問題児の世界に神々の親友が来るそうですよ?   作:弐式炎雷

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こんばんは、皆様!
今回の話で、この章が終わります。
次の話で主人公を箱庭に送りたいと思います。
それでは、お楽しみください。




~神達との別れ~

ある真っ白な空間に一人の青年と、神がいた。

 

「もう10年か・・・。」

そう呟く青年の名前は、神谷結城、ゼウスによって生き返った人間だ。

 

「うん、今まで良く頑張ったね、結城君」

結城を褒めるこの神は、最高神ゼウスだ。

 

「ああ、今まで世話になったな、ゼウス。」

 

「いいや、君は本当に良く頑張ったよ、僕たちが出した修行の内容を、弱音を一切吐かずにやり遂げたんだからね。」

 

そう言葉を酌み交わす二人は、親友のようだった。

 

「所で結城君、そろそろ君を問題児の世界に送りたいと思うんだけど。」

 

「分かった、・・・なあゼウス、問題児の世界に行く前に今まで世話になった神の皆に挨拶を済ませたいんだが・・いいか?」

 

「うん、別に急いでいる訳じゃないし、いっておいで、皆待ってると思うよ。」

 

「ありがとう。」

 

そう言って、部屋を出る結城を見て、ゼウスは呟く。

 

「10年、か・・ふふ、初めてだよ、僕たち神にとって1秒にも満たない時間がこんなにも長く感じたのは。」

 

そう言って、ゼウスは少し寂しそうに言った。

 

「本当は、もう少し一緒に居たいんだけどね。

でも、それじゃあ結城君の為にはならないしね。」

 

 

その頃、結城は神達に挨拶をする為に歩いていた。

 

「ん?あれは・・・。」

 

結城が見た先に居たのはラファエルだった。

 

「ラファエル。」

 

「あれ?結城さん、どうしたんですか?」

 

「いや、もうすぐ問題児の世界に行くんでな、今まで世話になった皆に別れの挨拶をしようと思ってな。」

 

「っ!そうですか・・・もうそんな時なんですね・・・。」

 

「ああ、ラファエル、今まで世話になった、ありがとうな。」

 

「・・いいえ、お礼を言うのはこちらの方です、結城さんがいたお陰でゼウス様もちゃんと仕事をする様になりましたから。」

 

それを聞いて結城は少し笑う。

 

「ふっ、そうか、ならよかった。」

 

「はい、それより早く他の神様方にご挨拶をなさってください。」

 

「ああ、じゃあな、今までありがとう、ラファエル。」

 

そう言って歩いて行く結城を見て

 

「はぁ、もうお別れですか・・時々アプローチはしてたのに・・・・・結城さんの鈍感・・・。」

そう呟くラファエルだった。

 

その頃、結城は様々な神達と、挨拶を交わしていた。

 

創造を司る神ブラフマーや知恵や英知を司る神アテナ、戦争と死を司る神オーディン、武神スサノオ、太陽神アマテラス、冥界神ハデスetr・・

沢山の神に挨拶を済ませた、中にはなぜか落ち込んでいた神達もいた、なぜだ?

 

そして、やる事を終えて、ゼウスがいる部屋に戻ってきた。

 

「やあ、結城君、もう他の神達に挨拶は済ませたのかい?」

 

「ああ、全員に済ませたぞ、なぜか突然落ち込んだ奴もいたがな。」

 

「そりゃあ、結城君はもう僕達、神々の親友だからね、全員別れるのが寂しく思っているんだと思うよ。」

 

「そうか、俺も寂しいな。」

 

「あはは、(まあ・・・中には結城君に恋心を抱いてた神もいたしね・・・。)

それよりも、もう出発するかい?」

 

「ああ、頼む。」

 

「うん、じゃあ!!」

 

パチンッ!と、ゼウスが指を鳴らした瞬間に手紙が落ちてきた。

見てみると、『神谷 結城 様へ』と書かれている。

 

「それを開ければ、問題児の世界に行けるよ。」

 

「分かった、ゼウス、色々とありがとうな、本当に感謝してる。」

 

「いや、これは元々僕が起こした原因だからね、結城君、気を付けてね・・。」

 

「・・・おう、じゃあな、いってくるぞ、ゼウス!」

 

「ああ!頑張ってね!結城!!」

 

そう言って結城は手紙を開き、消えた。

 

「・・・他の神達も結城に加護を与えているね。

かくいう僕もなんだけどね、特典もかなり凄いのをあげたけど、

10年間の修行で完全に使いこなせるようになったしね。

神々の親友、神谷結城の人生に祝福を・・・。」

 

そうゼウスは祈った。

 

 

 




次はいよいよ箱庭編です!!
様々な能力や、召喚獣もバンバン出していきます!!
お楽しみください!!

ああ~感想と文才がほしい~~~~~!!!

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