超弩弩々級戦艦の非常識な鎮守府生活   作:諷詩

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第一章 Let's cheat!
1ここは誰?私は何処?


[attention!]

 

諷詩と申す者です。

さて、本日は何番煎じかさえ分からない艦これの二次創作物です。

第一にこれを読んであ、ムリと感じた方は頑張って読み進めてください。頑張らなくてもスクロールし続けてください。それでも耐えられなかったらお持ちのスマホやPCをフルスイングで放り投げるかブーメランのようにゴールへシュートッ!してください。

 

一に、

 

 

 

 

 

 

 

 

俺得です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は作者の強烈な巨艦大砲主義と一方的な蹂躙を好む作品を作りたいという軽いノリで構成されています。

そして主人公がドンドンチート化して行きます。簡単に大陸を消せます。

だって超能力とかのマジカル成分に鉄の兵器達がフルボッコにされているんですもん。

 

読者様の時間潰しになったら本望であります。

 

また、今作の主人公は架空艦です。オリ艦です。所謂、【ぼくのかんがえたさいきょうのせんかん】ですね。

その為、戦闘描写が極めて短くなります。

コンセプトからぶっ飛んでいるので、ご注意を。理論なんか気にしないからとりあえず進みやがれという方のみお進みください。

 

あ、あと百合成分ありますのでお気を付けて下さい。

 

 

それではダラダラと語っても無駄なので、抜錨!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーアメストリア

sideーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________『「痛い」』。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が最初に感じた感覚だ。

目覚めると妙に古めかしい灰色に塗装された、冷たい鋼鉄の壁?が視界の半分にぼんやりとだが映っていた。

いや、この場合、倒れていたが正しいだろうか。

は?何これ?と思っていると、突如何処からか爆音が響き渡り、大気が揺れ、何処か嵌め込まれていたガラスを叩く。

 

 

ボンヤリとした視界の端でオレンジ色の光が差し込む。

何故か、視界がはっきりとしない。感覚も、鈍感になっている。

しかし、鋭い痛みが私の身体?を貫いた。

 

 

 

 

 

.........ごめん。少し誇張し過ぎた。

正確にはチクッとした程度だ。

しかし突然の痛みに飛び起きるとそこは司令室、という言葉が一番似合う場所が鮮明になった視界に入った。

 

広々という言葉は適切ではない程巨大な空間には幾つもの電子機器が満載されたテーブルらしいものや地図を映し出していると思われる未来感のあるホログラムが立ち上がり、

PCらしき機器は絶えず膨大な量のプログラムを走らせている。

それらがどんな事を処理しているのか私には分からないが、何か恐ろしいものを感じる。

 

端と言うのか分からないがこの空間の終わりには大量のガラスが嵌め込まれている。

ここは防空指揮所か何かなのだろうか。

いや、大型双眼鏡っぽいものあるし、船か?

ガラスと、それ越しに見える空を見てそう考えた。

 

 

もしそうならば、それが意味するのは、

それほどのスペースを使用して船体を管理、統括する必要があるほどにこの船舶(多分)は巨大だということだ。

 

通常、民間船舶でそんなに必要な機器は少ない。

ならば考慮すべきは軍用艦。つまり戦艦か航空母艦だろう。

しかしこの最先端すぎる設備を見ると「戦艦」というのはあまり適切ではないだろう。

機器の技術的なものを見ると現代艦艇。現代において戦艦という艦種はミサイルの登場と共に御役御免となり、過去の遺産となり果てた筈。

 

ならば航空母艦だろうか?

ーーーー何故かそれも違う気がする。

具体的な根拠は無いが、直感とも言える感覚がこの艦船が航空母艦であることを否定する。

 

このCICと艦橋を合体させたような空間はやはり直に殴り合う事を想定しているような感じを受ける。やっぱり戦艦か?

 

 

ーー戦艦というのは海上の要塞であり国の象徴的存在なのである。

従って国家が威信をかけて、財政を傾けてまでも作りたがる最先端技術の塊なのだ。

 

因みにかの有名な長門は4930万円也。

......あ、当時の価格でな?今ならなんと3505億も掛かる。

大和に至っては2兆6457億9100万円~2兆8570億9100万円に上る。

これは単価なので大和、武蔵二隻で約5兆。2017年防衛費に相当する。

 

ーーーね?財政傾くでしょ?

維持費だってかかるし、乗員の給与に弾薬代、燃料代だって掛かる。

それを計上すると国の財布に穴が開く訳だ。

それだけ期待していたという事だが。他の人より優れたものを持ちたいのは国も同じ事。

だから作れる中で最も優れた物を組み合わせ最先端のフネを作って見栄を張るのだ。

 

 

有名な話で申し訳ないが、あの有名な大和の主砲砲塔旋回装置は戦後の建築技術に役立っているし、事実を言えば戦争がなければ人間は積極的に技術を向上させない。

自らの存続が掛かるからこそ本気を出して技を磨くのだ。

 

 

つまり、この艦艇?も何処かの国では最先端の技術を惜しげもなく注ぎ込んだのだろう。私はこんな広さの()()()()で駆逐艦とか信じないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

............待て。何故私は()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

艦艇かもしれないという想定はほぼ確信に変わりつつあるが、戦艦だとは決めていなかった。しかし私は何の抵抗感もなく此処を艦橋だと認識し、これらの機器をソレのための機器だと認識した。

 

何だろうか。嫌な感じがする。

辺りを見回すとそれらの機械類を動かす人間は誰一人おらず、警報がただ寂しく響き渡り、赤いランプが照明となってこの空間を赤く染めていた。

 

兎に角此処はどこ?と疑問に感じたため無警戒にも窓に駆け寄ると、

 

 

 

 

 

唖然とした。

 

戦艦だということは流石に分かった。

分かったがな?何故艦首が見えないんだ?

見えるのは砲、と言っていいのか分からない巨大な四連砲という意味不明な物が3基。

砲塔はそれ自体が戦艦のような大きさを持つっぽい。無論目測だが。

 

しかし、一目見てそうだと分かるほどに巨大な砲塔だったのだ。

階段のように一番砲塔から順に高い位置に設置されており、船体の幅の実に3分の1を占めているだろう。

けれども心なしか砲身が細い気がする。ト○ポか何かかね。

いや、全幅が広すぎてそう見えるだけだろう。...そう信じたい。

 

再び船体?に衝撃が走り、空気が揺れガラスが震える。

私にもチクリと痛みが走る。

 

と同時に側面から巨大な水飛沫が上がる。

黒煙を伴った爆発と大量の海水が巻き上げられて行く光景は、私が腰を抜かすには十分だった。

頭が現実を受け入れきれず、真っ白になる。

何故ここに居るんだ?私は誰だ?そんな今更な疑問が頭の中を縦横無尽に駆け回り、思考を阻害してゆく。

 

そもそも、()()()()()何をして此処にいる?

見たところ戦艦らしいこの艦艇は明らかに私の知識にはない艦艇だ。

まず此処まで巨大な艦艇を見た事も知った事もない。

 

ツンツンと右足を突かれ、ドブのような思考から脱却する。そして下を見ると小さな人形の妖精?がいた。

.....................これってあのゲームの妖精さんじゃ無いか?

 

 

......わっつ はーぷん ?

 

 

いったい何者?立派な軍服を着こなし、身振り手振りで何かを伝えようとしているが、分からない。

混乱を無理矢理抑え、この妖精?が指し示しているガラスに視線を移す。そこにはどこか武人を彷彿とさせる巫女服の無表情系美人。

 

中央を切り開き一枚下の襦袢? を見せた緋袴に、何処かの脇巫女と違ってしっかりと縫合された白い襟詰。

袖にはストライプ柄のような袖括りの紐が通された.........どう見ても巫女服です。ありがとうございました。

 

そう。()()()だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーうん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょーーっと待てい?

 

よーーく。よぉーーく見ると、シミひとつない真っ白な深海棲艦ばりの肌を持つ細腕が袖から覗き、

袴からも細く、華奢な両足がのび、すらりとした余分の無い引き締まった身体。

そしてどこか作り物めいているほど整った顔立ちに濁り切った蒼眼。

小さな鼻に薄らと桜色に染まっている唇。鮮やかで艶のあるまるで濡羽のような見事な黒髪をストレートに腰まで伸ばしていた。

 

凄い美女..........美少女が唖然とした表情を浮かべてしまった。

む? 似合わないな。自然と表情を引き締めてしまう。自然とこの少女はそういう雰囲気を纏っているのだ。

 

水のように清らかだがそれでいて何を考えているのかわからない無機質極まりない無表情になる。

王たる風格を持っているのは何故だろうか?違和感がない。

 

 

 

しかし、鳩尾あたりに鈍い痛みを感じ、見惚れていた私は唐突に現実に引き戻される。

 

「ぐっ......」

 

何故、痛みが来る?

側面の窓を覗くと真っ赤な炎を上げながら炎上する艦橋の外部?があった。

 

「...何故、この艦は攻撃をしない?」

 

もしかして、客船とか、病院船だから武装もクソもありませんパティーンか?そうなのか?

でも主砲らしき砲塔はあったよな?なんだろ、八咫烏みたいに見せかけだけな場合なのか?だとしたら相当まずい自体なのだが。

 

これもまたあの妖精が突いてくる。今度はなんだ...?

 

''貴女がこの艦の艦娘ですっ!だから貴女が動かさないとこの船はただの的ですっ!''

 

とのことだ。

やっぱり、艦娘か....この際、突然妖精さん?の意思が分かるようになったのは追求しないでおく。私の容量はそこまで大きくない。

 

''この戦艦はアメストリア國アメストリア海軍アメストリア型戦艦一番艦、アメストリアですっ!''

 

アメストリアって何____

 

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」

 

艦橋に私?の悲鳴が響き渡る。はずかしっ! でも、痛い。

 

背後から攻撃を喰らい、猛烈な痛みに襲われる。

背中は焼かれるような痛みがズキズキと染み渡り、大変痛い。

 

辛うじて後ろを見ると、後部甲板が炎上し、あの主砲?は無事だが、副砲と思われる巨砲が大破。甲板にあった四角いミサイルハッチが一部爆発。船体ごと削り取っていた。

少なくとも、武装はモノホンだと言うことは分かった。今や残骸になってるが。

側面も艦橋群が至る所から煙を上げ、火災を引き起こしている。

 

今気付いたが、どうやらこの戦艦の艤装配置は大和型に準じているらしく、大和の第三砲塔にあたる部分周辺が炎上していた。

 

 

「......ゲホッ...妖精さん、でよいか?」

''はいっ!''

「すぐに、応急、修理要員を、回してくれ。」

 

とりあえず艦これの世界なら居るはず。スロットに積んでいればの話だが。

いや、艦これの世界だとは限らんか。他の並行世界とか、異世界に艦娘として現れた可能性が否定できない。

仮に艦これ世界だとして、システムが同じである保証はどこにもない。

そもそも艦これは艦娘が艤装を纏う式の戦闘システムだったはずだ。

しかし何故か私はリアルの船体にアルペジオ方式として乗り込んでいる。

 

現状把握は急務、か...。

この船体は現在小破。火災18箇所、浸水5箇所。うち1箇所は妖精さんが対応を開始。

武装も二、三十門が爆発、故障及び大破し使えない。

 

そして浸水量も凄まじく、すでに二度傾斜している。大体4万トンだ。

妖精さんに指示を出しながら立ち上がる。まずは敵の数と規模を捕捉。

 

 

 

 

ーーー詰んだ。

 

 

 

大型戦艦が三隻に超弩級戦艦が六、正規空母が三杯に軽空母が六。

重巡は十八に軽巡、駆逐艦は合わせて百。

 

''私''は明確な「絶望」、と言うものを自覚した気分だ。

動けなくなり、不本意ながらもその場にへたり込み、両目の蒼眼から大粒の涙を流してしまう。

でも、

 

ーー死にたくないっ!!

 

「...全艦!戦闘用意っ!主砲全基起動!一式徹甲弾装填っ!」

私の一声を機に妖精さん達が一気に慌しくなり、散開。

 

スムーズにかつ素早く五基の主砲が回転し、それぞれの獲物に向けられる。

そして自動で砲身が上昇し、弾道計算の元、命中率の高い角度に上がる。

そしてガチンッという音がなり、巨大な砲弾が装填される。

 

「ーーーてぇぇぇぇぇ!」

 

 

空間が、揺れた。

 

船体全体が揺れ、砲弾が打ち出されて50mを超える炎と大量の煙を吐き出す。

爆音はかなり離れているはずの此処にもダイレクトアタックしてきており、ガタガタと衝撃波によって非固定部分が音を立て振動した。しかし不思議と私の鼓膜にはダイレクトアタックしてこず、むしろ懐かしいという不思議な感覚が湧き上がってきた。

 

可笑しい。私はこの戦艦に乗ったことも無かったはずだし、事実この砲声...と呼ぶのも過小感がある音は初めて聞いた。しかし慣れ親しんだ音にも感じる。

 

 

撃ち出された砲弾は各々の最初の獲物に着弾。

そして標的を何事も無かったかの様に粉砕し、更に奥にいる獲物を貫いていく。そして一斉に爆発。

 

「一番、二番、三番砲塔一式徹甲弾装填!前方の敵を蹴散らせ!四番、五番砲弾に通常弾装填。

追撃を許すな!てぇぇぇぇ!!」

 

またズゴォォン!!という轟音が響き、深海棲艦の反応が全てロスト。

あっけないな......

しかしまだ安心出来ない。

すぐに電探を起動し、深海棲艦を索敵し始める。

 

 

 

 

.........居ない、な?

海上に一切の艦影が無いことを確認し、座り込む。

 

「かった......」

 

そんな安心と喜びを噛み締めながら、ちょうど後ろにあった椅子にへにゃりと背を預ける。

良かった.....生きていた.....

ぎゅうと瞼を閉じ、安心から溢れだしそうになりかけている涙を耐える。

 

 

 

 

さて、私だ。あれから倒れるように気絶してしまい、意識が戻ったのは翌日の朝だった。

それからはひたすらこの戦艦、アメストリアについて妖精さんに教えて貰った。

 

だが、この戦艦のチートさの装備に唖然とした。

あの巨大な主砲は150cm四連装砲と言い、三秒毎発で発射可能。

副砲はかの有名な大和砲こと46cm三連装砲。しかも六基である。

こちらは二秒毎発で発砲可能。

 

他にも色々人外スペックの兵器群があったが、全部説明していると私の精神が死ぬのでご勘弁いただきたい。何と敵対したらこんな戦艦出来るんだよ...

 

幸い、弾薬のみ大量に備蓄されているのでしばらくは大丈夫だろう。

燃料は何故か不要。ボーキは不要。必要なのは大量の弾薬。

そんなクソ燃費な戦艦であるが、

コンセプトが________である為、仕方ないな、と思わず思ってしまった。

 

しかし、死んだ、という事は分かるが、前世について全然思い出せない。

名前も、家族構成も、住所も、趣味...失礼。これは覚えてた。

思考や知識は残っているが、記憶が無い。どうなっているんだ...?

 

 

 

 

 

この後、3日後に大量の砲撃を目視圏外から浴びせられ、大破炎上。

意識を手放したのは言うまでもない。

妖精さんが駆け寄っていたが、ごめん。すっごく痛いんだわ.......

 




や っ て し ま っ た !
諷詩です。抑えきれずに投稿です。すみません。駄文です。時間潰しになったら嬉しいです。

感想、指摘、展開の要望などはどんどん募集しています。ネ、ネタ切れではありませんよ?

この小説はかなり客を選ぶ小説です。
巨砲を積んだ巨艦が火力に物を言わせて一方的に深海棲艦をボッコボコにする(多分)小説です。
基本主人公であるアメストリアは自分の意見を変えません。
現実主義で、上層部に指示されるのを嫌います。

巫女服の名称を変更。

文章もちょいと変更。何故か最初から主人公がアメストリアを戦艦と断定して居ましたので。

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