MASKED TAIL   作:響く黒雲

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反撃の狼煙

バトル・オブ・フェアリーテイルが始まってから一時間弱…また新たに撃墜情報が追加された

 

【リーダスVS.フリード…勝者フリード】

 

「リーダスがやられた!!!!」

 

「くう… やるなぁフリード!!」

 

「のんきな事言ってる場合じゃないよ!! リーダスは石化を治す薬をとってくるはずだったんだ!!」

 

「治す事ねぇよどうせハッタリだから。」

 

その時

 

「ハッタリだと思ってんのかナツ。」

 

「ラクサス!!」

 

ラクサスの思念体が現れた

 

「ツバサは言い付け通りにしているな、つーか何でお前がここにいんだよナツ。」

 

「うっせぇ!!!! 出れねえんだ!!!!」

 

「よく言うぜ、ご丁重に魔皇力の事を追加していた癖に…」

 

「ラクサス… 貴様…」

 

「仲間…いやあんたはガキって言い方していたよな、ガキ同士の潰し合いは見るに堪えられんだろ?」

 

「あ~あ… ナツもエルザも参加できねえんじゃ雷神衆に勝てる兵はもう残ってねえなァ…降参するか?」

 

「くぅ…」

 

「まだグレイがいるよ!!!! ナツと同じくらい強いんだ!!雷神衆になんか負けるもんか!!!」

 

「グレイだぁ? ククッ、あんな小僧に期待してんのかよ。」

 

「グレイをみくびるなよラクサス。」

 

しかし

 

 

【グレイ戦闘不能 残り29人】

 

 

グレイはビックスローに負けてしまった

 

「ふははははっ!!!! だーから言ったじゃねーか。」

 

「嘘だ!! 絶対なんか汚い手を使ったんだよ!!!!」

 

「あとは誰が雷神衆に勝てるんだ?クク…」

 

「ガジルだっ!!」

 

「残念~!! 奴は参加してねーみてーだぜ、元々ギルドに対して何とも思ってねぇ奴だしな。」

 

「じゃあコウマ!!」

 

「無理だハッピー、あいつは今マグノリアにいない。」

 

「そういうこった。」

 

「俺がいるだろーが!!!!」

 

「ここから出れねえんじゃどうしようもねーだろナツ。」

 

そして…

 

「わかった、もうよい、降参じゃ、もうやめてくれラクサス。」

 

マカロフは負けを認めた

 

「じいちゃん!!!!」

 

しかしラクサスは意地の悪い笑みを浮かべて…

 

「ダメだなぁ… 天下のフェアリーテイルのマスターともあろう者がこんな事で負けを認めてちゃあ、どうしてもリザインしたければフェアリーテイルのマスターの座を俺に渡してもらおう。」

 

マスターの座を明け渡せと言う

 

「汚ーぞラクサス!! 俺とやるのが怖えのか!!!? ア!!!?」

 

「貴様… 初めからそれが狙いか…」

 

「ラクサス…お前一体何を考えてるんだ!!」

 

「石像が崩れるまであと一時間半、よーく考えろよ。」

 

「リタイアしたければギルドの拡声器を使って街中に聞こえるように宣言しろ、フェアリーテイルのマスターの座をラクサスに譲るとな。」

 

「待ちやがれ!!」

 

ラクサスの姿がぶれてそのまま消えた

 

「くそっ!! 俺と勝負もしねえで何が最強だ!! マスターの座だ!!」

 

「マスターの座など正直どうでもよい。」

 

「いやよくはねーだろじいちゃん。」

 

「だが… ラクサスにフェアリーテイルを託す訳にはいかん、この席に座るにはあまりにも軽い、信念と心が浮いておる。」

 

「でもこのままじゃ… みんなが石になっちゃう。」

 

「えーい!! 誰かラクサスを倒せる奴はおらんのかっ!!」

 

「俺だよ俺!!」

 

「ここから出れねえんじゃどうしようもねーだろうがいい加減気付け。」

 

その時誰がカウンターの裏にいる気配がする

 

「誰!?」

 

ひょこっと顔を出したのはガジルだった

 

「ガジルー!!」

 

「食器食べんなー!!」

 

「も… もしや…行ってくれるのか?」

 

「あの野郎には借りがある、まあ…任せな。」

 

「おおっ!!」

 

そう言うとガジルは出入口に向かう

 

「ん? ちょっとまて、ガジルお前ドラゴンスレイヤーじゃなかったか?」

 

 

ゴチーン!!

 

 

そしてナツと同じように術式の壁に阻まれる

 

「…………」

 

「「「お前もかーーーっ!!!!」」」

 

「な… 何だこれはー!!!!」

 

「はぁ… やっぱりか…」

 

そして術式に新たな速報が浮かぶ

 

 

【バトル・オブ・フェアリーテイル 残り三人】

 

「残り三人だけじゃと!!!?」

 

「何でお前まで出れねえんだよ、マネすんじゃねー!!」

 

「知るか。」

 

「ハラ減ってきたじゃねーかコノヤロウ!!!!」

 

「それは本当に知らんわ!!!! ツバサにでも頼め!!!!」

 

「そう言うと思って用意しといたぞ。」

 

「「早っ!!!!!?」」

 

「三人?」

 

「「「!?」」」

 

ここでマカロフは重大な事に気付く

 

「こいつらだけじゃとーーーっ!!!?」

 

「オイラは頭数に入ってなかったのかーーー!!!!」

 

するとナツがエルザの石像に向かう

 

「仕方ねえエルザを復活させるか!!」

 

「「「「何!!!?」」」」

 

「あーあ、せっかくエルザを見返すチャンスだったのになァ。」

 

「ちょ… ちょっと待たんかいっ!! お前…どうやって…!!!?」

 

「燃やしたら溶けんじゃね? 石の部分とか。」

 

「やめーーーーーーーい!!!!」

 

そしてナツはエルザの石像を燃やし始める

 

「やってみなきゃわかんねえだろ。」

 

「いやわかるわっ!!!! よせっ!! エルザを殺す気か!!!!」

 

「ナツ!! 火でこするでないっ!!」

 

「つーか…てめ… 手つきエロいぞ…」

 

するとエルザの石像に罅が入る

 

「…………!!!?」

 

「……………!!!!」

 

「しまったー!!!! 割れたー!!!! ハッピーノリーーー!!!!」

 

「あいさーーー!!!!」

 

「バカヤロウ!!!! そんなんでくっつか!? 俺の鉄をてめえの炎で溶かして溶接するんだ!!!!」

 

「貴様らーーーっ!!!!!」

 

「お前達… 俺にいい案がある…」

 

「「「「なんだ!? ツバサ!!」」」」

 

全員が期待を込めた目でツバサを見つめる

 

「ここは… 一思いに割ってしまうと言うのはどうだろうか?」

 

「「「「お前が一番アウトだよ!!!!」」」」

 

が結局ツバサもテンパっていた

そうこうしている内に罅がどんどん入っていく

 

「ひぁーーーーーーっ!!!! こめんなさいこめんなさいこめんなさいこめんなさい!!!!」

 

そして…

 

 

バキィン!!

 

 

「熱い… お前かナツ。」

 

「何をするかーーーーー!!!!」

 

「ぐほぉ!!」

 

「ギヒャ!!」

 

復活したエルザがナツと何故か巻き込まれたガジルを殴り飛ばした

 

「エルザが復活したーーーー!!!!」

 

「エルザ… しかしなぜ…」

 

「それが私にも… もしかしたらこの右目のおかげかもしれません。」

 

「そうか!! エルザの右目は義眼だから石化眼の効果を半減したのか!!」

 

「エルザ… 今の状況わかる?」

 

「ああ… すべて耳に入っていた。」

 

「(いける!!!! 反撃の時じゃ!!!!)」

 

そして術式の前にくるとエルザが復活したことにより人数が一人増えていた

 

「私が復活した事で残り人数も律儀に変わると言うわけか、凝ったことを… 」

 

 

【残り4人】

 

 

「この四人はナツとツバサとガジルとエルザの事だね。」

 

するとさらに一人増える

 

 

【残り5人】

 

「増えた。」

 

「誰だ!!!?」

 

「皆………石のままじゃ、一体…」

 

そこでツバサが何かに気づく

 

「!! この気配は!!!?」

 

「クスッ… ああ、どうやらあの男も参戦を決めたのか。」

 

その男の名はフェアリーテイルもう一人の最強候補、ミストガンである

 

今フェアリーテイルの反撃が始まる……

 

 

 


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