「何でこんなに遅れたんだ?」
そ、それはですね!今は受験シーズンの真っ最中なので・・・書くのを自重した方が良いのかと
思いまして・・・。
「なるほどな、ってそれなら何かお知らせ位書け!!」ゴンッ
ガフッ!!も、申し訳ありません・・・。
し、しかし流石は結城君・・・いいパンチをお持ちで・・・。ガクッ
「ハァ・・・この作者に変わって詫びる、
皆、これからもこの小説の応援よろしくな!」
蛇神とのゲームも終わり十六夜と森の中を通って帰っていると、黒ウサギが戻ってきた。
「黒ウサギ、随分遅かったな、何をしていたんだ?
随分嬉しそうだが・・・。」
黒ウサギは、ルンルン♪なんて音が出そうな位ご機嫌だった。
「それがですね!見てください!」
そう言って黒ウサギが出したのは一目で分かる程の立派な木の苗だった。
「お二方が水神様のギフトゲームに勝利をなされましたので、報酬を頂きに行ったのですが、
その時に水神様が結城さんについて『詳しく教えてくれ!』と言われたので、
「結城さんは黒ウサギが箱庭にお呼びした方ですが・・・。」と答えましたら、
嬉しそうな顔で、こんなにも立派な水樹の苗をくださました♪」
と、黒ウサギは嬉しそうに語っていた。
・・・横で十六夜がこっちを見てニヤニヤしているのが腹立つな・・・。
「これで他のコミュニティから水を買う必要もありません!
皆、大助かりなのです!」
黒ウサギは嬉しそうに水樹に頬擦りしている。
だが、結城は黒ウサギの喜んでいる姿を見て、予想している事が確信に変わった。
チラリと横を見ると、十六夜も同じようだった。
ピョンピョン跳ねて喜びはしゃいでいる黒ウサギに、十六夜が話しかけた。
「そうかいそうかい、じゃあ喜びついでに一つ聞いてもいいか?」
「俺も聞きたい事がある。」
俺と十六夜が黒ウサギに質問する。
「どうぞどうぞ♪
今の黒ウサギは何だって答えますよ♪」
おいおい・・・チョロいな・・・。
これじゃあ不味い事を聞かれても断れないぞ・・・。
「.....黒ウサギ、お前何か決定的な事を隠してるよな?」
「俺達は箱庭がどんな所で、どんな事をするという事は聞いたが、お前達の事を詳しく聞けてないぞ。」
「「黒ウサギ、お前は何で俺達を呼び出す必要があったんだ?」」
俺達は黒ウサギが必死に隠していた事を聞いた。
「そ、それは・・・・・皆様に箱庭でおもしろおかしく過ごして頂こうと・・・・・。」
黒ウサギは、汗だくになりながら、しどろもどろで答えた。
少し震えている気がする。
「.......本当にそうか?
確かに俺も最初は誰かの遊びかと少しは思ってたぜ。
....だがな、それにしてはお前の態度はあまりにも必死過ぎるんだよ。」
「ああ、十六夜がコミュニティに入れと言われた時に入る事をためらったら、
むきになって怒鳴ったり、この世界での水の価値がどうかは知らないが、
水樹が手に入った時の喜び様と、水を買う必要と言う発言が、あまりにも気になったんだ。」
俺と十六夜の言葉に黙って俯いてしまう黒ウサギ。
それを見た姿を見た十六夜が更に話を進めた。
「これは俺達の勘だったんだが・・・今確信に変わった。
黒ウサギ、お前のコミュニティは、弱小チームか、何らかの形で衰退したチームじゃないのか?」
「・・・・・・。」
それを聞いて、黒ウサギは黙ってしまった。どうやら予想が当たったみたいだな。
「沈黙は肯定と見なすぜ、黒ウサギ。」
黒ウサギは、今にも泣きそうな顔だった。
返答を待つ十六夜と俺。
とても静かで気まずい時間と雰囲気が続いた。
どうでしたか?
もしかすると、あと一話投稿できるかもしれません!!
どうか!どうか感想をください!!