超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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24.四番艦

ーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あ、ありのまま起こったことを話すぜ!

なんか深海棲艦を沈めたと思ったら海面が光って私達と同じ艦影の戦艦が飛び出してきた!

何を言っているのか私もよく分からない。

けど艦橋に行ったら妹がいたぜ!

 

意 味 不 明 だ !

 

多分ドロップなどというものだと思うが、何故に四番艦が来る...空母に逃げられたし...

まぁ、メリットの方が大きいけど。

 

「じゃあノイトハイルは私の妹でこれからもついて来るのか?」

「うん......だめ、かな?」

「いや、別にいいんだが提督にどう説明するか...」

「ねぇ、ノイトハイル」

「何かなリバンデヒ?」

「私は呼び捨て...取り敢えずついて来ることは許可するわ。武装解除して私達の最後尾について頂戴」

「分かったよー」

とまぁ、アメストリア型戦艦が四隻になったZE☆となり、救助した艦娘達はいつぞやの大佐殿の所属で適当(千単位)で資材渡して返したりと色々とあったが何とかパラオ鎮守府に到着。

先にリバンデヒ、カイクル、ノイトハイルを先ドック(地上)でドックに運び、私が最後にドックに入った。ついに超大型ドックが四つ全て埋まったな...

艦艇色はリバンデヒとカイクルが濃い灰色で、私とノイトハイルが黒に近い濃い灰色だ。こう見るとやはりなんとなく違うな。理由は、わからないが。

「さてノイトハイルついて来い。リバンデヒ、カイクル四隻の補給を頼む。」

 

「それで、ドロップで君が来たのかな?」

「はい。アメストリア型戦艦四番艦ノイトハイルです。よろしくお願いします」

そう言ってノイトハイルは優雅に礼をした。

む?慣れているな...艦長辺りに居たのかな?

「まぁ、そういう訳だ。私とて出したくて出したわけではない。」

「うん。分かってるよ。そろそろ部屋も分割したほうが良いかな?」

「あぁ。私とノイトハイル、リバンデヒとカイクルで良いだろう。」

でないとリバンデヒのイチャイチャにノイトハイルが巻き込まれる。

リバンデヒもカイクルも少しシスコンが強いんだよ...

「あと、消費資材だけど...少し使いすぎかな?」

「ぐぅ...すまない。グラニートにBGM-9も使った。主砲、副砲も限界まで斉射した」

「はぁ...改二になってから消費量が倍になってるんだから気を付けてね」

「了解した」

 

「では改めてよろしくお願いする。私はアメストリア型戦艦一番艦アメストリア、お前の姉だ」

「僕はアメストリア型戦艦四番艦ノイトハイルだよ。よろしくねお姉さん」

「あぁ」

敬礼には敬礼を。踵を鳴らし45度ぴったりの角度で敬礼する。

そして手を繋ぎ連れて行く。鎮守府についての説明、この世界に関して、場所や妖精さんも。途中強烈な殺気を感じたが、どうせリバンデヒだ。無視する。

そして食堂にて間宮さんにノイトハイルを紹介し、四姉妹で昼食を取り、

ドックにてアメストリアの国旗を四隻全てが掲げる。

全武装と確認や私の歪んだ装甲の張り直しやぶつけ合った時に剥がれた塗装を塗り直し、どうせならと全員が同じ黒に近い濃い灰色に塗装したりと。

 

そして情報の共有や戦術の再構成、陣形の変更に新弾頭である粒子弾の確認などの二時間に及ぶ会議をおえた。

「では解散」

「ねぇお姉ちゃん。ノイトハイル、大本営に報告するの?」

「......しない。どうせあちらから出頭命令が来るだろう。それに一隻くらい自由に動ける船が居た方が良いだろう?」

「そう......」

 

夜。

入渠時にノイトハイルは着痩せすることが判明し、リバンデヒの標的にノイトハイルが追加されたりとあったが今は自室。襦袢に浴衣を軽く羽織っているだけだ。

隣の部屋にはリバンデヒとカイクルが居る。

つまりここには私のノイトハイルしか居ない訳で、話題が無い...

「どうだった?此処は?」

「うん...なんというか...凄いよね...」

「まあな。此処の提督は私達艦娘を人として見てくれている。生き生きとしているだろう?」

此処は言葉にしずらいが、他の鎮守府とは決定的に雰囲気が違う。

艦娘が生き生きとしており、元気がある。人間のように。

ある程度の自由があり、無駄に広い島は基本どこいっても自由だ。案内途中も電や雷、高雄や愛宕にも会った。

「うん...あと、久しぶり、お姉さん」

「あぁ...」

私はお前の姉では無い...本当の姉は()だ........

複雑な気持ちのままノイトハイルが抱きついてきたのを受け止める。

()としては安心し、喜びたいが、私としては微妙だ。しかし()の意思には逆らう気はさらさらないので()の望む行動を取る。

私は腕を回し、優しく撫でていく。

「ずっと会いたかったんだよ...?」

「あぁ。遅れてしまってすまない」

「ずっと...ずっと...会いたかった...ん、だよ...?何か、目が覚めたら、暗くて...冷たくて...」

一応深海棲艦時の感覚を覚えているんだろう。寂しかったはずだ。私の浴衣が濡れていくが気にせずただ撫でてゆく。すると必死に声を押し殺しているが耐えられなくなり、声を出して泣き出した。

 

暫く経つとノイトハイルが泣き止み、私に抱きついてきたのに気付いたのか顔を赤くしていきなり離れてしまった。フフフ...分かるわその気持ち。

()的には嬉しかったのだが、意外とうっかりさんか?

「落ち着いたか?」

「う、うん...ごめんなさいいきなり泣いちゃって」

「いや、それは良い。それよ「お姉ちゃーん、ノイトハイルは?」...リバンデヒ」

凄いタイミングでリバンデヒが来た。そしてノイトハイルを視認した途端飛びついた。

あんたどういう反射神経してるの...

「むぐぅ!?リバンデヒ、離してぇ!?」

ちょっ...ノイトハイルが...お前一応一番大きいこと自覚しろっ!

「リバンデヒ、離れろ。ノイトハイルが窒息死する」

「.......折角の可愛い妹なのよ?」

「愛で殺すな。いい迷惑だ」

まぁ、確かに()からしてもノイトハイルは可愛い妹なのだが...美少年にも見えない中性的な顔立ちの為、私としては微妙だ。距離が取りづらい。

しかし妹なので大切だし、守る対象だ。私もシスコンか...

 

 

しかし雰囲気をぶち壊す事態が発生。

案の定大本営から呼び出しが''三隻''に来た。真偽を確かめたいのだろう。

「提督、出撃する」

「うん...(イライラ)」

ん?また提督がイラついている。

秘書艦として書類は全て把握して艦娘のスペックで全て暗記し、アメストリアの船体にも保存しているが、たしか自分達がまるで正義だということを疑わない神の名の下に的な態度で一方的な要求をしてきた何処かの○帝だが、ついに通信で「さっさと引き渡せ無能なジャップ共」とあちらさんのゴミが発言した為、厳重に隠匿された''全て''の基地にトマホークを2000発ずつにBGM-9を白い家に100発近くぶち込み、通信内容を某動画サイトに流出させた。

HAHAHA!!ザマア見ろ!

当然あちらさんもブチ切れ、同盟破棄をしてきたが、日本政府は「ん?するの?うん。オッケー。」とあっさりと承諾。あちらさんが呆然としていたのは愉悦だった。

工作員まで送り込んできたのだ。私としても堪忍袋の尾が切れた。

 

何故大日本帝国は条約を蹴ったのか?それは私がキレた時点で大体の人は察していると思うが、アメストリアに眠る技術を一部提供。火砲に関しては漏らしていないが、それでも流石技術大国日本。

それをマザーマシンとし、発展型を早くも開発。国民生活が向上し、軍事力も防衛のみだが世界トップクラスになった。それに伴いその技術は元々俺の国の物ニダ!と騒いでいた国もいたが、情報提供先がアメストリア型戦艦一番艦アメストリアと明記されており、ついでに国の実情と計画性の無い政策の数々を某動画サイトに流した。ニコニコ☆

特に日本帝国陸軍、海軍は飛躍的な進歩を遂げ、陸軍は一七式戦車(アメストリア版エイブラムス)の技術を元に44式戦車を開発。化け物に。海軍は従来の空母からジェット戦闘機を飛ばせるようになり、アウトレンジ戦略が確立。

私達の方にも接近する勢力はいたが、ことごとくベガルM115-AXの餌食になって貰った。

 

 

 


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