MASKED TAIL   作:響く黒雲

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雷光の支配者 VS 光の救世主&滅竜魔導士×2

前回のあらすじ

圧倒的な魔力と攻撃力を持つラクサスに手も足も出ないツバサとナツの前に強力な援軍がやってくる

 

その援軍はガジルとコウマだった

ガジルはナツと共に戦いに参加、コウマはライダーに変身出来なくなったツバサにファイズギアを与える

 

そして与えられたファイズギアを使いツバサは『仮面ライダーファイズ』に変身したのだった

――――――――――――――――――――――

 

「行くぞ!!」

 

ガジルの叫びと共に二人のドラゴンはラクサスに向かっていく

 

ガジルは腕を鉄に変えナツは炎を纏って殴りかかるがラクサスはそれを平然と受け止める

 

受け止められてなお殴るのを止めない二人

やがて凄まじい連撃になるがそれすらもラクサスは受け止めさらにはカウンターをナツに食らわせる

 

「ぐあっ!!」

 

吹き飛ばされたナツはガジルにぶつかるが…

 

「ブレスだ!!!!」

 

「“火竜の…咆哮”!!!!」

 

「“鉄竜棍”!!!!」

 

体勢を利用してナツのブレスの爆発力を自身の突進力に変えて鉄の棍をラクサスに放つ

 

避けられてしまったがすかずガジルは足を剣にしてラクサスを追撃する

 

「“鉄竜剣”!!!!」

 

「フン。」

 

しかしそれも避けられさらに雷球の雨を食らってしまった

 

「ぐぉわぁあっ!!!!」

 

すると

 

「うおおおおおっ!!!!!!!!」

 

宙に浮いていて回避の出来ないラクサスの隙をつきナツは柱を登ってラクサスに強烈な一撃を放つ

 

「“火竜の……煌炎”!!!!」

 

強烈な爆発を受けたラクサスは地面に落ちていく

そこをガジルが鉄の槍で貫く

 

「“鉄竜槍……鬼薪”!!!!!!」

 

すると二人は互いの顔を見合せコンタクトをとる

 

「火竜の…」

 

「鉄竜の…」

 

そしてラクサスが倒れた所を二人は地上と上空、二方向から同時にブレスを放った

 

「「咆哮!!!!!!」」

 

火と鉄、二つのブレスは強力な爆発を生み大聖堂を揺さぶった

 

 

 

しかし

 

 

 

「二人合わせてこの程度か?」

 

煙の中から人影が現れる

当然その人影はラクサスだ

 

ラクサスはほぼ無傷の状態で姿を現わした

 

「滅竜魔導士が聞いてあきれる。」

 

「バカな!!!! いくらコイツが強ェからって… 竜迎撃用の魔法をこれだけくらって…… ありえねえ!!!!」

 

「そいつは簡単な事さ、ジジィがうるせえからずっと隠してきたんだがな… 特別に見せてやろう。」

 

するとラクサスに牙が生え、肌は竜の鱗のようになる

 

「ま… まさか…」

 

「ウソだろ?」

 

そして全身に雷を纏い魔力を溜め

 

「“雷竜の……」

 

「お前も滅竜魔導士だったのか!!!!? ラクサス!!!!」

 

一気に解き放った

 

「………咆哮”!!!!」

 

凄まじい雷の奔流がナツとガジルを襲う

 

「ああああああ!!!!」

 

「ぐあああぁぁぁっ!!!!」

 

そして雷が収まると…

 

「あ… うあ…」

 

「くうう…」

 

雷のブレスを食らい麻痺して動けなくなったナツとガジルが地に伏していた

 

「まだ生きてんのかよ。」

 

「うう…」

 

「か… 体が… 麻痺して…」

 

「いい加減くたばれよ。」

 

ラクサスは二人にゆっくりと近づき止めを刺そうとしたその時

 

 

《COMPLETE》

 

 

その音声の響きと共に紅い閃光がカルディア大聖堂を包み込む

 

「く…」

 

「なんだ…?」

 

「眩しい…」

 

閃光が収まるとラクサスはすぐさま光源の方向を向くそこにいたのは…

 

「何故だ… 何故邪魔をする!!? ツバサァァァァァァ!!!!」

 

『仮面ライダーファイズ』に変身したツバサだった

 

『邪魔するに決まってんだろ!! 家族が道を踏み外したらそれを正すのが俺の役目だ!!!!』

 

『ここには色んな奴の夢や希望が詰まってる!! そんな大切なギルドをお前に渡したりはしない!!』

 

「夢や希望だと? そんな物、俺が全てぶっ壊してやる!!!!」

 

『そうかよ… だったら、俺はもう… 余計な手加減はしないぜ、ラクサス!!!!』

 

そう言うとツバサはラクサスに向かって突進した

 

「ツバサァァァァァァ!!!!」

 

『ラクサァァァァァァス!!!!』

 

そしてお互いに拳を振り抜き

 

『ラァ!!』

 

「ぐはっ!!」

 

ツバサの拳がラクサスを正確に捉えた

 

『立てよラクサス、まだこんなもんじゃないだろう!!!!?』

 

ツバサは倒れたラクサスを掴み、無理やり立たせ更に殴りつける

 

『ハッ!! ハッ!! …ウラァ!!!!』

 

「ゴハッ!!」

 

『デヤアァ!!!!』

 

そして、怯んだ所を鳩尾目掛けてミドルキックを放った

 

「ぐああぁぁっ!!」

 

『はぁ… はぁ… どうした? ガキの頃喧嘩した時の方がよっぽど強かったぞ?』

 

その言葉に反応したラクサスはムクリと起き上がる

 

「なめてんじゃねーぞツバサ、今ので仕止めなかった事を後悔させてやる!!!!」

 

そう言うとラクサスは一気にツバサに近づき拳を放つ

 

「“雷竜の撃鉄”!!!!」

 

『グアッ!!!』

 

雷を纏ったアッパーカットで打ち上げられるツバサ

 

『くそっ…!!』

 

「ハッ…“雷竜の顎”!!!!」

 

『ぐあああぁぁぁっ!!!!』

 

そして更に地面に叩きつけられてしまう

 

『ぐっ… これがラクサスの本気か…』

 

「フン… 所詮その程度か… 今楽にしてやるぞ。」

 

ラクサスは自身に雷を纏いツバサを中心に大聖堂中を駆け回る

 

『調子に乗るのもいい加減にしろ!!!!』

 

そう言うとツバサはファイズフォンからミッションメモリーを抜き取り、ベルトに装備されているデジタルカメラ型パンチングユニット、ファイズショットのレンズ部分に差し込む

 

 

《READY》

 

 

するとシャッター部分が稼働し持ち手になる

それを右手に装備し、次に左腕に着いている腕時計型強化ツール、ファイズアクセルに着いているミッションメモリーを抜き取りファイズフォンに差し込んだ

 

 

《COMPLETE》

 

 

すると、ファイズの胸部装甲が肩に移動しコアが露になる

 

さらにフォトンストリームは赤から銀変化し、複眼は黄色から赤色に変わりツバサは『仮面ライダーファイズ アクセルフォーム』に強化変身した

 

『さあ!! まだまだこれからだぜ!!』

 

そしてツバサはファイズアクセルのスイッチを押す

 

 

《START UP》

 

 

次の瞬間、ツバサは音速の世界へと足を踏み入れた

 

 

 

 

 


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