ステルス・ブレット   作:トーマフ・イーシャ

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3月10日に発売されたコミック『ブラック・ブレット インタールードファッキュー!』をイメージして書きました。
ラジオ風のギャグ回です。本編の補足・説明が目的ですが、本編とは無関係だと考えてください。


な、それでは妾がまるでマトモではないみたいではないか!

木更「祝!ステルス・ブレット原作一巻相当完結!」

 

延珠「『ステルス・ブレット』に興味があるお主!今まで読んでくれたお主も!」

 

木更「物語の世界を予習復習!」

 

延珠「ステルス・ブレット インタールードファッキュー!」

 

木更「今回はラジオで華麗に説明するわ!」

 

蓮太郎「華麗に……ねぇ」

 

木更「何か言いたげね里見くん」

 

蓮太郎「何もないですから刀に手を掛けないでください」

 

木更「よろしい。今回のテーマは比企谷くんと留美ちゃんについてよ!」

 

蓮太郎「この話の主役とヒロインだな」

 

延珠「そして妾はれんたろーのヒロインなのだ」

 

蓮太郎「変な妄言電波に乗せて流すんじゃねーよ!」

 

木更「と、言うわけでゲストを紹介するわ。」

 

留美「どうもー」

 

八幡「うーす」

 

木更「ようこそ留美ちゃん!自己紹介をお願い!」

 

留美「うん、分かった。私は鶴見留美。八幡のイニシエーター。IP序列は13万5800位だね。」

 

木更「うん、里見くん、まともよ!久々、いや、初めてだわこんなマトモなゲスト!もうゲストを呼ぶたびに事務所を滅茶苦茶にしてこのFAQの報酬が修繕費ですべて消えるようなことにはならないわ!」

 

蓮太郎「……どうりで俺の給料の手取りが変化してないわけだ」

 

延珠「な、それでは妾がまるでマトモではないみたいではないか!」

 

蓮太郎「……」

 

木更「……」

 

留美「……」

 

延珠「なんなのだその無言は!」

 

蓮太郎「いや、お前東京エリアの模型壊したりとかいろいろやってるだろ」

 

延珠「そ、それは木更のおっぱいが悪いのだ!どうしてSDキャラなのに木更は巨乳のままなのだ!せっかくSDキャラ化するっていうから、期待したのだぞ!身長も胸もみんな同じになると思っていたのに……」

 

留美「いきなりメタな発言だね」

 

蓮太郎「泣くなよ……あれだ。SDキャラを書くには特徴点を抽出して書く必要があるからだな……ほかのキャラと差別化を図るためにもだな……」

 

木更「それは私の胸以外に特徴がないということかしら……?」

 

蓮太郎「い、いや、違うぞ!そんなんじゃなくてだな……その、なんだ、木更さんにも胸以外にも魅力はあるぞ!その綺麗な黒髪も、面倒見の良さも立派な特徴であり魅力だと思うぞ!うん」

 

木更「里見くん……」///

 

延珠「キィィィィ!!!やはり木更は邪魔おっぱいなのだな!れんたろーもデレデレして!」

 

留美「ゲストとして呼ばれたのに空気…………ねえどういうこと?」

 

木更「い、いやねぇ空気だなんて、ちゃんと覚えているわよねえ里見くん?」

 

蓮太郎「あ、ああそうだなちゃんと覚えていたぞ?」

 

延珠「も、もちろんだとも。この妾がお主を忘れるわけないだろ?」

 

留美「忘れてたでしょ。わざわざ『覚えていた』とか『忘れてない』とか言ってる時点で忘れてる。ソースは私。先生に私だけプリントが配られなくて言いに行った時とか大体そういう。『え、鶴見さん?……ああ大丈夫よ覚えてたわよ今渡そうと思っていたところよ』って言われる」

 

蓮太郎「……」

 

延珠「……」

 

木更「……」

 

八幡「ああ、あるある。そのくせこっちから言いに行かないとあとで『なんで言わなかったの』ってこっちが悪いみたいに怒るんだよな。『みんなプリント貰ってるのに自分だけプリント貰ってないこと分かってたんでしょ』って言われてもみんな貰ってるなんか知らねえし。みんなって言われても俺、誰とも喋らねえからそんなことあっても分からんし」

 

蓮太郎「おわっ!比企谷、いたのか!?」

 

八幡「最初から居たわ。ゲスト紹介時に返事したのに留美にだけ自己紹介を促したのはそこの社長だろ。つまり、俺は悪くない」

 

木更「も、もちろん覚えていたわよ。ちょっと、その、あれよ、需要がないかなって思っただけだから」

 

八幡「ちょっと、需要ないってなんだよ。俺と留美の解説でゲストに呼んでおいて需要ないから無視ってひどくない?」

 

蓮太郎「そ、それでだな。比企谷は機械化兵士なんだよな。どんなことが出来るんだ?」

 

留美「無視したのはそっちのくせに都合が悪くなると無理矢理方向転換してる……」

 

延珠「ほ、ほら、ラジオの放送は時間が限られておるからな!無駄なことに時間を使うわけにはいかんのだ!」

 

八幡「無視されて文句言ったら無駄だから進めろと。泣いていい?ねえ、泣いていいよね?」

 

留美「八幡、よしよし」ナデナデ

 

八幡「オウ、マイスウィート……」

 

蓮太郎「おい、キャラが別の奴とかぶってんぞ」

 

留美「ウフフフフフフフフフフフフフフ」

 

延珠「こっちもこっちで大分やばいのだぞ。目のハイライトが消えておるぞ」

 

木更「もう、全然進まないじゃない!私の最初の感動を返しなさいよ!はい、比企谷くん!さっさとこちらの質問に答えなさい!」

 

八幡「えー働きたくないでござる」

 

木更「だまらっしゃい!いいから答える!」

 

八幡「分かったよ……俺の機械化兵士としての能力はマリオネット・インジェクションだ。皮膚に埋め込まれたナノマテリアルによって周囲の光を任意に捻じ曲げることが出来る。それによって体を透明化することが可能だ」

 

蓮太郎「透明人間になるってことか……それって透明になることしか出来ないのか?例えば、光を操作して変装するとか、別の映像を表示したりとか出来ないのか?」

 

八幡「技術的には不可能ではないが、俺自身がそれを行うことは出来ない。透明化するのはナノマテリアルに触れた光を体の表面をなぞるように捻じ曲げて反対側に突き抜けさせるだけだが、任意の画像を表示させるとなると、ナノマテリアル自身が発光する必要があるため、ナノマテリアルの発光と違和感なく表示させるための演算に大量の電力を使用するから実装されていない。そもそも、対ガストレア用に開発されたからな。変装とか対人間の機能は必要ない。姿が見えなければ十分だ」

 

延珠「へーそうなのか」

 

留美「絶対理解してないでしょ」

 

木更「ありがと。次は留美ちゃんね。留美ちゃんが持つ因子とその特徴を教えてちょうだい」

 

留美「あまり因子の話は気乗りしないけどね……モデルはコックローチ。ゴキブリね。ガストレア因子が作用して、二本の触覚が頭から生えてるの。因子が持つ能力としては、この触覚を利用して空気の振動を読み取ることで周囲の情報を得ることが出来るわ。ただし、動いているものに限られるけど。それと、敏捷性もちょっと高いかな」

 

延珠「嬉しそうな時とか触覚がたまにピコピコしておるよな。感情によって動くとか犬のしっぽみたいだな」

 

蓮太郎「比企谷のそのアホ毛もたまにピコピコしてるよな」

 

八幡「これはマリオネット・インジェクションで光を受け流す方向を知るためのアンテナだ。俺も留美も動くのは道理だ」

 

木更「え、それじゃあこれホントに妖怪アンテナじゃない!」

 

留美「ふふん」ドヤ

 

八幡「はっ」ドヤ

 

蓮太郎「ドヤ顔もうざいけど二人の触覚とアホ毛がピコピコしてるのがすごくうぜえ」

 

延珠「あたっ、いてっ、留美、お主、触覚が妾に当たっておるぞ、あてっ」

 

雪乃「全く、比企谷くん。あなた、自分のペットのしつけも出来ないのかしら?いつか過失傷害で訴えられるわよ」

 

木更「な、今は本番よ!あなた誰よ!後にしてちょうだい!」

 

八幡「……」

 

蓮太郎「それより、今何と言った?ペットだと?イニシエーターはペットじゃない、人間だ!」

 

留美「ペット……私が八幡のペット……たまには、そういうのも……」///

 

延珠「お主、本格的に大丈夫か?」

 

雪乃「人間じゃない生物を家で飼っているのをペットでなければなんなのかしら。危険な生物を飼うのであれば、しつけ等しっかりとして頂かないと困るわね」

 

蓮太郎「テメェ……」

 

八幡「……」

 

雪乃「何よ……比企谷くん、なにか言いなさいよ。そして私にナイフを突き付けて冷たい声で罵りなさいよ!」

 

八幡「……は?」

 

雪乃「察しが悪いわね。私が『呪われた子供たち』を侮辱したのよ?あの時みたいに罵りなさいよ。そうしたらラジオで放送されるから、それを録音すればいつでも比企谷くんが私を……フフ♥」

 

八幡「おい、こいつこんな奴なのか?これ、本編はこうならないよな?ここだけのキャラだよな?そうだよな?」

 

留美「まあ、気持ちは分からなくもないけど」

 

木更「分かっちゃダメ、忘れなさい」

 

雪ノ下「フフ、フへへ……はっ!今のは忘れなさい。それより、外にもう一人居たけど、入れてあげないのかしら」///

 

延珠「今、ごまかそうとしたけどお主もうどうしようもないぞ」

 

蓮太郎「それより、ゲストがまだいるのか?入ってきてもらえよ」

 

木更「そうね、誰かしら。ゲストは比企谷くんと留美ちゃんだけのはずだけど」

 

八幡「分かるぞ。戸塚だろ。マイスウィートエンジェル戸塚に決まっている!」

 

雪乃「あなた、戸塚くんと本編で接触ないじゃない」

 

八幡「そんなのは関係ない。俺の戸塚への愛は世界線を越える!」

 

蓮太郎「まあ、入ってきてもらえば分かるだろ」

 

木更「そうね、スタッフさん、入れてちょうだい」

 

里津「この元序列550位の占部里津がこのラジオを最高のユーモアを交えつつカタしてやるよ」

 

全員『誰!?』

 

里津「な、なんでだよ!元序列550位だぞ!」

 

留美「550位って……かなり上なのは分かるけど、それでも上に1100人いるのに順位だけで覚えられないよ」

 

里津「だったら教えてやるよ。元序列550位、モデル・シャーク。占部里津だ!覚えてろよ!」

 

八幡「それ忘れるフラグじゃねえか……というか、なんで来たんだよ」

 

里津「え?」

 

八幡「だから、お前、原作でも一瞬で殺されてるし、別に人気あるわけでもないし、そもそも『ステルス・ブレット』がそこまで続くとは思えんぞ」

 

里津「…………ぐす、ひっく」

 

木更「ちょっと!なに小さい女の子泣かせてるのよ!」

 

八幡「えーこれ俺が悪いの?」

 

蓮太郎「こんなパンクな格好してるのにメンタル弱いな」

 

里津「うう、うううううううう」

 

延珠「おい、お主。なぜその曲剣(カトラス)を抜くのだ?」

 

雪ノ下「ふふ。幼女を言葉攻めにして泣かせる鬼畜っぷり。流石ね。でもその矛先はこちらを向けてほしいものだわ」

 

留美「確かに」

 

八幡「留美までなに言ってんの……?」

 

里津「うわあああああああああああん!!!」

 

蓮太郎「おいやめろ暴れるな機材が壊れたらどうするんだ!」

 

木更「やっぱり最後はこうなるんじゃない!やめて機材は弁償出来るか分からないから!」

 

留美「やはり私のラジオ放送はまちがっている……!」

 

八幡「お前今日何言ってんの……?」

 




ステルス・ブレット本編でゆきのんをMにするつもりも里津を出す予定もありません。いまはまだ。そのあたりご理解頂けたらと思います。

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