問題児の世界に神々の親友が来るそうですよ?   作:弐式炎雷

6 / 15
こんばんは~皆様!クロ獅子です。

実は近々新コーナーを開催したいと思っております!

内容はゲストをお招きして、自分と主人公である結城がお喋りするというものです!

それでは、今回の話もお楽しみください!


~神々の親友が黒ウサギに出会うそうですよ?~

暫くすると、十六夜が俺達の方に向いて喋り始めた。

 

 

 

「まず確認の為に聞いておくが・・・お前らにもあの変な手紙が?」

 

 

 

「そうだけど、まずその【オマエ】って呼び方を訂正してくださる?私には、【久遠 飛鳥】って名前があるの。」

 

 

そう十六夜に言い返すと、久遠は、猫にかまっている少女に視線を向けた。

 

 

「それで、そちらの猫を抱えている貴方は?」

 

 

「・・・【春日部 耀】。以下同文」

 

 

「そう、よろしく春日部さん。そこの野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

 

ここまでくると、尊敬の念さえ覚えるな・・・。

 

初めてあったばかりの奴の奴にこんなに高圧的な態度を取れるなんてな・・・。

 

 

「これはこれは、高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な【逆廻 十六夜】です。

 

粗暴で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、

 

用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様?」

 

 

「そう。取り扱い説明書をくれたら、考えてあげるわ、十六夜君。」

 

 

「ヤハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様。」

 

 

そういった十六夜はこちらを見た。

 

はぁ、やっとか。やっと自己紹介が出来るな。

 

 

「それで、そこの和服あんたの事をまだ聞いて無かったな。」

 

 

「ああ、俺か?俺の名前は【神谷 結城】だ。

 

間違いを許し、外道を嫌うものだ。どうぞよろしく。」

 

そう言って、優しく微笑む。

 

ちなみに和服は普段過ごしやすいからだ。前世でも神界でも、よく和服は着ていたしな。

 

 

「・・・・大変失礼なのだけれど、神谷さんは女性かしら?男性かしら?」

 

久遠はそう俺に訪ねてくる。

 

・・・まあ、しょうがないよな。前世でも散々間違われたし・・・。

 

 

「久遠さん・・・悪いが俺は男だ。」

 

そう言うと、三人は驚きの表情で俺を見る。

 

今まで無関心だった春日部まで反応したぞ・・・。

 

 

「ご、ごめんなさい・・私はてっきり女性かと思っていたわ。」

 

 

「ヤハハ、俺もてっきり女かと思ったぜ。」

 

 

「(こくこく・・)」

 

 

「ははは・・・もうなれているよ、大丈夫だ。」

 

 

「それよりも、さっき俺達が落下してたとき、龍を出して助けたのは、お前か?」

 

十六夜がそう聞いてくる。

 

 

「ああ、あれは俺の友達の1人だ。」

 

俺がそう言うと問題児達が様々な反応を示す。

 

 

「そうだったの。ありがとう神谷さんお陰で助かったわ。」

 

 

「結城で良い、敬語も必要ない。その代わり、俺も飛鳥と呼ばせて貰って良いか?」

 

 

「ええ、良いわよ結城君。改めてお礼をさせて貰うわ、ありがとう。」

 

 

「別に良いぞ。怪我がなくて何よりだ。」

 

 

「ヤハハ!すげぇなお前!あんな龍が友達なのか!!」

 

と、詰め寄ってくる十六夜。凄い嬉しそうだな。

 

 

「ああ、あいつは樹天龍ホウライといってな。

 

まだまだ沢山の友達がいるぞ。」

 

そう言うと十六夜ではなく、春日部が話かけてきた。

 

 

「本当・・!?他にはどんなのがいるの!?」

 

おおう・・・凄い反応だな。他の二人もビックリしてるぞ。

 

 

「また今度紹介してやるよ。それまでのお楽しみな。」

 

そう言うと、春日部はしぶしぶ引き下がった。

 

 

「・・・わかった。」

 

 

 

楽しそうにケラケラと笑う【逆廻 十六夜】

 

 

傲慢そうに腕を組む【久遠 飛鳥】

 

 

猫を抱え、無表情を装う【春日部 耀】

 

 

その問題児達を見て微笑んでいる【神谷 結城】

 

 

そんな彼らを物陰から観察していた人物がいた。

 

 

 

(うわぁ・・・なんかお一人を除いて問題児ばかり見たいですねぇ・・・。)

 

彼らを見てそんなことを思っていた。

 

 

 

暫くして、十六夜が苛立たしげに喋り始めた。

 

 

「で、呼び出されたのはいいけど、何で誰もいねぇんだよ?

 

この状況だと、説明する奴位誰かいるんじゃあねえか?」

 

 

「そうね、何の説明も無いままでは動き様がないもの。」

 

 

「・・・・・この状況で落ち着き過ぎてるのもどうかと思うけど・・・。」

 

 

「それ、春日部が言うか。」

 

 

(全くデス。)

 

 

とりあえず黒ウサギ、もっとちゃんと隠れろよ・・・気配駄々漏れだぞ・・・。

 

 

「――仕方ねえ、こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

(ビクッ!!)

 

ああ、黒ウサギもっと速く出てきてたら良かったのに・・・。

 

 

「なんだ、貴方も気づいてたの?」

 

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの二人も気づいてたんだろ?」

 

 

「・・風上に立たれたら嫌でも解る。」

 

 

「いや、あれを隠れているといったら無理があるだろ・・・。」

 

 

「へえ・・・おもしれぇな、お前ら」

 

目が笑っていないぞ・・十六夜、まさかターゲットにされたか?

 

 

そんな中、黒ウサギが恐る恐る出てきた。

 

 

「や、やだなぁ、御四人様。

 

そんな狼見たいな怖い顔で見られると、黒ウサギが死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼は、

 

ウサギの天敵でございます。

 

そんな黒ウサギの軟弱な心に免じて、ここは穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいで御座いますよぅ?」

 

 

「断る。」

 

「却下。」

 

「お断りします。」

 

「まあ・・聞くぐらいなら。」

 

 

「あはっ♪取り付くシマもないデスね、そして最後方、ありがとうございます!」

 

バンザーイと、降参のポーズを取る黒ウサギ。

 

しかしその目は冷静に俺達を値踏みするかのように見ていた。

 

 

そんな中、春日部が黒ウサギに近付いて・・・。

 

 

「えい。」

 

 

「ふぎゃ!?

 

・・・おもいっきり根元から耳を引っ張っていた。

 

あれはいたそうだな。

 

 

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るだけなら黙って受け入れますが、まさか初対面の黒ウサギの素敵耳を遠慮無用で

 

引き抜きに掛かるとは、どういう了見デスか!?」

 

 

「・・・好奇心の為せる技。」

 

 

「自由にも程があります!」

 

そんな黒ウサギに追い打ちをかけるように、

 

 

「へえ、このうさ耳本物なのか。」

 

 

「じゃあ、私も。」

 

 

そんな状況で黒ウサギは俺に助けを求めてきた。

 

う~~~ん。

 

 

「おーい、皆引っ張り抜くのは可哀想だから、せめて撫でる程度にしてあげてくれないか?」

 

 

「・・・まあ、結城君が言うなら仕方ないわね、助けて貰ったし。」

 

「そうだな、結城に免じて、この場は引いてやるか。」

 

「・・・分かった、でも撫でるのは良いんだよね?」

 

 

「あっ、はい!勿論です!

 

最後の御方、ありがとうございます!!」

 

そう言って問題児達は黒ウサギの耳を優しく触っていた。

 

黒ウサギも気持ち良さそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




意外と、内容を書くのが難しい・・・。

文化がほしいデス~~。

ご感想、お待ちしております!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。