文才の無い自分が恨めしいです・・・。
ここからは作者の趣味全開で、書き進めていきます!
それでは、お楽しみください!
~神々の親友が箱庭に来るそうですよ?~
ある4人の問題児の元に手紙が何処からか届いた。
その手紙にはこう記されてあった。
―――『悩み多しの異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らが箱庭に来られたし』―――
そしてその手紙は4人の問題児の元へ届く
一つは河原で寝そべっていた、金髪のヘッドホンを着けた快楽主義者の少年の元へ。
一つは部屋の中にいた、高圧的なお嬢様の少女の元へ。
一つは友達である猫が持ってきた手紙をみる無表情な少女の元へ。
一つは神の手違いで殺されたにもかかわらず、許し、親友になった大和撫子の様な少年の元へ。
問題児達は様々な反応を示したが、その手紙を開封した。
「うおっ!?」「きゃっ!?」
「えっ!?」「にゃあ!?」「ついに来た!!」
手紙を開封した瞬間に、彼らの目の前に広がっていたのは・・・完全無欠の異世界だった。
これから始まる新しい冒険や、生活を想像して、結城は嬉しそうに笑った。
今、彼らの目の前に映っている風景は、現代の世界にあるコンクリートやビルの様な建物は全く無く、代わりに広がっているのは広大な大自然と美しい小川だった。
普通ならば絶対に見る事のできないこの景色を楽しみたい所だが、彼らにはそんな余裕が全く無かった。
なぜなら・・・・・
高度約4000メートルという高さから、パラシュート無しのスカイダイビングを体験していたから。
「不味いな・・・。」と、呟く結城。
それも仕方ない、どんなに頑丈な人間でも、高度約4000メートルの高さから落ちたりすれば、無事では済まない。
幸い、衝撃緩和材のつもりか、薄い水の膜が途中で何枚か張られている為、命に関わる事は無いだろうが、ずぶ濡れになるのは遠慮したい。
そう思った結城は、最高神ゼウスからもらった特典の力を使って、前世ではまっていたあるゲームのモンスターを呼び出す。
「来てくれ!樹天龍ホウライ!!」
そう叫ぶと、魔方陣の様なものが現れ、中から緑色をした龍が現れる。
「グオオオオォォァァァァァ!!!!」
龍は猛々しく雄叫びをあげると、直ぐに結城を背中に乗せる。
「ありがとう、ホウライ♪他の皆も助けてあげてくれ!」
そう命令すると、樹天龍ホウライは「任せろ!」と、唸り声をあげて問題児達を救出する。
「きゃあ!何!?」「嘘・・・!?」「ヤハハ!オイオイマジかよ!!」
突然自分たちを助けた龍に驚きを表す問題児達だが、今は無視して樹天龍ホウライに地面に向かって貰う様に頼む。
ゆっくりと地面に降りた樹天龍ホウライを撫でながら、
「ありがとうホウライ、お陰で助かった。」
そうお礼を言うと、樹天龍ホウライは「気にするな。」と唸り、魔方陣から消えていった。
暫くして問題児達が、口々に文句を良い始める。
「し、信じられないわ!まさかいきなり引き摺りこんだ挙げ句に、問答無用で空に放り出す何て!!」
「右に同じだ、クソッタレ。
場合によっちゃあその場でゲームオーバーだぜコレ、
石の中に呼び出された方がまだ親切だ。」
「いえ、石の中じゃ動けないでしょう?」
「俺は問題ない。」
「そう、身勝手ね。」
「此処・・・・・何処だろう?」
「さあな、さっき世界の果てみたいなものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃないか?」
・・・うん、実際にみてみると、全員物凄い性格がねじ曲がっているな・・・。
「俺、問題児!!」とか「お嬢様!!」とか「無関心!!」みたいなオーラがバンバン伝わって来るぞ・・・。
ていうか、十六夜はよくあの状況で確認出来たな。
大亀の背中ってあれか?インド人の宇宙観理論か?
見た目によらず博識なんだな・・・。
超個性的な問題児達を目の前にして、結城は少し苦笑いをした。
どうでしたでしょうか?
次回は自己紹介と、自称「苦労サギ」と会わせたいと思います(笑)
次回もお楽しみください!
感想、お待ちしております!!