超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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8.魔☆改☆造☆

ーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またまた一週間。

リバンデヒがベットに入り込んできたり、カイクルが意外にお姉さんっ子だったりして添い寝してやったりと姉として大分苦労することもあったが、大分慣れてきた頃、私のLvがついに40に到達した。

 

 

ーーーいよっしぁぁぁぁぁあぁあ!

地道に固定砲台で46cm三連装砲をぶっ放したり、対空は一門のみ使いボッコボコにしたりしてコツコツと経験値を貯めてきた。

 

「提督、私の改修を要求する。」

「...わかった、けどこれまたすごい資材消費量だね...」

「そういうものだろう。私自体超巨大だ。」

 

さて、改修だが、私はその間の意識を失う。

機関が完全停止し、全てのエネルギーが停止するからだ。

そして改修の内容だが、鋼材800000を消費し、大幅なステータスの底上げ、主砲の性能の向上などがある。

 

「アメストリア、こっちは準備完了じゃ」

「了解した。リバンデヒ、カイクル、私が改修の間の警戒を頼む。」

「了解〜」「了解した」

「では工廠長、改修を開始してくれ」

「了解じゃ」

そう言って私は意識を手放す。何故か改修時間が24時間となっていたが気にしない。最近妖精さんがハイスペック化してるけど気にしない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーカイクルsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私はカイクルと言う。アメストリア型戦艦三番艦を拝命し、姉さん達と共に戦ってきた。

リバンデヒを蹴り飛ばし、姉さんを抱きかかえる。

あ奴に姉さんを渡すと何が起こるか分からないからな。

 

姉さんの船体だが、足場が組まれて行き、天井に付けられている可動式のクレーンが10台集まり、

第一砲塔をゆっくりと持ち上げていた。

20000tは超えているからな。かなり重いだろう。まぁ、全体からして大して重くないが。

 

今回姉さんが受ける改修だが、第一次全艦隊大規模改修計画時に私達が受けた改修だ。

全体的に強化され、武装が強力かつ速射が出来るように。

初めて絶対干渉結界と呼ばれる謂わばバリア発生装置も搭載される。

 

まぁ、一日中改修を眺めるわけにもいかないから姉さんを背負い私の船体に転移。

船室の一つに寝かせておく。さてと姉さんをふふふふふふ...

 

おっと危ないな。理性が吹き飛ぶところだった。

姉さんは堅いからな。こういう時しか弄れない。

 

いつも仏頂面している割には寝ている時は結構無防備だ。

あどけない表情を浮かべながら気持ちよく眠っておる。

私もベットに腰掛け、膝枕をする。

 

私の膝にサラサラとした長い黒髪があたり、こそばゆいが、それも良い。

規則的に上下する双丘は私と劣らず勝らず。

安心したような、それでいて芸術品の様に整った顔立ちは典型的はアメストリアの民の特徴を残している。

本星の気候故か彫りが深く、ハッキリとした顔立ちが特徴であるアメストリア人 は日本人とは確かに異なるだろう。

ハリのある頰をつん、と突くと弾力ある皮膚が押し返してくる。

モチモチとはしていないものの艶やかな肌は化粧をしていない所謂すっぴん?状態だというのがうらやましい。

私達もすっぴんではあるのだが姉さんは別格だからな!

 

 

ふふふふふふ...可愛い...

私の憧れ、敬服する人物。それが姉さんだ。

圧倒的な火力を持ち、巧みに操り敵を翻弄してゆく。

しかし慢心は決してせず、船体を操っていた。稀代の名将を乗せ、全軍の総司令官も乗せたことのある名誉のある戦艦だ。

 

その輝かしい功績には永遠にかなわない。作戦中に貢献することはあってもそれは戦績であって功績では無い。しかも顔の作り物めいている程整っており、同性すら惑わすときた。

私達の知らない地球についてもよく知っているし、艦長の地球好きだったのが影響しているのだろう。

 

「.......ぅん............」

 

ーーー姉さんは私の理性を吹き飛ばそうとしているのかっ!?

.........添い寝くらいなら、良いよな?

ゆっくりと動き、姉さんの隣に潜り込む。そして抱きつく。

はぁ〜〜〜///姉さんの柔らかい匂いだ...

 

余談だが、このあと姉さんが意識を取り戻し、起きた時に大変パニクっていたことを記そう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一日経ったのか、意識が戻ってくる。

眠気と朝特有のけだるさに襲われる。視界もだんだんと...

 

ーーうぇぇぇぇぇぇ!?!?

 

起きようとしたらカイクルが抱きついていた。顔が目の前にあったのだ。

というかここカイクルの船室だろ...もしかして私、お持ち帰りされた?

でも一切荒らされた形跡はないし、乱れていない。

よかった、のか?

 

「......カイクル、起きろ。私の改造が終わったらしい。」

「...ん、本当らしいな」

「あぁ」

 

「で、何故私はお前の船室にいる?」

「...リバンデヒから守った」

「よし許す。ありがとう」

 

うん。本当に感謝だよ...私は意識も失い、一切の抵抗ができない。

リバンデヒに渡されると色々とアウトな展開になる為、嫌だ。今までも度々夜這いにあったり、

睡眠薬を盛られたりと被害を受けている。思い出したらゾワッって来た...

 

「...さて、私の要目を確認するか」

 

 

アメストリア型戦艦一番艦アメストリア

耐久 24500

火力 25750

装甲 19450

雷装 9850

回避 360

対空 17450

搭載 3600

対潜 11560

索敵 20000

射程 超超極長

運 7500

速力 超高速

 

装備

150cm四連装砲改 五基

46cm三連装砲改 六基

35.6cm連装砲改 二十基

20.3cm連装砲改 三百基

14cm連装砲改 二百五十基

30mm機関連装砲改 千基(二千門)

ミサイル2500基 対空、対地、対潜、対艦、対航空艦

大型噴進弾発射器 二十基

 

全天レーダー

113号電探

パッシブソナー

アクティブソナー

絶対防衛結界

F-105 五機

CH-4 二機

CH-31 二機

 

船体

全長 4650m

全幅 530m

総排水量 118,838,900t

 

イメージ

 

 

【挿絵表示】

 

 

荒いですがご勘弁。

 

 

-武装改修内容-

150糎四連装砲

重量 26250t

最大角 30度

射程 111km

口径150糎

口径長32

砲弾150cm×550cm

砲弾 通常弾

三式弾

一式徹甲弾

一式徹甲弾

拡散式結界弾

榴弾式結界弾

ウンターガング弾

装填機構 特殊複合駐退復座機

 

砲身のみで1000tある。計4000t。

 

火力+5000

 

と。

えぇ..(困惑)

色々とおかしいよね?装甲、核効かないんじゃないかな。

多分深海棲艦なんか敵では無いだろう。

全武装に改ってついてるし、主砲毎発だし。パワーバランス崩れてるよね?ね?

あかん。これはあ艦これ。

ごめん。少しクラって来た。

 

「大丈夫か姉さん!?」

「大丈夫...大丈夫だ.......ははは...こりゃチートって言えないな.......」

「大丈夫だ。まだこれは最下層クラスの武装だ。宇宙戦艦の比では無い。」

 

カイクルさん...それ慰めになってません...

 

「フゥ...よし。取り敢えず船体を見に行くぞ」

船体のほうは後ろにカタパルトの格納庫がついたぐらいしか特に変化はなし。

まぁ、30mm機関連装砲が増えた気がしないこともないが、気にしない。私が倒れる。

今更だが、150cmとなると爆風が半端ないのでは?と思ったが、だから30mm機関砲って砲身以外装甲で覆われてるの?

あと、重すぎて海底に引っかからないか?海底ごと500m程削りましたかそうですか。

技術力パネェ...

 

「おねえぇぇぇぇぇぇぇちゃやゃん!!!」

「きゃあ!?」

 

私では反応できない速度でリバンデヒが抱きついてきた。なんかデジャヴ...

きっかりと手足をホールドされ、身動きができない。私の胸あたりに顔をうずめるている。やめロォ...このシスコンがっ!

 

「クンカクンカクンカクンカ!!お姉ちゃんの匂い!」

「いい加減離れろリバンデヒ...」

「嫌だもん!昨日手足縛って襲え...じゃなくて一緒に寝れなかったっ!」

「知るか。私の場合命の危険に瀕する。」

 

ねえ、このシスコン言ったよね?私、監禁される危険性あったの?

ほんとカイクルには感謝だ...

 

「はぁ..リバンデヒ...いい加減姉さんから離れろ...」

「.......はーい...」

 

はぁ...姉妹ってこんなんだったか...?だとしたら世紀末だろう...

 

 

で、改修が終了したことを報告するために提督室へ向かっているのだが、

 

「リバンデヒ、離れろ。いい加減武力行使をしそうだ」

「......ムゥ」

「提督の前ではやめろ」

「分かってるよぅ...」

 

そう。ベッタベタにくっついてくるのだ。

シスコンが...

 

「提督、アメストリアだ。改修が終わったから報告に来た」

「入って」

 

中に入ると相変わらず書類による山に埋もれた提督がいた。何故あんなに有るんだ?

嫌がらせのレベルが上がってきた気がするが...

 

「提督、私の改修は終了し、アメストリア改となった。よろしく頼む」

「うん。よろしくね。アメストリア」

 

またさりげなく笑みをむけられるも、私のアイアンハートは揺るがない。

そもそも男に興味わかないしな。一切。あぁ、かと言ってリバンデヒのように堕ちたわけじゃないぞ。

 

「それでその書類は?」

 

取り敢えず話題をずらす。

 

「あぁ...近いうちに合同演習があってね。重巡、駆逐を出すつもりだよ」

「そうか.......また私達は留守番なんだな...」

 

最近この鎮守府に貢献できなくて気持ちが沈むんだ...一切出撃はないし、撃ち漏らした深海棲艦を46cm三連装砲でボコるだけだし、巡回もできない。

存在自体隠す。

もう嫌になってくるし、腕が鈍る。

 

「ごめんねこんな人間同士の醜い見栄の張り合いに巻き込んでしまって」

「いや、それはいいが。私達は忠誠を誓っている。命令には従う」

 

カイクルがそういうが、それ、()()、とは言っていないし、実際私にのみ指示を仰ぐつもりか?

やめてくれよ?巻き込まれるから。

 

「一応、出撃用意はしておく」

「うん。よろしくね」


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