MASKED TAIL   作:響く黒雲

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GW中に投稿せず申し訳ありません!!

それではどうぞ!!!!( ゚∀゚)つ


灰狼、吼える

前回のあらすじ

 

バトル・オブ・フェアリーテイル雷神衆最後の一人となったラクサスを倒すためミストガンとツバサはラクサスと戦い始める

 

ツバサはウルフオルフェノクとなって戦うがそれでも三人の力は拮抗していた

 

その時、エルザとナツがカルディア大聖堂にやって来た!!

――――――――――――――――――――――

 

「エルザ!!」

 

「ナツ!! 出られたのか。」

 

『お前ら…』

 

「くっ!!」

 

他のギルドメンバーが来たことによりミストガンは顔を隠す

 

「誰だあいつとあの狼…」

 

「ミストガンか……?」

 

しかしそれがミストガンの隙となってしまい

 

「スキあり!!」

 

ラクサスの魔力弾を顔面から受けてしまう

 

「ぐはっ!!」

 

そのせいで顔を隠していた覆面が破れてしまった

 

「え?」

 

「………」

 

『ミストガン!!』

 

そのミストガンの素顔とは…

 

「ジェラール…」

 

そう、かつてツバサ達と激闘を繰り広げたジェラールそのものだったのだ

 

「お前…」

 

「生きて…」

 

「お?知ってる顔だったのか?」

 

「ど…… どうなってんだ!!!? ミストガンがジェラール!!!?」

 

『落ち着け!! 二人共!! あいつはジェラールじゃない。』

 

「え?」

 

「ツバサの言った通り私はジェラールではない、その人物は知っているが私ではない。」

 

しかしエルザは茫然としてなにも言わない

 

『ミストガン行け、ここは俺がやる。』

 

「すまないツバサ、後は任せる。」

 

そのままミストガンは姿を消した

 

「オイ!!!!」

 

『だーから落ち着けってナツ!! 今はラクサスだ!!!!』

 

「てかツバサ!! お前なんだよその格好!?」

 

『説明も後だ。』

 

「だーーっ、ややこしいっ!! 後回しだ!!!! ラクサス勝負しに来たぞ!!!! エルザいいよな、俺がやる!!!!」

 

しかしエルザは未だ茫然としている

 

「エルザ!!!!」

 

『エルザ避けろ!!!!』

 

そこをラクサスが攻撃した

 

「ぐはあぁぁっ!!!!」

 

「似合わねぇツラしてんじゃねーよ、ホラ!! 来な。」

 

「くっ!!」

 

「ラクサスーーーーっ!!!! 俺が相手するって言ってんだろ!!!! このやろォ!!!!」

 

しかし当のラクサスは

 

「ん?いたのかナツ。」

 

ナツなど眼中に無いようだ

 

「俺と勝負しろやぁ!!!! ラクサス!!!!」

 

それにキレたナツはラクサス向かって飛びかかって行った

 

「でめえのバカ一直線もいられて加減煩わしいんだようせろザコがっ!!!!」

 

それをラクサスは雷で迎撃しようとするがナツは避け反撃する

 

「“火竜の鉤爪”!!!!」

 

しかしラクサスの腕に弾かれる

 

「おおっ!!!!」

 

それを蹴りで追撃するラクサス

 

「んがっ!!」

 

そしてナツの腕を掴み

 

「逃がさねえぞコラ。」

 

殴りまくる

 

「逃げるかよ。」

 

しかしナツは逆にラクサスを掴み

 

「てっぺんとるチャンスだろ!!!!」

 

互いに殴り合う

しばらく殴り合い互いに距離が離れた時ナツを踏み台にしてエルザとツバサが攻撃する

 

「(ミストガンの事はひとまず忘れなければ… 今はラクサスだ!!)」

 

『ガウッ!!』

 

「エルザ!!!! ツバサ!!!!」

 

「あの空に浮いているものは何だラクサス!!」

 

「神鳴殿… 聞いた事あるだろ?」

 

「まさか街に攻撃をするつもりか!?」

 

「はははっ!!!! 新しいルールさ、俺も本当は心が痛むよククク…」

 

「貴様!!!!」

 

『ふざけんなぁ!!!!』

 

エルザとツバサは同時に蹴るがラクサスは軽々と掴みとる

 

「後二分だ。」

 

「ナツ!! 全て破壊するんだ!!!!」

 

『無理だエルザ!! あれには生体リンク魔法がかかってる!!!!』

 

「なんだと!?」

 

「そう… あれは誰にも手出しはできない魔水晶。」

 

「卑劣な!!!! フン!!!!」

 

「ぐっ!!」

 

エルザはラクサスを蹴り上げ雷帝の鎧に換装した

 

「雷帝の鎧!!?」

 

「フン… そんなもので俺の雷を防ぎきれるとでも?」

 

「なにラクサスとやる気マンマンになってやがる!!!!こいつは俺がやるんだ!!!」

 

『なに言ってやがる、先にやってたのは俺だ、俺がラクサスを倒す。』

 

エルザは振り向き二人を見つめる

 

「信じていいんだな?」

 

「『へ?』」

 

するとエルザは踵を返して外に向かった

 

「オ…オイ!! どこに行くんだよ!!」

 

『お前まさか神鳴殿を破壊する気じゃ……』

 

「はははっ!!!! 無駄だァ!!!! 一つ壊すだけでも生死に関わる!!!! 今…この空には三百個の魔水晶が浮いているんだぞ!!!! 時間ももう無いっ!!!!」

 

「全てを同時に破壊する。」

 

「不可能だ!!!! できたとしても確実に死ぬ!!!!」

 

「だか街は助かる。」

 

「てめえ… ゲームのルールを壊す気か…」

 

「二人共!!!!ラクサスを止めておけ!!!!」

 

『こっちも信じていいんだなエルザ。』

 

そのツバサの問いに無言でエルザは頷く

 

「可能か不可能かじゃねえぞ!!!!」

 

「『お前の無事をだぞ!!!!』」

 

「(お前達に救われた命だ、粗末にする気は無い!!)」

 

そしてエルザはカルディア大聖堂を後にした

 

「くそっ!!」

 

ラクサスは慌ててエルザを追うが

 

「“火竜の…咆哮”!!!!!!」

 

それをナツに阻まれる

 

「俺はお前を倒す。」

 

『覚悟しろ、ラクサス。』

 

「このガキ共が…」

 

怒りに震えるラクサスに二人は攻撃を加える

 

「どらあっ!!!!」

 

『ウガァ!!!!』

 

「てめえらにだってわかるだろナツ!! ツバサ!! 今このギルドがどれだけ腑抜けた状況か!!!!」

 

「俺はこのギルドを変える!!!! その為にマスターにならなきゃいけねぇんだよ!!!!」

 

ラクサスはチラリと情報ボードを見ると神鳴殿発動まで二分をきっていた

 

「何してやがんだジジィは!!!!!! 街がどうなってもかまわねぇのかよ!!!!」

 

『そんな焦んなよラクサス、どうせ何も起きやしねえよ。』

 

「何だと?」

 

『街を壊したってお前には何の得も無い、今さら引くに引けなくて焦ってるんだろ?』

 

『大丈夫、エルザがきっと止めてくれる。』

 

「意地を通すのも楽じゃねえな!!!! ラクサス!!!!」

 

「てめえが知ったような口を……!!!!!!」

 

そうしている間にも時間は刻一刻と迫っていた

 

「何も起きねえ!!!!」

 

「黙れ…」

 

『いいや、終わりだ。』

 

ツバサがそう言った瞬間

 

 

ドガガガガガガカガガガン!!!!!!

 

 

外で何かの破砕音が聞こえてくる

そして情報ボードには

 

 

【神鳴殿 機能停止】

 

 

と記されていた

 

「な? 何も起きなかったろ?」

 

すると情報ボードには沢山の人物の名前が現れた

 

『これのどこにギルドを変える必要がある、みんな同じ輪の中にいるんだぞ。』

 

「その輪の中に入ろうとしねェ奴がどうやってマスターになるんだ!? ラクサス。」

 

すると…

 

「オオォオオォォオオォォォオオ!!!!!!」

 

ラクサスは突然叫び魔力を解放する

それと同時に威圧感が空間をただよう

そしてそこにいたのは…

 

「支配だ。」

 

恐ろしい形相になったラクサスだった

 

 


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