?

.......ちょっとマズイね。電探が大量の深海棲艦を捉えちゃったよ...別に雑魚がいくら集まろうが雑魚であることには変わりないけど、それ以上の化け物、〔姫〕が3隻もいるようじゃちょっと厳しいねぇ...。他にも戦艦十隻に航空母艦十五隻、重巡洋艦二十五隻、駆逐艦七十隻いるけどこっちは別に脅威でもないから無視しちゃおうねー。けど僕達と同じ火力が3隻となるとこれは話が別だよね。

「ノイトハイル、わかってるわよね?」

「In Ordnung.勿論だよぉ〜。全力戦闘だよね」

 

 

リバンデヒが右に、僕が左に布陣して、完全に防備する態勢に移行するよ。

中央に艦娘達に集まってもらって、集中防備の体制を引いてもらっている。流石にアメストリア型戦艦3隻の弾幕は大和型でも落とせないからね。

この陣形だと僕達のスペックを活かしやすいんだよねー。何時もは片舷ずつしか火力を発揮できないんだけど、この陣形だと外からの攻撃に対して主砲とかで打撃を与えられるし対空砲は両舷で活用できる。ミサイルも元々全方位で使用できるんだから360°カバーできる。迎撃に関しては火力が二倍になったわけだねー。

おっと、ちょうど敵さんが来襲したようだね。ここでも聞こえる大きな爆音の後に視界を埋め尽くす圧倒的な弾数の砲弾が赤い火線を曳いてやってくる。やー、怖いねぇ〜。

けれど効かないよ。殆どが外れていくし、当たっても鈍い金属音と共に弾かれて海中にボッシュートされちゃうんだよね。無駄だよぉ...むふふ。

同時のタイミングで上空からB-97とかFB-99が沢山飛んでくる。順次量子変換器に物言わせた無限の爆弾を投下してくる。これは面倒臭いねぇ...燃料でも撒かれたら燃えちゃうし。あれ暑いんだよねぇ...兎も角、早めに迎撃する事に越したことはないよね。SM-2、SM-3がドミノ倒しの逆再生みたいに開いてゆくミサイルハッチから我先にと発射され、投弾された爆弾へとごっつんこして撃墜してゆく。けれどそれだけじゃ爆撃機編隊が大量に投下した爆弾を捌き切ることはできない。

「対空砲迎撃開始〜!」

''落とすぜー!''

''ばんばん撃っちゃえーっ!!''

''全部迎え撃ちます!''

''ウェルカムボム!''

なんか一人だけマゾさんが居たけど僕は何も聞いていない。うん。そうだね。僕は何も聞いていない。

あ、そうそう。アメストリアお姉ちゃんね、何時もは無表情だし愉悦に浸ることが結構好きみたいだけど()()には随分と弱いみたいだねぇ〜♪。いっつも顔真っ赤にして抵抗してくるんだけど子供が戯れてるみたいな無駄な足掻きだから何時も組み敷いてるんだよねぇ。しかもそれでアメストリアお姉ちゃんが真っ赤になるから更にお得!むっふふぅーっ!

同室にしてもらえたのは本当に僥倖だったよ。むふふぅ...♪

 

 

面での対空砲火によって大小様々な爆弾が一瞬で穴だらけになり、爆散してゆく。いつもいつも見慣れている光景だけど、ちょっと怖いねぇ...まっすぐこちらに頭向けて落ちてくる実弾を示す真っ黒な樽たちが我先にと空気を切り裂くヒュー、という音を響かせて落下してくるのはに中々に怖い。勿論、我がアメストリア軍が誇る自動迎撃システムを搭載した45mm対空機関連装砲の性能を信じていないわけじゃないけど、被弾した時は本当に痛いからね。こんな大きな身体だから回避行動さえまともにできないからねぇ......。

「っ!?」

''電探に反応ありです!海中から小型の深海棲艦反応!凄い速度です!''

''魚雷な感じー?''

''Нет!(ニェット!)駆逐艦な感じですー?''

つまり、浮力やら推進力やらを合わせて海中から比較的小型な船体をもつ駆逐艦を突っ込ませて突発的奇襲を仕掛けて一気に仕留めるつもりだろうね。

まぁ、無駄なんだけど。

 

お姉ちゃんが嫌うKamikazeアタックを敢行してきた勇敢(笑)は駆逐艦は、僕がしっかりと処理する。浮上した瞬間500cm四連装砲の一式徹甲弾で吹き飛ばし、その爆風だけで引き裂く。僕に近い位置で浮上した駆逐艦には対空砲や側面に設置された30cm連装電磁力砲や20.3cm連装砲でしっかりと藻屑にかえる。まだ非常用のM3-25重機関銃を使用するまでもないね。

けれど深海棲艦もやるよねぇ、被害をまるで考えない物量でただ押すという作戦。僕達にはできない不思議な戦術だけど、それを賄えるほどの物量を所有しているという余裕があるという証なんだよねぇ...お姉ちゃんが大っ嫌いなアメリカの駆逐艦をモデルとしているらしい深海棲艦だから容赦無く滅せるけどね。けど数が多い。なんでこんなに大量の...百数十隻の駆逐艦が海中を伝って移動してきたのを僕達が探知できず、しかもこうやって魚みたいに浮上してくる駆逐艦をシューティングゲームみたいにはたき落さなくちゃいけないのか。ちょっと腑に落ちない部分があるね。もしかしたら、海中トンネルでもあるのかもしれないねぇ、人口か天然かはわからないけれど。

まぁこんな美味し...楽しい遊戯は久しぶりだから、僕も暴れていいよね?

 

「〜〜〜♪」

肩に衝撃が来るたびに、3キロ先に爆発が起きる。僕が直接撃ってるから耳に伝わる銃声は今現在進行形で放たれている500cm四連装砲や150cm四連装砲、46cm三連装砲の砲声に負けず煩い。けどその威力は折り紙付き。カラン、という甲高い金属音がなると同時に給弾される。この銃声は好きだね。12.7mm口径という余り大きくない口径の銃だけど、わざと口径を小さくして貫通力を高め、装甲を突き破った先で炸裂するように造られた専用の狙撃銃。

115式対艦機関狙撃銃と呼ばれるこの2m超えのライフルはその実歴は高く僕も愛用している。最近は19.8mm重機関銃に浮気気味だけどね。だってあれ威力高いし連射効くし狙撃銃とも使えるし重機関銃として分隊支援も行える。4mを超える巨大さは少し不便だけど、銃身を折りたたむことが可能だし、バイポッドをたてて安定させる事だって出来る。

 

 

..........それにしてもちょっと煩いねぇ...ん、いやウザいね。

さっきから島の向こう側からペチペチと12.7cm砲弾で叩いてくるうざったらしい軽巡洋艦がいるんだよねぇ......

「リバンデヒ、ちょっと叩いてくれないかな」

『えぇ。これは少しウザいわ。大和、摩耶。島の向こう側にいる軽巡洋艦を叩いてくれないかしら』

『分かりました。大和、参ります!』

『アタシも異論は無いぜ。こんな爆弾の雨の中うざったらしいっちゃありゃしねぇ!この摩耶様に任せてくれ!』

気づけば、遠い地平線の先がオレンジ色に染め始める頃。

随分と長く戦っていたみたいだね。かれこれ数時間。常に深海棲艦の奇襲や襲撃を受けた僕達にも、疲れが見え始める頃。そろそろ動かないと危ないかもしれないねー。

大和の56cm三連装砲とか摩耶の35.6cm三連装砲が旋回して芋ってる軽巡洋艦を砲撃始める。56cmといればロキ自走臼砲とほぼ同じ口径。しかもあれより長い口径長を持ってるから威力は十分だね。噴火したみたいな炸裂音と圧倒的な砲声を響かせながら56cm砲弾が九発と35.6cm砲弾が十五発。赤と黄色の火線を描いて島を跨いで飛んで行った大量の砲弾は数秒後に着弾。ここからでもわかる爆音で見事に撃滅した。

「リバンデヒ、ここに突入した後僕達で塞ぐよ」

『えぇ、それがいいわね。全艦に通達!ソロモン諸島の内側に突入するわよ!』

その一声で膠着状態に陥っていた艦隊が動き出す。一斉に機関を唸らせてかなり整った艦隊行動を取り始めた。外来の五十鈴達がずれるのは無理もないけど、やはり改めて見ると凄いね。この子達の練度は。

戦艦が航空母艦を守るように寄り添い、70ノットで一気に離脱してゆく。

 

あ、これも理由があてって、僕達が動くと莫大な海水がかき混ぜられて一時的に海流を生み出してしまうのは何回も言ってきたね。つまり此処も例外なく乱れに乱れるんだよね。

つまりそれが何を意味するかというと、艦娘たちはその荒れ狂う波の中を進軍するわけで、通常の巡航速度よりもとぉーっても早く進まないとむしろ前進さえ出来なくなるんだよね。影響があるのは大体半径15000m程。まぁこれじゃ艦隊行動にならないよねっていう話だよね。

そんなに離れてたら艦隊行動を前提とした僕達が困るし、互いに援護する事ができない。お姉ちゃんは艦隊編成の時にアメストリア型戦艦とは15km以内に近づくなって言ってたけどそれじゃ迅速な艦隊行動が出来ないよね。だから今回は土地の問題もあって密集陣形。まぁ影響受けるよね〜。

アメストリア海軍ではそもそも他の海軍との作戦じゃなくて、出力が規格外の空軍艦艇とかと共同作戦を遂行していたからね。

 

 

兎も角、各々が突入した諸島は背後をソロモン諸島、下を島。上も島に囲まれたみたいな地形なんだけど、その感覚は開いている。といっても10kmくらいでそう遠くなく、僕達がその隙間を塞ぐように布陣し、残りの余った一面を大和、陸奥に守ってもらう。

その後ろにな摩耶、鳥海の重巡勢。火力と速射力のみで言えば文句は無いからね。

他の子達はさらに後ろ、飛龍蒼龍を守るように輪陣形で待機してもらう。

此処までは想定済み。無論リバンデヒがね。しかし此処からは深海棲艦がとってくる案があまりにも多すぎかつ予測不能なため幾つかのの予備を含めて警戒してる状態なんだよね。

深海棲艦は元々此処に僕達を閉じ込めるのが目的だったのか姿を確認できない。癪だけどちまちました攻撃がないのは助かるね。

今のうちにすっかり消耗した大量の〔弾薬〕の補給とか波で傷んだ船体の補修とかしておこうね。今回は若干誘導された感があったけど全艦が全力戦闘したから主砲対空砲関係なく撃ち続けたから砲身も消耗してるだろうし、何しろずっと戦いっぱなしだから精神的な疲れが出てくる頃。一晩中戦闘し続けるのはキツイと思うよ。

僕達の船体で万能生産装置が〔弾薬〕を生産し、各艦に送って行く。今のうちに出来る限りの補給をしなきゃいけないからね。

 

 

朝日が昇る。

そんなありふれた言葉でした言えないけど、その言葉に全てが凝縮されてると思うんだよね。

朝に登るから朝日。これはまぁ分かるよね。

『昇る』

此処に僕は意味が凝縮されているように感じるんだよね。「のぼる」っていう漢字は幾つも有るよね。登る、昂、皐、上る、洄、昢、竎、襄、曻、徳、東生、曨そして昇る。

これは一部で、まだまだ「のぼる」という読みの漢字はある。そんな膨大な数の漢字の中から、昇るという漢字を当てはめた先人は凄いと思う。あ、僕達の方が上だね。齢は。

兎も角昇るという漢字を使用したのは、センスがあると思うな。

昇という漢字は陞の書き換え文字として用いられる事もある。

「昇る」は“太陽・月・位などが高く上がる”の意味らしくて、「日が昇る」「煙突から煙が昇る」「高い位に昇る」「天にも昇る心地」とかの他の使い方もある。

「登る」には一歩一歩踏みしめてゆっくりと上って行く感じがあるけど、「昇る」には一気に移動、上昇する意味が込められていると思うんだよね〜。階段とエレベーターの違いな感じかな。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

二日目、此処までは深海棲艦の襲撃はなかった。

そう。此処までは、ね。早速、幸か不幸か早朝から警報が鳴り響き、電探が捉えた反応が画面に反映される。うーん...ちょっと面倒くさいねぇ.......僕の優秀な113号電探は深海棲艦の「姫」が五隻を中心に襲撃を仕掛けている大規模艦隊の姿を捉えている。

「姫」は僕達と同等のスペックを持つ。全長も全幅も排水量も速力も絶対干渉結界だって。

無論アメストリア型戦艦の制圧力もね。それが五隻分...僕が対処できるのは精々一隻。いつもなら、見栄張ってハリボテを貼るんだけど、今回はそんな余裕もないねぇ...

リバンデヒも対処出来るのは一回の迎撃、攻撃で対処できるのは一隻だろうね。これは偏見も期待も込めない論理的な解析の結果。スペックや速度、位置の関係など、様々な要素を鑑みた結果は、この迎撃で最大戦果は「姫」二隻。それもうまく行ったらの仮定の話だし。今回は、厳しいね。

「.......リバンデヒ」

「えぇ。少し、厳しいわね。お姉ちゃんならまだしも、私達はそこまで凄くないわ(馬鹿)

 

むぅ〜〜〜っ!いまお姉ちゃんを馬鹿にされた気がする!

なんでリバンデヒ如きがお姉ちゃんを馬鹿にできるかまったく理解できないけれど、癪にさわる。むぅぅ...

「.......リバンデヒ、流石にお姉ちゃんを貶すのは許せないなぁ...?」

「あら、ごめんなさいね。そう受け取ったとは貴女の逞しい想像力による勝手な被害妄想によるものよ。おほん、兎も角今はこの深海棲艦を撃滅するわよ」

「.......。」

帰ったらお姉ちゃんに慰めてもらお。

うんうん。それが良い!お姉ちゃん僕が涙目で抱きつけば普段の余裕を崩してオロオロとしだすからね。

かわい〜よね!

いつもなら真一文字に結ばれた口も困惑したように崩され、形の良い眉は目尻とともに下げられる。それを観察するだけでも十分価値があるけど、その後にお姉ちゃんはそれに気づいて僕を叱り始めるんだけどそれがまた長くてねぇ...しかもバッサリと的確に痛いところを突いてくるから尚更タチが悪いよね。

まぁ僕は基本馬耳東風。聞き流してるけどね〜☆

 

だからあまりにも長いからはじまる前に押し倒して襲うんだよねー!

それがまた可愛くてもうキュン死しちゃいそうなんだよねぇ〜〜!

もう何回もされてるくせに、まともに抵抗もできずになされるがままのお姉ちゃんはとても素直だからね。

大体のことは聞いてくれる。

()とはもっと過激に抵抗......そうだね、例えばワザと僕の罠に嵌って捕獲された後に僕を割と本気で太刀とか爆弾で殺しにきたり最初から500cm四連装砲で吹き飛ばしてきたり色々とあったけど、中々に楽しめたよ。

 

 

けど、今は違う。決定的に違う。

 

 

昔のアメストリア型戦艦一番艦アメストリアの気配と言うか、存在は感じるんだけど、何か混ざってる感じがするんだよね。

お姉ちゃんを見ると違和感を感じるというか。

前はこうやって受肉してなかったから船体に宿る霊的存在だったんだから尚更アメストリア型戦艦一番艦アメストリアの気配の質は覚えている。

しかし今はなんか穢れているというか色が混ざり始めてる。

ううん、殆どと言って良い。正直僕としては微妙な心境なんだけど。

ん?何で分かってるのに()()しないのかって?

そんなの決まってるじゃん。

 

『面白そうだから』

 

ただそれだけだよ。押し倒して襲った時の反応も悪くないし、中々に楽しい毎日を楽しませてもらってるからね。多分あと120年くらいは飽きないかな。飽くまで多分だからね。

飽きたら()()()だけだし。ん?姉を何だと思ってるかって?あんなのアメストリア型戦艦一番艦アメストリアじゃないよ。それ擬きだよ。事実昔は強かった...いやこの言い方は語弊があるね。船員が得意だった格闘術はまるで駄目になってるしむしろなんか違う型を使ってるし。それでも僕達には敵わない。絶対に。カイクルはそれを良しとして新しい対処方法を考えるのを楽しんでるみたいだけどね。それでもお姉ちゃんは弱い。遠距離狙撃でも超高高度精密爆撃でも対処しきるだろうし19.8mm弾だって素手で掴むくらいのことはするだろうけど、それ位で強いってなった気にならないでほしいな。僕は。

何時だって殺せる。まず部屋が一緒ってどれだけ警戒してないんだろうね。内心呆れ変っちゃうよ。だから罰として奴隷にしてみた。気分だったけど今はあんまり後悔してない。無表情だけど可愛いし。

あ、顔は良いんだし体も中々。精神だけ壊して人形にするのも良いかもね。

美人はただ立ってるだけでも絵になるんだし観賞用としてそれ以上優秀なものもない。まぁ()()その時ではない。まだまだ楽しませてもらわなきゃ。この世界だって中々に楽しめる種がまだまだ眠ってるんだしまずはそれを満喫しなきゃ。

 

さてさて、今は楽しみの一つを楽しまなきゃね。さぁ、蹂躙だ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はノイトハイルの内心の一つを明かしました。これは作品の途中で設定が追加される本作においても数少ない極初期設定にあった内容であります。結局一番の危険分子であり狂気を秘めているのはノイトハイルさんってね。まぁこれにも理由があります。
まずノイトハイルはいまいる四姉妹の中で唯一の深海棲艦からのドロップ艦、しかも深海棲艦時の記憶を保持しています。
それはノイトハイル自身にも影響を与え、少々ヤンデレ化を助長させました。
いや、成長させました。
艦娘としてドロップした後に初めて遭遇したのアメさんですし。
雛鳥が親鳥を認識するみたいにロックオン。
すでにノイトハイルの深層心理がアメストリアを獲物としてロックオンしたんですね。
アメたん超逃げて!
マジレスしますと、妹達は既にアメストリアが「違う」という事を確信しています。
本人は気付かれているとは考えていないようですが。
妹達はアメストリアがアメストリアではないと知っていつつも姉として付き合っています。まぁ長い艦生の中に舞い降りた面白そうな事項なんだら楽しんでから捨てようじゃないかと考えているわけですね。
要は暇つぶしです。ノイトハイルはその中でも特殊という訳でもなく、リバンデヒもカイクルも大体同じ結論に至っています。仮にも姉の姿をしていますが玩具扱いです。辛辣ですが4900年以上の艦生経験を持っているんですから娯楽に飢えています。仕方ないね。

一番歪んだ精神を持っているのはノイトハイル。一番特殊な魂を持っているのはアメストリア。そんな感じです。



[報告]
大体のプロットが決定いたしました。最終章を除き今後30話分位の細かいプロットが完成いたしました。
これから二箇所程解放し他にも手慰め程度の作戦を幾つか。伏線はあんまりというかないので何も考えずにお読みいただけるかと。いや、いままでが良い加減すぎました。たしかにアメストリアという存在に関しての設定や兵器群の設定が強化されたのは事実なんですがね。一七式戦車とか当初ありませんでしたし。
まあ兎も角、ある程度はレールが定まりまししたのでペースは上がりませんがしっかりとした展開にはなるかと。これからも破天荒な異端の展開をお楽しみください。
私大人っぽい文章書けない.......文才をください。

P.S
大和さんの主砲は56cm三連装砲ですが、以前カール自走臼砲と同じとしていました。ミスです。はい。
カールたん前期型は54cm砲でしたはい。全然違うやんけ。っていうことですが、堪忍してつかぁさぃ...
因みに54cmバージョンはロキたんと言うらしいです。
ロキファミリ...おっと誰か来たようだ。

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