是非みなさんも見てみてください。凄く爽快系です。あと、アーカードさんが主人公の仕事をしていません。あれはある意味凄いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精さんの普段のストレスを発散した陸軍大演習は終了し、視察もまぁまぁ終了させた後、シルバー少将の楽しみにしていた夕食の時間となった。
このナウル鎮守府にはあの間宮さんがいる。腕は確かであり、秋津州や伊良湖がいないのは少々残念ではあるが。だって料理できる艦娘は何人いても困らないじゃん?というか秋津州は個人的に興味がある。大艇の使い手とあり、その二式大艇を思い切り改造したい。
最近工廠妖精さんがふぁいあーしてないからさせてやれるし。
私は食事を取らずに給仕に徹していた。間宮さんはシルバー少将と和食について話し合っており、シルバー少将は相当日本文化に興味のあるようだ。外国人が日本文化について興味を持って貰うのは嬉しいんだが、米国となると複雑な感情を抱く。
日本人の根幹であるアイデンティティーを破壊し神道を破滅へと追い込もうとした奴らである。神道の教えがかなり強い『アメストリア』としては星ごと消し去るレベルの侮辱である。下手すると銀河系が一つ吹き飛ぶ事にならかねない程の問題なのだ。
「これは本当に美味しいな」
「ありがとうございます。そちらは胡瓜の浅漬けでございます。」
どうやらダレス少将は胡瓜の浅漬けが気に入ったようだ。分かるよ。私も好みだ。
しかし、私が給仕に徹しているのはメイガードの監視という意味もある。
一応、米国で全ての武装を置いてきてもらっている事になっているが、密かに持ってきている可能性を否定できない。かといって検査すると信用問題に発展するしと中々にめんどくさい事案だ。
まぁ、私が暗殺される事はないだろうとは思う。
いや、慢心じゃないぞ?慢心ダメ絶対だからな。身を以て知っている。
丁度いい。あまり考えたくないが、船体が轟沈、又は艦娘が何らかの理由で死亡した場合、船体、艦娘共に何があろうと沈没する。どんな理由があろうとも、艦娘が死ぬと船体は自沈を始める。これは絶対に回避する事のできない事だ。
つまり、私が暗殺されると船体は二度目の自沈を始める。
データも自動的に全て削除されるようになっており、何より、妹達がブチギレるとおもう。うん。本当に。
敵さんマジ許早苗っていう感じで地球ごと滅ぼすんじゃないかなあ。無論、そんな事は起こさせないし、万が一妹達が轟沈したら私はこの世界を物理的に破壊する。なんでも使って地球のコアをBAN!する。怨念として絶対に呪ってやる...
私が思い切りダークな思考に埋まっている頃、リバンデヒやカイクル、ノイトハイルが到着した。
米国視察団はそのアメストリア型戦艦の並外れた美貌に目を奪われている様だった。
まぁ、確かに
他の艦娘は全員海上へと避難している。米国との諍いもあるだろうという私達の独断で全隻出港させた。一応、ドミートリーが潜航して警戒しているため、大丈夫だ。
「姉さん、どうすればいい?殺すか?事故で処理するか?」
「...........」
「姉さん?」
「へ?あ、あぁ.....いや、泳がせておけ。見ていて面白いガキだ」
「む...そうか。了解した」
事実、
その娯楽が私への暗殺なわけだったりするんだが...いや、私の精神そこまで強くないからね?鉄の女とかじゃ無いからね?前世平和ボケした日本人ですよ?分かりますか?暗殺されそうになってるんだぞ?現在進行形で精神がガリガリ削られている。うぅ...胃が痛い...
落ち着く為にホルスターにある五式自動拳銃を撫でておく。
ん?もうこの時点でもう色々とOUTだよねと気づく。なんで私自動拳銃撫でて安心してるんだろ...こんなのだったらノイトハイル撫でてたほうがまだ良い。ノイトハイルは対価を要求されそうだがな。ん?分からなくなってきたぞ?
「そういえばアメストリア、ぜひ君にお願いしたいことがあるのだが」
「...何でしょうか?」
「無論、タダでとは言わないが、ウチの艦娘を鍛えてやってくれないかな?」
......既に米国海軍としての形を崩壊させている癖に何をほざいているのだろうか?
イラつく。
しかも対価を貰って動くと侮られている。これは屈辱だ。私達は傭兵じゃあ無いんだ。金貰って戦っているわけじゃ無い。かつての祖国を守る為に戦ってあげているのだ。巫山戯たことを言いおって......っ!
「.........提督の許可がなければ出来ません。私の一存では判断しかねます故」
「いや...そうか......済まなかった。忘れてくれ」
恐らく、再び米国海軍としての体裁を復活させたかったのだろう。艦娘の指揮を提督が
執る。日本では当たり前だが、米国は行き過ぎた独立心で軍隊から艦娘が離脱した。何してるんだっていう話しだが、そんな事まで他人に頼るのか?そんな身内の問題位身内で処理しろよ。
やっぱり基督教なんかいうちょー他人任せの宗教に縋っているからか?あ?祈りという名で神に全ての責務を丸投げするのはお姉さんイケナイと思うんだよなぁ...
「(やはり殺すか?)」
「やめい。国際問題に発展する。」
別に日本にどんな影響があろうと気にしないのだが、めんどいじゃん?どうせ私に全責任押し付けて切り捨ててくるだろ?いいよいいよ。それで。全部破壊するから。
search and deathtroyってな?
夜、米国視察団に提督棟の貴賓室へ案内した後、私達も軽く夕食をとり、風呂に入った。
リバンデヒとノイトハイルの奇襲があって色々と放送禁止な事が起きたが。
一応本日のお勤めは視察団を貴賓室に押し込めて終了した事になっているが、監視しなければならない。この間に潜入部隊でも入られたら厄介だ。
一度私室へ戻って装備を改めた。五式自動拳銃二丁にM115AX、M145各一丁ずつ。完全装備だ。
ノイトハイルは船体へ戻ってもらい、外海の監視と監視ネットワークの構築。
リバンデヒはドックで陸軍妖精さんと共に警備にあたってもらっている。カイクルは艦娘寮を周回し、私は提督棟の周囲を警備する予定だ。
だから今提督棟の外に居る。なんか嫌な予感しかしないが、
「...手を上げて、武器を捨てろ」
ほらー!やっぱりこうなるじゃん!分かってたよ?うん。でもさあーここまで予想通りに進むともうやになってくるよねーホント。あの根暗野郎に知らぬ間に接近されていた様だ。いや、多分私と
まぁ、兎も角だ。どこから持ってきたのかサイレンサー付きの拳銃を頭に当たられ、動いた途端脳天をぶち抜かれるという軽く詰んだ場面になった訳だ。
「...........貴様の用事は私達アメストリア型戦艦のデータであろう?」
「...」
「その沈黙は肯定と受け取ろう。どうせくれてやってもいいが、この時代の技術力では対空砲でさえ再現できないと思うが?」
主に弾薬関係とか弾薬関係とか弾薬関係とか。陰陽術使ってますし?無理っしょ?アレ解析不可能だから。
「...武器を捨てろ」
大人しくM115を下ろす。音を立てない様に下ろしたのは他の姉妹に気付かれたくないからだ。だって絶対後で怒られるし、体が痛くなるもん。特に腰。
「いかに米国海軍の工廠が優れていようとも、私の4645mの船体は建造できないだろう。」
そう言って次はM145を下ろす。
「まぁ、米国如きがアメストリアの技術力を模倣できるはずも無i...ぐぅ!?」
「...黙れ」
流石だな。愛国心(笑)に溢れている。母国を馬鹿にされているんだからな。私だって怒る。
背中に蹴られて床に倒れこむとメイガードに押さえつけられ、腕を掴まれると何かに拘束される。多分、結束バンドかなにかだと思う。アレ軽いし目立たないから持ち運びしやすく、まあまぁ頑丈である。後頭部に銃口を突きつけられ、五式自動拳銃が没収される。
「ふっ...野蛮人め。所詮は米国だな。暴力で訴える。」
「...黙れっ!」
おうおうキレたな餓鬼が。よりにもよって銃底で殴られた。痛ったい...
さっきチラリと見えたが、あれはベレッタM92Fだな。サイレンサー付けれるし形独特だし。
「...雌豚が。さっさとデータを渡せ」
「良いだろう。持っていけ。私のポケットにUSBメモリがある。好きに持って行くがいい。
想定していたので、あらかじめ設計データなどはUSBメモリに入れてある。まぁ、細工はしてあるがな。
「...ふん、どうせ細工がしてあるんだろ?」
「無論だ。アメストリア軍情報局の200万個の情報プロテクトと自己管理システム、、自己防衛プログラム、自壊プログラムが仕組んである。現在のどのプログラムでも解読は不可能だ」
ふふふ...アメストリア仕込みだ。因みに内容は私の全体図だけである。三面図な。もしも解けてもその画像一枚だけだ。その後もあるが、解読は無理だろう。ザマァwwwとなる訳だ。
「さっさと行け。もうすぐで猛烈に殺気立った私の妹達がやって来るぞ?」
「...Fuckn'!」
くだばれと。嫌だね。そう思っていたら更に殴られ、蹴られて意識を失う。まぁ、外だから妹達が見つけてくれるだろう。インカム入れっぱなしだし。
「姉さん!目を覚ましてくれ!」
「........ぅん....ん...........カイ、クルかぁ?......」
「そうだ。姉さん、大丈夫か?」
「......大丈夫、だ。」
腕が痺れているがな。あと頭がガンガンする。あの根暗野郎め。祟ってやる。
「あの根暗野郎は?」
「既に自室に戻っているようだ。ノイトハイルが狙撃体勢に入っているが?」
「ダメだ。面倒なことになる。大丈夫だ。まともな情報は出していないから、大した損害も無い。泳がせておけ。」
だって図面一枚だもんねぇ?縮尺も書いて無いし、大丈夫だろ。というかこの結束バンド切ってくれ...地味に腕が辛い...
ー翌日ー
朝になり、昨日撃てなかったからか抱きついてきたノイトハイルを容赦なく引っぺがし起き上がる。昨日巫女服のまま寝ちゃったな...別にどうというこそは無いが、寝にくいじゃん?
装飾少ないとはいえ仮にも巫女服だからさ?色々とねぇ...
巫女服を一度作り直し、若干寝癖のある長い髪を手櫛で解く。これだけで寝癖はすべて消えてしまう。元々髪質が良いからな。.........なんか全国の女性を敵に回した気がする。し、しかし長いから洗うの大変なんだぞ?以前切ろうとしたらナイフを撃たれて弾かれ、首元に刀が差し込まれ私が泣いて謝るまでリバンデヒに説教された。なんでも切ってはいけないらしい。あまり伸びることもないからそこは困らないが。
「ふわぁ...んー!お姉さん?どうしたのー?」
「いや、何でもない。」
そう言って変なところがないかチェックする。そしてホルスターを通す為に軍用のベルトを腰に巻いてゆく。分厚いから結構硬い...
「むふふー...お姉さん、心配してるでしょ?」
「.....まぁ、な。」
もしもセキュリティを突破され、図面のトリックも見破られたらどうしようか、という最悪の想定もしてしまっているのは事実だ。
「大丈夫だよ。僕達でも艦内の中央演算処理装置が出来ないセキュリティだからね。」
.........は?
あの中央演算処理装置でも解読できないセキュリティを組み込んだのか?なんてもの作ってるんだよ...ペンタゴンを片手間に掌握できる性能を持つ演算装置だぞ?どういうセキュリティだ...しかも自壊プログラムもあるし自己防衛プログラムもある。何このプログラム。怖い。
「そ、そうか...」
「そうだよー」
ホルスターをベルトに通し、太腿にホルスターを固定する為のベルトを繋ぐと、テーブルに置かれた弾倉を抜いた五式自動拳銃の一丁を持つと重厚かつかっこいい鋼鉄の弾倉を滑り込ませ、セーフティロックを掛ける。
「今日はあの要塞山と航空機の視察だったか?」
「うん。そうだね。でも案内はリバンデヒとカイクルがやるからお姉さんは休んでて良いよー?」
ホルスターに五式自動拳銃を滑り込ませ、ロックする。
「いや、後ろから護衛しよう。」
「うん。分かったー」
ノイトハイルは、何をするんだろうか?昨日から視察のときサボっている印象しか無いんだが...
もう一丁の五式自動拳銃もホルスターに収めると、私室を出る。ノイトハイルは既に準備を終えていた。貴様っ!出来るなっ!
という事でリバンデヒが先導する視察団を後ろから護衛している。護衛は名ばかりだな。
要塞山だが、基本登る手段は無い。上にヘリポートが五ヶ所あるが、専用のエレベーターがあるだけで他はすべて多分何も効かない装甲に覆われている。所々砲身がせり出していて、妖精さんが洗っている。痛む事は無いが、汚れは溜まるからだ。
内部は幾つかの頑丈なトンネルが各区画を通しているだけで、歩道も施設も無い。そういう事で提督棟に陸軍基地から一五式戦車を寄越して戦車で登山している。シルバー少将は大喜びしていたが。一五式戦車は馬力が高く静かだから試乗体験も兼ねているようだ。兵器好きには一生に一度あるか無いかの機会だからな。アメストリア陸軍の兵器に乗れるのは。
「......うちの提督が迷惑をかけたな」
「...いえ。幸い怪我もありませんでしたので、大丈夫です。」
そう。コロラドと乗っているのだ。私が乗っているの一七式だが。メイガードの部下のようで、直接謝罪が来た。別に要らんし。有っても役に立たんし。
怪我は...無かったっけ?忘れたな。精神的に苦痛だったがな。主に
あの後要塞山を回り、要塞砲を見て回った後に地上へと戻り、待機していた一式車輌に乗り換えると航空基地に向かった。
ゴォォォォォォォオ...というジェット機の轟音を轟かせながら上空を三次元戦闘を前提とした戦闘機達が飛び去って行く。一機一機が爆撃機のような大きさを誇り、その黒い機体を太陽でキラリと反射させると軽くマッハ5程上げて一瞬で飛んで行く。主翼を回転させ鋭いバレルロールとキックを行うと垂直に急降下したかと思うと機種を上げて着陸態勢に入りヘリのようにホバリングすると着陸する。正直言って、妖精さん張り切ってるなぁ...遊びまくってるじゃん。
宇宙でも戦えるというかそっちがほんぶんの戦闘機達だからな。見た所武装も吊るしたままである。誘爆する危険性は無いから安心しているが。
「お姉ちゃん!ちょっとF-222連れて来て!」
「......了解した」
今来たのはFB-99だ。九九式艦爆とでも言えるな。その航空母艦は馬鹿でかいが。だって7kmとか何機積んでんだよ。しかも戦艦の主砲クラスの砲積んでるし...まぁ空軍のキチガイ艦艇は気にしないとして、私のF-222か...船体とのリンクを強めて行く。視界は邪魔な為目を閉じる。
格納庫が息を吹き返す。高い天井の照明は順に点灯してゆき、格納されていた機体を照らして行く
そしてその機体が甲高い音を立ててターボを回転させて行くと、コクピット内の機器が起動してゆく。
ーーー三次元ジャイロ、正常
ーーー敵味方識別装置、正常
ーーー武装システム、正常
ーーー速度計、正常
ーーー高度計、正常
ーーー武装量子保管庫、正常
ーーー粒子ターボエンジン、正常。圧力上昇。
ーーー機銃、正常
ーーー無限弾倉、正常。
昇降板で艦載機を甲板上にあげると、主翼を回転させ、回転数を上げて行く。
より大きい爆音が鳴り響き機体が浮き上がる。
ーーースラスター、展開。
様々な所にあるスラスターが粒子ターボエンジンから回ってきたエネルギーを噴射し、姿勢を安定させると双発のエンジンが莫大なエネルギーを噴き出して機体を飛ばす。あと数十秒で到着するだろう。
「あと数十秒で到着する。」
そう言って目を開ける。多分もう直ぐ来るだろう。
既に轟音が聞こえてくる。
三機の黒く巨大な機体が特殊な主翼を回転させて地上に着陸する。
これ全て私の手の動きで指示しているため、結構きつい。
あぁ...もう終わら無いかな...
シルバー少将が凄いはしゃいでいたとだけ言っておこう。疲れた。これ以上働きたくないでこざるっ!
気分転換に以前話したISの二次を書いていたら一話目からhardになった件について。なんか自分が小説書くとからなず主人公が捕まるんですよねぇ...何故だ...
そんなことはさておき、いい加減私が米国視察団編に飽きてきたので、強引ですが、切り上げます。もうなんか嫌になってきました。次からは日本です。多分一話で終了するんじゃないですかね。(←
以上、大和型戦艦一番艦大和(1941年)を眺めてニヤニヤしている諷詩でした。