問題児の世界に神々の親友が来るそうですよ?   作:弐式炎雷

13 / 15
皆様!ほんっっとうに申し訳ございません!!
高校生になってから部活や授業等が忙しかったので、
更新がかなり遅れてしまいました(泣)

「おいおい・・・それにしても随分遅すぎると思うんだが・・・?」

うっ・・・じ、実はちょっとしたスランプに陥ってしまい・・・。

「マジかよ・・・もっとしっかりしろよ駄作者。」

だ、駄作者って・・・と、とりあえずこれからも更新は続けますので、宜しくお願いします!




~神々の親友がゲームをするそうですよ?~

「すまぬな、生憎と店は閉めてしまったので私の部屋で我慢してくれ。」

 

白夜叉に案内され、俺達が入ったのは和室だった。

落ち着きがある雰囲気で結構広く、いい部屋だった。

白夜叉は上座にゆっくりと座ると、俺達を捉え、話始めた。

 

 

「改めて自己紹介しておこうかの。

私は四桁の外門、三三四五外門に本拠を構えている

【サウザントアイズ】の幹部、【白夜叉】だ。

この黒ウサギとは少々縁があってな。

コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている

器の大きな美少女と認識しておいてくれ。」

 

「はいはい、お世話になっております本当に。」

 

黒ウサギ・・・若干投げやりになってるな、白夜叉も、自分で美少女とか普通言わんだろ・・・。

 

そんな事を考えていると、隣で耀が小首を傾げて問う。

 

「その外門、って何?」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。

数字が若いほど都市の中心部に近く、同等に強大な力を持つ者が住んでいるのです。

箱庭の四桁ともなると、名のある修羅神仏が割拠する完全な人外魔境ですね。」

 

ふむ・・・考えてはいたが、白夜叉程の実力者なら頷ける話だ。

 

すると黒ウサギが箱庭を上空から見た図を描いて、俺達に見せた。

 

その図を見た問題児達はそれぞれ口を揃えて、

 

「・・・・・・超巨大タマネギ?」

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

「そうだな、どちらかといえばバームクーヘンだ。」

「お前ら・・・見も蓋もない事いうなよ・・・。」

 

その証拠に黒ウサギは感想を聞いてガクリと肩を落としていた。

 

対象的に白夜叉は哄笑を上げて二度三度頷いていた。

 

「ふふ、うまいこと例える。

その例えなら今いる七桁の外門は一番薄い皮の部分に当たるな。

更に説明するなら東西南北の四つの区切りの東側にあたり、

外門のすぐ側は【世界の果て】と向かい合う場所になる。

あそこにはコミュニティに所属していないものの、

強力なギフトを持ったもの達が住んでおるぞ―――そこの水樹の持ち主等な・・・。」

 

白夜叉は薄く笑って黒ウサギの持つ水樹の苗に視線を向ける。

 

おそらく、【トリトニスの滝】を住処にしていた蛇神の事だろうな。

あまり強くはなかったが・・・普通に考えれば確かになかなか強い部類だろう。

 

「して、一体誰かどの様なゲームで勝ったのだ?

知恵比べか?それとも勇気を試したのか?」

 

「いえいえ、この水樹は十六夜さんがここにくる前に、蛇神様を素手で叩きのめしたのですよ。」

 

黒ウサギが自慢げにいうと、白夜叉は声を上げて驚いた。

 

「なんと!?クリアではなく直接的に倒したとな!?

ではその童は神格持ちの神童か?」

 

「いえ、黒ウサギはそうは思えません。

神格なら一目見ればわかるはずですし。」

 

「む、それもそうか。

しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、

互いの種族に余程崩れたパワーバランスがある時のだけなはず。

種族の力でいうなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ。」

 

「神格って何だ?」

 

「神格とは種の最高のランクに体を変幻させる強化系のギフトの事を指します。

蛇に神格を与えれば、巨大な体を持つ蛇神になったり、

人に神格を与えれば現人神や神童になったり、

鬼等に与えれば天地を揺るがす鬼神と貸したりします。

神格を持てば他のギフトを強化されるので、箱庭の上層部を狙うコミュニティの多くは

神格を手に入れる事を第一目標にしている事も多いのですよ。」

 

【神格】か・・・神界にいた皆はほとんど持ってたな。

最高神の皆なんか比べものにならない位持ってたし。

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの。」

 

小さな胸を張り、呵々と豪快に笑う白夜叉。

 

おいおい・・・そんな事言ったら・・・。

 

「へえ?じゃあオマエはあの蛇より強いのか?」

 

「ふふん、当然だ。私は東側の【階層支配者】だぞ。

この四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、

最強の【主催者】なのだからの。」

 

最強の主催者―――その言葉を聞いた十六夜、飛鳥、耀の三人が目を輝かせた。

 

あ~あ・・・やっぱりこういう展開になるのかよ・・・。

 

「そう・・・・・・ふふ。

ではつまり、貴方のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは

東側最強のコミュニティという事になるのかしら?」

 

「無論、そうなるのう。」

 

「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた。」

 

三人は闘争心剥き出しの視線で白夜叉を見る。

 

白夜叉はそんな問題児を見て高らかと笑った。

 

「抜け目のない童達だ。

依頼しておきながら、私にギフトゲームを挑むと?」

 

「ちょっ!?ちょっと御三人方!?」

白夜叉・・・こうなる事になると絶対わかっててやったな・・・。

すると、白夜叉はずっと黙っている俺に話しかけてきた。

 

「それで?さっきから黙っておるが、お主はどうするんじゃ?」

 

白夜叉はそう発言した。

 

「・・・とりあえず、言わせて貰うと、十六夜、飛鳥、耀、悪い事は言わん。

やめた方がいい。今のオマエ達じゃあ遊びにもならないぞ。」

 

「何だ?じゃあテメーはやらないのか?」

「あら、ということは逃げるのね、結城君。」

「・・・・・・弱いんだね。」

 

散々な言われようだな・・・。

 

「ふふ、そうか。

まあ、ゲームを始める前に一つ確認しておくことがある。」

 

白夜叉は着物の裾からサウザンドアイズの旗印が入ったカードを取りだし、壮絶な笑みで一言、

 

「おんしらが望むのは【挑戦】か―――もしくは【決闘】か?」

 

白夜叉がそう呟いた瞬間、自分たちがいる場所は、白銀の雪原と凍る湖畔

 

 

―――そして、太陽が水平に廻る世界だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ひ、久々に書けた・・・。

できたらもう一話仕上げたいと思っております!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。