超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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投稿が遅れました。
今回はアンチと残酷描写が仕事します。ご注意ください。


22.式典

ーーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はい、私ことアメストリアだ。

現在は海底にいる。え?轟沈したかって?

な訳ないじゃないかHKHAHA!指定された位置で待機中だよ。

第一艦橋はそこまで高い位置にある訳ではないので、海中にある。

一応無線を傍受し、式典の挨拶が延々と語られているのを椅子にて聞いている。

あの時の気絶した椅子だ。艦長用だけど。

とにかく、ひ、ま、だ!

500cm四連装砲、150cm四連装砲、46cm三連装砲をはじめとする全武装は海水侵入対策として全隔壁、弁を締めており、500cm四連装砲は人間が入るサイズのため、第一砲塔を除き砲口に蓋がされている。第一砲塔は写真撮影ように少し奥に蓋がされている。撃ったらぶち破れるが。

『......(中略)そして我が海軍が新しく発見した艦娘がおります。皆様も後ろの橋が気になっていたでしょう。その艦娘の大きさです!全長4650m、全幅530m、全高420m、アメストリア型戦艦一番艦アメストリア、リバンデヒ、カイクルです!』

そろそろか。

『アメストリア三隻、浮上せよ』

「了解。リバンデヒ、カイクル、機関始動!メインタンクブロー!派手に行け!」

大量な気泡ざ吐き出され、光学迷彩が停止。元々露出していた艦橋、電探、マストが現れ、騒然とする。ゆっくりと海面が近付き、艦首が海面を割り、次に巨砲が一番、二番、三番と海面から飛び出し、大和型に似通った艦橋が全て飛び出し、四番、五番砲塔が姿を現し、艦尾が最後に海面から這い出る。大量の海水を至る所から吐き出し、潜行のために最低角まで下げていた500cm四連装砲が上昇し、10度に保たれる。150cm四連装砲、46cm三連装砲の順に戻り、砲身を上げる。側面の窪んだ場所にある30cm連装電磁力砲と20cm連装砲が外側へと旋回し、少しだけ砲身を上げる。

45mm対空機関連装砲が一斉に向き直り、砲身を上げる。

これが寸分狂わず三隻同時に起きたのだ。

ふっふっふっ...軍上層部の信じていない(馬鹿だろ)人間が唖然としていた。

式典に参加していた一般人の視線が一斉に集まる。マスゴミのカメラもそれぞれアップで撮ったり、この三隻を無理して撮ろうとしていた。

「アメストリア国旗上げ!投錨!」

マストに巨大な国旗が掲げられる。私というか()の本能から海軍式の敬礼を国旗に捧げ、

カメラに映らないように下がる。

入ってはいけない場所に封鎖線が張られていることを確認し、妖精さんを第二艦橋に集め、避難してもらう。

「一応言っておくがカイクル、ガチ武装はするなよ?」

『.......対戦車ライフr「却下だ」.......対物ラi「却下だ」......対人r「却、下、だ、」......せめてベガルM「却下」...M3「馬鹿か?」......AA-12「拳銃だ」...了解した...グスン...」

はぁ...カイクルは何故か火力が凄まじい重火器を使う習性がある。

むしろ何故対人警戒に対戦車ライフルが必要になるか聞きたい。お前は不審者に情報も聞かずに肉塊に変えるのか?対物もそう、対人は良いが、カイクルは眉間を撃ち抜く。M145は銃弾によってはアウト。M3は馬鹿だ。14.5m重機関銃だし。AA-12は...馬鹿だな(確信)

30発のショットガンシェルを乱射できるショットガンなんか相手にしたくない。

シェル自体色々あるんだから...

「タラップ降ろせ」

『『了解』』

タンクに注水され、海面が近付き、タラップが降ろされる。流石にビル十階相当のタラップを登りたくないだろう。

 

今回の目玉である私達だが、やはり大量の見学者が押し寄せた。

やはり4650×530mの巨艦が珍しかったのだろう。堪らず私は艦橋の一番高い露天艦橋に転移した。一応室内の方には145式歩兵小銃が立てかけられ、場合によっては使うかもしれないレミントンM770にM115-AXがバイポッドを立てて置かれている。出来れば使いたくないが、最悪の想定はしている。機関室にも自律起動のM3を五基配置し、センサーも沢山付けた。

『お姉ちゃん、人が多すぎよ!こんなの進水式以来だわ!』

「知らん。私は艦橋にいる。来たければ勝手にしろ」

「お姉ちゃん、」

「何だ?」

「転移して抱きついたからってアイアンクローはやめてくれないかしら?」

「ならば抱きつくな」

「はいはい...」

何故かリバンデヒがすぐに転移してきて、後ろから抱きついてきて、胸に手を伸ばそうとしてきたのですかさずアイアンクローを極めた。

カイクルはその間に転移し、室内の艦橋にてお茶を啜っていた。無意識か、ベガルM115-AXに近い気がするのは気のせいだな。うん気のせいだ。

ん?立ち入り禁止エリアに三名侵入、か。命知らずかスパイか。

「リバンデヒ、ついて来い。M145を使え」

「えぇ。」

「カイクル、そこの........A10を使え...はぁ...封鎖を」

「了解っ!」

心なしか嬉しそうにしていたのは気のせいではない。つくづく甘いなぁ...私は。

立てかけてあったベガルM145を持ち、転移。

マガジンポーチから一つマガジンを取り出し装着。チャンバー(薬室)に弾薬を送り込み、セーフティを下げ、セミオートに変える。

静かにかぬ迅速に近づいて行き、退路をリバンデヒが塞ぐ。ここまでの作業に一切私達は喋っていないし、ジェスチャーを交えていない。視線のみだ。

「何者だ!」

すぐにアイアンサイトを合わせ、銃口を向ける。

男性三名、10代後半から20代前半。オタクだな。

「ヤベッ!バレたぞ!」

「止まれ、既に実弾を装填している」

わざとコッキングをし、未発射の弾薬が弾かれ、重い金属音が鳴る。

すると三人は観念したのか諦めた。

 

事情を聞いたが、やはりミリオタだった。

しかし立ち入り禁止エリアに侵入するのはよくないと思うのだが...

M145を下げ、背中に背負い直し、近付くと三人の内の一人に腕を突然掴まれ、何が起きたか一瞬理解が追いつかない間に関節技を極められ、膝をつく。くっ...武術持ちか...一般人を殺すのは禁止されているし、艦娘の怪力は関節を極められると使えない。力が上手く入らないように圧迫されているからだ。やはり()に頼らず動いたのが裏目に出たか...

「お姉ちゃんを離しなさい!」

しかしそのオタクも艦娘である私が関節技にかかるとは思わなかったのか、一番驚いていた。

ならやるなよ...演技の可能性を否定できないけど...

その間にもう一人が背中のM145を強奪し、マガジンを捨て、装填された弾薬を強制排出し、遠くに蹴り飛ばした。慣れてるな...オタクか?本当に?更にホルスターにあるM93Rは両方抜き取られ、片方を突きつけられる。確かにベガルM145は外見がSCAR-Hに似ているし、コッキングレバーからマガジンキャッチまで一緒だ。

「さっさとこの兵器の性能を渡せ!」

やはり、スパイか...転移して解決してもいいが、いかんせん武装が無い。戦えないし、最悪私では無く、リバンデヒが被弾する可能性がある。それは許せない。

「お断りするわ。アメストリア國4900年の技術が積み込まれているのだもの。渡すわけがないでしょう?」

「ならこの女を殺す!」

「.......」

空気が重くなる。重力が急に強くなったかのような錯覚を覚える程。

リバンデヒだ。濃厚な殺気が放たれる。

「さ、さっさと渡せ!」

両手を結束バンドか何かで拘束され、無理矢理立ち上がらせられる。

うーん...拘束するのはすきだが、されるのはあまり好みでは無いな...コソコソと裏で拉致ならば受けるのに、こいつら自ら詰みに行った。

しかし銃口を強くこめかみに当てられる。結構それ痛いんだよ?

インカムは...むしり取られ壊された。

「渡さなければお前の姉が死ぬんだぞ!さっさとその銃を置いてデータを渡せ!」

艦娘として死なないが、アメストリア製の銃器となるとなぁ...死なない自信は、無い。

リバンデヒも分かっているのか、M145を下げ、マガジンを10個全て捨て本体も装着一発も捨ててから床に放り投げる。ホルスターに入っていたG-18を投げ捨てる。

私なんかほっといて良いんだがなぁ...

そしてテロリスト共の一人に銃を突きつけられながらデータを出してゆく。

そろそろ、動くか?

 

ドガンッ!

 

爆音が鳴り響き、テロリストの一人が跡形もなく消え去る。代わりに血痕が辺り一面に飛び散り、大変だスプラッタな光景になる。あぁ...掃除するの私なんだけどなぁ....

しかしそれだけでは止まらない。二人目が対戦車かさえも怪しい強力なライフルの銃弾を受け右腕、左腕、右膝、左膝、胴体、頭の順に12.7mm銃弾を受け吹き飛ばされる。

しかしテロリストも素人では無い。私を引き摺り出し、銃をこめかみに当て後ろに下がる。

関節技が解けたので怪力を使おうとしたら皮肉にも愛銃の銃床で殴られ、視界が歪み、頭が痛い。

右の視界が赤く染まり、立っていることさえままなら無くなる。三半規管をやられたか...

カイクルはM115を投げ捨てるとホルスターからM-500を出したかと思うと既にしまっていた。

同時に轟音が響き、マグナム弾が最後のテロリストの頭を吹き飛ばす。

「カイクル、よくやっぐぅ...!?」

ようやく三半規管が復旧し、安定して立ち上がった時、最期の抵抗とばかりにトリガーを引いたままテロリストだったモノが倒れ、10発以上の特製の取り分け威力の強い銃弾を浴びる。

心臓には当たらなかったものの、右足が抉れ、立てなくなる。他にも腹に穴が開く。

スゲェ痛い。

「姉さん!?」

カイクルによって倒れこむ前に抱き留められるが、生憎力を入れる程余力が無い。

そのまま身を任せる。

辛うじて開いていた左目で確認したが、リバンデヒは右肩に被弾したものの、無事で駆け寄って来ている。カイクルは特に怪我は無し。私は...重症?

 

 

 

先程は迷惑をかけたな。

見事に復活したよ私は。正確には復旧していないし、未だにズキズキと痛むが、とりあえず応急手当てをしてもらい、頭や腹、右足に包帯が巻かれ、松葉杖をついている。

残念ながら船体を修理すると艦娘の怪我が治る訳でも無く、艦娘の怪我と船体のダメージはリンクせず、船体のダメージは艦娘とリンクするというなんとも理不尽なシステムにより、未だに治らない。

こんな事になるならばゴム弾とかにしておけばよかったと後悔はしていないと言えば嘘になるが、後悔しても何も進まないので、これからのことを考える。

銃声の方はなんとか誤魔化し、テロリスト共の死体は廃棄。

上にも報告しない。面倒だ。私の怪我は誤魔化す。包帯くらい大丈夫だろう。

 

さて、この式典には更にイベントがある。

船員の気分を味わい、少しでも海の上の戦争の雰囲気を感じてもらう為のイベント。

 

体験航海

 

だ。正直な所、やめて欲しい。

第一に私がこの状態で万が一に対応ができないのと、単純に面倒だ。

しかし悲しいかな。私の事情など知りもしない一般人と海軍は予定通り体験航海を実施。

その予定時刻になったのだ。

「.......機関始動...っ......抜錨...」

スクリューがゆっくりの回りだし、錨が巻き上げられる。

一般人を満載したアメストリア以下三隻は5ノットで航行を開始する。

「...第一戦闘態勢...っぅ...対艦、対空警戒を、厳とせよ...」

レーダーが起動し、200000mの海を監視しだす。

後方にはリバンデヒ、カイクルがいる。それだけでも安心する。

予定航路に入り意識を繋ぐことに気を遣いながら船体を操ってゆく。

ん?深海棲艦の反応...数、五?

武装は...ミサイルのみ?なら...側面の出っ張った台形にも見える船体には人が居ない。というか入れない。傾いているからだ。

「...グ、ラ...ニート...通常弾頭、装填...っ...座標入力...一番から五番、ハッチ開けぇ...」

一部気付いている人がいるが気にしない。

む...撮られているな...まぁ、良いや。

「発射!」

セルから煙が上がり、青白い炎を上げながら五本の音速を超えた神の矢が翔び立つ。

水平線の向こうに飛んで行き、座標の通りに飛んで行く。

「......目標の、ロストを...確認...」

ちょっと本格的にヤバイ。妖精さんに舵を渡し、警戒レベルを最大まで上げる。

艦橋は第一、第二以外は開放しているため、迂闊に動けない。

医務室は流石に封鎖している為、直接転移し、ベットに横たわる。

ごめん。ちょっと耐えられない...

 

「........ん!...........ちゃん!......ねぇちゃん!...............お姉ちゃん!」

「つぅ......な...に...?」

「大丈夫なの!?明らかに可笑しい出血量よ!」

「すまぬ...私の、愛銃には、毒が...仕込まれている...ケホッ...」

「はぁ!?何よそれ!?血清は何処!?」

「瓶棚の、右から十四、番目...下から、四番目...だ...」

リバンデヒに起こされ、蝕んでゆくゆっくりとした痛みに力を入れることを放棄する。

そうだった...忘れてた...あの銃弾には破裂するタイプと身体の内部で毒を撒き散らす物がランダムで入っている。毒は解毒不可能で、専門の血清以外効かない。止血防止能力もあるから血が足りなかったんだろう。血清を無理矢理飲まされ、包帯が巻かれ直す。

ふむ。毒の効果は消えたが、未だに自力で立てない。あと一週間もすれば大丈夫だろうが、式典は明日、明後日とある為、無理だ。間に合わない。

「ケホッ...ケホッ...!リバンデヒ、現在は?」

「今終わったところよ。お姉ちゃんが出てこないし第一艦橋にもいなかったからもしかしてと思って来てみたの。やっぱりダメだったじゃない。」

「すまない...肩を貸してくれ」

「えぇ。」

リバンデヒに肩を貸してもらい、なんとか立ち上がる。以前も何かあったなこの状態。

式典は一日目が終了し、三隻は停泊したままだという。

私達様に鎮守府から部屋を用意されたらしいのだが、代表者である私がいつまで経っても来ないことからリバンデヒが急行。私が見つかったと。

なんか...ごめんなさい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカイクルsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カイクルだ。

私の姉が失礼したな。私も激しく動揺した。

やっと助けれたと思い、姉さんからも良くやったと褒められかけた時、ゴミ屑が悪足掻きで自動拳銃の中でもトップクラスの殺傷力を持つM93Rをフルオートで振り回しながら死に、姉さんが背中からモロに浴びた。撃たれた途端、貫通した銃弾が飛び散らした姉さんの血が顔につき、ようやく事態を把握した。姉さんが、撃たれた。

激しいショックと動揺が走り、糸が切れた人形の様に倒れこむ姉さんを抱き止めた。

目は虚ろで、焦点が合っていない。三半規管をやられたのだろう。

それよりも手当だ!ということですぐに応急だが、手当を施し、何とか止血した。

 

 

 

 

 

 

 

 

つもりだった。

あの時の私は動揺していて気が付かなかったのだ。

姉さんはM93Rに特殊弾を装填し、持ち歩いていたことに。

特殊弾には毒が回る銃弾がある事に。

気付いた時には既に遅し。姉さんは倒れ、血清にてなんとか止血し、回復し始めている。

良かった...

そして横須賀鎮守府に私達三人が無理なく過ごせる部屋を用意してもらったのだが、

扱いが荒くないかとつくづく思ってしまうんだ。

軟禁状態に近く、家具も殆ど置かれておらず、唯一あるベットは弱っている姉さんを寝かせ、交代で手当する。

暇だから軍刀の手入れをしている。

「リバンデヒ、盗聴マイク、隠しカメラの破壊を」

「もうやったわ」

私は二時間後に交代だ。それまでは横になる。床だがな。

 

 

翌日

前日の変わらず式典が行われ、総理が来た。一般開放の観艦式が行われ、遂に一番砲塔だが、発砲許可が下り、デモンストレーションで空砲を三隻が放った。

中々に楽しかった。

姉さんも回復して行き、違和感が残るものの、一人で歩いている。

しかしそれでも転ぶ時は転ぶ。涙目になった姉さんを見て思わず萌えてしまった。

 

翌々日

式典は午前で終了し、私達にも外出許可が下りた。

姉さんは複雑な表情を浮かべ、愛銃たるM93Rの整備をしていた。

そして出る時には服装を変えていた。白いピシリとしたドレスシャツに真っ白いロングスカート、襟にネクタイの様に蒼く細いリボンが結われ、少し大きめの白いケープを羽織り、腕や足を隠していた。

 

リバンデヒは薄い青のロングワンピースを着、カーディガンを羽織っている。

大人の雰囲気というか上品な雰囲気を纏っている。見事に擬態しているな

 

私はというと巫女服で良いだろうと思っていたのだが、二人に慌てて止められ、怒られた。

何故だ?素晴らしいほどに動きやすいだろう?

仕方なく、上の白衣に黒いロングスカートにしておいた。

軍刀も布で包み、背負う。

姉さんはM93Rを一丁のみケープの裏に隠し、バックにM145を簡単に解体した物を入れている。

リバンデヒも簡単に組み立てられる程度に解体し、リュックに入れている。

たしかお前肉弾戦大好きではなかったか?何時も暗器を持ち歩いているだろう?

 

鎮守府から出た。

大日本帝国の帝都らしい東京という都市を見て回っているのだが、やはりアメストリア第一惑星の海軍基地にいた為、あのアメストリア國の首都を見ているためか随分と遅れている。ゲートは無いし、一七式戦車や五七式重装甲輸送車改は空中道路を通っておらず、未だに地面を走っている。地面は歩行者だけだろう?普通。

しかし所々に日本人らしさが出ていることも分かる。何より人々の活気が凄い。いーじす艦?という良く分からない艦がいたりと色々と常識が通じないようだ。だってなぁ...アメストリアは上空に都市を覆うほどの宇宙戦艦がよく飛んでいるし、それが日常と化している。見ていて飽きない。一度だけアメストリア軍総司令官の立和名様に受肉させて頂き、街を歩いた時を思い出す。ふふふ...懐かしいな。

しかしさっきから視線が煩いな...確かに姉さんは絶世の美少女だが、ジロジロ見られても困るんだ。そこのお前、何故私を見る?

むぅ...4900年経っても女心と言うのは良く分からないな...

ーーーーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーー

やぁ、絶賛視線を特に集めている私だ。

()はこういう視線に慣れているが、私は慣れていないし、少したじろぐ。

確かにな?TRPGでいうAPP(最大値18)は20位有ると思うが...

「姉さん、何故私にも視線が来る?」

この鈍感というか男っぽいというか...男心から考えても女心から考えてもお前も十分美少女なんだから自覚しろ...

 

さて買い物だが服なんかは妖精さんが作ってくれるのであまり買っても意味ないが、まぁ、そこは不躾というものだろう。

そして程々に買い物を済ませ、速やかに人目の無い場所に避難する

「どうするの?CH-4でも呼ぶ?」

「いや、それこそ駄目だ。一式は...駄目だな...徒歩で帰るぞ」

「了解。」「...軍刀」

「はぁ...まぁ、良いだろう。抜刀はするなよ?」

「無論だ」

という事で徒歩で帰る。

途中チャラい人類のゴミ屑に絡まれたりしたが、流血沙汰は3件に留めた。dust to dustってな?

 

鎮守府に戻ると片付けは終了しており、私達三隻は夕日を受けて輝いていた。

大和型の影響を多分に受けた東京タワー程の高さを持つ巨大な艦橋や護衛艦のような形の煙突などには対空陣地や手摺り、橋が多数かけられており、それらが夕陽を受けてステンドグラスのように複雑な影を作り出している。主砲は火の光で神々しく輝き、長すぎる砲身が不気味な影を海面に作る。三隻並んでいるためか、一隻分よりも城郭ぽさは増しており、何処を見ても飽きない。んー、やっぱり私達の艦はうつくしいな。間違いない

 




何故かお気に入りが-4...落ち込みますね...不評でした...

CH-4 ヘリです。詳しくは52話を。
一式 一式装甲車輌です。ただのジープです。

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