超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

56 / 82
M249MINIMIが欲しいなぁと思ってきた私です。定価で42000超えてるんですよねぇ...高いなぁ...それにバッテリーや充電器、予備マガジンにダミー弾帯...ウッアタマガ.....


おくれますた。申し訳ございません。体育祭やらでバタバタしてました。


57.とりま叩き潰す。

 

ーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先程の空砲を起床ラッパとしてグラウンドに集合しつつあるのをスコープで確認した。

おっそいな。普通5分以内だぞ。これでも妥協している方だ。実戦でこんなちんたらしてたら確実に鎮守府が爆撃されておじゃんだがそこら辺考えてるんだろうか?すごーく気になるなお姉さん。

恐らく、三者からみると私は額に青筋を立てて馬鹿でかい狙撃銃を構えていることだろろう。

正直、此処まで堕落していたとは要素外だった。本当に軍人の卵かこいつら。

 

「次弾発射!」

''ふぁいあー!''

''撃つです!''

 

ドドォォォォォオオン.....という大音量が再び響き渡り、砲口から白い煙が噴出する。

 

「射撃体制解除しろ。必要無い」

''砲弾ゴロゴロ〜!''

''安全弁締める感じです?''

''せーふてぃーロックするです。''

''装填無し確認するです''

 

主砲が元の位置へ旋回し、ロックがかかり解除され無い限り発砲ができなくなる。

だからと言って私が動けなくなるわけでは無い。というかそんなの困る。

私艦娘だぞ?艦娘としての攻撃手段を奪われては困る。

 

「機関停止しろ」

''きかんてーし!''

''エンジン停止する感じです?''

''全システムオールダウンです''

 

投錨する。

18tの超重量級の巨大な錨が同じくクッソ重いかつ無駄に頑丈な鎖と共に海中に突撃し、海底に行くつくと内部機構が作動し、左右の湾曲したトリガーがロックされてより強固に海底と船体を結ぶ。

これは今までに無かった方法で私が冗談半分に提案したら妖精さんが乗ってきて実用化しちゃった妖精さんの暇つぶし作品である。潮の流れが速いところとか嵐の中でも停泊できるようにという理由だがな。これ後付けな。言っちゃいかんぞ?お姉さんとの約束な。

因みに性能的には20〜30mクラスの津波でも流されないらしい。いや、それは船体の巨大さからだろってツッコミを入れたいが言おうとしたら妖精さんにドロップキックされたので言わない。痛くなかったけど痛かった。おもに精神的に。

 

 

さて、昨夜からずっと待機して貰っていた響に飛び移る。リバンデヒも同じく投錨して転移してきた。既にフル武装の状態である。甲板には夜に木箱を置いてある。大体の装備はそこに入っているがホルスターには五式、背中にはスリングでM145を吊るしている。

M634は...ほら、あれだろ?重いしデカイだろ?甲板に放置したよ。可哀想で銃だけど何故か哀愁が漂っていた。ごめんな。これから使ってやるから。

 

「行くぞ。叩き直してやる。」

「ふふふっ退屈しなさそうね」

「やっぱり君達は怖いよ...ある意味でね」

 

そうか?()の意思でもあるが、私の意思が強いと思う。これ以上無駄に艦娘が犠牲になって欲しくない。艦娘だって生きているのだ。

意志を持ち理性がある。しかし人間とは根本的に違う。

船体を己の半身として操り、WWll時代ではあるが戦争ができる攻撃力を持つ。また艦娘自身も並外れた身体能力と頭脳を持っている。人間とはスペックが違いすぎるのだ。

 

私はその仇となる存在を消し去る。力持ってるから他人のために〜〜とかいう理想論者ではない。

力、取り分け武力を扱う際は己の意志が必要だと思う。

義務とか責任とかでは無く。

 

武器が人を殺すというが、違う。

その武器を扱う人間の殺意が人を殺すのだ。

事実有名だが人の死因にAKが堂々と上位にランクインしている。まぁAKシリーズの生産性とバリエーションやコストを考えると納得するが、銃であれど銃が意志持ってヒャッハーしているわけではない。

これを持つチンピラや人権をナニソレオイシイノっていう精々大規模な掃除の対象となるゴミ屑どもだ。因みに某イスラムと愉快なチンピラ達のお掃除ではF-22も出撃しているらしい。私は感動したが。

やったねラプちゃん!出番がやっと出てきたよ!

 

ラプちゃんは冷戦時代から開発が進められ、1990年くらいにばばーんと発表する予定だっだが資金などの問題で2003年にズレ込み、国防費の削減によって750機の予定が175機に削減されたかなり不幸な戦闘機である。

しかしアメリカの最新技術がこれでもかとブチ込まれており、世界最強クラスの戦闘機だと私は予想する。まぁ、F-222はおろかF-75という同じステルス戦闘機にも瞬殺されるけどな。あ、F-75は開発からあっちの時間軸で2000年を超えて旧式化してるから大体の前線からは姿を消しているらしい。大体個人所有か適当な格納庫に実弾兵装のまま放り込まれているらしい。恐らくミサイルの弾薬庫として活用しているのだろう。まぁ、

格納庫にF-75のような先進的なデザインの戦闘機がズラリとならぶ風景は中々乙だろう。私は見たことないが。

 

閑話休題、態々金剛と天城がスペースを空けてくれていた僅かな、駆逐艦1隻ぴったりの隙間に響が寸分狂わず正確な操舵でピットインさせ、接岸する。

響の操舵技術がレベル99カンストしてる気がするが、駆逐艦の特性なので気にしない。私は出来ない。多分だがな。妖精さん達なら出来るんじゃね?

木箱を先に降ろし、M145を肩に担ぐと陸に降り立つ。そういやM634はバイポッドを畳んで縮小させる事ができる。苗この際に肩に当たると大変な事になる(経験者),当たったら凄く痛かったから反省してる。うん。あれは痛かった。バイポッドには反動が強すぎるからちょっとしたスパイクが付いている。と言っても設置する場所に傷つけないで?っていう要求に答えてしまったやつなのでとんがった針があるわけではなく、アンカー式だ。ん?針な気がするが気にしない。先端丸いから。

しかしある時射撃訓練で立て続けに様々なパターンと的を撃っていたため移動に面倒になって肩に担いだらバイポッドが突き刺さり、大量出血するという一緒に撃っていたカイクルやノイトハイルを巻き込んだちょっとした大事件となっている。いやー、あれはもうやだなー。痛いし。

 

グラウンドにリバンデヒと到着すると更に阿呆どもの醜態さがよくわかった。本当にお前らやる気あるんか?列は整列しておらず、偶にゲームやらスマホいじってる奴もいる。殺したろか貴様ら。

M145をリバンデヒに預けると朝礼台へと登る。そこからは栄えあるアメストリア海軍軍人としての、艦娘としての本気の顔を張り付けて登る。ある阿呆は私が拳銃を持ったままであることに疑問を持ち、ある馬鹿は私の淀みないピンと張られた背筋や歩き方に圧倒的な実力を感じ取り本能的に姿勢を正し、周りの理解していない阿呆どもがそれを見て笑う。馬鹿だなやっぱり。

またある阿呆は私に遠慮なく不躾な、下品丸出しな下心ある目線を舐め回すようにぶつけてくる。よし。あいつは殺してやる。というか未だにスマホいじってる奴はある意味すごいな。

年齢は大体まだ青さの残る10代後半から20代前半。偶にショタがいるが私はショタコンでも無いしフェミニストでもない。百合ではあるが、変な性癖は無いので全く興味は無い。というか無駄に顔が良いためそれを利用して金巻き上げてるなアレは。()が教えてくれている。

台へ立つ。ただそれだけで威圧感が漏れ出し、私が殺気を放っているとよくわかるだろう。激おこぷんぷん丸である。そしてその整った完璧過ぎるほどの美貌から全ての感情が抜け落ちると、白い両手にホルスターから抜かれた馬鹿デカイ、全長450mmの真っ黒な拳銃、五式自動拳銃が握られ、銃口を阿呆どもに向ける。私は照門や照星を合わせるまでもなく引き金を引いてゆく。何度も何度も。

その度に巨大なスライドがバックしてからになったこれまた巨大な薬莢を排出する。弾倉から青いゴムの弾頭がついた弾薬が薬室へと吸い込まれ、トリガーと連動した撃鉄がプライマーを叩き内部の点火用炸薬に火をつけると弾頭を飛ばす為のガンパウダーに引火し、青いゴムでできた弾頭がライフリングを高速回転しながら転がり、爆炎と共に銃口から飛び出すとまっすぐある物に命中し、次弾も同じようにある物に命中する。

私はいじってた奴のスマホだけを全て撃ち落とした。

 

「私は、アメストリア海軍所属、アメストリア型戦艦一番艦アメストリアだ。別に情報端末を否定するつもりは無い。外界との繋がりとなり、情報を収集し吟味する為の重要なアイテムだ。しかし、それを公私混同してこのような場でさえも私用に活用するのは私が許さん。さて、今日から貴様らの私達化け物に対する特別講師として着任したが、今までのぬるま湯は二度と味わえ無いと覚悟しておけ。以上。敬礼ぇ!」

最後に私が声を張り上げアメストリア海軍式の敬礼をすると、遅れて一部の阿保が答礼する。しかし、私の言った内容に理解が未だできないチンパンジー共は対応できず、立ちすくんでいる。そんな奴らは知らん。負け犬は負け犬らしく這いずり回っておけ。それが嫌なら自分の力でのし上がれ。出来ないなら死ね。勝手に死ね。

敬礼を止め、素早く台から飛び降りるとニヤニヤしているリバンデヒからM145を受け取り、ここの教官と会うべく教官室へと向かった。金剛達は船体で待機してもらっている。彼方も通常の艦娘では無く、私達化け物側だからだ。あと、護身術を身につけていないからだな。襲われて奴隷になっていましただと私がキレる。絶対そいつら殺してやる。

若干イライラしながら歩いて行く。

 

 

 

 

 

 

♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢

 

 

 

 

 

 

私は再びイライラしていた。

現在私がいるのはアメストリアの会議室。そこにはリバンデヒを始め艦娘しか居ない。

先程、教官室に行ったのだが、話しているうちにまともな教官がいないことが判明した。生徒に対して権力が存在せず、左遷先のような感じであった。柄の悪い連中が揃い、生徒とグルになってるクズもいるようだ。私の優れた嗅覚は少量のヘロインと覚せい剤、そして強めの香水を確認した。何をしていたかは想像に難しく無い。なんでこんなに絶望的なのかねぇ...ジロジロと下衆な目線向けてくるわでイライラする。

 

「さて、どうする?」

「アメストリア提案があるネ。」

「金剛、言ってみろ」

「私達にもweaponをpleaseデース。」

「......自衛だな?」

「of course!もちろんネー!」

「...良いだろう。撃ち易く扱いやすい銃を手配しておく。他に意見は?」

 

脳内のリストから扱いやすい銃をピックアップしてゆく。くそっ...どれも化け物級だから少ない...なんでだよ...七五式とか良い感じだろうか?

 

「僕からも良いかな」

「最上、言ってみろ」

言ったのはボーイッシュな少女、最上。隣には三隈もくっついている。

「まず、僕達が派遣されたのは貴女のような規格外の存在に対する理解、とあるけど多分違う。この学校を改革して欲しいんじゃないかな」

「私もそう考えたよ」

響も同意を示した。やはり、その結論に至ったか。それも考えたがあんまり変えると色々と面倒がなぁ...闇組織幾つか消さなきゃならんし。面倒じゃん。

「というかあいつら本当に軍人の卵なの?」

 

そういうのは矢矧。彼女もあの酷さを見てイラついているようだ。

よくわかるよ、その気持ち。

 

「私としては大本営の指示などどうでも良いからさっさと教えて撤退するぞ」

「私も賛成だわ。あの猿たちにお姉ちゃんの身体を渡すわけにはいか無いもの。」

 

リバンデヒの頭、出来るだけ脳天に近い中枢を叩きながらスルーする。私が襲われる?冗談言うな。そこまで何回も失態を犯すわけがないだろう。多分な。いやさぁ、毎回ジロジロと下心ある目線を向けられると慣れちゃうんだよなぁ...これが。だから襲われる兆候が掴みにくいことは否定出来ない。警戒すべきか...?一応、後で武器庫から実弾のマガジンを持って行っておこう。

何度も言っているが、艦娘はその船体と同クラスの身体能力を持っている。要するに力が半端ないのだ。しかし、その力を入れるプロセスは人間と一緒であり、関節技を極められたり関節を外されるとその本来の力が発揮できず、外見相応の力以下しか発揮できない大変危険な状況になってしまう。今までの私への強襲の敗北原因No.1である。だから、それに対応した柔術などの技も学んでみようかと検討しているが、今の所やる気は無い。というかやる気起こらない。船体沈まない限り不死だしゆっくり考えよーっていうテキトー理論(思考放棄とも言う。)で納得している。因みにリバンデヒやカイクルは既に結構な数の格闘術を習得している。

 

「......兎にも角にも、取り敢えず貴官らには自衛用武器を渡しておく。扱い方も私が教えよう。」

そう言って武器庫へ転移する。やっぱ七五式かなぁ...うーん...九九式...いやアレは化け物か。どうしよっかなぁ...

 

「さて、こいつはベガルM69、六九式特型歩兵小銃という。本来なら空軍正式銃だが、取り回しがしやすく、軽いため扱いやすい。」

 

今回採用したのは六九式特型歩兵小銃という小銃で、外見がG36Cのバレルやハンドガードを少し伸ばした形のアサルトライフルだ。艦内での銃撃戦を想定し、コンパクトかつ威力が高いため、今回の状況にぴったりだと思った。響では扱いきれないとは思うが他の銃を出す予定だ。

この六九式だが口径はアメストリア軍標準の7.92mm。弾薬は7.92×99mmを使用。

NATO規格より大きく、威力は御墨付き。

重量は2.4kg。全長920mmで有効射程3000mを誇る自動小銃だ。

一応スリングを通しておき、弾倉は抜いている。

金剛、天城の順で渡して行く。矢矧まで渡すと、リバンデヒから受け取ったMS95、つまるところサブマシンガンを渡す。

 

「響にはこれだ。」

「ありがとう。これは...?」

「九五式短機関銃と言って11mm弾を使用するサブマシンガンだ。小さくて取り回しが効く。」

 

九五式短機関銃というのはアメストリア情報局が現地に持ち込める大火力の銃器を要求して誕生したサブマシンガンだ。バックにも入れれるほどの全長450mm。重量は1.8kgととても軽く、小学生くらいなら持てるだろう。撃てるかはともかく。使用弾薬は11mm弾。仕様変更で9mmパラベラム弾も使用できる便利な銃だ。

外見はMP5。しかし折り畳み式固定ストックだ。

有効射程は大体サブマシンガンならば精々頑張って200mだろう。しかしこいつは驚異の1000m。

無論条件にもよるが。台風の中で撃っても意味ないだろ?というかそんな中で届く銃を教えて欲しい。あ...M145とかM634は別な。アレは多分届くから。

 

「今回、特別に銃器を貸し出したが、あくまでも自衛用だということを忘れないで欲しい。くれぐれも私利私欲のために利用はしないでくれ。私は艦娘に対して一切の実力による処分は絶対にしないが何が起きるかは伏せておこう。」

 

まぁ、何もしないがな。別に人間が私の渡した銃で死のうが正直どうでもいい。艦娘と人間の一つあたりの価値は断然艦娘が高い。絶対数も少ないのだ。

 

......リバンデヒはするかもな。ナニをとは言わんが。

さて、これからまともに扱えるように教えなければならない。多分艦娘だから大丈夫大丈夫とは思うが...

 

 

 

 

 

 

 

 

 




2018/1/18 熊野から三隈に変更。やっぱ熊野は鈴谷とだと思うの。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。