MASKED TAIL   作:響く黒雲

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仮面ライダーサポート勢が集結だぜ!!


番外編 おやっさんは偉大だ

RIDER.s CAFE にデートでやってきたツバサだったが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの… くすぐったいんですけど…」

 

「いいじゃな~い、減るもんじゃないし。」

 

「それでも止めて下さい!! ツバサは私のなんですー!!」

 

絶賛オカマに絡まれていた

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと店長、そろそろ仕事しないとまたおやっさんにどやされますよ。」

 

すると見兼ねた店員が暴走するオカマ店長を止める

 

「あら~ それは嫌ね~。」

 

「もう! ようやく離れた、あの人なんなのツバサ 。」

 

「ああ、人気のドーナツ屋【はんぐり~】の店長と店員さん、長い付き合いだけど、名前知らないんだよね。」

 

「それで? 今日は何にする? オススメはレインボーチョコドーナツ、美味しいわよ~。」

 

店長は店員とドーナツを持って詰め寄る

 

「へ~、じゃあ…」

 

誰もがツバサの注文を固唾を飲んで見守る

そして…

 

「プレーンシュガーで。」

 

結局オススメの品を頼まない事に周りの人達は愚か、店長、店員、ミラでさえもズッコケた

 

「ツバサちゃん本当にそれ好きね~。」

 

「え? え? 普通そこはオススメじゃないの!?」

 

「僕はこれでいいの。」

 

次に二人は【カフェ・マル・ダムール】と言う店に足を向けた

 

「こんにちはー。」

 

「あらいらっしゃい、久し振りじゃない、ツバサちゃん。」

 

などと挨拶されながらツバサは抱き付かれた

 

「ちょっ!! マスター!! 髭が痛いって!!」

 

そんなマスターをひっぺがすツバサ

 

「ええっと… こちらは?」

 

「つつ… ああ、紹介するね、こちらカフェ・マル・ダムールの店長、木戸明さん。」

 

「よろしく~ で、こっちが僕ちゃんの愛犬のブルマンでーす。」

 

すると店長は子犬を抱き抱える

 

「わぁー 可愛い!!」

 

「あっ!! わかる~? このクリクリとした目がまた可愛いのよ~。」

 

「ホントだぁ~!!」

 

これは長くなると思ったツバサはカウンター席に座る

すると隣には見知った人物がコーヒーを飲んでいた

 

「あれっ? 次狼さん?」

 

「んぁ? なんだ… 誰かと思えばツバサか。」

 

それは世界でも珍しい獣人ウルフェン族の戦士、次狼だった

 

「何してんすか? こんなところで。」

 

「見ての通り、ブレイクタイムだ、ここのコーヒーは最高だ、マスターとも趣味が合うしな。」

 

「他の二人は?」

 

「あいつらは別行動だ、所でお前は何しに来たんだ。」

 

「それは…」

 

するとブルマンを抱き抱えたミラがやって来た

 

「お待たせ~…ってあら? そちらの方は?」

 

「はは~ん、そう言う事か、お前も中々やるな。」

 

「そう言う事です… こちらウルフェン族の次狼さん、結構お世話になってるんだ。」

 

「紹介に与った次狼だ、嬢ちゃん、これからもツバサを支えてやってくれ、コイツ強い癖に脆いからな。」

 

「はい!! わかりました!!」

 

「いい返事だ、じゃあな、マスター!! 会計だ!!」

 

そう言うと次狼は店を出ていった

 

 

「じゃあ、僕達もそろそろ行こうか。」

 

「うん、ありがとうございました。」

 

そう言うとミラはブルマンをマスターに返した

 

「はいは~い、まったね~。」

 

マスターはブルマンの手を振りながら見送った

 

次に二人が向かったのは面影堂と言うオーダーメイドのアクセサリーショップだった

 

「久し振り、輪島のおっちゃん。」

 

「おお、ツバサか、いらっしゃい。」

 

面影堂の店長兼職人の輪島茂が二人を出迎えた

 

「外は賑わっているのに此処は相変わらずガラーンとしてるね。」

 

「ははっ、俺にはそれくらいが丁度いいのさ、そっちのお嬢さんがツバサの彼女かな?」

 

「はい、ミラジェーンです、よろしくお願いします。」

 

「何時も雑誌で見てるよ、うらやましいねえ。」

 

「そんな世間話より、おっちゃんに頼みたい事があるんだ。」

 

「頼みたい事?」

 

「そう、これでアクセサリーを作って欲しいんだ。」

 

そう言うとツバサは宝石の原石を取り出した

 

「こりゃまた立派な原石だ、何にする?」

 

「おっちゃんに任せるよ、石の声に耳を傾けるのは得意だろ?」

 

「まあな、よし分かった、全力で作ってやる!! 楽しみにしてろ。」

 

「ありがとう、おっちゃん。」

 

そして二人は面影堂を後にした

 

 

 

 

 

そうして暫く色々な店を回り、ひと休みしようと広場に向かったが…

 

「あら? 何かしら?」

 

「子供がいっぱい集まっているな…」

 

広場には沢山の子供が誰かの話を熱心に聞いていた

 

「その時! Xライダーのライドルスティックは敵を切り裂き、アマゾンライダーが必殺の大切断で敵を真っ二つにする!」

 

「すっげぇ!!」

 

「カッコいい!!」

 

「そして最後にストロンガーのエレクトリックファイアーで敵を一網打尽にした!! こうして、世界の平和は守られたって訳だ。」

 

「ねえ、おやっさん、ホントに仮面ライダーはいるの?」

 

「ああ、居るとも、みんなが諦めずに頑張ればな、きっと仮面ライダーは来てくれるさ。」

 

ミラは驚いた、その初老の男性が仮面ライダーの話をしている事に

 

「ねえツバサ… あの人は…?」

 

「あの人が… 僕に仮面ライダーって言う通り名を着けてくれた人だよ。」

 

そう言うとツバサはその初老の男性に駆け寄って行った

 

「おやっさん!!」

 

「ん? おお!! ツバサじゃないか!!!!」

 

「はい!! おやっさん、元気そうで何よりです!!」

 

「何を言う!! わしはまだ現役だぞ。」

 

「そうでした。」

 

すると二人はあはははと大笑いしだす

この人物こそがこのRIDER.s CAFEのオーナであり、みんなからおやっさんと親しまれている、立花藤兵衛である

 

「紹介しますよ、僕の彼女のミラです。」

 

「初めまして、ミラジェーンと言います。」

 

「ああ、凰蓮達から聞いているよ、とてもいい娘だとね、わしは立花藤兵衛と言う者だ。」

 

「ホントにご無沙汰してます、おやっさん。」

 

「まぁ、積もる話も有るだろう、こんなとこじゃなんだ、わしの店に来なさい。」

 

そう言うと藤兵衛は自身の店に二人を連れていった




前回のあとがきで言った欠かせない存在…
それは初代おやっさんこと立花藤兵衛さんでした~!!


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