スライディング!→そのままtodust!
いやー、なんか全然筆が進まなくてですね...はい。スミマセン...
48.日常でも戦闘が無くならない件について。
ーーーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私だ。パラオ鎮守府が新生ナウル鎮守府となってから早一ヶ月。
いやー、時の流れってもんは随分と早いと実感した。鎮守府の移動が夏頃だったが、既に季節は秋へと移り変わり始め、日本では紅葉の紅葉が暖色系の葉で山を彩っているだろう。
行ったことないから知らんが。
此処、ナウル島は特に影響があるわけでもなく、あるとすれば土地が大体コンクリート製になった為昼暑く夜暑い位だ。クッソ暑くてやってられんから妖精さんにお願いして寮にクーラー擬きを導入した。擬きというのは冷暖房は勿論、空気洗浄に湿度調整、そして何故か目覚ましという謎機能が追加されているからだ。しかも掃除いらず。便利だが、何処をどう作ったらそうなるのかよく分からない。 やっぱり妖精さんはチートだ。
という訳で現在太陽が真上に来てクッソ暑かったので寮の自室にてぐたーっとしている所だ。
無駄に広いベッドに寝っころがり、特に何をする訳でもなくただ寝っころがっている。
こういう時間は大切だと思う。何も考えずにただ寝る。
巫女服のままだから皺になるかもしれないが、作り直せばいいし別に気にしない。
M93Rを始めMk.23やベガルM115やM634も全てガンラックへと納め、丸腰だ。流石にカランビットがテーブルと上に置いてあるが。
そして、一番の問題が隣にいい匂いのする柔らかな肌に豊満な胸を惜しげもなく私に押し付けてくる少し幼そうで、いつも纏めている髪を珍しくおろしている...つまりノイトハイルが何故か寝ていることだ。
いや、何かな?この部屋に来たら既に寝てるんだよ。自分のベッドじゃなくて私ので。
なんでだよ...いやさ、嫌じゃないけど...どうよ?ノイトハイルだから考えるのも馬鹿らしくなってもう面倒くさくなってノイトハイルをいない事にして寝ようとしたのだが、寝ているはずなのに目敏く察知したノイトハイルは私に抱きついてきた訳で、下手に動けない状態が出来ている。
もう、いいや。これ以上考えたくない。寝よっ...
「どうしてこうなった...」
はいはいアメストリアだ。目の前では普段まず言わないであろう暴言を吐きまくりながら激しく、火花が派手に散るほどに刀を打ち合うカイクルとノイトハイルがいた。
カイクルは斬馬刀を考えられないスピードと手数でより重い攻撃を繰り出しノイトハイルがそれを躱し受け流し斬り返し果敢に反撃をしている。
すくい上げるように斬馬刀が地面すれすれを斬り、ノイトハイルがそれを察知し直前に飛び上がり上段から斬り込む。カイクルは斬馬刀をそのまま遠心力を利用して手元に戻すと刃をノイトハイルに向け切り上げる。
空中で刃と刃がぶつかり合い、甲高い金属の擦れる音が響き火花が飛び散る。
カイクルは斬馬刀を引くとノイトハイルはそれを追うように斬り結び一切の予断を許さないガチの殺し合いが発生していた。
何故こうなったかを説明しよう。
まず、あの後私も寝たのだが、随分と寝ていたようで日が沈みかけ、カイクルが夕食の準備が整った事を知らせようと私の自室に来たら私にノイトハイルが抱きついていた→カイクルがキレる→鬼ごっこ→殺し合い ←今ココ。
という訳だ。それぞれが激しい銃撃戦を繰り広げたんだが、全く当たらずに薬莢だけが鎮守府全体に転がるだけだったので接近戦に舞台が移り現在に至るという訳だ。
いや、何でよ。
カイクルは私を大切に思ってくれるのは嬉しいんだが、だからと言って仮にも妹であるノイトハイルを軽く本気で殺しにかかるのはどうかと思うんだよなぁ...カイクルは「大丈夫だ。少しお灸を据えてやるだけだ」と言っていいた為、殺す事はないと思う...うん。ガチギレしたらわからないけど...まぁ、こうしてちょっと過激(笑)な姉妹喧嘩が鎮守府全域をフィールドに繰り広げられている訳で...迷惑極まりない。しかも原因に私が多大に影響を及ぼしている為私も関係無くはない訳だ。
「しかし...いい加減やめないか...」
もう、良いよね?ベガルM634を天高く掲げ、グリップをしっかりと握りこむともう片方の手でハンドガードを握りスコープを覗き込む。
コイツの反動は凄まじい為きっちりと地に足をつけている。風向や風速、距離を艦娘パワーで測ると
そして、ズガァンッッッ!!!という何が起きたしっていうレベルの銃声?が乾いた空気を乱雑に叩きまくる。マズルブレーキを中心として巨大な爆炎が上がり、バレルが大きく後退し、同時に太すぎる薬莢が排気口より排出されガコンという響かないぐぐもった音を立て地面に転がる。
口径19.8mmの最早銃弾では無い弾頭は狙った通り、カイクルとノイトハイルの間に着弾し、カイクルの斬撃や銃撃戦にも耐えた地面を軽々と抉り、大きなクレーターを残す。
「ッ!?」
「おぉ〜」
カイクルは驚きのあまり動きを止めてしまっているが、ノイトハイルは驚いてはいるものの、声を上げるくらいには余裕であるようだ。何この人。
斬り合いの最中にど真ん中に銃弾が命中したのにまともな反応をしていない。
無論、そんなことには慣れていないはずなのにだ。なんでかなぁ....何処でそんな度胸身につけたのかなあ...まぁ、取り敢えず......
オイタノスギタコニハチョット''キョウイク''シテヤラナイトネェ?
カイクルとノイトハイルの叫び声と泣き声がナウル鎮守府に響き渡たったのはいうまでも無い。
ん?何したって?アメストリア伝来の般若面に右手にM634、左手にスタンショットガン片手に2人を正座させてちょっとO☆HA☆NA☆SH☆Iをしただけだぞ?特にキツイことはしてい無いつもりだが...まぁ、なんか二人共がガチ泣きしたので止めたが...なんか問題あったかなあ...?
リバンデヒ曰く、「あれはこの世の地獄では無いかしら?ソ連の尋問より酷いわよ?」との事。失礼な...
閑話休題
やはり私はよく寝るのだろうか?
O☆HA☆NA☆SH☆Iをした為に体力を消費し、かつなんか飽きたのでまた私の船体の艦首に転移し寝っ転がっている。なんか眺め良いから此処に来ちゃうんだよな。
は?仕事しろって?非番だから良いだろ。というかカイクルは今日巡回だったはずだが...?
従属艦が天龍、龍田、大鳳だ。龍田は怒ると怖いぞー!(棒)
『お姉ちゃんっ!またあの説教したんでしょう!カイクルが動けなくなって私が出ることになったじゃない!』
「......うぅん...すまない...つい、な.......ふわぁぁ...それで、どうだ?」
『どうって...あぁ、ノイトハイルがまた泣いてたわよ』
「......やりすぎたかもしれんな...」
『いや、間違いなくそうでしょう。すぐに慰めなさいよ?』
「了解した」
とのこと。あのノイトハイルが撃沈しているらしい。
やっぱやりすぎたな。(確信)
という事で、素早く起き上がると甲板に置いていたM93Rをホルスターに入れ、M634のキャリングハンドルを持ってバイポッドを折りたたむ。このバイポッドは理論上300kgまでは何されても大丈夫らしい。流石に300kgの物体を大気圏から落としたりレーザーには勝てないが。
太さは私の手がやっと包み込める程太く、三箇条の支点で支えられている。まず根元、そして一本目の一回り太いものに、ソレに収納する形で二本目の少し細い柱がある。まぁ、よくあるバイポッドだ。
そこのお前、何か変な妄想したか?したか?おい、19.8×100mm劣化ウラン爆裂徹甲弾食らうか?
まぁ、そういう事で、寮まで戻り、私室まで戻る。
あ、そっかぁ...私ノイトハイルと同室だ...何故だっ!すごく入り辛いぞっ!
こう、ドア越しでも分かるほどに「Zuuuuuuuuuuuuuuuuun......」っていう雰囲気が漏れ出しているんだよ!なんでだよ...そんなにノイトハイル精神弱くなかっただろう...
「の、ノイトハイル」
「ひぃっ!?お、お姉さんっ!?!?」
なんかすっっっごい怯えられてるんだが...キャラ崩壊激しすぎませんかね?
妹達の怯える姿はあんまり見たくないんだが...
「は、入るぞ...」
「えっ!?ちょ、ちょっと待って!?」
との事。これで待つ奴はいないだろう。念の為室内で取り回しのし難いM634は壁に立て掛け、ドアを上げる。
...
.......
..........
「......は?」
なんか、さぁ?ドア開けたら視界いっぱいに黒い砲口が見えた。
なにこのホラー。四角く、ゴツいマズルブレーキが堂々と視界を遮り、小刻みに揺れまくっている事からコレが銃であるとわかる。
此処にいるのはノイトハイルのみの為、恐らくベガルM634を向けられているのだとなんか冷静に解析してみる。いやいやいやなんでさ!?
なんで妹に銃口向けられなきゃならんっ!確かにやりすぎたとは思ってるが...
「あ、あの...ノイトハイル、すまなかった。少し、叱りすぎたようだ...本当に...すまない...」
「...あ、えと...あの...お姉さん?僕もわるかったから、ね?」
銃口が下げられ、重い音を立てライフル(笑)が床を転がる。そして私に何かがぶつかり、姿勢を維持する為に思わず右足を一歩下げてしまった。
ノイトハイルが抱きついてきたのだ。良く見ると肩は小刻みに震えており、あの何時も一房に纏めている白いリボンは解けられ艶やかな黒髪が乱れていた。といっても元々の髪質がいい為たいして乱れていないが。
「うぅ...怖かったんだよ?」
「あぁ...すまない...こわがらせすぎたな...」
普通、本人を散々怖がらせた言わばトラウマを植え付けた奴に抱きつく人などいないだろう。しかし、ノイトハイルはそれでも私に抱きついてくれたのだ。
なんか素直すぎる気もするが、疑うのは罪だろう....ちょっと待て。
「おい」
「むっふふ〜〜」
「お、い!」
あろう事か、さっきまでの怯え様は嘘の様に震えは止まっており、私の胸を揉みしだき始めた。
いや、何で!?
「ムフフフ...お姉さん、奴隷宣言、わすれてないよねぇ...?」
「う、うむ...」
なんか、大変イヤーな予感がする。まさか...リバンデヒ、計ったなっ!?
ノイトハイルが泣いているという嘘の報告をし、私の行動を予知して全く泣いてもいないノイトハイルが待機し、さも怯えている様に演技し、私に抱きつく。あとは...察しろ。ノイトハイルだから。
「流石に僕もあの説教は怖かったけど、今回はカイクルお姉さんがいないもんねー?」
「カイクrーーーむぐぅ!?」
なにも考えない...なにも考えない...なにも考えない...私は戦艦。
私はアメストリア型戦艦一番艦アメストリア。世界最強の戦艦...妹に襲われてなんかない...ない...と思う...
しかし、現実は非情である。内容は確実勝手に想像してくれ。しらん。私は襲われてなど無いと思いたい。カイクルーー!help!help!
ホモより百合の方がマシっしょ?
というか作者は百合派です。あと、主人公は大切にするので愛着が湧き出来るだけ苛めてあげる派です。
私はSでは無いっ!
多分。