問題児の世界に神々の親友が来るそうですよ?   作:弐式炎雷

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うおおおおぉぉぉ!!

ビクッ「な、何だ!?いきなりどうした!?」

聞いてください!!なんと遂にお気に入りが200を越えました!!

「まじか・・・この駄作者の小説が・・・。」

ちょっとぉ!!たまには素直に誉めてくださいよ!!(泣)
あ、それとですね!この前私、誕生日を迎え、少し大人になりました!

「大人って・・・まだ学生だろうが・・・。」

うぐっ・・・ま、まあそれはさておき、読者の皆様!この小説をいつも読んで頂き、
本当にありがとうございます!感想や、誤字等を指摘して頂き本当に助かりました・・・。
これからも更新していきますので、応援宜しくお願いいたします!

「俺からも礼を言わせてもらう。皆、この小説を読んでくれてありがとう♪
これからも応援、よろしくお願いします。」





~神々の親友が力を発揮するそうですよ?~

「なっ・・・・・・こ、こいつは・・・・・!?」

 

廻る太陽は白、遠く薄明の空には星々が静かに輝いていた。

まるで星を一つ、世界を作り出したかのような奇跡の顕現。

唖然と立ち竦む三人と、静かに立つ少年に、今一度、白夜叉は問いかける。

 

「今一度名乗り直し、問おうかの。

私は【白き夜の魔王】―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。

おんしらが望むのは、試練への【挑戦】か?それとも対等な【決闘】か?」

 

魔王・白夜叉。

少女の笑みとは思えぬ凄みに、再度息を飲む三人と静かに佇む少年。

 

【星霊】―――それは惑星級以上の星に存在する主精霊を指す。

妖精や鬼、悪魔等の最上級種であり、同時にギフトを【与える側】の存在である。

 

十六夜は背中に冷や汗を流しながら、白夜叉を睨んで笑う。

 

「水平に廻る太陽と・・・・・・・・・そうか【白夜】と【夜叉】。

あの水平に廻る太陽やこの土地は、オマエを表現してるって事か。」

 

「如何にも。この白夜の湖畔と雪原。

永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ、私が持つゲーム盤の一つだ。」

 

白夜叉の【夜叉】とは、水と大地の神霊を指し示すと同時に、悪神としての一面を持つ存在であり鬼神であり、

また、インド神話に登場する【最高神クベーラ】の眷族でもある。

数多の修羅神仏が集うこの箱庭でも、白夜叉は余りにも強大な――【魔王】だった。

 

「これだけ莫大な土地が、ただのゲーム盤・・・・・・!?」

 

「如何にも。して、おんしらの回答は?

【挑戦】であるならば、手慰み程度に遊んでやる。

―――だがしかし【決闘】を望むのであれば話は別。

魔王として、命の誇りの限り闘おうではないか。」

 

あいた口がふさがらないとはまさにこの事だろう。

余りにも強大な存在――白夜叉を前にして、問題児達は返事を躊躇った。

このまま戦っても、自分たちは遊び相手にもならないだろう。

普通ならばすぐに挑戦を選ぶが、この三人、十六夜、飛鳥、耀はプライドが普通より高い。

自分たちが勝負を挑んだ手前、何より、結城に警告されても引く所か無視して勝負を挑んだのだ。

そんな状態でこの喧嘩を取り下げるには、プライドが邪魔していた。

 

しばしの静寂の後、―――諦めた様に笑う十六夜がゆっくり選挙した。

 

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉。」

 

「ふむ?それは決闘ではなく、挑戦を受けるという事かの?」

 

「ああ。これだけのゲーム盤を用意出来るんだからな。

あんたには資格がある。

―――いいぜ。今回は黙って【試されてやるよ】、魔王様。」

 

試されてやる・・・か。随分と可愛い意地を張ったな、十六夜・・・。

まあ、プライドの高い十六夜としては、最大限の譲歩なんだろうな・・・。

白夜叉なんて腹を抱えて哄笑してるし・・・。

 

「く、くく・・・・・・・・・して、他の童達も同じか?」

 

「・・・・・・・・・ええ。私も、試されてあげてもいいわ。」

 

「右に同じ。」

 

苦虫を噛み潰した様な表情で返事をする二人。

そして、白夜叉はさっきからずっと黙っている俺に聞いてきた。

 

「それで・・・お主はどうするんじゃ?勿論挑戦を選ぶんじゃろ?」

 

「ん?いや、俺は【決闘】を選ぶ。」

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

この場にいる全員が驚愕した。あれほどの力を見せつけられて、尚挑もうとするのか。

誰もがつまらない意地を張ったと思っている中、白夜叉は違和感を感じていた。

 

(こやつ・・・・・・さっきから少しも動揺しておらん・・・・・・!?)

 

そう、結城は全く動揺していなかった。

というのも、結城は神界で10年間修行していたのだ。

これ以上の事を出来る存在は沢山いたし、体験もした。

 

【神谷結城】改め【神々の親友】は、これくらいでは、驚きもしないのだった。

 

「・・・・・・それでいいのだな?おんしは。」

 

「ああ、よろしく頼む。」

 

「・・・・・・分かった、ではまず【挑戦】の方から済まそうかの。」

 

白夜叉が双女神の紋章が入ったカードを取り出す。

すると虚空から一枚の羊皮紙が現れる。

 

 

『ギフトゲーム名  【鷲獅子の手綱】

 

・プレイヤー一覧  逆廻 十六夜

          久遠 飛鳥

          春日部 耀

 

・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。

 

・クリア方法 【力】【知恵】【勇気】の何れかでグリフォンに認められる。

 

・敗北条件  降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

宣誓  上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

                    【サウザントアイズ】印』

 

「私がやる」

 

読み終わるや否やピシッ!と指先まで綺麗に伸ばして選挙したのは耀だった。

 

・・・・・・いつも無関係な態度をしてるのに・・・人が変わった様にグリフォンを見てるな・・・。

 

『お、お嬢・・・・・・大丈夫か?なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカイけど。』

 

「大丈夫、問題ない。」

 

・・・・・・そのセリフを聞くと、限り無く問題がありそうな気がするのは俺だけか?

 

「ふむ。自信がある様だが大丈夫か?

これは結構な難問だぞ?失敗すれば大怪我では済まんが。」

 

「大丈夫、問題ない。」

 

・・・ああ、こりゃもう何をいっても無駄だな。

もうグリフォン以外見てないし・・・目が凄いキラキラしてるぞ・・・・・・。

 

「OK、先手は譲ってやる。失敗すんなよ。」

 

「気をつけてね、春日部さん。」

 

「うん、頑張る。」

 

皆が耀に応援の言葉をかけてる中、俺はちょっとしたセーターを創造し、耀に渡す。

 

「耀。」

 

「・・・何?」

 

「さすがにその格好じゃあきついだろう。せめてこれを羽織って行け。」

 

「っ!あ、ありがとう・・・。」

 

そして耀はグリフォンに跨がる。

 

すると十六夜がニヤニヤしながらこっちを見ていた。少しイラついた・・・。

 

そして、耀のギフトゲームが始まった。

グリフォンは耀をを乗せて、空を踏みしめて走っていた。

氷山に差し掛かった所で、一気にグリフォンの速度が加速した。

さっき耀とグリフォンが何か会話していた為だろう。

この時点で、グリフォンは驚愕と困惑の感情が沸き上がっていた。

羽ばたく際に発生する衝撃とマイナス数十度の冷気を受けて尚、しがみついていた少女に驚きを隠せなかった。

残り後少しの所でグリフォンは速度を倍にしていた。

耀は険しい表情になりながらも、必死に手綱を掴んでいた。

そして、湖畔の中心まで疾走したグリフォン。耀の勝利が決まった――次の瞬間!

春日部耀の手から手綱が外れた。

 

「か、春日部さん!?」

 

そう叫ぶや否や、黒ウサギは耀を助けようとしたが、十六夜に手を捕まれた。

 

「は、離し――」

 

「待て!まだ終わっていない!」

 

誰もが春日部を助けようとした瞬間――春日部の体が宙に浮いていた。

 

「・・・・・・なっ!?」

 

この場にいる者がほとんど絶句した。

そのまま戻ってきた春日部に呆れたように笑って近づいて来たのは十六夜だった。

先ほどの耀のが見せた力は、耀が持っていたペンダントの力だという。

何でも耀の父が彫刻家で、その父から貰ったペンダントのお陰で春日部は動物達と話せるのだという。

白夜叉が耀のペンダントを見て興奮し、売って欲しいと耀に頼んでいたが、あっさり断られ、

お気に入りの玩具を取り上げられた子供のようになっていた。

すると耀がこっちにきた。

 

「結城・・・これ・・・ありがとう・・・。」

そう言って差し出して来たのは、ギフトゲームが始まる前に渡したセーターだった。

 

「これのお陰で・・・とても暖かかった・・・ありがとう。」

 

「いや、それはあげるよ。

それは体温調節と衝撃緩和の効果を付加させてるから今後も役にたつだろうし。」

 

「本当!?ありがとう・・・!」

 

「まあ、ギフトゲームクリアのご褒美だと思ってくれ。」

 

なんてことを話してると・・・。

 

「おいおい、何イチャイチャしてんだコラ。

つーか春日部だけずりーぞ結城。」

 

「そうよ。春日部さんだけずるいわ。」

 

「そのセーターはまだあるのか?あるなら是非買い取りたいんじゃが・・・。」

 

問題児+aがきた・・・。

 

「何いってんだ。さっきもいったろ?

これはギフトゲームをクリアしたご褒美だって。

後白夜叉、そういう商談なら後でな。」

 

そうやって渋々全員を納得させた後・・・いよいよ俺の番になった。

 

「さて・・・だいぶ時間をとったが、次はおんしの番じゃな?」

 

「ああ、よろしく頼む、白夜叉。」

 

「ふふ、いいだろう。

おんしのギフトゲームはこれじゃ!」

 

『ギフトゲーム名 【沈まぬ太陽の魔王と決闘】

 

・プレイヤー一覧  神谷 結城

 

・クリア条件 白夜叉との戦いで打ち勝つ事。

       白夜叉に己の全てを認めさせる事。

 

・敗北条件 プレイヤーの死亡、または続行不能になるか、

      プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

宣誓  上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

                             【サウザントアイズ】印』

 

これを見た瞬間、黒ウサギが慌てて白夜叉に詰め寄った。

 

「し、白夜叉様!?これはどういう事ですか!?」

 

「何の事じゃ?」

 

「ご冗談を!これは白夜叉様が【魔王】として活動していた時のゲームの一つじゃないですか!?」

 

「「「!?」」」

 

「はて?そうじゃったかの?」

 

「と、とぼけないd「黒ウサギ、心配するな。」っ!ゆ、結城さん?・・・」

 

「俺の事なら心配はいらん。

それに忘れたのか?こういうときは止めるんじゃなくて?」

 

「あっ・・・!し、しかし・・・。」

 

「黒ウサギ、仲間を信用しろ。

これから一緒に戦うのに、そんな調子でいるつもりか?」

 

「・・・・・・。」

 

「黒ウサギ、【俺が白夜叉に負けると想像する自分】より、【俺が白夜叉に勝つと想像する自分】を信じろ!」

 

「・・・っ!!は、はい!

頑張ってください!結城さん!」

 

「ああ、いってくる。」

 

そう言って、俺は白夜叉と対峙する。

 

「悪い白夜叉、待たせたな。」

 

「いいや、構わん。

しかし、あの言葉・・・・・・おんし、一体何者じゃ?

あのような言葉は、幾度の死線を越えてきた者しか口に出せんぞ?」

 

「それは・・・このギフトゲームでわかる事だろ?」

 

「・・・・・・!!クハハハハ!

やはり面白いやつじゃの、おんしは!」

 

「よく言われるよ。」

 

「クハハハ!なら、私がおんしを見極めさせて貰うとするかの!!!」

 

そう言った瞬間、白夜叉が動き出そうとしたが、それより速く白夜叉の懐に入り、掌低を撃ち込んだ。

 

「ゴハアアァァァ!?」

 

続けて回し蹴りをくり出そうとするが、避けられてしまう。

 

「ゴホッ!中々やるな・・・今のは僅かだが効いたぞ・・・。」

 

「ありがとな、だが白夜叉、これは決闘だ。

手加減などもっての他だと思うが・・・・・・?」

 

「ああ、すまんかったの・・・。

ここからは、太陽と白夜の魔王【白夜叉】として、全力でお主と戦おう!!」

 

そういった瞬間、白夜叉の姿が消えた。

 

次の瞬間、横に避けると、自分のいた場所が凄まじい熱気と共に消えていた。

 

「よく避けたの!!だがまだまだいくぞ!」

 

そう言って白夜叉はサッカーボール程の炎球を100位投げてくる。

 

ちなみにこの炎球一つ一つが地面に当たるたび直径一メートルは消し飛んでいた。

 

それに対し結城は最小限の動きで避け、そのうち何個かは・・・・蹴り返した。

 

「何っ!?」

 

流石の白夜叉も蹴り返してくるとは予想していなかったのか、驚愕の表情で炎球を扇でかき消す。

 

「今度はこっちからいくぞ!」

 

そう言って走り出す結城。

 

「幻想再現・・・・・。」ボソッ

 

と、呟いた瞬間、結城を迎え撃とうとした白夜叉が驚愕の表情に染まる。

 

「なっ!?炎が出せんじゃと!?」

 

狼狽える白夜叉をよそに結城は攻撃を仕掛ける。

 

「幻想再現・・・・・武装色、硬化!30連・・・釘パンチ!!」

 

「ガアアァァァァァ!?」

 

ドドドドドドドド・・・・・

 

白夜叉に30回ものとてつもない衝撃波が襲う。

 

ドガアァァァァン!!

 

「グハ・・・・・い、今のは流石に危なかったぞ・・・・・結城よ。

あそこで後ろによけて衝撃を殺さなければ、無事ではすまんかったじゃろうな・・・。」

 

「流石、元魔王って所だな。まさかあれを即座に見抜くとは・・・。」

 

「・・・・・・・・・!?・・・・いつ気づいたかは知らんが、喜べ結城!

私がこの力を使ったのは片手で数える程しかおらんからの!

私は全力で・・・・おんしを叩き潰そう!!」

 

そういった瞬間、白夜叉の周りに白い焔と赤い焔が立ち込める。

 

「・・・・・それが白夜叉が白夜と太陽の魔王と呼ばれた由縁か。」

 

「そうじゃ・・・この焔は私自身を表すもので、摂氏1600万℃は優に超える。

私もこの力を使うのは久し振りじゃ・・・さあ来い結城!!

この魔王【白夜叉】を倒して見よ!!」

 

「そうか・・・なら遠慮なくいかせてもらう!」

 

「幻想再現奥義・・・神具再現!『太陽神の衣』、『炎神の冠』、『龍王神の神槍』!!

 

そう叫んだ直後、俺は眩い光に包まれ、光が晴れた瞬間、そこにいる全員が魅了された。

 

「綺麗・・・・。」

 

誰かがそう呟いた。

 

光が晴れ、現れた結城の姿は・・・・・・・・。

 

鮮やかな赤と白の色が入った陰陽師の様な衣を纏い、頭には炎のように揺らめき輝く宝玉が埋め込まれた王冠、

そして手には白く輝き、赤みのある光沢を出す神々しい槍を装備していた。

 

「お、おんし・・・・・なんじゃ!?その姿は!?」

 

白夜叉も暫く見惚れていたが、すぐに正気に戻った。

 

「白夜叉、今から俺は全力で攻撃する。お前も全力で来てくれ。

・・・・・決着を着けよう、魔王【白夜叉】!!」

 

「・・・・!

フフ・・・・面白い!いいだろう!お互いこれが最後じゃ!!」

 

そうさけんだ後、白夜叉は小さな白い太陽を作り出した。

 

「はああああああぁぁぁ!!」

 

白夜叉が全てを飲み込む太陽を繰り出してきたのに対し、俺は全身に力を込める。

 

「うおおおおおぉぉぉ!!!」

 

     『神速・神威雷光突き!!』

 

     

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




つ、疲れた・・・・・。
初めて5000字を越えました・・・・・。
次回は結城の能力と、ギフトネームの発表です!
楽しみにしていてください!!
感想お待ちしています!

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