MASKED TAIL   作:響く黒雲

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六魔将軍編開始!!!!

戦闘が多くなりそうですが、頑張ります!!!!


六魔将軍編
光崩し


~フィオーレ王国上空~

 

フィオーレの上空… そこには不気味な魔導艇が浮かんでいた

 

それは闇ギルド 悪魔の心臓(グリモアハート)の所有する魔導艇だった

 

六魔将軍(オラシオンセイス)が? そう…… 動くのね…」

 

その中には悪魔の心臓(グリモアハート)の主力、ウルティアとマスターであるハデスがいた

 

「どうなさいます? マスターハデス。」

 

「放っておけ。」

 

「奴等が動けば表の者どもも黙っていまい。」

 

「我々はその隙にゼレフの封印を解く鍵を見つけるのだ。」

 

「あわよくば邪魔なギルドを幾つか消してくれる事を願おう。」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)、とか?」

 

ウルティアのその問いにハデスは不気味に笑うだけだった

 

「ねえ、マスターハデス。」

 

「なんだツルギよ。」

 

ツバサに似た少年、ツルギはハデスに話しかける

 

「それ僕も行っていいかな?」

 

それを聞いたウルティア、ハデス以外の魔導士は怒り狂う

 

「貴様、話を聞いていたのか!?」

 

「マスターハデスは放っておけと言った!! それを何故!!!!」

 

「よい。」

 

しかしその怒りもハデスの一声で収まる

 

「しかしツルギよ、何故、参加を希望する。」

 

「予感がするんだ。」

 

「予感?」

 

「うん、ツバサ兄さんに会えそうな予感がね…」

 

それを聞いたハデスは口元を吊り上げる

 

「そうか、ならば行くがよい。」

 

「ありがと、ああ… メルディも連れてくからね~。」

 

「かまわん。」

 

「気をつけてね、ツルギ。」

 

「ウルティアもね。」

 

悪戯な笑みを浮かべてツルギは出ていった

 

「(もうすぐ、会えるね、ツバサ兄さん…)さっ!! 行こうかメルディ。」

 

「うん、私もツルギのお義兄さんに会うのは楽しみ。」

 

「なんか、今発音が違ったような…」

 

「気のせい気のせい。」

 

そしてツルギとメルディは六魔将軍(オラシオンセイス)との合流に向けて出発した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

「何ですか?コレ。」

 

ルーシィは光ペンで書かれた図を見ていた

 

「闇ギルドの組織図を書いてみたの。」

 

「書いたのリーダスでしょミラ。」

 

「どうしてまた?」

 

ツバサのツッコミを無視してミラは説明する

 

「近頃動きが活性化してるみたいだからね、ギルド同士の連携を強固にしないといけないのよ。」

 

「この大きいくくりは何だよ?」

 

「ジュビア知ってますよ、闇ギルド最大勢力、バラム同盟。」

 

「バラム同盟は3つのギルドから構成されてる闇の最大勢力。」

 

「それぞれが幾つかの直属ギルドを持ち、闇の世界を動かしているんだ。」

 

その図の中には、見知ったギルドもあった

 

「あ!! 鉄の森(アイゼンヴァルト)って!!」

 

「そうだ、あのエリゴールがいたギルド。」

 

「あれは六魔将軍(オラシオンセイス)ってギルドの傘下だったのか。」

 

「雷神衆が潰した、屍人の魂(グールスピリット)もそうだ。」

 

「ジュビアもガジル君もファントム時代に幾つか潰したギルドが全部六魔将軍(オラシオンセイス)の傘下でしたー。」

 

とジュビアが緊張の無い笑顔で言ってくる

 

「笑顔で言うな。」

 

しかし突然暗くなり

 

「でも… 潰した数なら荒れていた次期のコウマ君の方が多いですけど…」

 

「そうなのか? コウマ。」

 

「まあな… てか、そこでお前が暗くなるのは可笑しいだろ、ジュビア。」

 

「だ、だっで、あの頃のコウマ君いつも傷だらけでぇ~。」

 

ジュビアは突然泣き出し、辺りは水没してしまった

 

「うおぁっ!!!!? ちょっ!? 泣くなジュビア!! グレイ!! 何とかしろ~!!!!」

 

「なんで俺なんだよ!? お前のせいだろうが!!」

 

今までの話を聞いたルーシィは

 

「うわ~ 怒ってなきゃいいけど。」

 

いつも通りビビっていた

 

「気にする事はねえさ、こいつら… 噂じゃたった六人しかいねーらしい。」

 

「どんだけ小せェギルドたよって。」

 

ギルドメンバーは六魔将軍(オラシオンセイス)を笑っていたが

 

「たった六人で最大勢力の一つを担ってるのよ。」

 

ミラの一言で笑うのを止めた

 

「その六魔将軍(オラシオンセイス)じゃがな…」

 

すると、マカロフが帰ってきて…

 

「ワシらが討つ事になった!!」

 

『『『『!!!!!!』』』』

 

六魔将軍(オラシオンセイス)討伐の表明をした

 

「あ! お帰りなさいマスター。」

 

「違うだろ(でしょ)!!!!」

 

一人ズレた事を言っていたが……

 

「マスター一体… どういう事ですか?」

 

戸惑いながらエルザはマカロフに聞く

 

「前日の定例会で何やら六魔将軍(オラシオンセイス)が動きをみせている事が議題に上がった、無視はできんという事になりどこかのギルドが奴等を叩く事になったのじゃ。」

 

「またビンボーくじ引いたなじーさん。」

 

「フェアリーテイルがその役目を?」

 

ジュビアの意見はもっともである

なにせ相手は闇ギルド最強の一角、驚かぬ訳がない

 

それを見越してマカロフは答える

 

「いや…… 今回ばかりは敵が強大すぎる、ワシらだけで戦をしては後々バラム同盟に此所だけが狙われる事になる、そこでじゃ…」

 

「我々は連合を組む事になった。」

 

その発表にギルドは騒然とする

 

『『『『連合!!?』』』』

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)青い天馬(ブルーペガサス)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)化猫の宿(ケット・シェルター)、この4つのギルドが各々メンバーを選出し力を合わせて奴等を討つ。」

 

「すごいな…」

 

「なんだよそりゃ…」

 

「俺たちだけで十分だろっ!! てか俺一人で十分だ!!」

 

「落ち着けよナツ、じいちゃんは後々の事を考えているからこその連合なんだよ。」

 

呆然とする者、驚く者、燃えたぎる者、反応は違えど皆やる気に満ちていた

 

「てか… ちょっと待ってよ… 相手はたった六人なんでしょ? 何者なのよそいつら…」

 

ただ一人ルーシィだけは、まだ見ぬ六魔将軍(オラシオンセイス)に恐怖していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になり、ツバサはミラと自宅への帰路に着いていた

 

 

「ツバサ。」

 

「なんだい? ミラ。」

 

「まさか行くなんて言わないでしょうね?」

 

ミラに問われた途端、ツバサは困ったかのように頬を掻く

 

「バレてたか…」

 

「ダメよ、今度戦ったら、ツバサは死んじゃうのよ!?それでもいいの!?」

 

「戦わなくてもどの道死ぬんだ、だったら僕は最後まで戦いたい、大好きなギルドのみんなの為に。」

 

「……… やっぱりツバサは変わらないね、何時だって人の為、みんなの為、でももっと自分を大切にして…」

 

消え入るように言い、ミラは涙を流す

そんなミラとは対照的にツバサは笑顔で返す

 

「してるよ。」

 

「どこがよ… 何時だって傷だらけでみんなの事だけを護って…」

 

「してるからこそ、自分の大切だと思うものを護りたいんじゃないか。」

 

「自分を大切にしているからこそ、みんなを護るの?

それって可笑しいよ…」

 

「そうかな?」

 

「そうよ…」

 

ツバサはおもむろにミラを抱き締める

 

「だったら、約束するよ、必ず戻ってくる… ミラの所に、大丈夫だって、今まで僕が嘘をついた事ある?」

 

「グスッ… 無い…」

 

「でしょ? だから安心して待ってて、ね。」

 

「分かった… 必ず帰って来てね。」

 

「うん。」

 

そして二人はキスをする

お互いの存在を刻み付けるように

 

「ぷはっ… ふふっ♪」

 

「ふふっ…うふふ♪」

 

「「あっはっはっはっは♪」」

 

「なんかこんな事で悩んでるのが馬鹿らしくなっちゃった。」

 

「うん、なんか元気出たよ。」

 

「絶対帰って来てね、帰って来なかったら、許さないんだから。」

 

「約束は必ず守るよ、だって僕は―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――『仮面ライダー』なんだから。」




遂に参戦ツルギ君。
もう皆さん覚えていないかもしれませんが、ようやく本格参戦です。

色んな所で出すと言って置きながらここまで、全く出さなかった事をお詫びします。

この二人の対決はどうなるのか?
楽しみにして下さい!!!!

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