ルーシィがコウマ達と共にビックスローを倒した頃、ギルドでは術式に速報が流れていた
【バトル・オブ・フェアリーテイル結果速報 ビックスローVS.ルーシィ&コウマ…勝者ルーシィ&コウマ】
「マジか!? あのバニー戦えたのかよ!?」
「ルーシィは強えぞきっと。」
「ウソだろ!? だってバニーだぞ!! てかコウマ帰ってたのかよ!?」
ガジルはルーシィがビックスローに勝ったことに驚きを隠せないでいた
「さすがルーちゃん!! 私も負けてられない!!」
レビィは術式の解析をしていたが中々上手くいかなかった
「あとはここさえ解ければ…」
「バニーは強えんだよ。」
「そんな話聞いた事ねえよ。」
「術式を書き換えて。」
「お前ウサギと亀の話知らねーのか？」
「ウサギ負けてんだろそれっ!!」
「だけどここが最難関……」
「最初の一回はな、このあと何百回競走してもウサギの連勝だ。」
「な…なるほど教訓を活かして…」
すると
「それだ!!!!」
なんとレビィはナツ達の何気ない会話で術式を解いてしまったのだ
「解けたっ!!!!」
「「おおっ!!」」
「待ってて、術式を書き換えてくる。」
レビィは術式の書き換えに向かった
「準備はいい？ バトル・オブ・フェアリーテイル参戦だよ。」
「おう!!!!」
「ひと暴れしてやんよ。」
今、二匹のドラゴンが解き放たれた
所変わって、ミラ達は河川敷でフリードと対峙していた
「次の相手はお前かエルフマン……とは言ってもお前はエバに負けている、ゲームへの復帰権はない。」
「うるせえ!!!!」
エルフマンはフリードに向かって突撃する
「いい加減にしなさいフリード!!!! 私達仲間じゃない!!!!」
「かつては…… しかしその構造を入れ替えようとしているこのゲーム内ではその概念は砕け散る、ラクサスの敵は俺の敵だ。」
そう言うとフリードはエルフマンの体に文字を刻む
「これは!?」
「一度敗れた駒がゲームへ復帰する事は禁ずる、その掟を破りし者は死よりつらい拷問を受けよ、闇の文字“痛み”。」
するとエルフマンに変化が現れる
「ぐぅ… な…何だ!? 体中がギシギシと…」
「その文字は現実となりお前の感覚となる。」
「そんな…」
「うがぁぁあぁあぁああぁあ!!!!!!」
「エルフマン!!」
「闇の文字“恐怖”!!!!」
「あぁああぁああぐあがあぁぁ!!!!!!」
「やめてフリード!!!! エルフマンはもう戦えないの!!!!」
「闇の文字“苦しみ”!!!!」
「お願いフリード!!!! 何でもするからもう助けて!!!!」
しかしフリードはミラの言葉を無視してさらに文字を刻む
「がふぁがぁあばァがぁ!!!!」
「いやぁーーーーっ!!!!」
「闇の文字…」
「やめてぇーーーーーっ!!!!」
「“死滅”」
最後の文字がエルフマンの体に刻まれようとする
「ぐふっ…」
「なっ… お前は…!?」
「え？」
しかし文字を刻まれたのはエルフマンではなく…
「…… へへっ、間一髪…セーフ…だな…」
ツバサだった
「がはっ!!」
そのままツバサ倒れ、フリードはツバサの死を確認しようとする
「ツバサ……… !!!!?」
しかしフリードは驚く物を見てしまう
「何故だ!? 何故ツバサの体に闇の文字が刻まれていない!!!!?」
そう、ツバサに確かに刻み込んだ筈の闇の文字がきれいサッパリ消えていたのだ
「あ…ありえん…確かに刻み込んだ筈だ…」
その時…
「!!? な…何だこの魔力は!?」
突如として巨大な魔力の高まりを感じた
その発生源は…
「ああ… あああ…」
「ミラジェーン!?」
瞬間…
「ああああああああああああああああ!!!!!!」
ミラの叫びと共に魔力が開放されミラの姿を変えていく
「くっ!!」
「…………… う… ミ、ラ？」
そしてミラは悪魔の姿になりフリードに襲いかかった
「マズイ!!!! 闇の文字“翼”!!!!」
フリードは自分の体に文字を刻み翼を作って避けるが瞬時に翼を生やしたミラに追撃され叩き伏せられる
「消す。」
「（こ…これが魔人ミラジェーンのテイクオーバー“サタンソウル”!!!!）」
今、復活した魔人の怒りがフリードに向けて放たれた