超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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日曜日にサバゲー参加しました。
虫に刺されまくりました。今も跡があります。かゆい...


42.ナウル島上陸調査

 

ーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やあやあ私だ。

現在、5隻の艦隊を率いて高速で移動している。

上空には龍驤から発艦した完全武装のF-105が編隊を組んで飛び、全艦に第一戦闘態勢を取らせている。

''レーダーに感あり!方位0-2-6、数4です!''

''発見しましたー!''

''主砲よーい!''

「妖精さんに任せる」

''了解しました!''

''しましたー!''

すると、第一砲塔が旋回し、一本の砲身から砲弾が放たれる。

恐ろしい程の衝撃が船体を揺らし、海面を激しく叩く。一発でも衝撃波が凄い為あんまり連射したく無いのが実情だ。砲身の冷却もあるし。黒い薬莢がゴロゴロと転がり、大きな波音と共に海へ落下する。砲弾はというと四隻いた深海棲艦の中央に命中し、攻撃性の結界を撒き散らす。爆炎が上がり、深海棲艦の黒い船体を幾つもの結界が貫き穴だらけになり沈む。

「妖精さん、ナウル島までの距離は?」

''大体200kmくらいですなー''

''ひとっとびー''

''でも艦娘さん置いて行っちゃう?''

なる...私単艦なら直ぐに行けるが艦隊行動となると遅くなるか...

「龍驤、艦載機を直庵以外全機収容してくれ」

『了解や。けど何でや?』

「少し、速度を上げる。川内、那珂、神通、三隻で三角陣を引き索敵陣形を取る。龍驤は私の前に付け。全艦40ノットに上げ!」

『『『了解!』』』

船体がぐんと揺れ、速力が明らかに上がる。スクリューの回転数は急激に上がり、機関が唸る。

川内型の艦艇が鋭い起動を見せ素早く指定された位置へ付くと電探を起動させ索敵を開始する。

 

ナウル島は全体がリンでできた島である。本来ならナウル共和国という国民失業率90%の色々と終わってる2050年までには消滅するだろうと言われていた国土第三位の国家が存在した。

しかしこんなどの先進国とも離れた孤島である為に深海棲艦との戦争で真っ先に潰され、壊滅した。今回の私達の目的はナウル島が使えるかどうかと確認とナウル国際空港の状態確認である。

国際空港が使えるならばすぐさまにパラオ鎮守府から資材や工廠妖精さんを大量に満載したCT-7が飛び立つ。

しかし、このナウル島。使える土地が極端に少ない。殆どがリンの奇形岩の岩礁地帯に覆われている為人が住める部分が海岸しか無い。因みにかの旧日本軍はここまで進軍し基地を築いていた。

「では私は上陸する。各艦警戒を厳としろ」

『任せてや!』

『夜戦っ!』

『わかったよー!』

『了解しました』

なんか一人大丈夫じゃない艦娘がいるけど気にし無い。夜になったら更に暴れるし今更気にし無い。隼を降ろして転移する。既にアメストリア本体には妖精さん主導で対空警戒と海上警戒をしてもらっている。

 

隼を海岸に突き刺し、武装をチェックしてから降り立つ。

唯一有った都市部は深海棲艦の砲撃によりビルは倒壊し民家は全てと言っていいほど破壊されていた。しかも放棄されてから時間が経っている為所々で人工物の崩壊が始まっており、内戦中の市街地を彷彿とさせる残骸の塊だった。

しかし地盤はしっかりとしており、あの奇形岩も健在である。

ベガルM115を構えながら前進してゆく。人間はおらず、自然の生態系が崩壊していた。元々あってもなかったようなものだが。

ん...やっぱ邪魔だ。隼を操り前方の甲板、そのハッチが開き中から巨砲が飛び出す。

レーダーの反射を考えやら角ばった形をした連装砲で口径は改修してい無いので41cm。

しかし41cmでも十分すぎるほどの威力を持つ。その連装砲が旋回しナウル市街地跡を向く。

そして轟音と共に榴弾が放たれる未だ残っていた廃墟を粉砕してゆく。

詰まる所、脳筋式の整地である。これから此処にはアメストリア型戦艦を収納でいるドック四つに大和、武蔵、長門、陸奥、金剛、榛名、比叡、霧島、赤城、加賀、大鳳、龍驤、蒼龍、飛龍、雲龍、天城、葛城、翔鶴、瑞鶴をいっぺんに停泊させられるドックに重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦、潜水艦全てを泊めれるドック。その巨大建造物を作りさらに提督棟などの建造物を建てなければなら無い。それに民間の建造物、廃墟は邪魔である。

全てを無に帰し、隼の主砲がすっかんかんになったので砲撃を止め再度突入する。

幾つか、取りこぼしがあった為M115の銃撃で粉砕し、鳥とかはベネリで落とした。

 

人の手が加わらなくなったことにより、荒れに荒れたナウル島であったが、私による整地で劇的リフォームを遂げた。ふふふ...楽しかった。

人工物が全て消え去り、更地しか残ってい無い。

リンで構成された山はアメストリアの砲弾で破壊し完全に更地にした。

あと、国際空港の滑走路だが荒れていたが使え無いこともないので妖精さんの乗るCT-7が続々と着陸する予定だ。そして私はベガルのかなり太く、鋼鉄で出来た頑丈なバイポッドを立て、M115を伏せ撃ちの態勢で持っていた。私の眼前に居るのはパトロールだと推測される深海棲艦。

数はホ級が一にニ級が三。所詮雑魚である。

コッキングレバーを引き弾丸を装填する。スコープの照準を合わせ、風の影響などを艦娘スペックで観測し修正する。海風が吹き抜け、長い髪やシンプルな巫女服を揺らす。

ゆっくりと呼吸を繰り返し、トリガーを引き絞る。

ベルトリングが一発分機関部に引き込まれ、反対側に大きな薬莢が排出され岩にあたりカンッという甲高い音を出す。同時に二射。地面を衝撃波が遅いかたに重い衝撃がくる。

ベガルM115AXから放たれた銃弾はまっすぐ深海棲艦へ飛んで行き、ボイラーのある位置へ命中する。そして、その特殊性を遺憾なく発揮し大爆発を起こす。

三隻の深海棲艦は同時に爆発を起こし轟沈してゆく。言っておくが、私が持っているライフルは対艦ライフルである。本来ならこうやって艦船に対して使用するライフルだ。

初めてちゃんと使った私だが。

まぁ、いいや。それを人間に使ったりしてるの私達だし。

直ぐに隼へと戻り、火力のあるアメストリア本体へ戻ろうとする。

しかし、そう簡単には物事は進まないようだ。深海棲艦が数艦隊接近している。粗方、私の砲撃音で気付いたのだろう。派手にぶっ放したし。

 

「全艦自由戦闘!全て生きて返すな」

『了解や。艦載機、じゃんじゃん出してや〜!』

『夜戦だ!夜戦!』

まだ日も沈んでいない、とだけ言っておこう。

警報が鳴り響き、妖精さんが慌ただしく動きまわる。艦橋の窓から見える三基の主砲はそれぞれ自由に旋回し指示を待つ。副砲の150cm四連装砲も起動し、捕捉した深海棲艦へ照準をロックする。

「ってぇー!」

赤い閃光が煌き、黒い爆煙を上げながら砲弾が飛び出してゆく。

砲身が炸薬の威力で下がると発射機構がせわしなく動き次の砲弾を下から装填する。そして巨大かつ強力なスプリングにより元の位置へ押し戻され撃鉄が起こされ新たに砲弾を撃ち出す。そしてまた砲身がさがる。それを繰り返す。ただ繰り返す。それだけで、深海棲艦の艦隊が一つ消し飛ぶ。

跡形もなく、原型を留めない破壊のされ方で沈んでゆく。

私も一度砲塔内に居た事があるのだが、炸薬の爆発音は恐ろしく爆発と装填機構の熱気にやられ到底過ごせる状態ではなかった。妖精さんもそれを管制する役目しか持っていない。

あとは、整備や修理をする位だ。あの衝撃波は凄いぞ。味わうか?確実に死ぬが。

さて私の主砲の話などどうでも良い。私の砲撃により敵さんの艦隊は二つ消え去った。

 

龍驤の飛行甲板から垂直離陸してゆくF-105は主翼を水平に戻すと一気に加速し、ソニックブームを置いてきぼりにしながら飛んで行くと深海棲艦の遥か遠くでST-8を数発発射する。

ST-8、汎用ミサイルは、対艦ミサイルクラスの威力を持つどんな攻撃にも使用できるかなり便利なミサイルである。かつF-105は600発装備しており、たった一機で米に喧嘩を売れる位すごーく強い。で、そのミサイル二発が深海棲艦の一隻へ集まり、爆発四散。

さらにF-105は深海棲艦の残存艦上空を通過すると主翼、尾翼を複雑に動かし360度ターンするとホバリングし、ST-7を乱射する。

そう。ミサイルを乱射するのである。アパッチのミサイルランチャーの如く大量のミサイルを一秒毎に発射して行き、深海棲艦を撃滅する。

前、F-105を配備したての時は経験も浅く、操縦はたどたどしくミサイルを一発撃てれば御の字という有様であったが、今ではパラオ鎮守府古参の航空母艦である。

一航戦にも劣らない機動を見せてくれる。

 

''目標、全ロストです!''

''やったー!''

''全て滅ぼすのだー!''

''やめてっ!?''

''何をするー!''

なんか妖精さんが最近ハイになってる。ストレス?

着任当時に戻ってきてるから別に賑やかなのは良いが...

「良くやった。全艦、直ぐに帰投する」




短いなぁ...すみません。
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