超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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短い......


14.侵攻開始!

 

ーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて現在は食堂に一同が介している。

第六駆逐隊に重巡の高雄型四姉妹に大鳳、龍驤、そして私達アメストリア三姉妹。

そして前には提督と赤城。

 

「えーと今日はみんなにお知らせです。ぶた...トラック泊地の大崎司令官から保護した赤城だよ。仲良くね。じゃあいただきます!」

「「「いただきます!」」」

 

提督の一声で一斉に朝食が始まる。

何時もは艦隊によって起きる時間や出撃が異なるが、今回のような新入りや報告の際は全員が集まる。まぁ、二十隻以下の鎮守府だからこそできる。

 

 

カット!!

 

 

そして朝食後。私達三姉妹と赤城が提督室に呼ばれた。

結局赤城はこのパラオ鎮守府に所属する事が決定したが、大本営に報告なんかしていないし、修理も実は終わっていない。改修に手間取っているのだ。

 

「提督、要件は?」

「うん。そろそろ潰しにかかろうかなって。」

「了解した。リバンデヒ、カイクル、出撃用意」

「了解」

「ふふふ...久しぶりに暴れれそうね...」

「赤城はここで待機していてくれ。提督、核は使わないが最近実装した30cm連装電磁力砲の使用テストを兼ねる。アメストリア、出撃する」

「うん。気をつけてね。手段は問わない。あ、大和達第一艦隊は連れてきて。第二は良いや」

「...了解した」

 

何故か帰りは荷物が増えるが良いだろう。六隻ぐらい余裕だ。

制圧戦だが、ヒャッハーしたいが、残念ながら他の提督もいるため、速やかに、大胆にだ。慌てず騒いで盛大に、だ。

 

「ドック上げ!機関始動!」

 

足場が上昇しドック(地上)に到達し注水。

1000mに及ぶ巨大なハッチが下降し、仕切りが無くなり海と繋がり拘束具が解除。

5ノットにて微速前進してゆく。三隻の超巨大戦艦が出撃。中々絵面は良いだろう。

 

「リバンデヒ、カイクル応答せよ」

「こちらからリバンデヒ〜聞こえているわよ」

「カイクル、聞こえている」

「全武装起動。特に30cm連装電磁力砲の動力伝達、電探連動などのチェックを怠るな」

 

私もだ。30cm連装電磁力砲だが、大量の電力を消費し鋼鉄の塊を音速で飛ばすので、主機、副機で賄えないこともないのだが、色々と面倒なため、一門一門に粒子エンジンを積み、それぞれでエネルギーを確保している。しかも粒子エンジンは高性能なため、5秒に一発は撃てる。毎分十二発だ。試しに旋回、砲身の上下、試射を行う。的が跡形もなく粉砕し、海面までをも割ったのは言うまでもない。

 

「目標確認」

「「目標...トラック泊地第三鎮守府」」

「両舷全速75ノット、二人共上陸制圧戦の用意を。」

「「了解」」

 

ふぅ...やはりインカムの長時間使用と並行思考は疲れる。

軽く伸びてから武器庫へ転移。

マガジンポーチを追加し、ベガルM145とUMPを取りそのマガジンを幾つか入れる。

ベガルはドラムマガジンに対応しているため、勿論そちらを装填した。

 

「妖精さん、あの中型艦は完成したか?」

''出来ています!先程最終点検を完了しました!''

「良くやった。ありがとう」

 

しゃがみこみ妖精さんをナデナデする。

可愛い......

っと話題がずれたか。あの中型艦の言うのはアメストリア船内に格納してある極秘の内火艇(?)だ。全長218m、全幅21mの中規模の戦闘艦で粒子エンジンと水流式ジェットポンプエンジンを四基搭載し、軽く100ノットは出す。静音性に長け、イージス艦やステルス艦のような外観で凹凸が殆ど無い。武装は41cm格納式連装砲三基にミサイル224セル。一切のレーダーに映らず、光学迷彩のプロトタイプを載せている。

 

 

 

「リバンデヒ、カイクル回頭90度。機関停止」

「「......了解?」」

 

よく分かっていないようだが、五分かけて三隻が単縦陣を維持し回頭。

 

「全門鎮守府に向け。座標ロック。寮は狙うな。あとアメストリアの格納庫に来てくれ」

「「どういう事?(だ?」」

「まぁ、待て。私の船体に上陸用の艦艇を入れてある。私とカイクルで目標の艦娘を救助し、離脱。同時にリバンデヒはこの三隻全ての砲を持って砲撃開始。その後に堂々と船体をぶんどる」

「ふふふ...じゃあ二隻の指揮権を貸してくれる?」

「あぁ」「構わない」

「では、作戦開始。」

 

カイクルと共に格納庫を歩いて行く。あ、ちなみに武装はベガルのみだった。カイクルさん、舐めてません?あ、サブがデザートイーグル二丁ですかそうですか...

「カイクル、銃にサイレンサーをつけろ」

「......50口径はロマン...」

「DEはいいから。分からんこともないが、今回は静かに殺らないといけない。」

「......了解した」

まぁ使ってくれても構わんがな。アメストリアの船体の右舷にあるハッチが開き、海面に滑り台のように下がる。そしてこの高速戦闘艦...隼でいっか。隼がレールに沿って落ちて行き着水。すぐにエンジンを起動させ光学迷彩を起動し航行。

私は全ての武装をコッキングし、ベガルを片手に操舵してゆく。

 

目標の鎮守府だが、特に艦娘は出ておらず、傍受した無線によると第一艦隊は非番。

腐りきった憲兵がなんかの小銃片手に巡回している。テキトーだなぁ...某暗殺の蛇さん来たらどうするんだよ...

結局、ベガルで狙撃する。その20mmレールには暗視スコープが設置してあるからな。

アメストリア三隻だが、ん?榴弾式結界弾を装填...150cm四連装砲は最大角、副砲の46cm三連装砲には一式徹甲弾。リバンデヒェ......

 


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