MASKED TAIL   作:響く黒雲

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ナツとの決闘です!!
どのライダーにしようかな…… ん? あの声援は?


\バ~ナナ、バ~ナナ、バ~ナナ、バ~ナナ/


火竜とバナナ

「今はよせってナツ。」

 

「いいや、今すぐだ!!」

 

ある日の事、妖精の尻尾(フェアリーテイル)ではナツとツバサが口論していた

 

「どうしても今すぐじゃなきゃダメか?」

 

「おう!! さっさとやるぞ。」

 

「はぁ… わかったよ。」

 

「ツバサ? 何してるの?」

 

「あぁ、ミラか、これからナツと決闘する事になった。」

 

それを聞きギルド内が騒然とした

 

「おいおい、大丈夫なのかツバサ?」

 

「相手はナツだぞ。」

 

「辞めときな。」

 

ギルドメンバーの辛辣な言葉にツバサは反論する

 

「確かにナツは強いけど絶対なんてない、それに勝負を受けたのは俺だ外野がつべこべ言うんじゃねぇ。」

 

「その通りじゃ!!」

 

すると後ろからマカロフがやって来た

 

「ツバサ、ナツに勝てたら罰は無しにしてやるぞ。」

 

「いや… 別に無しにしなくてもいいんだけど…」

 

「おっしゃっ!! 燃えてきたぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてマグノリアの広場で決闘する事になりギルドを挙げて賭けが行われていたが大半がナツに賭けていた

 

「やっちまえー!! ナツー!!」

 

「ツバサ!! ファイト!!」

 

「勝ちなよー!!ナツ!! 私の酒代の為に!!」

 

「ツバサ!! 漢なら真正面から勝て!!」

 

ちなみにツバサに賭けたのは、エルザ、ミラ、エルフマン、グレイだけだった

 

「魔法ありがいいか?」

 

「当たり前だ、全力でこい!! ツバサ!!」

 

「オーケーだ… ならこれでいくか…」

 

ツバサは懐から西洋の騎士が描かれたフェイスプレートと小刀がついたベルトとバナナの錠前を取り出した

 

「なんだありゃ?」

 

「あんなんで勝てる訳ねぇーだろ!!」

 

「見ていれば分かる。」

 

そしてツバサはベルト、戦極ドライバーを腰に付けて

錠前を開けた

 

 

《バナナ》

 

 

すると空にチャックが開き中から巨大なバナナが現れた

 

「変身。」

 

そしてツバサは錠前を手で一回転させドライバーの中央に装着しロックした

 

《ロック オン》

 

その音声がなると、何処からかトランペットの凱旋歌が聞こえてきた

それと同時にツバサはベルトの小刀を倒し錠前を切った

 

《カモン!! バナナアームズ ナイト オブ ス~ピア~》

 

そしてツバサの頭に巨大なバナナが填まり赤いアンダースーツがツバサの身に纏われる、それを見たギルドメンバーは困惑していた

 

「ええぇ!!!? バナナ!?バナ!? バナナ!?」

 

「バロンだ!!」

 

とツバサとグレイが漫才? をしているとバナナが展開して鎧になり、ツバサは西洋の騎士の様な戦士…

『仮面ライダーバロン』に変身した

 

『待たせたな… いくぞ、ナツ!!』

 

「こいや~!!」

 

それと同時に二人は走り出し、挨拶代わりにお互いを殴った

 

『ぐうっ!』

 

「がっ!!」

 

『やるな… ナツ… だがまだこれからだ!!』

 

そう言うとツバサはバナナを模した槍バナスピアーを構えた

 

「上等だ!! “火竜の鉄拳”!!」

 

『ふっ、甘い!!』

 

「ぐぁっ!! まだまだぁ!! “火竜の翼撃”!! 」

 

『グハァ!!』

 

ツバサはナツの一撃を食らい吹き飛んだが体制を立て直し着地すると小刀を二回倒した

 

 

《カモン!! バナナオーレ!!》

 

『これでも食らえ!!』

 

するとバナスピアーからバナナ型のエネルギーが飛び出しナツに激突した

 

「ぐぁあぁあぁぁ!!」

 

それをみたギルドメンバーは驚いていた

 

「マジかよ… ツバサがナツを押している!?」

 

「あたしらツバサにひどい事言ってたね…」

 

と徐々にツバサに対する評価が変わっていっていた

 

『どうした? お前はその程度で音を上げる奴じゃないだろ? ナツ。』

 

「当たり…前だ…!!」

 

ナツは先程の攻撃がきいたのか息が上がってきていた

 

「うおぉおぉおぉ!! “火竜の……」

 

『性懲りも無く…』

 

ツバサはまた拳が来ると予想していたが、その予想は大きく外れナツは拳を使うと見せかけ飛び上がった

 

『なにっ!?』

 

「……咆哮”!!」

 

 

ズドォォォォォォォォォン!!!!!!

 

すさまじい火炎がツバサを襲い姿が見えなくなる

 

「さすがに上からの攻撃には耐えられねぇだろ。」

 

しばらくして砂煙が晴れそこにいたのは……

 

『はぁ!! はぁ!! あ、危なかった… 咄嗟に槍を盾にしてなかったらやられていた…』

 

鎧の大部分にヒビが入ったバロンの姿だった

 

「なにっ!! 今のはフルパワーの火竜の咆哮だったんだそ!?」

 

『あぁ、かなりやばかった… でも何とか耐えられたぜ。』

 

『さて、ナツ。 ここまできて辞めるなんて言わないよな?』

 

「当たり前だ!! どんなときでも諦めない!!」

 

『あぁ…そうだな、それが……』

 

『「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だ!!」』

 

『だからこそ俺はお前に遠慮はしない。』

 

そう言うとツバサは新たな錠前を開けた

 

 

《マンゴー》

 

 

そしてベルトからバナナロックシードを外し代わりにマンゴーロックシードを付けた

 

《ロック オフ》

 

《ロック オン》

 

《カモン!! マンゴーアームズ

ファイト オブ ハ~ンマ~》

 

するとバナナアームズは消え新たにマンゴーが現れツバサの頭に填まり展開される

そしてツバサは『仮面ライダーバロンマンゴーアームズ』にアームズチェンジした

 

『いくぞ、ナツかなり痛いぞ。』

 

ツバサはマンゴーを模した槌マンゴパニッシャーを引き摺りながらゆっくりと近づく

 

「おもしれぇ!! “火竜の鉄拳”!!」

 

しかしナツの拳は当たったがツバサには効いていなかった

 

『攻撃はこうするんだ!! ふん!!』

 

ツバサはマンゴパニッシャーをナツの腹の叩きつけ吹き飛ばした

 

「がはっ!!」

 

しかしナツはそれでも立ち上がり戦う意志を見せた

 

「ま、まだ… まだ終わってねぇぞ!!!!」

 

『見事だ、たがこれで終わりだ…』

 

そう言うとツバサは小刀を一回倒した

 

《カモン!! マンゴースカッシュ!!》

 

するとマンゴパニッシャーにエネルギーが溜まりそれをハンマー投げの要領で投げつけた

 

『はぁあぁぁあぁあぁ……はぁ!!』

 

「があぁあぁぁあぁあぁ!!」

 

エネルギーの塊を受けたナツはそのまま気絶した

 

「勝者、ツバサ!!」

 

マカロフの宣言を聞き回りから歓声が上がる

 

「いい闘いっぷりだったぜー!! 二人共」

 

「今まで悪かったなーツバサ!!」

 

「お前ら、最高だぜ!!」

 

するともう回復したのかナツが起き上がっていた

 

「だーチクショウ!! 負けちまったかぁ…」

 

ツバサは変身を解きながらナツに近づく

 

「いや、俺も危なかった所は結構あったぜ?」

 

「またやろうな!! ツバサ!! 今度は俺が勝つ!!」

 

「あぁ!! いいぜ!! でも次も勝たせてもらうぜ。」

 

そう言いながら二人は拳を合わせた

 

 

 

 

 

 

何はともあれツバサの評価が覆った事には変わりはなかった……




皆大好きバナナの登場です。

最初はメロン兄さんと迷いましたが、やっぱり決闘ならこっちかなと思いました。

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